天羅万象掛け合い:暴走編 LOG 009

天羅万象掛け合い所:暴走編の1998年04月23日から1998年06月13日までのログです。


98年06月13日:11時11分19秒
/ 月夢
「じゃあ一応春香さんには話通してみます、あと瑠璃さんって言うんですけど春香さんの友達もそっち行くかもしれませんのでそのときはいぢめないであげてください」
 まあ瑠璃が花見にくるのならほぼ春香とずっと一緒だろうからまず間違いなく健司宅に行くことになるだろう。
(春香さんにしか懐きそうもないのが問題だけどねえ)
 健司にしろ誠一郎にしろ意外に女子に人気があるのだがそれでも、
(・・・・無理だろうなあ、何となくだけどそう思う)
 今一望み薄である。
「まあ、いいや」
 しかしここで考えてもしょうがないので据え置く。
「ということで後のことはよろしくー」
 ぱたぱたと手を振って明が健司のそばを離れようとしてふと思い出して尋ねる。
「そういえば参加者はあの場にいた全員といってましたけど、高城先輩とかも来るって言ってましたか?」
 直樹の姿を軽く探しながら尋ねる、自分で連れていった手前気になるのだろう。
「駄々こねたりしませんでしたか?」
98年06月13日:10時54分21秒
健司 / ハリ=ハラ
「こっちも樽酒運ばされるんだよなぁ〜〜」
 
 苦笑しつつ健司がこぼす。
 
「まあ、良ければ来てくれや
 台所ならこっちも何か作るらしいから、使うのは構わないぞ。」
98年06月13日:10時50分15秒
/ 月夢
「りょーかい、でも手伝いはパスです」
 明が手を振る。
「こっちはマスターの酒蔵から酒運び出さないといけないんですよ、僕はひ弱なのにこっちが手伝い欲しいぐらいです」
 店内より広いとささやかれるマスターの酒蔵は店の地下にあり持ってあがってくるのは大変なのである。
「まあ、どうしてもというなら春香さんにそっち行ってもらいますけど、ただし多分お弁当つくるのに春香さん台所借りることになると思いますよ」
98年06月13日:10時44分27秒
健司 / ハリ=ハラ
「おお、こっちは人数が増えても一向に構わんぞ」
 
 ゴキゴキと首を回すと、欠伸を一つ。
 
「日は、次の休みだな。
 場所は、おれの家に来てくれれば良い。
 時間は‥‥まあ、適当にみつろってくれ」
 
 やっと目が冴えてきたのか、体を動かして固まった筋肉をほぐす。
 
「こっちも親が張り切っててな。
 早目に来て手伝ってくれると助かるんだが(笑)」
98年06月13日:10時37分15秒
/ 月夢
「なーに授業中に寝てるんですか」
 自分のことは棚に上げ勝手知ったる他人のクラスととことこと近づいてくる。
「きのうこまち先輩から電話きて花見に誘われたんですけどね、日程聞くの忘れてたんで聞きにきたんですよ」
 懐から手帳とボールペンを出してスケジュールを書き込む準備をする。
「ということでちゃっちゃっと教えてください、あ、それと僕以外に春香さんとマスターと春香さんの友人一人参加になりますけど問題ないですよね」
 それからつけ加えるように一言。
「お酒はこっちで多めに持っていきますんで」
 
98年06月13日:10時29分17秒
健司 / ハリ=ハラ
「んにゃ?」
 
 明の声に反応して、健司が顔を上げる。
 どうやら起こしてしまったらしい
 
 ‥‥って、熟睡するな、学生(^^;;
 
「おお、明か‥‥」
 
 ん〜〜っと伸びをすると、立ち上がる。
 
「何か用か?」
98年06月13日:02時14分26秒
困惑? / Karma
 「え?・・あ、はい。」
 呆気に取られていたようだが、ようやく我に帰ったらしい。
 
 誠一郎に続いて店に入る。
98年06月13日:02時01分31秒
誠一郎 / ジョーカー
 「シーザー、もういいぞ」
 
 しっかりと声を聞き分けたらしい。シーザーが戻ってくる。
 
 「それじゃ、グータラ店主が戻ってくるまでに店を開いちゃうから
 手伝ってくれる?神崎さん」
98年06月13日:01時52分15秒
困惑2 / Karma
 「なんかすごい状況になってない?」
 ハリーが店に戻ってから傍らにいる誠一郎に尋ねる。
 「あの子、外さなくていいの?」
98年06月13日:01時41分38秒
対面 / ジョーカー
 「うん、平気平気。自称熊殺しの人だから」
 
 何やら適当なことを言っている。しばらくすると騒音が鎮まって人影が奥から出てくる。
 いや、なんか形が変だ。腕の形が……よく見るとシーザーが噛み付いたままぶら下がっていた。
 
 「ナイスな目覚ましを有り難う。…ってな訳で起きたからこいつを外してくれないか誠一郎」
 
 目覚めはばっちりだったようだが今の乱闘で格好がぐちゃぐちゃになった
 ハロルド・フィールディングだった。綺麗な銀髪が乱れまくっており見る影もない。
 
 「その前に格好を何とかしたら?レディの前だよ」
 
 其処でようやく美亜の姿に気付いたようだ。
 
 「おおこれは失礼、お嬢さん。今こいつにコーヒーでも出させるから
 ちょっとも待っててくれ」
 
 朗らかに笑うと照れ隠しに頭を掻きながらシーザーを引きずって奥に戻っていく。
 
 「いや、だからこいつを何とかしないとどうしょうもないだろうがぁ!」
 
 どうやらその事を忘れていたようだ。
98年06月13日:01時07分20秒
困惑 / Karma
 「え、え、え?」
 店の中で何かが起こっているらしい。
 
 「なんか中がすごいことになっているようなんだけど・・いいの?」
98年06月13日:00時42分52秒
春夏秋冬にて / ジョーカー
 「さ、ここだよ。喫茶店『春夏秋冬』へようこそ」
 
 商店街の中程にある喫茶店の前で誠一郎は立ち止まる。それ程大きくはないが
 洒落た感じの店だ。そろそろ開店時間は過ぎている筈なのだが…カーテンは降りたままだ。
 
 「まだ寝てるのかな?」
 
 呟きながら鍵を取り出し、ドアを開けて中に入っていく。
 
 (…酒の匂いがする)
 
 微かに空気中にアルコールが漂っている。
 
 「シーザー、GO!」
 
 誠一郎の脇を抜けてシーザーが店内に駆け込む。しばし鼻をひくつかせていたと思うと
 カウンターの中に突進していった。
 
 「OUCH!!」
 
 凱歌が、というより悲鳴が上がる。
 
 「あ、いた」
 
 何やら格闘しているような音が聞こえるが誠一郎は呑気だった。
98年06月12日:17時35分55秒
/ 月夢
「はーあ、よく寝た」
 昼前ぐらいに明が起き出して布団から出てくる。
「藤寺先生お世話に・・・あや」
 ちょうどよくか悪くか藤寺先生は席を外している。
「あら、タイミング悪い」
 しばらくまとうかどうか悩んだが放課後にでもくればいいかと思い直して書き置きを置いて明は保健室を出る。
「さて、どうしようかな?」
 もうすぐ待てば授業も終わるので今更授業にわざわざ出る気にもならない、時間があっても出る気にはならないが。
「うーーーん、とそうだ先に花見のこと聞きに行こう」
 誠一郎は休みのようだが健司かこまちのどちらかはいるだろうと明が自分の教室にもよらずに2年の教室に向かう。
「さーているかなあ?」
 チャイムが鳴って先生が出ていくのを確認してから明が扉を開ける。
「健司先輩かこまち先輩います?」
 
98年06月12日:01時25分12秒
誠一郎 / ジョーカー
 「そうだね」
 
 返事をしながら家の中をチェックする。
 
 (ガス、水道、暖房、アイロン、防犯…よしOK)
 
 お供を連れて玄関へ。定位置にはジュリアが納まっている。
 美亜とシーザーが出たのを確認してから戸締まり。
 
 「それじゃ、行こうか」
 
 歩きで十分程か。いつもは自転車だがたまには歩きもまた一興。
 のんびりと歩き出した一行だった。
98年06月12日:01時00分22秒
美亜or亜美 / Karma
 「は、はぁ・・・・」
 (鍵持ってるって・・そんなに信用されているのかなぁ、氷室君って。)
 
 「じゃあ、取り合えずそこに行きましょうか。」
98年06月12日:00時50分07秒
誠一郎 / ジョーカー
 「それじゃあ、行ってみようか」
 
 濡れた手をエプロンで拭きながら提言する。
 
 「もう、店は開いているし。開いて無くても鍵持ってるし」
98年06月12日:00時20分33秒
美亜or亜美 / Karma
 (このナイフの持ち主かぁ・・・・・確かに怪しそうだなぁ・・・・)
 (でも、他にあてはないしなぁ・・・・やっぱりそうしよっかなぁ・・)
 少し考えている。
 
 
 「じゃあ、お願いします。」
 
98年06月12日:00時13分18秒
誠一郎 / ジョーカー
 「訳有りでしょ?神崎さんは」
 
 背を向けたままなので表情は分からない。
 
 「僕のバイト先を紹介して上げようか?店長は変人入っているから
 身分証明無くても雇ってくれるよ」
 
 肩が僅かに震える。笑っているようだ。
 
 「そのナイフの元持ち主」
98年06月11日:23時55分12秒
美亜or亜美 / Karma
 少し考える。
 
 「ううん、無い。」
98年06月11日:01時29分22秒
誠一郎 / ジョーカー
 「その事は気にしなくてもいいよ。一日休んだ処で成績には響かない。
 皆勤賞を目指す程真面目でもないしね」
 
 使い終わった食器等を流しで洗いながら話を続ける。
 
 「食と住については提供できる。衣についても知り合いから掻き集めよう。
 趣味に合うかはともかく。でもそれ以上は出来ないよ。なんか当てはある?」
98年06月11日:01時07分00秒
美亜or亜美 / Karma
 「さて、これからどうするの?なんかあたしのせいで学校休んじゃったみたいだけど。」
 
 少しもうし分けなさそうに尋ねる。
98年06月11日:00時51分58秒
誠一郎 / ジョーカー
 「いいや、神は死んだんだ。だから仏様だ」
 
 真顔で答える。まだ昨日の事を引きずっているらしい。
 
 「僕なりの指針はあるけどねぇ」
 
 そのぼんやりとした脳裏に浮かぶのは誰の顔か。
98年06月11日:00時33分36秒
美亜or亜美 / Karma
 「ありがたく受け取っておくね。まあほんとに使うことにならなければいいんだけど。」
 ナイフを受け取る。
 
 「アラジンみたいだねぇ、結婚を申し込んでるわけじゃ無いけど」
 「ま、実際どうなるかはどっかにいる『神様』とやらぐらいしか知らないんじゃない?」
 呑気に答える。
98年06月10日:23時51分18秒
誠一郎 / ジョーカー
 「さすがに良い度胸だ」
 
 再びウインクをする。笑って。
 
 「でも一応保険を掛けておこう」
 
 左手を軽く振ると其処には忽然と鞘付きのナイフが現れる。
 
 「何かある前にこれを使うんだね。業物だよ」
 
 そう言ってナイフをテーブルの上に滑らせる。
 
 「安心して。そんな事するような奴だったら殺しちゃっても怨まないから」
 
 にっこりと笑う。つまり本気だ。
 
 「アラジンみたいだねぇ、結婚を申し込んでるわけじゃ無いけど」
 
 そう言った誠一郎の顔は呑気だった。
98年06月10日:23時35分16秒
美亜or亜美 / Karma
 「それぐらいは、何とでも。守る方法ぐらいはあるからね。」
 
 顔は微笑んだまま、でも目は笑っていない。
 「まあ、ほんとに何かあったら、責任はきちんととってもらうけどね。」
 
98年06月10日:23時28分33秒
誠一郎 / ジョーカー
 「おやおや、いいのかい?目の前の僕が紳士の皮を被った狼かも知れないのに?」
 
 こちらも微笑を絶やさぬまま。
98年06月10日:00時32分23秒
美亜or亜美 / Karma
 「そうねぇ・・・・・」
 微笑みを浮かべたまま考える。
 
 「今は、思い付かないから取り合えず保留にしておきましょ。」
 「とりあえずそれまでここにおいてもらうということで。どう?」
 微笑みながらけっこう危険なことを言う。
98年06月10日:00時24分01秒
切り返し / ジョーカー
 「そうだねぇ、具体案としては君が『もうお嫁に行けないわっ!!』なんて
 言うのなら……やっぱりそう言った形で取ることになるんじゃないかねぇ?」
 
 声色を真似た上で、悪戯っぽくウインクする。
 
 「そんな物でどうだい?他にもいくつか案はあるけど」
 
 口にした紅茶のカップで口元は見えない。だが目が笑っている事は見て取れた。
98年06月10日:00時08分44秒
さて、おつぎの手は・・・(笑) / Karma
 「い、いいじゃない、そんな事。」
 さすがにもう隠し切れないと思ったのか、本来の口調に戻す。
 
 そのまま黙って自分の前にあるホットミルクに手を伸ばす。
 そのまま少し黙ったまま朝食を摂る。
 
 朝食が一段落着いたころ・・・・・・
 
 「そういや、責任とってくれるっていったよねぇ?具体的にはどういう事を考えているの?」
 いたずらっぽく笑って尋ねる。
98年06月09日:00時57分45秒
誠一郎 / ジョーカー
 「いやいや、済まなかった。余りにも古典的な状況だったんで
 ツボを突かれちゃってね」
 
 ようやく笑いが納まったらしい。トーストにバターを塗り付け始める。
 だが、その目には悪戯っぽい光がちらつく。
 
 「……でもその代わりに本音が、と言うより本性が見えたね」
 
 そう言って誠一郎はトーストにかぶりついた。
98年06月08日:20時31分37秒
CALL / せりざわ
 「、、あっ」
 純は小さく呟いた。
 見る見る若葉が遠くなっていく。
 方角は・・・
 つまり、家に帰るということ。結局、相手にされなかった、と、思った。
 僕は、彼女に何が言いたかったんだろう。
 そのことばはまだ春の始まりの風にさらわれ、聞こえるものはいなかった。
 純の柔らかい髪をふわりと撫でて、風が過ぎ去っていく。
 「・・あの、今日はご迷惑をおかけしました。このお礼はいずれ必ず」
 直樹にはそれだけ言うのが精一杯。
 
 「、、あの、、僕の家、、南のほうなんです、、」
 
98年06月08日:00時41分25秒
美亜or亜美 / Karma
 「あ、そうですね。この子達も食べたがっているみたいですし。」
 とりあえず、席に着く。
 
 まだ誠一郎の笑いがおさまらないようだが・・・・・
 「そんなに笑わなくてもいいんじゃない?」
 不機嫌そうに口を尖らしてから、すぐしまった、というような顔をする。
 
 
#地が見えちゃった(てへっ♪)
98年06月08日:00時35分43秒
誠一郎 / ジョーカー
 「くくくく、いや、ごめん。ぷっ、いや済まない」
 
 意表を突かれたせいで笑いがなかなか納まらないようだ。
 それは冷たい笑いとは違う暖かな物ではあったが。そうこうする内に
 脇からお預けを喰らっている同居人達が抗議を開始する。
 
 「ああ、そうだね。何はともあれ、食べようか」
 
 と切り出す誠一郎。まだ笑いは納まらないようだったが。
98年06月08日:00時28分59秒
もしかして・・・・・・ / Karma
 質問した時の一瞬の硬直を見てしまった。
 
 「うちの両親は出払ってることが多くてね。滅多に家に帰ってこないんだよ」
 
 そう言った時の、寒々しい笑顔を見て気付く。
 (あ、もしかしてこの人も、あたしとおんなじなんじゃあ・・・)
 
 「そ、そうなんですか・・・」
 聞いてはいけないことに触れてしまったので何とかして収拾をつけようとする、その時・・・・・・・
 
 ぐぅーー
 
 おっきなおなかの音がしてしまい、思わず顔が真っ赤になる。
98年06月08日:00時20分20秒
停滞 / ジョーカー
 それは刹那。ほんの一瞬の硬直。すぐさま動き出す、が顔は凍ったままだ、笑顔の形に。
 
 「うちの両親は出払ってることが多くてね。滅多に家に帰ってこないんだよ」
 
 表面上はにこやかな、しかしどこか寒々しい笑顔の形に。
98年06月08日:00時15分10秒
美亜or亜美 / Karma
 「あ、どうも。」
 テーブルの方に歩いていく。
 すこし足取りが危なっかしいがまあ、大丈夫だろう。
 
 「ところで、氷室さん。他の家族の方は?」
98年06月08日:00時04分28秒
誠一郎 / ジョーカー
 「どういたしまして、かな?」
 
 キッチンで働きながら背中で返事をする。
 
 「じゃ、食べようか。ブレックファーストでもランチでもないブランチだけど。
 一応暖めなおしてあるよ。さ、座って」
 
 エプロンを外しながら皿をテーブルに並べていく。その様子はどこか楽しそうだった。
98年06月07日:23時45分43秒
美亜or亜美 / Karma
 (さぁて、これからどうしようかなぁ?)
 風呂場に入ってドアを閉めてから考える。
 
 (取り合えず体をあっためることにしよう。)
 体を洗いはじめる。洗いおわってから、体をゆっくりと湯船に浸していく。
 少し熱めのお湯が体を芯まで温めてくれる。
 (にしても、なんか変な感じだよねぇ。あたしはここに来たことはないはずなのに・・・・)
 (それにしても、本当にこれからどうしようかなぁ・・・・)
 
 ぼぉーっと考えている。
 ぼぉーっと考えている。
 
 (やばい、そろそろでないとのぼせそうになる。)
 
 風呂場から上がって脱衣所の方に戻るともう、そこに服が用意してあった。
 (ふふふ、すこしおっきいかな?)
 その服を着ながら思う。さすがに男物だし、背の高さが誠一郎とは明らかに違うのだからまあ当然ではあるが。
 
 (あ、そうだ、あれだけはだしておかないとね。)
 さっき脱いだ自分の服のポケットから何かを取り出す。
 それは、中が空洞の円筒だった。見様によっては指輪に見えなくも無い。
 (これだけは大事にしないとね。)
 それをポケットに入れる。
 
 脱衣所からさっきの部屋の方に戻ってきて言う。
 「いいお湯でした。」
98年06月07日:22時01分06秒
謝罪 / ジョーカー
 「僕に出来ることならば。詳しい話は後にしよう。繰り返すようだけど
 そのままだと風邪を引く。僕の物で良ければ風呂に入っている間に
 服は用意して置くから。済まなかったね」
 
 最後にまた謝罪して、誠一郎はその場を離れる。
 
 「ジュリア、一体なんて事をしてくれるんだ」
 
 首に後ろを掴んで説教するも、彼女は知るかとでもいった様子だった。
98年06月06日:23時46分50秒
真っ赤 / Karma
 「えっ?・・・・・・」
 そういってから自分がどんな格好をしているかに気付く。
 脱ぎかけで、体にまとわり付いた衣服。
 下手をすると全裸よりもやばめな格好かもしれない。
 
 全身真っ赤になる。
 
 急いで風呂場の扉の向こうに隠れる。
 「み、見たでしょ!!」
 わかりきったことを口走る。さっき当の相手がそういったではないか。
 
 「せ、責任とってもらうからね・・・くしゅん!!」
 
98年06月06日:01時12分46秒
誠一郎 / ジョーカー
 (この子?…ってジュリアか。しまった言っておくの忘れてたか)
 
 どうやら取り越し苦労だった事が分かったのだろう。誠一郎は
 先程までドアを叩いていた手で顔を覆って苦笑する。
 そして、目の前でドアが開いていく。差し出されるジュリア。
 それだけなら問題はなかったのだが。
 
 「ああ、済まない。言っておくの忘れてたよ。こいつはジュリアって名前…」
 
 言葉が途切れる。どうやら美亜の格好に気付いたらしい。
 不自然な沈黙のままジュリアを受け取ると唐突に後ろを向く。
 
 「なんだけど。えーっとなんだな、まず一言。済まない。見てしまった。
 それからもう一つ、そのままだと風邪引くよ」
 
 やや歯切れの悪い誠一郎。その肩の上でジュリアが一声鳴いた。
98年06月06日:00時47分15秒
美亜or亜美(訂正後) / Karma
 
 トン
 
 肩の重みが取れる。
 少しびっくりしながらもそっちの方を見るとそこにいるのは・・・・・・
 
 シャム猫だった。
 
 (なんだ、びっくりさせないでよね。)
 ほっと安心して、猫を抱き上げる。
 (にしても人懐っこいようだけど、氷室君が飼っているのかな?)
 
 「どうしたの?!」
 扉が向こうから叩かれる。
 
 「ううん、何でもないよ、ちょっとこの子がいたから驚いただけ。」
 そういって扉を開けて誠一郎に猫を渡そうとする。
 
 自分の格好に気づいてないのがちょっと問題なのだが・・・・
 
#だいぶ違うって?まあ、お気になさらずに。
#だって予行演習(一行掲示板のlog9を参照)ではこうなっていたんだもん。
98年06月06日:00時30分03秒
ごめんなさい、訂正です。m(_ _)m / Karma
 さっきのおいらの書き込みに訂正があります。
 これから訂正後の文を書き始めますので、下の文は無視してください。
 申し訳ありませんでした。
98年06月06日:00時02分32秒
美亜or亜美 / Karma
 「きゃぁぁぁぁぁ!!!」
 錯乱して叫ぶことしか今はできない。
 
 「どうしたの?!」
 ドアを開けて人影が入ってくる。
 思わず、人影に飛びついてしまう。
 
 「な、何かが・・・・・あたしの肩に・・・・」
 怖いのか声まで震えていて、明確にしゃべれないようだ。
 
98年06月05日:02時02分28秒
安否 / ジョーカー
 悲鳴、あの少女の。朝食を暖めなおしていた誠一郎だったがさすがにそんな事に構ってはいられない。
 最速で最短距離を移動、脱衣場のドアに前に辿り着き、ドアを鳴らす。
 
 「どうしたの?!」
 
 その声はいつもの−と言っても美亜には分かるまいが−飄々とした物とは違い
 真剣に相手の身を案じている声だ。極稀に誠一郎は内心をさらけ出す時がある。
 例えばこんな時。
98年06月05日:00時36分17秒
え? / Karma
 (え、猫?)
 急にあたりを見回すけど、見つからない。
 
 (きのせいだったのかな?)
 そう思った瞬間。
 
 ぴと
 
 肩の上に重みを感じた。
 
 「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
98年06月04日:12時42分52秒
/ 月夢
「誠一郎先輩?」
「そう、厄介ごとだそうよ」
「誠一郎先輩の人生は厄介ごとと面倒ごとと謀略で9割が構成されてるんです」
 気分が悪いなら黙っていればいい物をこういうことだけは口にする明。
「なるほどねえ、それで残りの1割は?」
 明の件はとりあえず後回しにして誠一郎との約束を果たすために藤寺先生が病欠証明を書きながら明に聞き返す。
「なけなしの良心に基づいた行動です」
「氷室君の良心は1割なのねえ・・っと終了、でもう一人の患者の方はどうしようかしらね?」
 藤寺先生が再び明の寝ているベッドの側までくる。
「ほんとに気分悪いんですよぉ」
「それはわかるけど、どんな感じなの?」
「頭痛と吐き気・・」
「二日酔い?」
「まさか」
 そう答えながらも藤寺先生の目を逃れるように布団に潜り込もうとする明、それを藤寺先生が止める。
「待ちなさい・・・・ほんとに二日酔いなの?」
「いい子の僕はお酒なんて飲みません」
 行動が言葉を完全に裏切っている。
「・・・・呆れた子ねえ」
 本当に呆れたように言う。
「人間色々苦労があるのです」
「高校生がお酒に逃げてどうするの、まったく、で、何でようほど飲んだの?」
「・・・・大人の事情です」
「そう・・・だったら大人らしく二日酔いには耐えなさいね」
 容赦なく布団を矧ぐ。
「あ、ああ・・・・ご無体な・・」
「お馬鹿なこと言ってないで事情説明なさい、叙情酌量の余地があるなら証明書いてあげるから」
 藤寺先生がベッドの脇に腰掛けて聞く体勢を整えると、逡巡した後諦めて(二日酔いも手伝って)事情を説明する。
「・・・・ということです」
「ふーーーん、知り合いの人にお酒分けてもらうためにねえ」
 あくまでもバイトということは伏せてある。
「でも、となると氷室君が言ってたデートのお誘いというのは花見かしらね?」
「かもしれません・・・・本当にデートのお誘いかもしれませんけど」
「馬鹿なこと言ってないの」
 指先で明の額をはじくと明が頭を抱えてうずくまる。
「ひ、ひどい・・・」
「はいはいごめんなさいね、お詫びに午前中一杯は寝させたげるから休んで行きなさい」
 そう言うと布団を掛けなおして藤寺先生が立ち上がる。
「どこいくんです?」
「二人分の言い訳よ、一人じゃ寂しい?」
 からかうように言われると明もにっこり(こう言うときだけ二日酔いを忘れるようで)笑って言い返す。
「添い寝していただけるかなと」
 藤寺先生がしばし立ち止まり考えるような表情を見せた後、
「その言葉覚えておくわね、明君」
 にっっっこりと微笑んでその場を立ち去った。
98年06月04日:02時37分10秒
脱衣場にて / ジョーカー
 ドアを開けると其処は家の大きさに見合った広さの脱衣場。
 一人には不相応なほどに広いそれ。どこか寂しげな雰囲気を漂わせた。
 雨で湿った服を脱ぎ初めた処でそれは起こった。
 
 其処には先客がいたのだ。
 
 「彼女」は洗濯されて折り畳まれたタオルの上がお気に入りだった。
 それは彼女がこの家に来てから変わらない指定席。惰眠を貪っていた
 彼女に人の気配が近付く。それを同居人と勘違いしたのか、彼女は挨拶をする。
 
 「ニャア」
 
 と。
98年06月04日:01時59分09秒
美亜or亜美(取り合えずこういう書き方にしてみる) / Karma
 「あ、ありがとうございます。」
 
 立って風呂場の方に歩いていく。来たことの無い家のはずなのにどこに何があるかが大体判るのは何故だろう。
 (おっかしいなぁ。あたしここに来たことあるのかなぁ?)
 奇妙な感じだ。デジャヴ・・・という言葉が思い浮かぶ。
 
 (確かここでいいはずだよね。うん、そうだ。)
 風呂場の前に着いた。
98年06月04日:01時51分14秒
誠一郎 / ジョーカー
 「ここは煌輝市北町の住宅街だよ。…さ、質問はその辺にして風呂にでも入ってきたら?」
 
 部屋は暖かい。だが美亜は昨晩、戸外で寝ていたのだ。雨も被っている。
 それを示すように血色も多少悪い。それを思っての提案だった。
 
 「ちゃんと湧いているよ」
98年06月04日:01時33分29秒
緊急通信 / Karma
 さてさて、ようやく参入できたわけですが。
 みゃあちゃんのデータが変更されました。新しいバージョンをここに書いておきますね。
 
 神楽坂 美亜(かぐらざか みあ)
 
 性別:女性 年齢:15
 血液型:AB(Rh−)
 身長/体重:162cm/46kg
 
 
 体力:3 活力:6
 敏捷:5 霊力:24
 知覚:5 軽/重/致命
 知性:6 3/2/1
 心力:6 失恋ゲージ:63
 共感:6 設定リミット:35/60
 技能
 作法:中級 オカルト:中級 コンピュータ;初級 話術:中級
 文型:中級 芸術:中級 理系:中級 歌唱:上級 運動:中級
 意志力:中級 観察:中級 穏身:初級
 設定
 感情:両親と姉への劣等感(中級)
 設定:いいとこのお嬢様(中級)
 設定:実は誠一郎の婚約者(初級)
 
 こんな感じです。ではでは、ドラマの続きをお楽しみください(苦笑)
98年06月04日:01時22分15秒
どうしたものかね(いやまぢで) / Karma
 「で、氷室さん、この街は一体どこなんですか?」
 不安げにあたりを見回す。
 
 (氷室誠一郎・・・・・・・聞いたことがあるような気がするけど思い出せない・・・・・どうしてなんだろう?)
 (それにこの家もなんか変な感じがする・・・・あたしはここに来たことなんて無いはずなのに・・・・)
98年06月04日:01時18分07秒
お芝居 / ジョーカー
 「あたしの名前は神崎 亜美です。どうもありがとうございました。」
 
 作られた顔、作られた声。
 
 (やっぱり訳有りだね。かぐ……さて何でしょ?)
 
 お芝居に掛けてはこちらも負けはしない。思考とは別に口が動く。
 
 「いえいえ、どういたしまして。僕の名前は氷室誠一郎。よろしく、神崎さん」
 
 こちらは隠す意味もない。意図もない。だが心中を隠蔽する完璧な仮面。微笑の形の。
98年06月04日:01時10分57秒
自己紹介(中身は真実かな?) / Karma
 「人の事を聞きたい時はまずは自己紹介から。違うかな?」
 (あ、そうか。普通そうだよね。)
 
 「あたしの名前はかぐ・・・・」
 言い出してから《しまった》というような顔をする。
 (何考えているのよ。見ず知らずの人に本名なんか言ったらすぐに父様の手が回るじゃない。えーと、こういう時は・・・)
 
 「あたしの名前は神崎 亜美です。どうもありがとうございました。」
 顔を作って答える。
 
#いまさらばればれのような気もするけどね(苦笑)
98年06月04日:01時05分13秒
誠一郎 / ジョーカー
 「僕かい?僕はその家の住人さ」
 
 悪戯っぽく笑う。
 
 「人の事を聞きたい時はまずは自己紹介から。違うかな?」
98年06月04日:01時01分30秒
さて、どうしようか。 / Karma
 (あ、そうなんだ。つまりうちの関係者じゃないんだ。)
 ほっとしたような顔になる。
 
 「で、あなたは一体・・・・・?」
 
98年06月04日:00時52分54秒
状況説明 / ジョーカー
 「ここは君が門前で倒れた家のリビングさ」
 
 説明は至極簡潔。
 
 「他に何か質問は?」
98年06月04日:00時48分35秒
奇妙な感覚 / Karma
 「はい・・・・・・」
 なんとなく答えてしまう。
 (なんか変な感じがする、どこかであったような・・・・でも、あたしは覚えてないんだよねぇ)
 
 「で、ここはどこなんですか?さっぱり状況が分かんないんですけど・・・」
98年06月04日:00時44分11秒
支え / ジョーカー
 「おっと」
 
 強すぎもせず弱すぎもせず。柔らかく支える。崩れそうになる少女を。まるで予見していたように。
 
 「無理は禁物だよ。君は倒れていたんだから」
 
 その笑みは変わらない。ごく自然に、当たり前のように。
 
 「もうしばらく寝ていなさい」
98年06月04日:00時39分20秒
不安 / Karma
 「やぁ目が覚めたかい、お姫様。体の具合はどう?」
 (うちの関係者じゃないだろうけど・・・・なんか変な感じがするなぁ。)
 
 「あ、あたしは大丈夫です。もう大丈夫ですから・・・」
 そういって立ち上がろうとするが、立った瞬間に体力がなくなっていたのか倒れそうになる。
 「あっ・・・・」
98年06月04日:00時34分49秒
応え / ジョーカー
 「あ、あの・・・ここは一体・・・」
 
 後ろから声がする。どうやら電話している内に目が覚めたらしい。
 
 「やぁ目が覚めたかい、お姫様。体の具合はどう?」
 
 振り返りながら応える。優しく笑いながら。安心させるように。
98年06月04日:00時27分59秒
目覚め / Karma
 何か夢を見ているみたいだった。
 とても幸せな感じがした。
 
 不意にその感覚が途切れる。
 意識が覚醒されていく・・・・・・・・
 
 目を開く。まだ視界がはっきりしないが、向こうの方で声が聞こえるのは判る。
 
 「・・・・・ちょっと不測の事態が発生したので適当に言って置いて下さい」
 「そんなもんです。お願いできますか?」
 
 (あたしのことかな?まさかもう見つかっちゃったのかな・・・・)
 顔がすこし不安げになる。
 
 「ブルーマウンテン2パックでどうでしょう」
 (あれ?うちの関係者だったらあんな言い方はしないはずなんだけど・・・・・)
 
 「では明日辺りに。失礼します」
 電話が終わったようだ。
 
 「あ、あの・・・ここは一体・・・」
 電話をかけていたであろう人間の方を向きながら尋ねてみる。
 そこにみたのは・・・・・・・・見たことも無い、でもなんとなく懐かしい感じがする少年だった。
 
 
#やっと登場だよ、長かったねぇ(苦笑)
98年06月04日:00時06分56秒
電話の中身 / ジョーカー
 「氷室君?おはよう、どうしたの?さぼりの相談?それとも誰かに怪我でもさせた?」
 
 対応から普段の誠一郎の行状が見え隠れする。
 
 「いやだなぁ、僕は優等生ですよ。そんな事するはずが無いじゃありませんか」
 
 氷室誠一郎十六歳、物事を棚に上げるのは大得意のようだ。
 
 「今日の電話の要件はデートのお誘いです。テーマは愛すべき厄介事の対処法について」
 
 舌の根も乾かぬ内にとはこの事であろう。
 
 「あら、いいわねぇ。じっくりと論ずるに足るテーマね。
 でも御免なさい、今日は先約が入ってるの。明日以降でいいかしら?」
 
 敵もさるもの、容易には動じない。もっとも引く手数多なのは嘘ではない。
 実際に人気はあるのだ。生徒、教師を問わず。玉砕する人間ばかりだという話だが。
 ただ風の噂によると今年の一年に有望株がいるとかいないとか。
 
 「ええ、勿論。明の後で一向に構いませんから」
 
 切り返すと反撃の間を与えずに続ける。
 
 「それで本題ですが、今日ちょっと不測の事態が発生したので適当に言って置いて下さい」
 
 実に長い前置きだった。
 
 「それが愛すべき厄介事?」
 
 答える声は笑いを含む。
 
 「そんなもんです。お願いできますか?」
 
 束の間、逡巡の様子を見せる藤寺先生。
 
 「そうねぇ、今日ちょっと朝から寝込んでいる子がいるし……忙しいのよねぇ」
 
 目は布団の中からしっかりと聞き耳を立てている明を一瞥する。
 
 「ブルーマウンテン2パックでどうでしょう」
 
 要求されている物を即座に提示する。
 
 「手を打ちましょう。助かるわ、今ちょうど備蓄が切れていたのよね」
 
 どうやら商談は成立したようだ。とても教師と生徒の会話とは思えない。
 
 「では明日辺りに。失礼します」
 
 最後だけは丁寧に挨拶をした誠一郎だった。
98年06月03日:18時18分22秒
瑠璃の朝 / tomy
じりりりり…
時計の音がする。

…りりりりり、かちっ
時計を引き寄せて、時間を確かめる。

「ふぁ、もう5時なんだ。」
もう新聞配達の時間だ。私は布団から出て、支度を始める。

「あれ?」
私は布団のそばにはアルバムが転がっているのに気付き、片付ける。
春香さんとの約束しちゃったんで、昨日の夜はアルバムを引っ張りだして結構遅くまで見てた。そのまま片付けるのを忘れて寝てしまったみたい。

アルバムは3つある。一つは家族写真が中心のアルバム。パパやママが生きてたころの写真が貼ってある。一つは風景写真が中心のアルバム。ここ2年程の間に私がとった写真が貼ってある。そして、もう一つは…、破れた写真ばかりのアルバム。…、これは、ちょっとひとには見せられない。こんなのとっとくなんて未練がましいと思うんだけどね。ただこの頃の写真の私が一番いい顔してるって言うのも皮肉な事実。

…、っといけない、急がなくちゃ。
私はトースターにパンをセットすると、急いで着替える。
朝ご飯は食パンと牛乳とサラダ。時間がある時はたまにベーコンエッグもつくる。

「いってきます。」
私は朝食を終えると、棚の一番上に鎮座しているライカに一声かけ、部屋を出た。
空はもう白んでいた。
98年06月03日:12時26分08秒
/ 月夢
 春香の手前なんとか無理して学校までついた物の気力体力ともに根をつきかけていた明はふらふらと保健室へ向かう。
「おはよーございまーす」
「おはよう・・ってどうしたの?」
 机から顔を上げて明を見るなり驚いた顔をして藤寺先生が尋ねる。
「顔色悪いわよ」
「ええ、調子が悪くて・・・出来れば小さな声で話してください」
 そう言いつつ藤寺先生の前を横切り奥のベッドまで行くと、何のためらいもなしに布団に潜り込む。
「ということでお休みなさい、後はお願いしまーす」
「何がということなのよ」
「起きたら話します、ではでは」
 布団をかぶり手だけひらひらと振ると明は寝る体勢に入ってしまう。
「こら、明君、せめてもうちょっと理由を・・」
 明の布団を引きはがそうと藤寺先生が側まできたとき白衣のポケットで携帯が鳴る。
「・・・・・うるさいから携帯切ってください」
 明が頭まで布団に潜り込んでわがままなことを言う。
「何を言ってるのよ・・・・はい藤寺ですが」
 明を引きずり出す手を止めて藤寺先生が電話に出る。
「ああ、藤寺先生。おはようございます、こちら氷室Speaking」
 よく知った声がなめらかに朝の挨拶をする。明に続いて誠一郎、一瞬なにかあったのかと思いながらも聞き返す。
「氷室君?おはよう、どうしたの?さぼりの相談?それとも誰かに怪我でもさせた?」
98年06月02日:21時35分18秒
誠一郎 / ジョーカー
 「さて、どうした物か」
 
 そんな呟きが漏れた。家に担ぎ込んでからソファーなんぞに寝かせ季節外れの暖房を入れ……
 ついでに自分と同居人のための朝御飯を作り、弁当を包み。やる事をあらかたやった後の事だった。
 どうやらこの少女は風邪を引いているとか言ったことはないようだ。誠一郎の見立てでは
 疲労と空腹が主な原因。さりとて放って置いて学校に行くわけにもいくまい。
 順当な線は警察に連絡だが訳有りっぽいし、それは話を聞いてからでも遅くない。
 
 (学校に連絡を入れておくか)
 
 この分だと欠席する事になりそうだと判断。電話を入れる相手は?
 
 (やっぱり藤寺先生だよなぁ)
 
 その辺が妥当であろう。五月蠅い事言わないし、誤魔化してくれるし。
 
 「番号は……っと」
 
 空で藤寺先生の携帯の番号を入力。大概の知り合いの電話番号等は暗記済みである。
 もっとも全体の情報量ではこまちに適うべくもないが。
 
 「ああ、藤寺先生。おはようございます、こちら氷室Speaking」
98年06月01日:10時09分29秒
/ 月夢
「あきちゃん、大丈夫?」
「え?ああ・・大丈夫ですよお」
 春香に聞かれて明が暗い顔して答える。
「辛いんならやすんでもいいのよ?」
「そうもいきませんよ」
 春香のありがたい言葉に明は頭を振る、本音を言えば春香の言うとおり寝ていたいのだが、
「・・・休む理由が二日酔いと言うわけには行かないでしょう・・・」
「まあねえ・・どのくらい飲んだの?」
「わかりません・・・ただ片づけるときずいぶん酒瓶が並んでいたような」
 痛む頭で一生懸命思いだそうとするがはっきりしたことは思い出せない、ただ明がひどい二日酔いを残し、あのマスターも少しは酔っぱらっていたのだからその量押してしるべしである。
「でも何でそんなに飲んだの?」
 春香が不思議そうに聞く。
「いや、まあ、花見のお酒の件お願いしたら飲んだ量だけもって行かせたげるって・・」
 その条件で飲み始め気づいてみたら深酒である。
「無茶するわねえ」
「誠一郎先輩とかマスターとか春香さんとかいるんですし並の量じゃ追いつかないじゃないですか」
「まあね」
 あっさり肯定する春香。
「・・・だから量行ったんですけど・・・辞めれば良かったような」
 朝食後の洗い物を終わらせてから明がテーブルに突っ伏す。
「ほんとに大丈夫?」
「たぶん・・・」
「休むのやなら遅刻でもいいのよ?」
「いえ、いきます」
 ふらふらと気力だけで明は立ち上がると自室に戻って鞄をとってくる。
「そう?ならいいけど」
 春香も明に併せて自分の鞄を手に取ると玄関に向かう。
「そういえば、あきちゃん、瑠璃ちゃん仕事場連れてかなかったの?」
 春香が玄関に鍵をかけるのを手すりに寄り掛かってみていた明が怪訝な顔をする。
「何を急に?」
「送っていってくれたんでしょう?」
「送ってからバイト行きましたよ」
「あら、連れていってあげれば良かったのに」
 にこにこ笑って振り返る春香が何を考えているかを明は読もうとするが全く働いていない頭ではまるでわからない。
「・・・何考えてます?」
 思い切って明が直接口に出して尋ねてみる。
「瑠璃ちゃん可愛いこでしょう?」
 春香は答えずに質問で返す。
「・・・・そうですね」
 じっと春香を見つめてから明が慎重に頷くと春香はもう一度にっこり微笑み。
「良かったわあきちゃんとは仲良く出来そうね」
 明も誰がとは聞き返さない、ただただ嫌な予感だけが頭をもたげる。
「何考えてます?」
「さ、いこっか、遅刻したくないんでしょう?」
 明の再度の問いも黙殺して春香は歩き出す。その背をじっと明は見つめてから一言呟く。
「・・・・・・・絶対なにかやる気だな、春香さん」
 
98年05月31日:03時07分26秒
誠一郎 / ジョーカー
 誠一郎の朝は早い。天然の目覚ましが二つあるし、彼らの世話もしなければならないからだ。
 勿論、自分の世話も。朝御飯から弁当、洗濯物まで全て自分でやらないといけない。
 誰もやってくれる人間はいないのだから。
 
 だが、今日の寝覚めはやけに早かった。氷室家で一番の早起きは大概シーザーなのだが
 彼よりも。ちなみに一番遅いのはジュリア。彼女に起こされる時間が最終防衛線だったりする。
 閑話休題
 何故か起き抜けなのに目が冴えている。昨日はあの後すぐに寝たとは言え…さて?
 疑問を抱えながらも起きて着替えて、新聞を取りに行く。
 玄関から門柱までしばらくの距離がある。そこを歩きながら早朝の空気を吸い込む。
 どうやらあの後小雨でも振ったようだ。空気が僅かに湿っている。
 
 「花見の時に晴れるといいけど」
 
 そんな呟きを漏らし、古い映画の歌を口ずさむ。
 
 「I’m sing in the rain〜♪」
 
 歌を口笛に移行させながら朝刊を取り、紙面を覗きながら家に戻ろうとする。
 だが振り返った処で動きが止まる、口笛が止まる。
 
 (なんか変だな)
 
 違和感があった。どこかいつもの朝の風景とは違うような。
 回れ右して門から外を眺めるとその違和感は更に度合いを深める。
 
 (見た限りでは特に何も変わらないけど…)
 
 束の間逡巡する誠一郎。だが育ての親の格言(?)が耳に蘇る。
 曰く「直感に勝る指針無し」。
 
 「ふむ」
 
 丸めた朝刊で肩を叩き、直感の囁きに従って門から外へ。
 其処には一人の女性が門柱の影に隠れるような形で倒れていた。
 年頃は十代半ば。大体誠一郎と同じぐらいの年頃のようだ。
 着ている物は…どこかのパーティから抜け出してきたような服装だ。
 相当金が掛かっている事が誠一郎には見て取れる。この場に明がいたら
 やはり同意を示しただろう。だがそれも夜露と雨を吸って台無しだ。
 仕立屋が見たらさぞ嘆くだろう。
 
 「行き倒れとは珍しい。死んでるかな?」
 
 呑気そうでずれている感想を漏らしながら脈を取る。普通は生きているか?と言う物だろう。
 それから更に言えば普通、いきなり脈は取らない。まぁ普通という基準からかけ離れてはいるけども。
 
 「一応生きてるか」
 
 身体は冷え切っているが確かに脈はある。だがこのまま放っておけば肺炎になるかも知れない。
 
 「よっ…と」
 
 抱きかかえたその体は軽く、どこかで嗅いだような匂いがした。
 その顔を一瞥し、誠一郎はゆっくりと歩き始める。そしてその姿は
 静かに家の中へと消えていった。
98年05月31日:01時27分13秒
誠一郎 / ジョーカー
 「んーっ…っと」
 
 ようやく家に辿り着いて誠一郎は背伸びをした。あの後、健司が戻ってくるのを待って
 それからしばらく歩いてから別れて。いつものように夜の街を彷徨って、ようやく帰ってきたのだった。
 もう夜も相当遅い。そろそろシンデレラが抜け出す時間帯。
 家に入って電気を点ける。何かが駆け寄ってくる音。
 
 「ただいま、シーザー、ジュリア」
 
 それに答える鳴き声と吼え声。そして飛び掛かってくる犬と肩によじ登る猫。
 
 「あーよしよし。飯は?…そうか食べたか。足りない?食い過ぎると太るから
 あの程度でいいんだよ。うーるーさい、吼えるな、鳴くな。朝飯を待ちなさいっての」
 
 途端に静まり返っていた家は賑やかになる。人の声と猫の声と犬の声と。
 それは大分前から変わらない、いつもの氷室家の夜の光景だった。
 供を引き連れリビングへと。躊躇無くキャビネットを開き洋酒の瓶を取り出す。
 
 「我が親友に訪れた春を祝って」
 
 適当に作った奴をグラスに注ぎ、それを無造作に傾ける。
 足下でシーザーとジュリアも晩酌に付き合ってる。どうやら
 同居人の悪癖を移されているらしい。
 
 「そしてあるいは恋敵の台頭を祝って」
 
 もう一度傾け、グラスを干す。蛍光灯の光を浴び氷が鈍く光る。
 オーディオから流れるクラシックにそのまましばし耳を傾け、そして口を開く。
 
 「さて……寝るか」
 
 そうしてようやく長い一日はその幕を閉じた。
98年05月31日:01時20分43秒
静月 / MARS
 「それじゃあ失礼します…」
 立ち去ろうとし…ふと振り返る
 「私は…みんなと一緒に桜を見てみたいです…誰がかけるのも…いやですから」
 少し寂しい…
 それでも精一杯明るい笑顔…
 そのまま反転すると若葉の元へ小走りに歩み…
 そしてまた家へと歩を進めていった
98年05月30日:20時19分56秒
若葉 / Dr.李
 若葉は切り替えが早い。
 落ち込んでいると思った次の瞬間には復活してたりする。
 これを切り替えが早いというのか、立ち直りが早いというのか?
 それはともかくあまり長い間、一つの感情に縛られないのは確かだ。
 
 「・・・困ったな・・・」
 直樹のつぶやき、押し黙ってしまった純。
 そして落ち込み気味の静月。
 
 ”う・・・く・・暗い!”
 怒りというか、不愉快な気分が去った後、若葉の頭に浮かんだのはこんな感想だった。
 ”暗すぎる。うぅ、こう言うのは苦手なのにぃ。あう、どうしよう?”
 
 「ふぅ、まぁ、いいや。今日はもう遅いし、さっさと帰ってお花見に参加するかどうかは、各自で決める。そう言うことにしましょう。」
 ぽむ。手をたたいて場を締めた。
 
 「それじゃ、私達これで。」
 そう言って北町の方に消えていく。
 
 ”と言うわけで、この夜はおしまいにしたいのですが、どうでしょう?”
98年05月29日:13時56分56秒
/ 月夢
 明がからかわれながらも遅れてバイトに入る。
(ああ、何か落ちつく)
 何となくだが帰ってきたと言うような気分になる。
(なじんじゃったなあ、ここに)
 好きで始めた仕事というわけではなかったが今ではすっかり生活の一部と化している。
(就職口なかったら働かせてくれるかなあ)
 不穏当なことまで考える明、よっぽどさっきまできが重かったのかもしれない。
(ま、そういうことはいいや、今は仕事仕事)
 気持ちを切り替えて仕事を続け、一段落ついたところでマスターに話しかける。
「マスター、ちょっといいですか?」
98年05月28日:12時37分06秒
/ 月夢
「・・・ごめんね、つき合わせて」
 小さな声で瑠璃がそういう、あまりにかすかな声だったので明が何を言ったのか聞き返そうとすると。
「・・ついたよ。ほら、あそこが私の住んでるアパート」
 その前に瑠璃が言葉をつなぎ指さす、つられて明が見ると年代物のアパートがひとつ。
(あんまり女の子の一人暮らしには向かないような・・)
 そんなことを考えてじっと見ていると瑠璃が軽く頭を下げて一言挨拶すると部屋に向かって歩いていく。
「・・・送ってくれてありがとう。それじゃ、さよなら」
「あ・・・」
 明が反射的になにか声をかけようとしてそして戸惑う。
「・・・・・じゃあ、さよなら」
 しばし迷った末に同じように挨拶をして瑠璃が部屋に入っていくのを見送る。
「・・・・はあ、何か苦手だ・・」
 明が瑠璃が完全に見えなくなってからぼやく。
「どうもしっくりこないなあ、何で春香さんわざわざ僕に送らせたんだろ?」
 さっきからその点が妙に引っかかっている、春香は決して横着な性格ではない、春香の友人の瑠璃を送るなら明を連れて行くにしても自分が行かないと言うのは考えにくい。
「・・・・あの程度の量で酔っぱらう人じゃないし・・・なーに考えてるんだろ?」
 漠然とした予測がないわけではない、だがそれを明は頭を振って振り払う。
「・・考えすぎるのはやめよう、春香さん気まぐれだからなんとなくかもしれないし・・」
 自分でも納得していないようなことを口にしながら明は時計を確認する。
「さ、バイト行かないと、マスターにお酒の準備をお願いしてそれからさそってみないと、僕の仕事はまずそれ」
 言い聞かせるように自分に向かってそう言うと明はくるりと瑠璃のアパートに背を向けて足早にその場を歩み去った。 
98年05月28日:11時02分46秒
見守る直樹 / 少年が1番!!
「はあ・・・」
さっさと行ってしまった誠一郎に少し呆れながら、直樹は
ナイト役を受け持つことになった。
といっても、元々が内気な彼である。3人の後ろを、ただ
歩いているだけだ。

――こういうのって、やっぱり苦手だな・・・。
今日一日で、少しは変わったような気もしたのだが。
すると。

「決めるのは、白石君じゃない。どうして、私たちが決め
なくちゃならないの?」
若葉が棘のある言葉を放った。
どうも、花見のことが話題になっているらしい。

――白石君って、僕に似てるかな・・・?
違うのは、純がある程度人と接するのに比べ、自分は最初
から内にこもっている点だ。

――助けてあげた方が、いいかな?
そう思いつつ、ためらってしまう直樹だった。若葉のような
タイプは特に苦手だ。自分の思っていることをはっきり言って
いるので、好感は持てるけれど。

「・・・困ったな・・・」
思わず、声に出している直樹。この状況では、確実に誤解され
そうな一言である。

98年05月27日:22時23分31秒
つっこみ圏内突入若葉ちゃん。 / Dr.李
 「来たくなければこなけりゃいいんじゃないの?」
 そう純の方に振り返って言う。
 「別に無理に来いとは言ってないし、来るなとも誰も言ってないし。」
 そう言って再び進行方向を向く。
 「決めるのは、白石君じゃない。どうして、私達が決めなくちゃならないの?」
 まだほんのすこし棘がある物言い。
 もっとも、いい加減煮え切らない純に腹立ててるだけもしれないが。
 
98年05月27日:21時25分09秒
純(若葉ちゃんに突っ込まれるのを期待して) / せりざわ
 「あ、、あの、、、」
 静月の問いかけに戸惑ってしまっている純。
 「あ、あの、、」
 いつもの調子で吃ってしまうあたりは純らしいといえば
 そうなんだけど、、、
 「、、、あの、、僕、お花見に御同行していいんでしょうか?」
 うつむいて、つぶやく声はやっと聞こえた程度、、、
 
98年05月27日:19時53分13秒
瑠璃 / tomy
「瑠璃さん?」
「・・・・・・・・・・・、歩いてても寒いし、走ろっ。」
そう言って、明君をおいて駆け出す私。

「・・・・す・れ…」
明君がため息をついた後、何かつぶやく。
でも、私は構わず走り続ける。ちょっと罪悪感。

たっ、たっ、たっ・・

すぐに明君のものと思われる規則正しい足音が聞こえてくる。
足音は一定のペースで私の少し後ろに続く。
しばらくの間2人の足音だけが辺りに響く。

でも・・・、この足音は本当に明君のものなの?
そんな、らちもない不安がいつのまにか頭をもたげる。

別に明君だったら心配ないってわけでもないのに…、馬鹿馬鹿しい。

「・・・明君?」
私は振り向かずに明君に声を書ける。

「?」

「なんでもない。」
明君のけげんな声にそう返す。ちゃんと応えるなんてできない。
だって、そんな弱気な自分をひとに見せるわけにはいかないから。


・・・・・・・・・・・

「はぁはぁ…」
アパートが見えたところで私は息が切れ、立ち止まった。さすがにこの距離を走るのは結構大変だ。そのまま深呼吸をして乱れた息を整える。
ふと明君に目をやる。やはり男の子だからか、私ほど息を切らしてはいないけど、多少疲れているように見える。

「・・・ごめんね、つき合わせて。」
頭を下げたまま、つぶやく私。明君に届いたかどうかはわからない。…、別に届かなくても構わないし。

「・・ついたよ。ほら、あそこが私の住んでるアパート。」
私は頭を上げ、私の住んでいる双葉荘というアパートを指さす。

双葉荘は私が生まれる前から建っていたらしい。老朽化も進んでいて正直に言えばボロアパート。部屋は3畳一間に押し入れと流し(台所というにはちょっと…)がついていて、なんとか生活できる。トイレは共用(一応男子トイレと女子トイレに分かれてる)。お風呂はないので、いつもは近くの(と言っても自転車で10分くらい)銭湯に行っている。

・・・お金があったらせめてバス・トイレ付の所に移りたかったりする。

「・・・送ってくれてありがとう。それじゃ、さよなら。」
私は明君にそれだけ言うと、双葉荘の自分の部屋に向かう。

いつもは当たり前に思っていたのに、今日は真っ暗な部屋が妙に寒々しく感じられた。

心力:9→8
設定リミット:75/90→75/80
失恋ポイント:98/108→71/108

瑠璃

tomy:一週間も止めてて済みません。遅くなりましたが、瑠璃を動かします。
ちなみに瑠璃はどうも強い心が保てなくなってきているようなので心力を下げました(苦笑)。というわけで、設定リミットギリギリです。僕はその方が書きやすいですが(爆)。
本当は、孤独感を初級から中級に上げてリミットオーバーしようかと考えたのですが、せっかくだから孤独感を上げるのは、お花見の日までとっておくことにしました(自爆)。
また、この文章はフィクションであり、登場する人物・団体は実際のものとは一切関係はありません。全国の双葉荘の皆さん、どうかお気になさらないで下さい(笑)。
98年05月20日:21時43分31秒
静月 / MARS
 「そうだ…白石さんはお家近いんですか?」
 あわてている純にか細い声で問いかける
 「…よかったらお花見の時に一緒に行きませんか?」
98年05月20日:12時33分11秒
/ 月夢
「…っ、さむっ」
 冷たい風が吹き抜けたとき瑠璃が歩みを止めて自分の体を抱くようにする。
「・・っと」
 半歩分後ろを黙って歩いていた明は急に立ち止まられたためその半歩の距離を埋め瑠璃の横に立つ。
「瑠璃さん?」
 反射的に明が瑠璃の方を向いたとき、瑠璃の方も明を見る二人の間に妙な間が空く。
「・・・・・・・歩いてても寒いし、走ろっ」
 次の瞬間瑠璃が急にそう言って駆け出す。
「・・・・好かれてないな、やっぱり」
 駆け出す一瞬前のなにかを拒絶するような表情、明はため息をつく。
「・・・・はあ、万人に好かれるわけじゃないしね」
 明は頭を一つ振って瑠璃の後を追って駆け出す、好かれてるかどうかはおいといて瑠璃を無事に送り届ける義務が明にはあるのだ。
「春香さん珍しく人選ミスだと思うよ、これは僕にやらすべきじゃないと思う・・」
98年05月20日:02時40分51秒
瑠璃 / tomy
「まあ夜に散歩するのもいいものです」
苦笑した後、明君がにこっと笑って言う。
「ではいきましょう」

「うん。」
とりあえず私はそう答えると、なんとなく明君から半歩先行して歩く。
場所は教えたけど、一応私が案内してるんだし、ボディガードをには半歩後ろで守ってもらうものだし。

…って、これは自分への言い訳。
本当は、隣に並ばれるのがためらわれたから、かな。

別に顔を見るのも嫌っていう訳じゃない。でも意識はしたくなかった。できれば一緒に歩いてることも。

本当は聞きたいことは一杯ある。春香さんとはどういう関係なのかとか、どうして一緒に暮らしてるのかとか。
でもそんなことを聞いて、どうなるわけでもないし、私に何かできるわけでもない。それに、そのことを自分から明君に聞くのは、自分の中の何かに負けてしまうような気がする。春香さんを信じる気持ちが。

ぴゅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

そんなことを考えていると、4月のまだまだ冷たい夜風が吹き付けた。

「…っ、さむっ。」
思わず立ち止まり、袖を擦って温める。明君がそれに気付いて私の方を向く。

・・・・、しまった。隙を作っちゃった。

「・・・・・・・・・・・、歩いてても寒いし、走ろっ。」
私はそう言って、駆け出した。もし明君に気を使われたら、どんな顔でなんて答えたらいいかわからなかったから。
98年05月19日:13時16分34秒
/ 月夢
(ちょっと遠いかな?)
 瑠璃の説明を聞いて明が考えると瑠璃がちょっと意地悪そうに言う。
「ついてなかったね」
 思わず苦笑する明。
(まあついてないとまでは言わないけど)
 バイトの時間との兼ね合いがある、遅れるとマスターはもとよりお客さんからも何を言われるか・・・というよりここぞとばかりにからかわれる。
(どうしよっかな、自転車出してきた方がいいかな?)
 ちょっと考えるがあんまり女の子を後ろにのは少し危ないし抵抗がある。
(しかたないか)
 諦めて歩くことに決める、春香に車を出してもらうのが一番早いのだが思いっきり飲んだ状態ではちょっと問題が出る。
「まあ夜に散歩するのもいいものです」
 にこっと笑って明は言う、まあ昔は夜に徘徊していた物だからそんなに気にはならない。
「ではいきましょう」
 ぶらっと瑠璃と一緒に歩き出す。
 9時ともなるとさすがに人影が昼よりは少なくなっている、まだまだこわさを感じるほどではないがあまり女性を一人で帰せるような時間ではない。
(まあ、そういう意味では春香さんの判断は正しいんだけど)
 何となく無意味に沈黙が続いている、先ほどの無駄な軽口でちょっと誤解されたような雰囲気であることも手伝って何となく明からは声をかけづらい。
(あああ、いや、別に苦手じゃないんだけど)
 いくつか頭の中で声をかけるパターンを考えては破棄する、花見の件はなにか薮蛇に成りそうな気がするし、春香について話すのは何となくためらう物がある、となると話題の接点が何もない。
(あ〜あ、こういう沈黙って嫌いだ)
 お互いにプレッシャーがかかる。
(き、きまずい)
 心の中でため息をつく、今一調子が崩れている。
(そういえば、同い年ぐらいの女の子と二人ってものすごいひさしぶりかも)
98年05月18日:22時26分52秒
静月 / MARS
 「なんだか小学校の頃を思い出すね…若葉ちゃん…」
 手をつないでいる若葉にぎこちない笑顔を向ける
 「あのころは…私もっと素直に笑えてたかな?」
 笑顔…その瞳はとても深い蒼…
98年05月18日:20時59分27秒
若葉 / Dr.李
 「そう言うことなら仕方ないかな?」
 軽く首を傾げて、誠一郎の意見を聞く。
 「あぁ、氷室さーん!いかないでくださいよー!」
 隣で、白石純が叫ぶ。
 「まぁ、いいや。かえろ、静月ちゃん。」
 そう言うと、手を取って道を歩き始めた。
98年05月18日:20時07分46秒
瑠璃 / tomy
「はいはい、送らせていただきますよ」
そう言うと、私の方を向く明君。
「いこ、瑠璃さん」
「そうそ、男をこき使うのは女性の特権よ」
春香さんも微笑みながら、そう言う。

「…、それじゃあ、お願いします。」
私は控えめにそう言うと、明君にペコリと頭を下げた。別に不満とかそういうのがあるわけじゃない。ただちょっと引っ掛かるだけなんだから。そう自分に言い聞かせて。

「じゃあちゃんと送るのよ」
「大丈夫ですって、あ、このまんまバイトいっちゃいますんで鍵かけちゃってくださーい」
「はいはい、じゃあ、瑠璃ちゃんまたね、なにかあったらいつでも連絡してね、私がいなかったらあきちゃんつかっていいから」

そんな事、私には出来そうもないけど。

「はいはい、好きにしてください、じゃ、行って来ます」
「いってらっしゃい、あきちゃん」

「それじゃ、さようなら、春香さん。」
「瑠璃ちゃん、まったね〜。」
私は春香さんにお別れを言うと、明君と一緒にマンションから離れた。

「で、瑠璃さんの家どこです?」
明君が話し掛けてくる。

「けっこう遠いよ。北町でもはずれだから。」
そう言って、明君に私のすんでいるアパートの場所を説明する。

私の住んでいるアパートは北町北西部にある。この学園都市の中でもほぼ外縁部。学校へは自転車でも30分近く、歩くと1時間はかかる。なんでこんな不便なところに住んでいるかと言うと、やっぱり家賃が安かったから。高校生が自活できる程安いところってあんまりないもの。選り好みは出来なかった。

「ついてなかったね。」
私は多少意地悪く微笑んだ。

瑠璃から明へ

tomy:明のアパートの位置によっては歩いて送っていくのが変になるかも知れませんね。気になったら自転車で送ってることにでも変更して下さい。
98年05月18日:16時52分01秒
ナイトにはまだ早い / せりざわ
なんかずいぶん久しぶりの書き込みですねぇ、、(^^:
 「それじゃ白石くんと、高城、ナイト役はまかせたよ」
 誠一郎の何かを含んだ笑み。一体何を含んでいたのだろう。
 「ああぁ、氷室さーん!いかないでくださいよー!」
 純のアルトががったソプラノが誠一郎を呼ぶが誠一郎はそんなことにはお構い無しだ。
 
 
98年05月15日:14時59分07秒
/ 月夢
 ああ、純粋な明君がどんどん誤解されていく(笑)。
 
「えっと、『あきちゃん』が浮気症でお姉様キラーって話しは置いときましょう」
(うう、誤解されまくり・・)
 本気で自業自得で言い返せない明。
「お花見の話しですけど、いいんですか?私、宴会芸とかできませんけど」
 そういう明はおいといて瑠璃が妙なことを言い出す。
(ん?)
「何心配してるのよ、この娘は。ねえ、瑠璃ちゃん。お花見ってどういうことだと思ってる?」
「えっ、お酒飲んで、騒いで、芸をして、たまに暴れる事じゃないんですか?」
「ぷっ、あははははははは」 「まっ、間違っちゃ、いないけどね。あはは、く、苦し。ねえ、あきちゃん」
 春香に意見を求められて明が苦笑する。
(な、なかなかとぼけた人だなぁ)
 大筋のイメージは間違ってないし、ある意味現実だが。
「とっ、とにかく、そんな心配しなくていいから。でしょ?あきちゃん。あははは…」
 春香が笑い続け、向こうで瑠璃が少し憮然としている。
「なら、参加でいいです、私」
 それでも瑠璃が参加を表明する。
(ま、春香さんも来るしね)
 明は了承を示そうとする前に春香が口を挟む。
「瑠璃ちゃん、『でいいです』は良くないわよ」
「それだと、お花見のことも私達のことも、あまつさえ瑠璃ちゃん自身のこともどうでも言いみたいに聞こえるわよ。別に参加を強制しているわけじゃないんだし、行きたいか、行きたく ないか、瑠璃ちゃんの気持ちを正直に言ってみて」
(さすが春香さん)
 決めるところはびしっと決める。
「…ごめんなさい、春香さん、明君。私春香さんと一緒なら参加したいです。」
「ま、そんなところでしょうね」
 軽くそう言って春香が肩を竦める、明はなんだか昔似たような光景を気になる。
(どこでみたんだろ?)
 果てと明が首をひねっていると、春香が時計を見上げて瑠璃に一言二言かけると瑠璃が慌てて変える準備をする。
「じゃあ、あきちゃん、瑠璃ちゃんを送ってってくれる?こんな時間に女の子一人返すわけに もいかないし、私が送ってくと帰りが女の子一人になっちゃうでしょ?」
「はいはい、送らせていただきますよ」
 明が引き受けると瑠璃が複雑な顔をしている。
「いこ、瑠璃さん」
「そうそ、男をこき使うのは女性の特権よ」
 春香が背を押してマンションの外まで見送りに来る。
「じゃあちゃんと送るのよ」
「大丈夫ですって、あ、このまんまバイトいっちゃいますんで鍵かけちゃってくださーい」
「はいはい、じゃあ、瑠璃ちゃんまたね、なにかあったらいつでも連絡してね、私がいなかったらあきちゃんつかっていいから」
 勝手な約束を春香がする。
「はいはい、好きにしてください、じゃ、行って来ます」
「いってらっしゃい、あきちゃん」
 ひらひらと春香が手をふる、瑠璃が幾分名残惜しげな様子を見せる。
「で、瑠璃さんの家どこです?」
 春香の姿が見えなくなった頃に明が尋ねる、春香がいなくなったぶん、ほっといたら会話がとぎれるのを予測してである。
(何しろ接点ないからなあ・・・春香さんの知り合いに同い年がいるなんて初耳だし)
 同い年でなければ明自身の知り合いも多い。
(同い年だからって苦手な訳じゃないけど・・・なんとなくあんま梳かれてなさそうだし)
 明が表情に出さずにそんなことを考える。
(春香さんが間にいるのが救いで、春香さんが間にいるのが一番難点なような気がする・・・・)
98年05月14日:18時30分48秒
瑠璃 / tomy
明君が私の方を見て、何か考え込んだかと思うと、複雑な表情をする。
「え、えーーと・・・」
今まで淀みない会話を続けていた明君が言葉につまる。私にさっきの会話を聞かれたことに気付いたみたい。ちょっと狼狽してる。

「自業自得よ」

春香さんがどういう意味でそう言ったのかはわからないけど、何にせよ自業自得なのは確か。

「と、とにかくその件はおいといて・・・くるのはうちの先輩とか同級生ともしかしたらその家族とか知人とか・・・女性もいます」

そりゃ、いるでしょうね。さっき電話してきた人も明君曰く『綺麗な女性』だったんだし。

「ま、私も行くから別に変なことには成らないわよ」

「変なことって、私も別にそこまで心配してるわけじゃないですけど。」
ただそういう人が来たら、対処に困るっていうか、苦手だから。

「春香さーん」
「はいはいあきちゃんはお姉さまがただけの相手してればいいからね」
「さすがにきませんよぉ」
「呼ばないの?マスターも?」
「そか、マスターぐらいは呼ぶべきですか」

マスター?お姉さまのマスター?

「でしょ、あマスターって言うのはあきちゃんの彼女の一人ね」

ふぅん(じと目)。

「違いますって、僕のバイト先でお世話になってる人です」
「ああ、そうだったのね、知らなかったわ」
「と、とにかく、変な人とかはきませんから、安心していいです」
「そうそう、あきちゃん年上好みだから瑠璃ちゃんは大丈夫よ」 へぇ、そうなんだ。
「だーかーらー、春香さん」
「おほほほほほ」


・・・・・、春香さん、なんか楽しそう。
どうも明君をからかって遊んでるみたい。でも明君も言い返せないとこを見ると、完全に冗談ってわけでもなさそうだし…。
ま、いいけど。私が心配してる事ってそういう事じゃないし。

「えっと、『あきちゃん』が浮気症でお姉様キラーって話しは置いときましょう。お花見の話しですけど、いいんですか?私、宴会芸とかできませんけど。」
正直言って場を盛り上げる自信は全然ない。

「ぷっ。」
春香さんが吹き出す。

「何心配してるのよ、この娘は。ねえ、瑠璃ちゃん。お花見ってどういうことだと思ってる?」
「えっ、お酒飲んで、騒いで、芸をして、たまに暴れる事じゃないんですか?」
「ぷっ、あははははははは」
春香さんが爆笑する。
「まっ、間違っちゃ、いないけどね。あはは、く、苦し。ねえ、あきちゃん。」
そう言いながら、お腹を押さえて苦しそうに笑ってる。
なんか…、受けてるけど…。一体…。何か明君に同意を求めているけど、私何か変なこと言ったかな?。

「とっ、とにかく、そんな心配しなくていいから。でしょ?あきちゃん。あははは…。」 そう言うと、また笑いがぶり返したのか、春香さんは後ろを向いて肩を震わせている。

・・・・・・・・・・、ちょっと、釈然としない。でも、それなら、別にかまわない。

「なら、参加でいいです、私。」
本当に居づらくなったら途中で帰ればいいんだし。

「瑠璃ちゃん、『でいいです』は良くないわよ。」
さっきまで爆笑していたのに、春香さんが急に真面目な顔で言う。
「それだと、お花見のことも私達のことも、あまつさえ瑠璃ちゃん自身のこともどうでも言いみたいに聞こえるわよ。別に参加を強制しているわけじゃないんだし、行きたいか、行きたくないか、瑠璃ちゃんの気持ちを正直に言ってみて。」

確かにそうよね。こんな答え方良くないにきまってる。
正直言ってお花見自体は私にはどうでもいい。でも…、

「…ごめんなさい、春香さん、明君。私春香さんと一緒なら参加したいです。」
私が正直な気持ちを口にすると、
「ま、そんなところでしょうね。」
苦笑しながら春香さんが言う。

「ところで、瑠璃ちゃん、時間は大丈夫なの?」
春香さんが私にそう聞く。

腕時計を見ると短針が既にIXを通り過ぎている、いつの間にか9時過ぎになっちゃったらしい。

「あ、私そろそろ帰ります。明日も朝早いし。」

「じゃあ、あきちゃん、瑠璃ちゃんを送ってってくれる?こんな時間に女の子一人返すわけにもいかないし、私が送ってくと帰りが女の子一人になっちゃうでしょ?」
春香さんはそう明君に言うと私の方に向き直った。

「さっきも言ったけど、あきちゃんなら年上専門だから安心して。」
そう言って私にウインクする。


・・・・・、どう答えたらいいのかわからず、私はしばらくの間沈黙していた。
98年05月14日:17時07分17秒
誠一郎 / ジョーカー
 一週間も止まっていたのかこりゃいかん。(汗)
 
 「でどうしましょう、ここで待ってます?それとも帰っちゃいます?
 私はともかく、静月ちゃんはあまり遅くなると困ると思うんですけど?」
 
 若葉に問われてしばし腕を組み考える。
 
 「そうだねぇ、健司の脚ならば十分もあれば戻って来ると思うけど待っているのもなんだね。
 じゃ、僕がここで待ってるから君達は先に帰ってなさい。極力追い付くつもりだけど
 出来無かったらまた明日学校でね。二人減ったけど二人いるから大丈夫でしょう」
 
 其処でにっこりと笑う。
 
 「それじゃ白石君と高城、ナイト役は任せたよ」
 
 それは実に誠一郎らしい微笑だった。
98年05月08日:13時26分36秒
/ 月夢
「でも、どういう人達が来るんですか?」
 瑠璃が聞いてくる、その言葉に若干の警戒と、その視線に若干の冷たさがあるのは気のせいだろうか?
(な、なにかやったかな?)
 ふと自分の行状を顧みる。
(・・・・・ああ、し、しまった・・・)
 普段どうせ聞いているのが春香だけなのでさほど警戒もなく軽口叩いていたが、無関係な人間が聞いていれば。
(う、ちょ、ちょっと誤解されたかも)
 ちょっとではない。
 明の軽口は仕事のせいで身に付いた半分癖であるので気を抜いていると女性相手に平気でああ言うことが言えてしまう。
「え、えーーと・・・」
 適当ないいわけを探すが見つからない。
「自業自得よ」
 ぽんぽんと春香に肩を叩かれて明が反省する。
「と、とにかくその件はおいといて・・・くるのはうちの先輩とか同級生ともしかしたらその家族とか知人とか・・・女性もいます」
 最後の一言は必要なのかよけいなのかは謎。
「ま、私も行くから別に変なことには成らないわよ」
「春香さーん」
 フォローだかなんだかよくわからないことを春香が言う。
「はいはいあきちゃんはお姉さまがただけの相手してればいいからね」
「さすがにきませんよぉ」
「呼ばないの?マスターも?」
 春香に言われて明が気づく。
「そか、マスターぐらいは呼ぶべきですか」
「でしょ、あマスターって言うのはあきちゃんの彼女の一人ね」
 さらに誤解を深めるような説明をする春香。
「違いますって、僕のバイト先でお世話になってる人です」
 慌てて否定する明、春香がころころと笑う。
「ああ、そうだったのね、知らなかったわ」
 明の発言より春香の発言の方が信頼度は高いだろう、ますます明を見る目が冷たくなったような気がする。
「と、とにかく、変な人とかはきませんから、安心していいです」
「そうそう、あきちゃん年上好みだから瑠璃ちゃんは大丈夫よ」
「だーかーらー、春香さん」
「おほほほほほ」
 心の底から楽しんでいる春香だった。
 
98年05月08日:11時16分48秒
誤解 / tomy
台所から明君が受話器に向かって話す声が途切れ途切れに聞こえてくる。

「‥輩ですか?‥しい‥ね」
「‥しろい‥しですか?お‥を取ら‥お聞きし‥」
「‥高城せ‥ぎは‥‥」
「花‥か?」
「ん?春香さん?い‥くと春香さ‥は年‥すよ」

あれ、春香さんに関係ある話しなのかな?立ち聞きなんて悪いことだとわかってるけどつい耳が電話口に向かってしまう。

「僕そ‥なに嬉れし‥な声出してま‥か?‥っとこまちせん‥から‥電話もら‥からですねえ」
「男って綺麗‥女性から電話もらうと嬉しい‥なんですよ」
「‥こまち先輩は‥くなんて眼中‥いでしょう‥ねえ」
「でもいいんで‥僕、陰か‥見守ってるだ‥満足なんで‥じゃ、お幸せに」


・・・・・、どうも誰かを口説いてるみたい。
しかも電話でここまで言えるなんて、明君ってよほどのプレイボーイ(死語)か詐欺師かもしれない。

「へ?」
「や、やられた・・・」
「うーーーん、相変わらず油断の出来ない人だなあ・・・誠一郎先輩のようにはいかないもんだねえ」

「あきちゃん、、どうしたの?」
電話が終ったところで、春香さんはそう明君に声をかけて、台所へ向かう。居間で一人ぼぉっとしていても仕方ないので、私も後に続く。

「いえ、こまち先輩からお電話で今度花見にいかないかって誘われまして」

それがどうなったら、さっきのような会話になるんだろう?

「二人きりで?」
「さすがの僕もこまち先輩には手は出せませんねえ」

口説いてたように聞こえたけど。

「そうよねえ、これ以上浮気性になるとそろそろ刺されかねないもんね」


・・・・・、やっぱり(じと目)。

「・・・・えーと、それよりも春香さん行きませんか?」

明君は春香さんから視線を逸らすとそう言う。どうも心あたりがあるみたい。

「私もいいの?」
「健司先輩とか誠一郎先輩とかたくさん来るみたいですから大丈夫でしょう」
「ふーーん、で、いつ?」
「・・・・・あや?」
「・・・・・・もしかして聞いてないの?」
「あ、あは、あははははは、わ、忘れてました」
「笑ってごまかさないの、あきちゃんどじなんだから」
「明日先輩たちに聞いてきます・・・たぶん思いついたら即行動なひとたちですから次の休みぐらいだと思いますけど」
「ふーーーん、だったらいこうかな、瑠璃ちゃんは次の休み予定はなにかある?」

春香が私に話題をふる。えっ、私?

「じゃ、一応僕のほか美女二人いくと伝えていいのかな?」
「と、あきちゃんは言ってるけど、どうする瑠璃ちゃん?」

「・・・、別に予定はありませんけど。」
というか、休日はいつも空いてる。することなんて家事を除いたら写真を撮りに行くぐらいだし。

「でも、どういう人達が来るんですか?」
そこのところは説明してくれないと、返答に困る。『浮気性のあきちゃん』みたいな人達ばかりだと困るし。

瑠璃

tomy:『やっぱり(じと目)』辺りで春香さんのフォローを入れようと思ってたけど、入れる余地がなかった(苦笑)。しかも長い割に全然進んでないし(自爆)。月夢さん、後はよろしく(爆)
98年05月07日:03時07分30秒
若葉 / Dr.李
 「じゃって・・・。」
 走り去った方向を見る。
 「ふーん、脚速いんだ、健司先輩。」
 
 「でどうしましょう、ここで待ってます?
 それとも帰っちゃいます?
 私はともかく、静月ちゃんはあまり遅くなると困ると思うんですけど?」
98年05月06日:12時29分46秒
/ 月夢
「明くんがそう言うのなら……そうね、あたしも、そうしてもらった方がいいのかも。でも、本当は……本当は、あなたのことが……」
「へ?」
 こまちの切り返しに明が一瞬間抜けな答えをする。
 しばしの間・・・、明が返す言葉を探っているうちにこまちが言葉をつなげる。
「なんて冗談は置いといて時之、そう言うことだから、よろしくね、ほかにも連絡しなきゃいけないところあるから、もう切るね。それじゃ」
 一方的な宣言の後に電話が切られる、後にのこるはツーという電話の音のみ。
「や、やられた・・・」
 逆襲する間もないすばやい行動。
「うーーーん、相変わらず油断の出来ない人だなあ・・・誠一郎先輩のようにはいかないもんだねえ」
 あの二人にまともに相対するにはまだ経験不足のようである。
「あきちゃん、、どうしたの?」
 電話の前でうーむとうなっている明に春香が声をかける。
「いえ、こまち先輩からお電話で今度花見にいかないかって誘われまして」
「二人きりで?」
 からかうような春香の声に明はにっこり微笑み。
「さすがの僕もこまち先輩には手は出せませんねえ」
「そうよねえ、これ以上浮気性になるとそろそろ刺されかねないもんね」
「・・・・えーと、それよりも春香さん行きませんか?」
 明の日頃の生活をどの程度まで知っているか春香はにこにこ笑いながら返すと明は視線を逸らして話題を変える。
「私もいいの?」
「健司先輩とか誠一郎先輩とかたくさん来るみたいですから大丈夫でしょう」
「ふーーん、で、いつ?」
 ごく当たり前のことを聞かれて答えようとした明がふと止まる。
「・・・・・あや?」
「・・・・・・もしかして聞いてないの?」
「あ、あは、あははははは、わ、忘れてました」
「笑ってごまかさないの、あきちゃんどじなんだから」
 はあと春香がため息をつく。
「明日先輩たちに聞いてきます・・・たぶん思いついたら即行動なひとたちですから次の休みぐらいだと思いますけど」
「ふーーーん、だったらいこうかな、瑠璃ちゃんは次の休み予定はなにかある?」
 当然のことのように春香が瑠璃に話題をふる。
(あ、やっぱりそういくのね)
 何となくだが予想はしていたので明は別に驚かない。
「じゃ、一応僕のほか美女二人いくと伝えていいのかな?」
「と、あきちゃんは言ってるけど、どうする瑠璃ちゃん?」
 
 
98年05月05日:16時50分16秒
走る男 / ハリ=ハラ
「とりあえず、一っ走りして金を置いてくるわ。
 じゃあ!
 
 片手をあげると、風のように走り去る健司。
 他の連中はどうしろと言う気なのだろう?
 
 …おそらく、何も考えてはいないのだろうが…(^^;
98年05月05日:15時21分42秒
「蛇(へび)が出るか、蛇(じゃ)が出るか」 / みだれかわ枕
(三人称単数)
 
「でもいいんです、僕、陰から見守ってるだけで満足なんです、じゃ、お幸せに」
 
「そうなの……」
 これまでと一転、寂しげな口調になる、こまち。
「明くんなら、あたしの本当の気持ち、判っていてくれると思ったのに……」
 そこでいったん、息継ぎをして。
「明くんがそう言うのなら……そうね、あたしも、そうしてもらった方がいいのかも。でも、本当は……本当は、あなたのことが……」
 
 少し、間。
 
「なんて冗談は置いといて」
 しれっとそう言って、話をさっさと本題に戻す。
「時之、そう言うことだから、よろしくね」
 何がどう、よろしくなのか。
「ほかにも連絡しなきゃいけないところあるから、もう切るね。それじゃ」
 と言って、さっさと電話を切ってしまう。
 
「やれやれ。やっぱ時之って鋭いわよね。昔に比べりゃ、丸くなったけど、相変わらず相手しにくいわ」
 
 そう言いながら、今度は『委員長』……皐月の電話番号を検索し始める。
 
 
 こまち。
98年05月03日:21時34分42秒
内容修正 / ジョーカー
 「・・・その上の二人も。このまま金を明日まで払わないと・・・」
 
 この部分を
 
 「・・・その上の二人もその辺は大らかだ。このまま金を明日まで払わないと・・・」
 
 と言う風に読み替えて下さい。間違えました。
98年05月03日:21時30分44秒
誠一郎 / ジョーカー
 「残念ながらその回答では及第点だな」
 
 明後日の方向を指していた指を戻し、顔の前で左右に振る誠一郎。
 
 「あの家で商魂逞しいのは約一名だけだ。聖さんもおじさんも、その上の二人も。
 このまま金を明日まで払わないと意見の相違によって家庭内不和が生じる可能性がある。
 よって早いに越したことは無いのだよ、ワトソン君」
 
 だれがワトソン君だ。
 それはともかく、茶番もどうやら終わりそうではあった。
98年05月01日:02時15分48秒
若葉 / Dr.李
 「別に明日でも良いんじゃないでしょうか。」
 ちらりと純の方を見たきり、視線を誠一郎と健司に移す。
 「大町先輩に明日会えば、お金の問題は解決すると思うんですけど。」
 
 若葉は小町のことをあまり知らない。
 それよりも、陸上がどうこうという話しをそらせるのならそれに越したことはないのだ。
98年04月29日:00時31分03秒
誠一郎 / ジョーカー
 悩んでいる健司を横目に携帯を取り出しコールする。
 
 「夜分遅く申し訳ありません、氷室です。先程の眼鏡のお値段ですが……
 はい、はい…分かりました。では今から行かせますので」
 
 丁寧に事情を話し、要件を聞き出す。手慣れた物だ。
 
 「健司、お前の手持ちで足りる筈だ。では行ってこい、光より疾く!」
 
 何時の間に財布の重さを確認したのか?それよりも無茶を言っている誠一郎であった。
98年04月29日:00時02分13秒
健司 / ハリ=ハラ
「え〜〜っと、どうしよう…」
 
 冗談抜きに、途方に暮れている。
 今から戻って払ってきても良いが、足りない時に困るのだ。
 かといって、みんなに付き合わせる訳にも行かない。
 
「うお〜〜〜
 なんでこんな大事な事を忘れるんだぁ!」
 
 大袈裟だが、当人は真面目に苦悩している。
 
「いくらかかったかも聞いてないし…
 う〜〜〜〜〜〜〜」
98年04月28日:23時39分37秒
誠一郎 / ジョーカー
 「何が『あ』だ。何が。しょうがない奴だな、品物貰って金払わないでどうするんだ?」
 
 殊更に呆れてみせる。健司には悪いが、話をずらす必要がある。
 
 (埋め合わせはするよ)
 
 心の中で手を合わせる。もっとも忘れた事自体は健司の落ち度なのだが。
98年04月28日:23時08分22秒
健司 / ハリ=ハラ
「あ」
98年04月28日:22時56分03秒
誠一郎 / ジョーカー
 (ようやく気付いたか。ま、其処がこいつのこいつたる所以なんだが)
 
 これ以上、続けるようだったら口を挟もうと思っていたがそれは免れたようだ。
 が、未だに雰囲気は暗い物がある。
 
 (学校で渡せばいいと思ったが)
 
 大町家を出てから気付いたが黙っていた事があった。道を戻るのも何だし
 明日渡せばすむのだから特になにも言わなかったのだが。
 
 「そういや健司。お前、眼鏡の代金払ったっけ?」
 
 如何にも不意に思い付いたかのような口調。状況が状況だけに意図を悟られるのは
 予想済み―特に勘が鋭いのが約一名―だが、それでも演技は必要だ。
98年04月28日:22時46分55秒
健司 / ハリ=ハラ
(何か、どうもそんな雰囲気じゃないようだな…)
 
 今ごろ気付くか(^^;
 
 「あ…先輩…あの…みんなで走られたら私追いつけなくなっちゃいます。」
 
「あ?ああ、そうだね。」
(仕方が無いか…)
「まあ、気が乗らないんじゃしょうがないね。
 無理してやる事も無いし…」
98年04月27日:14時03分55秒
/ せりざわ
 「、?!」
 若葉の笑みに、含むものがあることを、純は見逃さなかった。見逃すはずが無かった。いつも自分がしているのだから、同じ物なのだから。 でも、それがなぜなのかは、わからないけれど、、 「あの、森野さん!」ふいに純が若葉を呼ぶ。その、自虐の笑みの理由を聞こうとして、、 「あ、、あの、、なんでもないんです!ごめんなさい!」、、うつむいて、うち黙ってしまう。 (「何かしてあげたいのに、なんにもできない、、」)
98年04月24日:00時47分52秒
静月 / MARS
 若葉の自虐的な笑みを見て静月の脳裏にあのことが思い浮かぶ
 「あ…先輩…あの…みんなで走られたら私追いつけなくなっちゃいます。」
 努めて明るく健司の行動を静止しようとする静月であった… 
 
98年04月23日:23時27分16秒
健司 / ハリ=ハラ
「へ〜…速いんだなぁ…」
 
 素直に関心をしている。
 ちょっとは気付けよ、おい(^^;
 
「なあなあ、ちょっとくらいいいだろ?
 森野さんが言うように、勝ち負けも関係ないんだしさ」
98年04月23日:23時00分18秒
若葉ちゃん / Dr.李
 「少し前に、バイクに乗ったひったくりを捕まえたのが、
 うちの生徒で新入生って話しがあったんですよ。」
 若葉が口を開く。
 「名前忘れちゃたけど、白石君だったのかな?」
 すこし、表情が暗い。
 陸上部の話題が出てから、こんな調子だ。
 「でも、バイクに追いつくくらいなら結構速いはずだよね。
 試しに、競走するぐらい良いんじゃないの、
 勝ち負けも何もないんだし。」
 すこし、自虐的な笑みを浮かべた。
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