天羅万象掛け合い:妖編 LOG 010

天羅万象掛け合い所:妖編の2000年07月19日から2001年03月02日までのログです。


2001年03月02日:02時16分23秒
城にて / Dr.李
「不死たる蟲を持つものが街に入りました。」 豹の額に、剣呑な目つき、虎の背中に狼の腰。 開洟城(あけはなじょう)の城主、高江甲雲。
「・・・。」
報告してきた部下を見つめる。
「現在は、年始の祭りにまぎれ、詳細は不明ですが
別行動をとってる可能性は高いといえます。」 あごをさすりながら、報告を聞く。
「気にいらねぇ。」 ぼそりと低くドスの聞いた声を放つ。
「あまり、乗り気はしねえが、不死ってえのは、材料になる。 なるんだが、気にいらねぇ。」 しぶしぶという感じで話を続ける。
「だが、まぁ、しょうがねえわな。 心珠と明鏡は必要なんだ。必要なんだが気にいらねぇ。 ああ、気にいらねぇ。
・・・難癖つけて、連中を捕らえろ。 町人達には被害が出ねえ様に気をつけろよ。」
2001年01月14日:21時41分13秒
雷吼 / ジョーカー
 数日を掛けて傷も癒えた。だが敵の動きは無い。
 それがどうにも落ち着かないのは職業病なのか。
 そしてそれを余所に目の前の娘は『お小遣い』を要求してくる。
 さて、どうしたものか。
 
 溜め息一つ。顔を眼赤に、さのえに向け苦笑も、一つ。
 
 「あまり、目の届かない処まで行くなよ」
 
 無駄だろうな、と思いつつ。
2001年01月05日:23時59分45秒
葉嬢 / 月夢
「街!」
 びしっ。
「ひと!」
 ずびしっ
「屋台!」
 ずずびしっ。
「やっぱり新年っていいわねー」
 どこがどうつながるか謎だが、しみじと葉嬢が呟く。
「やれやれ、やっと飯にありつけるわー」
 べつに今まで食わせてもらってないわけではないが不穏当なことを口にして、葉嬢が街へと近づく。
 あの一戦からからこっち、少なくとも表面上は何事もなく進み、不気味なぐらい平穏に街に着く、それが嵐の前の静けさなのかどうかはわからないが、少なくともなにもないまま済むだろうと考えるのは楽天的すぎるはずだった。
「さ、飯くうわよー、ついでに飲むわよー、行くわよ、紫」
 警戒心の強い大人をよそに楽天的思考の娘はさっさと警戒を解いている。
「ということで、ご飯食べるからお金ちょうだい」
 ひらひらてを出す。
「年始だから、奮発してね」
 
 
 ということで年が変わったので場面変えて、年も変えてみました。深い理由はありません(笑)。 
 
2000年12月24日:05時32分16秒
動くもの、蠢くもの / Dr.李
「巨大な足跡ですね。」
 生真面目そうな若い男がポツリと呟く。
 「これほどでかいといったら、奈須華しかないな。
 連中も動いたらしい。
 それとも、元凶かもしれんがなぁ。」
 陰気な中年男がそれに答えるように呟く。
 「砲火のあともない、争った後はありますが・・・。
 大ヨロイを持ち出し、この程度の後。
 これなら金剛機を出したほうが早いとも思いますが。」
 「・・・暴走だな。」
 「暴走・・ですか?」
 「おそらく大ヨロイに乗った連中の暴走だろう。
 良い格好したくてという奴だ。
 あるいは、単純にそれがためになる思ったか。」
 陰気な中年男がぼそぼそ呟く。
 
 「頭殿」
 法師姿の男が目の前に降り立った。
 「この先に野営のあと、血痕と幾ばくかの争いの後。
 さらに森の奥に大ヨロイの足跡と野営のあとを見つけましてございます。」
 「・・・意外と近いな。
 急ぐぞ。」
 生真面目な男が答える。
 
 3日前、別の場所にて
 
 「ムラサキいうね。その子供。」
 目の細い男。
 「そうよ、あなた達にその子供の確保を頼むわ。」
 戦争中であるのに、どこ吹く風とその女、美鈴は微笑みながら答えた。
 「手付よ。生かして捕らえること、これが条件。
 いっしょにいる連中の生死は問わないわ。」
 どれだけ難しいことを言ってるか、分かっているのかいないのか?
 だが城中にあって彼女は、領地の小競り合い(!)の指揮をとり、負けない戦い方をしていた。
 「なるべく早く、頼むわよ。」
 目の細い男は一礼した。
 「問題ないよ、わたしら確実。
 ・・・たとえ国潰しでも、ヨロイのりでも関係ないよ。
 それ補うやり方はいくらでもあるね。」
 ぞくっとした笑み。
 だが、その瞬間その男の顔が凍りつく。
 「侮らないようにね、その言葉どおり確実を帰して頂戴。」
 何かしたわけではない、だが、その男は確実に恐怖した。
 その女の顔を見てしまったから。
 眼を見つめてしまったから。
2000年11月22日:23時34分29秒
葉嬢 / 月夢
「ふーーむ、こっちかなあ?」
 木の上から見下ろして葉嬢が呟く、手のひらに乗せた青白い炎が風とは無関係に揺れている。
「うーーーん、良さそうな気はするけど、いいのかなあ?考えてみると場所聞かなかったしなあ」
 迂闊である。
「まあ、宵闇姉様のことだから嘘はつかない…………はずよね…………たぶん」
 あまりあてにならないらしい。
「いや、まあ、余計な嘘はつかないわよね………冗談は言うけど………いや、でも時と場合が………たんにうっとおしいから追い出したりだけだったり………いや、そうじゃなくて」
 つい、嫌なことを考える、色々過去にあったらしい。
「いや、まあ、いくらなんでもここまでの冗談はやらないか」
 それでも一応そう結論づける。
「なーにがどーなるかわかんないけど、ここまできて帰るのばからしーし、まいっか」
 単に考えるのがめんどくさくなっただけのようである。
「さて、あのお邪魔な娘がどこかに失せたうちにちゃっちゃっとかたづけちゃおー」
2000年11月09日:01時25分00秒
閃光 / Karma
 「っていうか・・・・・拒否権、あるの?」
 一瞬真顔で聞き返す。もっともすぐにとりなすように両手で防御姿勢をとるが。
 
 「だいたい後金貰ってないしいっしょに行くに決まってるじゃない。だからこー、ぐ〜で構えるのはなし、ね?」
 
2000年11月06日:23時04分47秒
火京 / 狂兵
 「閃光は一緒に行くに決まってるじゃん」
 ぶすっとした表情で菜稚に答える。
 
 そして、閃光の方を向いて
 「ねぇ〜〜」
 と微笑んだ。
 
2000年11月06日:01時23分04秒
菜稚 / Dr.李
 「ま、そういうことにしておきましょう。」
 末子にして次女は含んだような物言いで姉の意見に同意した。
 「でも、とりあえず帰るのは明日ね。
 今日は、お兄様もかなりお疲れのご様子。
 一晩ゆっくり休んでから、帰りましょう。」
 そうして、閃光のほうを向く。
 「とりあえず、ここからはあなたの自由よ。
 私達とともに来るもよし。
 旅に出るのもよし。
 あなたのことはあなたに任せるわ。」
2000年11月05日:00時01分47秒
火京 / 狂兵
 「遼幻が来たからね。命が惜しいからさっさと帰るのよ」
 閃光にむかって火京が答える。
 
 「あいつはヤバイのよ。遼幻は確かに強い。強いけど、兵士としては二流。単独行動専門で集団行動には向かないのよね」
 誰に聞かせるでもなく、火京が言葉を続ける。
 
 「おまけに行動に問題があるでしょ。自分の思った通りに、他人を動かしたがるし。
 それが相手の為だと思いこんでるところが特に性質が悪い所ね。
 人間としては三流かもね」
 
 「自分勝手に動くぶんだけ、金剛機よりも始末におえないわね。あのての男は。
 ついでに言えば、遼幻が勝手に空中戦を始めなければ、アタシだって空なんかいかなかった訳だし、
 遼幻が射界を遮らなきゃ、弾道を見切れてこんな怪我をしなかった訳なのよ。
 先を読んだ行動って言えば聞こえは良いけど、事態を悪化させてるんだからどうしようもないわね」
 
 「遼幻には、露払いでもしてもらうのが良いわね。それ以外に使い道も無いし。
 途中で犬死にでもしてくれたらもうけものかもね」
 
 そう言って、火京は無邪気に笑った。
2000年11月04日:19時46分37秒
遼幻 / ジェミナス
カツンと腐った木に突き立てられる刃。 そしてそこに手をかけ引き裂くことで中に潜んでいた細長い“生き物”を掴みだす。
 
「さて………かかって来ないならそれはそれでいいんだが……」
 うぞり、と腕の傷から胎内に潜っていく“それら”の不気味な感触を黙殺しつつ、これからのことに考えを巡らす。
  だが………何故に口元に笑みが浮かぶか?
 
「なんにせよあの女………来るなら子供に手を上げた報い、与えてやらんとな……」
 そして、歪んだ笑みを曙光が照らす。
  
 ♯久々ですが書き込みを。
 ♯時間を飛ばすことには私は賛成。そして遼幻は帰還の後詰めにまわるので基本的に出番なし(笑)
2000年11月02日:01時18分31秒
曙光 / ジョーカー
 その日の始まりを告げる朝日が顔を見せる。
 木々を通して漏れ光る日差しが大気を暖める。
 
 ぱちぱちと焚き火の残り火が音を立てる。
 その前に雷吼が座り込んだまま眠っていた。
 何を夢見ているのか、表情からは読みとれない。
 
 近くの茂みから何か気配がする。
 目を閉じたまま雷吼の手が刀に掛かる。
 起きていたのか?いや、気配に覚醒したのだろう。
 傭兵としての習い性だろうか。熟睡する事はなく
 気配に敏感、脇から得物を離さない。
 
 しばらくして手が離れる。気配は野生動物の物だったのだ。
 うっすらと差し込んでくる日差しに眩しそうに目を細め
 雷吼はゆっくりとのびをした。
 
 #つーわけで遅れましたが書き込みました。
 #朝です。何か予定が無ければ数日飛ばしていいと思うのですがどうでしょう?
2000年10月25日:01時00分55秒
閃光 / Karma
 「ん〜、帰っちゃっていいの?」
 片づけをしながらのんびりした口調で火京に問いかける。
 
 「あ、そ〜だ。あとこのあたりに『結界』張ったから遠出はもうしないほうがいいよ〜」
 
 
 
 
 
#PL:wrote
#『結界』は陰陽術的なものではなく鎖と打矢(のようなもの)を使った簡単な罠です。
#自衛用に周囲一帯に習慣的に張ってたり(笑)
2000年10月17日:00時40分59秒
火京 / 狂兵
「お、どこいってたんだ?菜稚」 黒い眼帯をした火京が声をかける。
「今日は早めに寝とけよ。明日になったら家に帰るからな」
2000年10月06日:20時57分08秒
菜稚 / Dr.李
「了解したわ、じゃ。」
 そう言って元の無表情に近い顔に戻り、きびすを返した。
 森からでる。
 目の前には奈須華と彼女の姉、兄と閃光。
 ゆっくりと彼女は自分のいる場所に戻っていった。
2000年10月03日:20時00分44秒
遼幻 / ジェミナス
「その様子だと、あのじゃじゃ馬姫も、奈須華のほうも大丈夫だな……」
 猛獣扱いにはこちらも同じものなのかも知れない
「だな。今俺が近づいても逆効果にしかならんだろう
 一応そっちに付いていくつもりだが……場合によっては遅れると思ってくれ」
 彼女の笑顔に引きだされるかのように表情が緩む。
 兄が妹に向けるような、父親が娘に向けるような優しい笑顔を
2000年10月02日:20時48分14秒
菜稚 / Dr.李
 「ま、そういうことだけど、お姉さまに直接渡さなくて正解ね。
 破り捨てる可能性もあるもの。
 それから今もらったほうが良いわ。
 今ならおなかも一杯だから、少し落ち着いてるし。」
 まるで猛獣のような言い方だ。
 「とりあえず、いただいて帰るわよ。
 あなたが渡すより、私のほうが効果があるしね。」
 そういって、書状を受け取る。
 「明日にでも動くわ。
 あなたは・・・怪我を治して、好きにして頂戴。
 借りを返すなり、仇を討つなり。」
 珍しくにっこりと笑う。
 年相応の笑顔だった。
2000年09月30日:20時00分37秒
遼幻 / ジェミナス
 
「優男、金と力は無かりけり……まあ、明日の朝にはまともに動けるようになってるだろうさ」
 最初の一言には、苦笑混じりのいらえ。動けなくなるような傷でなければ構いはしないのだろう。
「これだな。とっとと渡したほうがよかったかな?」
 いつも通りの口調でそう言いながら、手に持った書状をひらひらと泳がせるのだった。
2000年09月30日:18時09分56秒
菜稚 / Dr.李
「あなたも結構ひどいわね。」
 遼幻の姿をみてぼそりといった。
 「言わなくても分かっているでしょうけど、あなただけでくるわけないから。
 あなたに用というより、あなたの持ってきた紙切れに用があるのよ。」
 
2000年09月29日:22時24分28秒
遼幻 / ジェミナス
 肋骨が数本。そして全身に大量の火傷と裂傷。
 かすり傷のほとんどはすぐに消えたが、それ以外は添え木と包帯の世話にならざるを得ない。
 
「無駄とは認めたくないもんだな……」
 
 結局噛みつくように自分から腕やらを奪っていった小猫のような娘の姿が消えない。
 付いてくるなと言われたが……
 
「そうもいかんよなぁ………っ! やれやれ……向こうのほうが早かったか」
 
 置いてあった戟を立ち上がるはずみに使い、木に凭れる。仕事を忘れたわけではないが、どうも仕事の方から来てくれたようだ。
 武器を置き、手にしたのは紙切れ1枚。無防備にしか見えぬ姿で彼は少しずつ分け入っていく。
 そして……
 
「さてさて。深夜の婦女子の散歩には向かん場所だと思うがねぇ、ここは。それともむさくるしい中年に何か用事でも?」
 
 遼幻より菜稚へ
2000年09月29日:00時10分09秒
菜稚 / Dr.李
「お目覚めね、閃光。」
一応命に別状がないとはいえ、兄である巳鏡が疲れて虫の息である。
そして、姉はごみくずのようにぼろぼろになって帰ってきた。
正直、手の打ちようが今の彼女にはない。
というより、なかった。


「あなたが目覚めたのなら、話は早いわ。
私少し、歩いてくるから。
留守番お願いね。」


言葉の外に頼れるのはあなただけという微妙な意味を持たせる。


「じゃ、頼んだわよ。・・・あとできれば後片付けも。」
そういって、空になったなべを指差した。
 ゆっくりした足取りで森に分け入る。
 接触は向こうから取ってくるだろう。
 菜稚は思案顔で歩みを進めた。


2000年09月17日:21時12分49秒
一日の終わり / ジョーカー
 皆に、特に紫に大盛りで、飯をよそうと
 
 「では、頂きます」
 
 と箸を付ける。食べ始めながら雷吼が言う。
 
 「喰い終わったら、とっとと寝よう。明日はまた早いからな」
 
 そんな風にして慌ただしい一日は終わりを告げた。
 
 #何かやりたいことがある人はご自由に。
2000年09月15日:02時11分15秒
目覚め あるいは騒動の予感 / Karma
 「・・・・・・・・・・・・あれ?」
 ゆっくりとまぶたを開ける。今までの生き方から意識は瞬時に覚醒する。
 
 だが・・・・・・・
 
 (ん〜・・・・・・・ずいぶん長い事寝てたような気がするなぁ)
 脳味噌のほうはまだ少し寝ているようだ(笑)
 
 
 (ま、怪我は治ってるみたいだからなんとかなるかな?)
 
 
 
 
 
#復活宣言!!(爆)
2000年09月06日:00時21分13秒
/ Dr.李
こちらは死んだように倒れていたのが、”飯”の一言でむっくり起き上がってきた紫である。
 
 ただ、顔色は悪い。
 心臓直撃というのははじめての経験だったのだろう。
 
 「あうー、ごはん???」
 もぞもぞと自分の茶碗を手にとりながら、なべの前に移動した。
2000年09月05日:23時47分50秒
葉嬢 / 月夢
「えーーーーーーーーーーーー」
 塩の壺を抱えて思いっきり不満そうに葉嬢が言う。よっぽど嫌だったらしい、同族嫌悪というやつかも知れない。
「違うわよ!」
 つっこむな、つっこむな。
「………とにかく、さっさといこーよー、あれが戻ってくるかも知れないぢゃないよー」
 あれ扱いである、本当に名前を覚えてない可能性もある。
 と、まあ駄々をこねても、腰を落ち着けた連中がそう動くわけもない、実際紫が調子を取り戻すまでには、まだ多少の時間と栄養がいることも事実だろう。
「これだから年寄りは……ぶつぶつ……」
 どこまでの範囲が年寄りに含まれたかはわからない。
「いいわよ、ふーんだ、こーなったら……………」
 こーなったら?
「飲むわ!」
 止める間もなく、どこからとったか徳利からそのままあおる。
「ふーーふっふっ、いいわ、飲むわ、飲んでやるわ、神奈備の酒蔵空っぽにするぐらい飲んでやるわー」
 そんなにないない。
「とにかく飲んでやる、ふーんだ、飲むったら飲むんだから、いいわよ、ここに居座ってやるー」
 かくしてふてた酒飲みが一人誕生したのだった。
2000年09月05日:00時27分55秒
雷吼 / ジョーカー
 「帰ってすぐには戻ってこないだろうよ。
 それよりも腹ごしらえした方がいいと思うぞ」
 
 風が吹き付ける。月光が遮られ
 その翼で区切られた空を覆った
 式に乗った雷吼が降りてくる。
 
 「元より紫は人の倍腹が減るし、何より今は血が足りんだろう」
 
 常人なら即死する程の傷を受けたのだ。
 火京が誤解したのもむべなるかな。
 傷はそろそろ塞がっただろうがさりとて万全でもない。
 式の翼を畳み、待機状態にすると鍋に歩み寄る。
 
 「少し煮詰まってしまったか…………」
 
 呟くと水を加え適当にかき混ぜる。
 それを終えると皆に声を掛ける。
 
 「さ、飯にしようや。邪魔が入ったが結果として
 食い扶持は増えたぞ」
2000年09月04日:23時22分54秒
葉嬢(書き直し) / 月夢
「ふう、いまは一杯のお茶が怖い」
 なにをいっとる。
「…………と、お茶すすってる場合ぢゃないわ、なにがどーしてどーなったのよ?」
 地震と雷と嵐が手に手を取って駆け抜けていったような騒ぎから、一転妙な静けさに葉嬢の声が響く。
 まあ、声が響いても誰がどう答えてくれると言うわけでもないが。
「全く落ち着きのない連中だわ」
 お前にだけは言われたくないような気もするが、今回に関しては静かにしてた様な気もする。
「…………いや、まあ、なにはともあれとにかくすぎたことはさておいて」
 答えがないのでしょうがないから自分の中で自己完結しておいて。
「ここは験が悪いわ、塩でもまいてちゃっちゃっと出発しちゃいましょう」
 妙なもの気にする妖である。
「さ、そこ、紫担ぐ、疫病神が戻らないうちにさっさと出発するわよ」
2000年08月30日:23時57分48秒
ミスです / 月夢
 すいません、読み違いです、下はなかったことにお願いします。
2000年08月30日:23時49分41秒
葉嬢 / 月夢
「下品な食べ方ねー」
 口元に手を当てて上品な仕草(のつもり)で葉嬢が火京を見る。火京がいなければ葉嬢もあんなものだと思うが。
「まあ、いいわ、小猿に品を説いても仕方ないしー、食べるだけ食べたらちゃっちゃっと行っちゃいなさい、あたしら忙しいから」
 何はともあれ紫も無事だったので先ほどの戦闘のことなぞすっかり忘れて追い払う、少し前まで重傷者だった相手に冷たいものである、単に復活や再生をする存在になれているせいかもしれないが。
「子供は余所で、遊びなさいなーおほほほほほ」
 誰の真似だか知らないが、高笑いなどしながら手を振る、全然似合ってない。
「こっちも行かなきゃならないとこがあるから子守はできないのよ」
2000年08月23日:00時28分46秒
仁科光秀 / M/N2
「良くやった。」数日後の子の刻、榊の報告を聞いた仁科光秀は陣幕の外へ出て行った。現在彼は国境に近い丘の上に来ている、榊を送り出した直後から合戦の準備をしていた事を考えればやや遅いかもしれない。

「皆の者に告ぐ、あの業突張りはワシの予想どうり、我々の要求を拒否した。これより我が軍は戦闘を開始する!!」その瞬間、黒い武具で身を固めた騎馬武者達の間で僅かなどよめきが起こった、「この一戦にて、彼奴等と我らの力の差を連中の骨のずいにまで教えてやるのだ!かかれ!!!」どよめきは吠え声に、吠え声は鯨波の声に変わり彼らは眼下の敵の陣地に突っ込んでいった。長きに渡る戦いの始まりであった……。

#この後、PCの介入がなければ(敵が精鋭を紫狩に回しているので)仁科サイドが領土を幾らか増やして戦争は終結します。

#仁科光秀は紫の事は知りませんが、事情を全部話せば協力する可能性はあります。
2000年08月18日:23時13分26秒
体面 / M/N2
「この無礼者!!」榊兵衛は激怒した、人間のやる事である以上多少の落ち度はある、通常は一々騒いだりはしないが、決裂させる気なら話しは別だ。「貴様らがその様な態度をとるなら話すことなどなにもない!!合戦にて白黒付けてくれるわ!!」半ばあきれ、半ば呆然としている連中の前で席を立って背を向ける、

「美鈴なる田舎策士に伝えておけ!武家には武家の体面と言うものがある、高々小競り合いを止めるのに、家宝を持ち出す馬鹿が何処にいる!何処の農家から持ってきたか知らんが、そんな物に我らが引っ掛かるとでも思ったか!!」
( 好きなだけ暴言を吐くと彼は堂々と退出した。
2000年08月17日:01時44分43秒
仁科光秀 / M/N2
「家宝?」光秀の顔に青筋が浮かび上がった(こんな土塊が家宝だと!!)怒鳴る寸前で何とか自制する、相手は表面上恭順の姿勢を見せている、ここで怒り狂っては“悪逆非道な領主”として周囲の領主に袋叩きにされかねない。

「先祖代代の宝とあれば軽々しく貰うをけにもいかんな、この茶碗はお返し申す。」(此処まで虚仮にしおって……ただでは済まさん!!)「当方からは榊兵衛を遣わそう。兵衛、よいな。」「は!」

そして謁見後、榊兵衛の部屋に入っていく彼の姿があった。「良いか、何でも良いから相手の落ち度を見つけ交渉を決裂させるのだ!我が黒色槍騎兵隊の力、目に物見せてくれん!」

#仁科君のモデルはビッテンフェルトです。(笑)
2000年08月16日:21時29分58秒
菜稚 / Dr.李
「はいはい。」
 返事しながら飯をよそう。
 菜稚はひとしきり事情を話すと、後は何も言わなかった。
 近くに遼幻もいるだろう。
 彼女はこれからを考えなければならない。
 火京は彼女の父以外の命令は聞かない。
 なら、彼女の父の直筆の命令書がなければ、従わないだろう。
 
 「ふう。」
 
 一回だけ小さなため息をついた。
2000年08月16日:21時25分57秒
美鈴の手紙 / Dr.李
おおむね内容は、 当方は今までの戦のために金がない。
よって休戦のため家宝の茶器をお送りする。
こちらの誠意は示した。
了承の書状と、和解のための場を設けるための日程を詰めるため、そちらからの使者(代理人)をよこしてほしい。

という内容です。

なお、あと200両出させようとか言う話ですが、 そちらの水の向け方次第ですな。
こちらは払うもの払ってますから。
下手なこと言ったら大義を失うのはそちらということをお忘れなく。
お分かりかと思いますが、こちらのほうが下種な城主ですから、
大義において負けるということがどういうことかお考えくださいね。
2000年08月15日:01時33分32秒
羽根虫 / M/N2
「ふぅ……。」傷の具合を確認する為、一行より幾らか離れた街道に羽根虫は降り立った。「釘一本分か……。」胸に刺さった苦無を抜こうとした、彼女の動きがぴたりと止まった。

(何者だ……。)闇の向こうから、人の気配が近づいて来る、気のせいかかなり急いでいるようだ。

羽根虫より街ではぐれた方々へ

#羽根虫に道を尋ねれば、一行の大体の位置ぐらいは判ります。接触したければ利用して下さい。
2000年08月12日:00時03分26秒
火京 / 狂兵
 「なんだ〜紫って、死なないのか?」
 火京が驚いた声を出す。ほとんど紫の情報を知らずに(調べずに)
 出てきた火京にとっては、割と衝撃の事実だったりする。
 「それじゃぁ、アタシも別に仇討ちとかしなくて良かったんじゃん?
 ・・・・まぁ、ほんでも一発二発、ぶん殴らないと気が収まらないけど・・・・・あ、飯、おかわり」
 
 白い目で自分を見る菜稚を無視して、どんぶりを差し出す。失ったはずの左手でだ。見れば、脚も両方ともある。
 傍らで息も絶え絶えにへばっている、巳鏡の姿を見れば、何が行われたのか容易にわかる。
 
 あの後、火京は遼幻から手足を受け取ると、その場で遼幻から式符を奪い取り、一人で帰還した。
 これ以上、遼幻と関わり合いになると、自分の命が幾つ有っても足りないと判断した結果である。
 ついでに言えば、遼幻に、自分に一里以上近づくなと脅しをかけているが、
 相手が『あの』遼幻であるから、自分の言ったことに聞く耳を持っているかが不安なところではある。
 
 まぁ、それはさておき、
 「飯!、とにかく今は血が足りねえんだよ」
 ・・・・・・・・火京は夕飯に忙しかった。
2000年08月09日:22時20分16秒
仁科光秀 / M/N2
「ち、茶碗?」箱の中の物は1つの茶碗だった。「美鈴とやら、ワシを虚仮にする気か!」だがその目は笑っていた。

(価値の程は判らんが、捨て値で十二両は下るまい。)相手の内情についてもある程度は知っている、(最低でもあと二百両はださせんとなぁ。)思わぬ“手付金”に気を良くした彼は、ほくほく顔で手紙を広げた。
2000年08月09日:20時13分54秒
その女・美鈴 / Dr.李
「なにかよこせってことねぇ??」
 使者の口上を聞いてすだれの奥で首をかしげる。
 別に全面戦争に突入しようが一向に構わないが、全く動かないというのならそれもよし。
 
 「いいでしょう。」
 ごそごそ、彼女の私物が置いてあるであろう棚の方から音がする。
 「この箱を持っていきなさい。
 この中身の価値がわからないなら、仁科光秀はただの戦馬鹿。
 全面戦争になろうが怖くないわ。」
 箱は意外に軽い正方形のもの。
 金塊等ではけっしてないようだが。
 
 「いいわね、必ず届けるのよ。
 もし裏切れば・・・楽に死ねないと思いなさい。」
 柔らかな口調に死を感じさせる凄みをにじませながら、
 新たな使者に向けて箱と手紙を差し出した。
2000年08月08日:02時23分58秒
返答 / M/N2
「ふぅむ……。」ここで兵を失うのは惜しい、(だが奴が信用出来るか?)結果として彼は最も無難な答えをした。

「其方から和議を申し込む以上誠意を示せ、と伝えよ。」
2000年08月08日:00時44分38秒
休戦協定 / Dr.李
山手川城城主、仁科光秀殿
 過去、わが主家と仁科家の間に不幸がありお互いの意見に相違があり候。
 しかし、過去の遺恨にとらわれておれば、
 お互いの領民が相苦しみ、ひいてはお家の存続に関わることは必定。
 ここは、双方の過ちを認めた上で、改めて話し合いの場を設けたく、平にご賢察願いたく候。
 
 草々
 
 美鈴 
2000年08月07日:22時07分09秒
仁科光秀 / M/N2
「何者だ?」書状の差出人は彼の情報にない人物だった、「新参者か?女の様だが……。」言いながら手紙を広げる、(まあ良い、つまらん内容ならこやつ【使者】の首を送るだけの話しだ。)
2000年08月07日:02時49分25秒
書状 / M/N2
「奴からの書状だと?」山手川城城主、仁科光秀は側近からの報告に眼を見張った。「散々国境を荒らしておいて今更なんの用だと言うのだ?」おかげで両家の仲はすこぶる悪い。

「まあいい、使者の前で破り捨てるも一興か。」そして彼は謁見の間へ入っていった。
2000年07月30日:04時38分22秒
遼幻 / ジェミナス
「ま、それでも言いたいときに礼を言うのが性分でね……」
 
 笑いながらもそう答え、落ちていた足を拾い上げる。
 
「それに……そういういい性格だからこそ可愛くもある。躾けはこれからだろうしな」
 
 多分に誤解されそうな返答を返しつつ、笑む。
 そして、飛び去った彼を見送り、一時止めていた足を又動かすのだった
2000年07月30日:02時06分44秒
雷吼 / ジョーカー
 「別にお前のためにやった訳じゃない」
 
 いらえは酷く素っ気ない。
 
 「拒絶して置いて助けを呼ぶか。ずいぶんといい性格してやがる」
 
 式の背に載り、雷吼は皮肉な笑みを浮かべる。
 
 「躾がなってねぇ餓鬼だ――――」
 
 呟きを残し、式を羽ばたかせ雷吼は仲間の元へと帰っていった。
2000年07月29日:04時11分42秒
遼幻 / ジェミナス
「飛」
 その1文字をもって完成する、式一一小さな鳩を夜空に放つ……必要なものを取ってくるために
「あの……ばかが」
 サムライ化を解くことなく、小さくぼやく。
 女の気配が消え、残ったのは火京の生命反応……
(助かった……な)
 服を裂き、傷口を的狼に塞いだその時……
 
 ドォォォォォン!!
 
 夜空に大きな火の手が上がった。
「派手好きなやつだねぇ………」
 いつのまにかまたあの飄々とした笑みを浮かべ、遼幻は爆発の元へと歩く……
 そして
 
「ありがとうな、兄さん。おかげであの馬鹿餓鬼助けることが出来た……礼を言わしてもらう」
 雷吼に、一言礼を残して
2000年07月29日:03時38分27秒
火京 / 狂兵
 「ちきしょう」
 (倒せなかったか)
 
 遼幻達が落ちた場所から、女に引きづられる形で滑空して来た火京は、雷吼達のいる場所から離れた場所まで来ていた。
 ごろりと仰向けになって、空を見上げる。
 (まだまだだな。アタシも)
 ちらりと、自分の傷口を見る。
 (血ぃ流しすぎたか・・・とりあえず止血は出来るけど、
 手足が無いのは不便よね。どっかに落ちてるはずだから拾ってこないと)
 
  むくりと上半身をあげる。そして、懐から取り出した麻布で、傷口をきつく縛り上げる。
 (なんか訳のわからん事を言ってたわね。サムライ殺しとかなんとか・・・・アタシには関係ないけど)
 応急手当が終わる。
 (あんまし気が進まないけど・・・遼幻呼ぶか・・・)
 爆雷包を取り出し、空中に投げる。
 「爆!!」
 空に爆発音が轟いた。
 
 「次は・・・・勝つ!!」
2000年07月29日:02時41分54秒
伝言 / M/N2
「重さが足りんな……。」火京の一撃を喰らった女は無表情に呟いた、いかに忍といえど片手片足では有効な攻撃が出来るはずもない。

「伝言を頼む……。」封印砲の弾を込めつつ倒れた火京に話し掛ける。「我が二つ名は“サムライ殺し”出し惜しみなど無用に願おう。」

そして女―羽根虫―は夜の闇へ帰っていった。

羽根虫より火京へ
2000年07月29日:01時34分20秒
火京 / 狂兵
 「・・・・・邪魔すんな」
 ぼそりと言って、火京は遼幻の腕から逃れた。
 「まだ終わってない」
 その目はまだ死んでいない。獲物を狙う猛獣を思わせる輝きを宿していた。
 「・・・・まだ終われないのよーーーーー!!!!」
 全身の力を振り絞り、右腕を思い切り引っ張る。その瞬間、傷口から赤い、
 血の筋を引きながら火京の身体が女めがけて舞った。
 よく見れば、火京の右手から細い糸が伸びている。その糸は、先程火京の放った礫に繋がっていた。
 
 「これで最後だっ!!!」
 
 
 火京から女へ
 
 
2000年07月29日:01時22分27秒
詰み / ジェミナス
(ダメ……か………)
 染み寄る絶望に屈しかけたその瞬間、下方に生じた爆風……
「…………!!」
 咄嗟にその意味を悟り伸ばした腕……そして、しっかりとした肉の感触。救おうとした娘の姿。
 
「有り難い!!」
 
 ばさり……
 広がるサムライの翼。爆風をそこに受け落下速度を殺しながらも来るべき衝撃を弱めるために足に溜めた空気を噴射する。
 少しずつ殺されていく速度……そして火京を傷つけぬよう己の腕にしっかりと納める。
 後のことを全く考えていないのだろうが……命知らずなことである
 
 彼の影と身が再び一つになったとき……目の前には、飛翔する式と偉丈夫の姿……
 
「礼を言う………助かった」
 
 満身創痍の姿ながら、ようやく遼幻は安堵の笑みを浮かべた
2000年07月29日:01時13分03秒
疾走 / ジョーカー
 森の中を駈けていく雷吼だったが前方から
 低く鈍い爆発音が聞こえ始めてから一気に加速する。
 
 (雷砲か封印砲まで持っているのか?)
 
 街道に飛び出し疾走するが、その目に爆発に巻き込まれる小さな影が映る。
 そして力無く落下する姿も。高度の分、地面との激突にはまだ間があるが
 それは逆に落ちれば助からない事との同義でもある。そして
 辿り着くには雷吼の脚でもまだ遠い。
 
 「天駈ける者よ、在れ!」
 
 一瞬の躊躇も無い。懐から式札を抜き出すと大地に叩き付ける。
 踏み締める地面が猛禽の背に変わり、脚の十数倍の速さで雷吼を運ぶ。
 だが雷吼の顔は尚険しい。
 
 (これでも間に合わん……!)
 
 僅かに、僅かに距離が足りない。遼幻が逆落としに追い掛けるが
 それすら間に合わない事が分かってしまう。
 ならば
 
 「ナウマク・サマンダバサラダン・カン!」
 
 真言を叩き付けるように唱え、右手を大きく振りかぶる。
 掌に宿るは灼熱を秘めた人頭大の気弾!
 
 「間に合えぇっっっ!カーン!!!」
 
 一直線に突き進む気弾、狙うは火京の真下。
 着弾と共に盛大に破裂、爆風を巻き上げる。
 そして風は落ちる勢いを僅かに、ほんの僅かに殺す。
 だが、それは死線を越える一瞬――――
2000年07月29日:00時53分38秒
遼幻 / ジェミナス
(届け……届け!)
 サムライに出きるかぎりの加速を行い、自由落下する少女に向かう。
 まるで時が細かく刻まれたかのように長く感じる一瞬一瞬……
 
 浮ぶのは狂刃……爆風。血まみれの幼子……眼前の少女。
 
(間に合えッッ!!)
 精一杯に手を伸ばし……掴んだと思った。
 そう……彼女に両の手がちゃんと備わっていれば。
 かつて手があった場所を虚しく彼の手は通りすぎ……
 落ちて、行く………
「火京ッッ!!!!」
 そのとき、恐怖と言う名の闇が、彼をその牙に捕らえた。
2000年07月28日:23時10分28秒
旋回 / M/N2
(いい一撃だ……)腹部に刺さった礫を見ながら踵を返す、その体勢が突然崩れる。

「何だと!」愕然としながらも滑空体勢に移行する、(随分と…腕が落ちたな。)苦笑しつつ銃槍の刃を糸に合わせて……加速!

(あの馬鹿が!)その瞳に、火京に突進する遼幻が写る。(あの速度では助けた処で地に激突するしかない……私も道連れにな。)

(高度が保てぬ以上……己むを得んな。)街道に出て急旋回をする、そこに雷吼がいると知りつつも。
2000年07月28日:12時16分49秒
闇の中 / ジョーカー
 鍔まで押し込んだ太刀から手を放し雷吼は男に目をやった。
 
 「で、どうするんだ?刈谷のおっさんよ」
 
 男は肩を―もっとも片方は根本から無いが―すくめて見せた。
 
 「俺は魔人相手に張り合うほど馬鹿じゃ無ぇよ。
 相手の強さも分からんこいつらが馬鹿だったのさ」
 
 それは昔の通り名。
 
 「俺は昔とは違う」
 「そうか?俺には同じかそれ以上に残酷に見えたぜ
 ……いや、昔程強くはねぇな。二発も喰らってる様じゃな」
 
 今の戦いでなく先程の二発の銃弾の事だ。
 
 「ただの感傷だ。で、どうするんだ?」
 
 問う雷吼に男は片腕を放り上げて受け止めながら
 
 「いや、昔程強くないんじゃねぇ、弱くなったなお前。
 だからやる気は無ぇっつったろ。俺は帰らせて
 貰うぜ。…………そうそう命の代金だ。幾つかお前も
 敵にあっただろうが、ま〜だいるぜやばいのが。気を付けな」
 
 手をひらひらと振ると腕を肩口にくっつけると蟲が傷口を接合する。
 肩を回しながら男は闇の中へ消えていった。雷吼は暫くして
 きびすを返し別の方向へと向かった。
 
 その後、森の上空で一つの小さな爆発が起こった。
2000年07月28日:11時57分46秒
木々の狭間 / ジョーカー
 「な、何だと……!?」
 
 最早立っているのはサムライは一人だけ。そいつも腕は無く
 得物は雷吼の手に握られている。
 
 「お前にも心臓を打ち抜かれる痛みを教えてやるよ」
 
 無感情に呟くとサムライを蹴倒し足で踏み付け
 左胸に切っ先を押し当てる。
 
 「て、ってめぇ何を……!」
 「五月蠅ぇ、黙れ」
 
 片手が一閃し喉笛を切り裂く。最早出てくるのは喘鳴だけだ。
 その状態でゆっくりと雷吼は押し下げていった。絶叫は声にならず
 ただ喉から血と息が漏れ出るだけだった。
2000年07月28日:11時56分10秒
月の下 / ジョーカー
 樹間を駈ける7人のサムライ。
 隠密を意識してか声は無い。だが先頭を走るサムライが
 大きめの木の下を抜けようとした時、樹上から影が襲ってきた。
 
 酷く鈍い音が響く。
 
 「な、なにもんだ!?」
 
 驚愕の叫びを上げる男の前に刀を振り下ろした姿勢の雷吼が立ち上がる。
 
 「誰かと思えば刈谷のおっさんじゃないか」
 
 世間話をする風情の雷吼の足下には、珠の埋め込まれた男の腕が転がっている。
 
 「こんな処に何の用だい?」
 「察しのいいお前のこった、言わんでも分かるだろ?」
 
 同時に笑みを浮かべる。双方ともに了解があり余計な言葉などいらないのだ。
 
 「今の俺を相手にするのは無謀だぜ。腕一本で勘弁してやるから
 とっとと退いて顔出すな」
 「けっ、役に立たねぇ木偶人形だぜ」
 
 男が舌打ちして仲間に撤退の合図をしようとした時に
 後ろから何人のサムライ達が出てくる。
 
 「何言ってんだ、この数相手に勝てると思ってんのか?
 あの餓鬼持ってけば千両だぜ、千両!」
 
 無言で男が腕を拾って下がる。
 
 「……それがお前らの命の値段てわけだな、いいだろうそんなに
 黄金が欲しけりゃ、たっぷり鉄(くろがね)をくれてやらぁ」
 「ほざけ!」
 
 殺気を剥き出しにする雷吼にサムライ達が躍り掛かる。雷吼は
 それを待ち受け肉体を変容させていく。
 
 「馬鹿が」
 男の呟きと剣戟の連鎖が重なった。
2000年07月28日:10時31分43秒
炎を背に / ジョーカー
 仁王立ちのままに唾を吐き捨てる。それは夜の闇に黒い。
 視線の先で戦いが始まったようだ。それでも一発、二発と
 珠が飛んでくる。それを叩き落としながら怒りの中に疑念が湧く。
 
 (何故だ……?)
 
 あの二人を相手にそれ程の余裕があるとは思えない。酷く異質な少女と
 あの惚けたサムライ。見て取っただけで埋め込まれた珠は雷吼を
 凌駕していたのだから。
 
 (つまり……俺を挑発しているあるいは俺が邪魔である?)
 
 其処で初めて辺りを見回す。紫はまだ動けずに伏している。まだしばらく掛かるだろう。
 葉嬢、さのえ、然無はそれを心配そうに見ている。火の上では
 鍋がことこと煮えている。目で見えるのはその程度だ。
 
 (分からん……)
 
 すっと瞑目し呼吸を整える。精神を集中させ辺りの気を感じ取るのだ。
 遠くの方で一塊り多分あの三人、近くに大きめのがもう一つ。
 これは紫達だろう。……そして接近してくる一集団!
 
 「……」
 
 無言、しかし口元には野獣すら退けるような獰猛な笑みが浮かんでいる。
 
 「紫を頼む」
 
 言い残して雷吼は森の中に消えた。
2000年07月28日:00時21分01秒
落下 / ジェミナス
(火京………!)
 腕が、足が、目が……傷つき、失われていく……
「火京!!」
 叫びながら、翔ぶ。
 下に、下に……力を振り絞って腕を伸ばしながら。
「死ぬな……死ぬなっ!」
 余りにも身勝手な……絶叫。
 それでも尚、腕を伸ばす。
 彼女の死を避けることが出来るのなら己の命など惜しくはない。
 もう、目の前で子供を失いたくなど……
 
 そして、彼の瞳に少女の姿と、大地が大写しになる
2000年07月28日:00時09分47秒
火京 / 狂兵
 「ちっ!」
 遼幻のわきを抜けて、一発の弾丸が火京に向かう。
 (よけきれない・・・・なら。攻撃するのみ!!)
 抜き打ちで礫を女に向かって投げる。
 狙いは女の身体。
 (礫が女に届けば。あるいは倒せる)
 と同時に、爆発の衝撃が火京の全身に襲いかかる。
 「わぁあああああああああ」
 みしりという鈍い音と共に肉の千切れる音がする。
 式は霧散し、着物も焼けこげ、いたるところが破れている。
 火京の左腕が肘のあたりから吹き飛び、同様に右の脚が 太股から先を失っていた。
 そして、右目は見るも無惨に焼けこげ、白く濁っている。
 今や隻眼となってしまった火京は血塗れの姿で、なおも女の姿を睨みつけながら、
 重力に従って落下をはじめていた。
 礫は女に向かって一直線に飛び続ける。
 一瞬、その礫と火京を結ぶ直線上に、銀色の光が見えたようだったが、目の錯覚であったかもしれない。
 
 今や少女の命は風前の灯火となっていた。あと数秒で、少女の身体は大地に叩きつけられる事になるのだ。
2000年07月27日:23時37分25秒
油断 / ジェミナス
(しまった!)
 火京に向けて放たれた三発の砲弾………
 明らかな油断……距離を詰めてしまえば終わると言う驕り。
 
 いや、今はそのようなことに思い悩む余裕はない
 
 自由落下にサムライの飛翔能力を加え急降下。放たれた巨大な弾に刃を打ち込む。
 
 爆発
 
 全身を打つ痛みすら気にせず更に一太刀。
 
 二度目の、爆発。
 だが、そこまで。
 最後の一発は、彼の追跡も虚しく火京へと向かっていく
 二度の爆発で満身創痍の体に鞭打とうとも届くことはなく
2000年07月27日:23時22分18秒
問いかけ / M/N2
(予定どうり……)距離を調整しつつ封印砲を構える。

遼幻が再び接触する前に、背中の式が自壊をおこす。予想外の動きゆえ二人の反応は一瞬遅れ……その隙に女の封印砲は火京の背中の式に向かって3発発射されていた。

(楽になれた者に自力で追いつこうとする者を侮る資格があるのか?)声に出せない問いかけと共に女の羽が再び生える。
2000年07月27日:22時50分38秒
自嘲 / ジェミナス
「生憎それ以外を知らなくてな……実際、口うるさい爺だろうさ、今の俺は」
 一撃離脱。
 共に飛翔しているがゆえに一瞬たりともその動きが止まることはなく。
 
「だが……繰り返しの後悔をするぐらいなら憎まれてでも止めたほうが……いい」
 仮面のように苦笑いを貼り付けたまま、背後に火京がいないことを確認して紙一重で封印砲を避け、加速。
 
 再び二つの影が重なろうとしている
  
 遼幻より女へ
2000年07月27日:22時31分55秒
/ M/N2
「溜り火…」式札の一つが火の玉に変わり…遼幻の刃を受けて四散する。

「押し付けるだけの思いは、相手と自分を損なう事になるぞ……。」女の顔にほんの一時、自嘲の笑みが浮かぶ。

「さてと、これはどうだ?」一転して楽しげに女は封印砲を遼幻に撃った。

女より遼幻へ
2000年07月27日:13時36分03秒
/ ジェミナス
「本当に自分の意志で殺せば、変わる……ヨロイに乗るでもなく、命令でもなく……そして、それを繰り返すたびに、業と言う澱が溜まる」
 火京に向けた言葉……あるいは己への自嘲。
「一人も二人も同じ……気付いていないか麻痺しているだけか……
 なんにせよ俺は餓鬼が殺し合うのは好きではなくてな。命の尊さを知るからこそ、殺すことの重さもわかる……そうでなければ、殺されるものも浮ばれん」
 
 それが、ヨロイ乗りに言ってはならぬことかも知れぬと分かっていながら。
 否、知れば安全になれるからか?
 
「それに、与えられた役目よりも何よりも、今大事なことはお前が兄弟と呼んだ相手のことだろうが!
 この馬鹿の相手は俺がする、お前は……紫の傍にいて守ってやれ!!」
 
 加速
 
 火京が距離を詰めるより速く、遼幻の体が、刃が女へと近づき、牙を剥く
 
 遼幻より火京へ
2000年07月27日:13時26分24秒
失笑 / ジェミナス
 漏れる、笑い……
「弱いから守るわけではないんでな。俺にとって守らねばならんから、そう為したいからだ。
 そう言う意味では本来あの餓鬼を止めることは間違いなんだが……性分だな」
 女の問答で普段の己を取り戻したか……僅かに遅れるものの的確な飛翔で距離を詰める。
 そして手にした紅い刃の剣閃が放たれた弾丸を一瞬で塵に変え……
「そして……ただのサムライと思ってもらっても困る。
 与えられた力で……望んで人を捨てたものに勝てると思うなよ」
 静かな言葉、そして静かな剣閃。天翔ける異形が、死の颶風を立て続けに繰りだす。
 
 遼幻より女へ
2000年07月27日:00時03分03秒
火京 / 狂兵
 「あ〜ん?あんたバカァ?」
 女の動きから目を離さず、遼幻に向かって言う。
 「未だに、あんたはアタシ達姉弟の存在する意味がわかってない訳?」
 女との間合いを詰め始める。
 「アタシ達が今まで何千人殺してきたと思ってるわけ?今更一人や二人殺したところで、
 何もかわりゃしないのよ」
 
 「アタシ達に勝手な幻想を抱くのはあんたの勝手だけどね、あんたの意見を押しつけるのはやめてくれる?
 アタシはそんなんだから、あんたが嫌いなのよ」
 
 「ついでに言うと、あんた邪魔!!」
 女の撃った銃弾を避けながら叫んだ。
 
2000年07月26日:22時49分44秒
再開 / M/N2
「守らねばならないほど弱いとも思えんが……。」(共に戦うなら解るがな…)呟きながら2,3枚の式札を取り出す、「サムライ化した程度で勝てる程甘くはないぞ。」

自分が最も有利な位置へと移動する、そして銃槍が火を噴いた。

女より遼幻へ
2000年07月26日:00時06分51秒
吐露 / ジェミナス
「憎いのは当然。怒るのも当然。だが、それでがむしゃらに危険に向かっても何にもならんもんでな。俺がその一例だ
 引き下がれないという気持ちはわからんでもないが、お前が犬死にしては意味がない。
 その紫の生死の行方はまだわからんが……お前が手を血に染めて兄弟全員がいい顔をすると思っているのか?     
 ましてや……勝てる保証もない状況で」
 ばさり……
 サムライ変化で生じた巨大な翼が女と火京、両者の頭上より影を落とす
「大体、俺のような汚れ仕事専門の人間というのはそう言うときに働くものでな……こんなのは俺に任せて、紫の傍にでもいてやれ。
 馬鹿に深く関わってもいいことはないもんだ」
 
 遼幻より火京へ
2000年07月25日:23時59分41秒
爆音 / ジェミナス
 爆音。
 一瞬で式は吹き飛んだ。爆発の中心にいた彼もまたそうであろう。
 封印砲の直撃などに人が耐えられるはずがない……そう、はずが。
 
「咄嗟に出てしまったか………まあいい、答えてやろう。
 嫌われていようが憎まれていようが俺にとってこの娘が守るべきものであることに変わりはない。
 役目云々すらなくな。それが俺の定めた俺の道というやつだ………
 口上は此処までだ。さあ、覚悟を決めろ。この姿になって戦うのは久しぶりでな、手加減はできん
 ……いや、餓鬼に手を出した時点でそのつもりもないがな」
 異形の角、巨大な翼……身の丈8尺を越える巨人一一サムライ一一へと変化した遼幻は、紅く輝く瞳で女を睨み付けた
 
 陰陽サムライ遼幻より女へ
2000年07月25日:21時41分16秒
挑発 / M/N2
「お前は本当に忍びか…?」少し首を傾げる、女の知っている忍者達とあまりに違うその態度に。

(何にせよキレやすそうだな……)「それともただの飛狗狂いか…?」

女より火京へ
2000年07月25日:20時18分05秒
火京 / 狂兵
 「下がるのはあんただろ。遼幻」
 火京が吐き捨てるように言う。
 「なんの脈絡もなく突然あっけなく、自分の兄弟を殺されたんだ。仇を討って何が悪い!!
 それとも、あんたは自分の妻やら子供やら、肉親が殺されても、勝てないからって理由で引き下がるのかい?!」
 
 「いいか?あんたに人並みの頭があんなら黙って見届けろ。こいつはアタシが倒すべき相手だ
 あんたが倒して良い相手じゃない!」
 それだけ言うと、女の方を向き直って言う。
 「久しぶりにアタシは本気でとさかに来てんだ。きっちり相手になってもらうぜ」
 火京の全身から殺気が満ちていた。
 
 #先日、自分の身体に同時に2つ以上の術を使うことは出来ないという指摘があった為、
 飛んでいるのは式の力という事になりました。その為、速度的にはたいしたことが無くなっています。
 また、実は戦闘系技能は初級なので、弱いです。
 そのうえ、殺気が出まくりなので、だいたいの攻撃は見切られてしまいます。
 勝っているのは相手を倒そうという気迫だけだと思われます。
2000年07月25日:19時56分50秒
疑問 / M/N2
(何故だ…)ぎりぎりまで引き付け上昇する、二羽の蝙蝠と遼幻が交差する一瞬、その一瞬を封印砲で狙い打つ。

ゴッッッ!

「何故焦る?お前を最も嫌う者だぞ……」二人の会話の内容は知らない、だがあの雰囲気ならばいつ殺しあっても不思議ではないはずだ。

女より遼幻へ
2000年07月25日:17時00分22秒
怒号 / ジェミナス
「下がってろ、馬鹿が!」
 飛翔する少女に対し向けられたのは、怒号。
 同時に残り二羽の蝙蝠に女の左右から襲わせる。
「畜生がっ!」
 左右から飛び来る式、そして正面からの刃。
「火京は……傷つけさせん!!」
 そこに先ほど笑って見せた余裕はなく……故に刃先は微かに鈍る。
 
 火京と傀儡銃槍使いへ 遼幻
2000年07月24日:23時01分29秒
無謀 / M/N2
「てめえら、勝手にやりあってんじゃねぇ!!」(チッ…)更に上空に舞い上がる、二人共視界に入れておかねば戦いにならない。

(最悪だな……)忍び―火京―の姿を見ながら人事のように考える、飛天鳶影―天羅最速の飛行術―の使い手に空戦を挑む無謀を。

女より火京へ
2000年07月24日:22時03分15秒
火京 / 狂兵
 「あん?」
 突然、空中に爆発が起こった。見上げれば、そこに遼幻の姿と、銃を抱えた女の姿が目に入った。
 「・・・・なんだあの野郎。勝手に人の獲物を取りやがって」
 遼幻と女の姿を睨み付ける。と、突然激しく咳き込み、またしても火京は吐血する。
 『こっちは命削ってんだ。意地でも相手してもらうぞ』
 
 「おんまゆきらんでいそわか、おんまゆきらんでいそわか、おんまゆきらんでいそわか・・・・・・・」
 火京の着る陣羽織が、次第に翼の形状をつくりはじめる。数秒後、それは深紅の翼と化した。
 『行くわよ。火京』
 自分に気合いを入れると、火京は空へと舞い上がった。
 
 「てめえら、勝手にやりあってんじゃねぇ!!」
 
 
 #火京ジェットスクランダー装備中(笑)
2000年07月24日:01時58分02秒
空戦 / M/N2
「ほう……」右腕から滴る血、転げ落ちる木片、その全てを確認し尚女は笑った。

「空の戦いを心得ていたか……」彼女の背の黒い翼が再び羽ばたく、「ゆくぞ…」

そして両者は空で対峙する…。

女より遼幻へ
2000年07月24日:01時09分05秒
天翔 / ジェミナス
(遅いな)
 前方から飛んでくる二発の砲弾。それを確認した瞬間遼幻はほくそ笑み……そして一言。
「行け」
 一一刹那一一
 影を振りきるほどの速度まで式が加速し、女に肉薄した。
 
「俺を甘く見たか?」
 すれ違いざまに刃が走る中紡がれた言葉。
 そして……駆け抜けた彼の背後での爆発音。
 こめかみから二筋の血が流れる………
 
 陰陽サムライ遼幻より銃槍使いへ
 
 ♯気合いを一点使って追加行動を行い、爆発範囲から抜け、切りかかりました。
  能力は敏捷7白兵戦闘上級です。当たるかどうかはお任せします。
2000年07月24日:00時53分56秒
封印砲 / M/N2
(ぬっ…)手応えが感じられない(距離を誤ったか…私もまだまだだな…)女の顔に苦笑が浮かぶ。

ジャキッ!

もう1丁の珠銃―封印砲―を構えて上から来る陰陽師―遼幻―を見る、「甘い…」

ゴッッッ!ゴッッッ!

狙うは二匹の蝙蝠、しかし封印砲の爆発は全員を巻き込める。

女より遼幻へ

#気合2点使っての追加行動です。

#火京の事は女の勘違いだったようです(爆)
2000年07月23日:22時15分44秒
疾駆 / ジェミナス
(そこか………)
 上空数間。
 式の背に乗り“繋がった”目にてそれを見据える。
「目的はあのサムライか……? 何にせよ餓鬼が業を溜めさせる気はないんでな」
 ヨロイ乗りだから、ではない。そもそも彼はヨロイを好まない。
 守るべきもの、なのだから
 
 バン・ウン・タラク・キリク・アク
 
 残った霊力を刃に変え、上空から一陣の颶風が降り来る。
 
 陰陽サムライ遼幻より銃槍使いへ
2000年07月22日:01時52分17秒
気配 / M/N2
(む……)僅かな気配を背後に感じた、(この気配は…)彼女の体は反射的に行動を起こしている。

(たしか……)

ヒュンッッ。

振り向きざまに、気配に棒手裏剣を叩き込む。

「私の後ろで気配を消すな……。」(そうか、忍びか…)

相手が何者であれ関係ない、牙をむくなら殺すだけだ。

“女”より火京へ
2000年07月22日:01時02分22秒
合図 / M/N2
一行より東に2町ほどいった所の藪の中にて―

「おい!本当に大丈夫なんだろうな!」

「馬鹿野郎!もう金は払っちまったんだ、やるしかねぇだろ!」

「こっちは7人いるんだぞ、あんな木偶人形雇う必要があったのか?」

「俺の弟分は5人がかりで皆殺しにされたんだぞ?あの雷吼って奴だけはまともにやっちゃあいけねぇんだよ!」

「おかげで俺達1文無しだけどな…。」

「なぁに、あの餓鬼を捕まえれば千両だぜ。」

ドゥッッッ!「おっと合図だ。」

ドゥッッッ!(同時に)「「「「「「「サムライ変化!」」」」」」」

「変身音は聞かれてねぇはずだ、いくぜ!!」

“斬られ役”7人のサムライ(爆)より一行へ

#単なる斬られ役なので適当に斬ってください。彼等が全滅した時点で女は逃亡します。
2000年07月22日:00時37分33秒
火京 / 狂兵
 大木の枝に立つ少女が一人居た。火京である。
 その口から、経を思わせる呪が紡ぎだされる。 
 
 「リン・ピョウ・トウ・シャ・カイ・ジン・レツ・ザイ・ゼン・・・・」
 火京の中から、なにかがわき出してくるような、力の気配がする。
 そして、懐から丸薬を取り出すと、それを口に含み、嚥下する。
 「おんそんばにそんばうんばざらうんばった・・・・・」
 「・・・・おんまゆらきらんでいそわか・・・・・」
 「・・・・おんばざらやきしゃうん・・・・・」
 「・・・・なうまくさんまんだばざらだんかん・・・・・」
 「・・・・なうまくさんまんだぼたなんきりかそわか・・・・」
 
 呪を唱え終わったとたん、火京の身体に異変が起こる。
 心臓が破裂するように、猛烈な勢いで脈動をはじめ、
 全身の筋肉が急激な伸縮を繰り返し、悲鳴をあげる。
 視界が無限に広がり、音ですら見えるのではないかと思える。
  
 忍術の一つ、「憑鬼の術」だ。
 この術は、薬品によって、神の威力を受け入れる状態を造りだし、
 その身に鬼神を宿す術だ。これによって、術者は常人を越える筋力、知覚力を一時的に得る事が出来るのだ。
 火京は、犯人を捜す為に、この術を使ったのである。
 「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・・・」
 術の完成から、ようやく身体が慣れ始めたとき、火京の臓腑が逆流した。
 
 「うぇっ、ゲホッ、ゴホッゴホッ・・・・」
 咄嗟に口を塞いだその手の間から、赤い血が流れ出していた。
 薬と毒は紙一重。その効力が強ければ強いほど、その反動もまた強い。
 まだ子供である火京にとって、この術の反動は決して小さくはなかったのである。
(絶対に見つけてやる)
 口元を手の甲で乱暴に拭うと、火京は全神経を周囲の空間に向けて集中させた。
 なにかの異変があれば、すぐに対応出来るようにだ。
 
 その時、虚空から珠が飛ぶ音が聞こえた。
 (動いたなっ!!)
 火京の姿は、再び消えた。 
 
2000年07月21日:23時50分10秒
依頼 / M/N2
(動かぬ……か!)軽い失望を覚える、最も自分にとっては楽になっただけなのだが。

(事が済むまで雷吼なる的を射ち続ける。その依頼ははたすが……己の失策は己で何とかしてもらおう。)
2000年07月21日:23時28分43秒
訂正 / M/N2
申し訳ありません、下の文中の

<下を抜けていこうとした影という文を

<火の前にたたずむ影に変更します。
2000年07月21日:23時21分48秒
不動 / ジョーカー
 闇の奥から飛来する珠に影は微動だにしない。
 ただ着弾の刹那、影の輪郭が僅かに揺れる。
 珠は胸板の中央に突き刺さり、しかし突き抜けない。
 へしゃげた珠が身体から落ち、地に接する前に
 次弾が飛来する。
 
 其処で初めて影が動く。だが影を知る者にその動きは僅かに鈍い。
 引き抜かれた刃と珠は眉間の一尺手前で打ち合い、火花が
 刹那影を照らす。動きの鈍さは珠を打ち砕くに及ばず、欠片が
 影の頬を抉って背後へと行き過ぎる。
 
 闇に浮かび上がった顔は怒気をそのままに凍り付くような無表情。
 再び闇に沈む影を酷く乾いた音が彩った。
2000年07月21日:22時42分15秒
開戦 / M/N2
(むっ……)下からの怒気に顔をしかめる、事態は予定どうりに動いているようだ。

(六…五…四…三)銃槍を構えて“的”を待つ。
(奴等もそろそろじれ始めた頃か?)ほんの僅かに苦笑を浮かべながら、下を抜けていこうとした影―雷吼―を打つ。

ドゥッッッ!(一…二…)ドゥッッッ!

2発目は奇妙に遅れていた。

“女”より雷吼へ
2000年07月21日:21時36分40秒
顕身 / ジョーカー
 紫雲の気配が離れていくのを感じると雷吼は木の陰を離れ
 街道へと歩み出る。鍋を掛けたままの火を背にして珠が
 飛んできた大まかな方向へと躯を向ける。
 抜く事はせず、しかし柄に手を掛けて。
 
 その姿は一服の影絵のようだった。表情は影に沈み
 見て取れぬ。ただ、伝わってくるのは闇をも圧する
 憤怒の気配――
2000年07月21日:21時16分53秒
消失 / ジェミナス
「紫雲!! あの娘に業を重ねさせるつもりか!?」
(いわれんでもな! 俺だって“もう”餓鬼の死ぬところは見たくない!!)
 放たれた数枚の札が蝙蝠と化し四方に散る。
 そして……内1枚のみを身の丈2丈にもなるハヤブサに変え、己が身を空に。
(角度、距離からして空中………どっちにせよ俺も上に上がったほうが……)
 動きには一切の遅滞なく。
 “息子”を守るためその姿は消えた
2000年07月20日:00時21分59秒
雷吼 / ジョーカー
 上体を起こし、辺りを見回す。あの少女の姿が、無い。
 逃げたのではあるまい、その様な可愛げ等有りはしないだろう。
 
 「紫雲!!」
 
 次の瞬間飛び出したのは怒声だ。
 
 「あの娘に業を重ねさせるつもりか!?」
 
 敵である、ヨロイ乗りである、その様な事は些末事。
 雷吼のもっと根源からその声は湧き出した。
2000年07月19日:19時43分26秒
火京 / 狂兵
 紫が撃ち抜かれたのをひどくゆっくりとした感覚で見る。
 何かが飛来し、紫の胸部にめり込んでいく。
 その皮膚がはじかれ、中から筋が小さな悲鳴を上げながら崩れ、断ち切られる。
 そこから流れ出る血は、最初はその出口を探るように蠢き、ついで、激流のように吹き出す。
 
 『死んだ』
 
 直感的に認識する。こうなった者は死ぬまでに多少の時間差はあっても確実に死ぬ。
 そういう怪我だ。
 人を殺す為には、その相手を傷つけなければならない。 が、しかし、人は案外丈夫なもので、
 ただ殴っただけではそうそうたやすく殺せるものではない。
 人をより効率よく殺す為にはどうするのか?人体で最も重要な、生きるために必要な部品を、
 最も強い力で破壊すれば良い。
 破壊する時は、治療することすら不可能なほどに、完膚無きまでに破壊できればなおさら良い。
 
 誰でも知っている理屈だ。
 
 そして、それをやられた。目の前で。なんの予告もなしに。
 
 『なんでだ?』
 
 火京の瞳が赤く染まる。
 
 『なんで死んだ?』
 
 『誰が殺した?』
 
 静かに火京は森に消えた。 
 
 
2000年07月19日:19時12分16秒
/ Dr.李
「ごほ。」
 口から血を吐き出す。
 ひゅーーー。
 金色の瞳はさすがに精彩なく鳶色に戻りつつあった。
 目を動かして葉嬢を探す。
 「くはあ。」
 すでに出血は止まっていた。
 だが、大量の血を失ったことによる行動の自由が戻るまではまだしばらく時間がかかりそうだった。
2000年07月19日:12時54分06秒
戦闘準備 / M/N2
(手強いな……)あっさりと殺気を収める。                                                              別に雷吼がサムライだからではない、奇襲を受けても焦らず、激昂もせずに動ける。その冷静さこそが最も“女”にプレッシャーを与えている。

(さて…)僅かに後退し、目を着けておいた杉の大木の枝の一つに降りてその幹を遮蔽物にする。(高度約36m)

(本番はこれからだ……。)

唇に笑みが浮かぶ……戦いを楽しむ者―修羅―の笑みが……。
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