天羅万象掛け合い:修羅刀編 LOG 007

天羅万象掛け合い所:修羅刀編の1999年04月17日から1999年09月29日までのログです。


1999年09月29日:13時23分46秒
接触 / つきなみなつき
 一度、大きく息を吸い込む。
 意識をただ一点……修羅刀のみに集中させる。
 正直、自分の剣が通用するかどうかは分からない。
 だが、アレをこのままにしておくわけにはいかない。
「いくぞ、応太……」
 そして、彼は一気に間合いを詰めた。
 右手の刀、次いで抜きざまの太刀を、異形のサムライ目がけて叩きつける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 天狼の戦闘力は、8(12)、白兵(上級)ってとこです。期待値8。
 切り返しで負けた場合、右手の刀が折れると先に言っておきます(笑)
1999年09月21日:18時32分03秒
暗堵丸到着 / tomy
「…確かこの辺りだね。絶地様を倒した奴が降り立った場所も、変な黒い雷が落ちたのも。霊導夢でもこの辺りに人間大の生命力をいくつか感知してるし」
修羅刀のサムライとサムライ犬 鋼 が対峙しているその場に捨丸を乗せた暗堵丸は姿を表した。

「あ、あれは、なんなんだい、暗堵丸?」
黒きサムライとその手に握られた凶々しき刀を目にし、恐怖に顔を引き吊らせた捨丸が問う。

「ワ・カ・ラ・ナ・イ」
暗堵丸はそうノソリと答える。

「と、とにかく攻撃しよう。制神砲、発射準備!」
「オーッ」
恐怖におののく捨丸の命令により、大法師暗堵丸の肩口に据えられた最凶の兵器が 黒きサムライと、そのすぐ側のサムライ犬に向けられた。

tomy:ども、遅れて済みません。最近忙しくて書き込めませんでした。

確か制神砲の効果範囲は結構広かったと思うので、誰も割り込んで止めようとしないなら、他の人も巻き込まれるんではないかと思います。
1999年09月16日:23時26分28秒
玄業 / 月夢
「わかっている、私も死ぬ気はないからな」
 例え誰かを犠牲にしてでも。
「そうそう、一つだけ言っておくが現在修羅刀は戦闘状態にはいっているぞ、足止めかけた連中がいるからな」
1999年09月11日:11時26分09秒
対峙 / KID
鋼は、動けずにいた。
恐れはない。気負いもない。だが、動けない。
目の前の敵ーー修羅刀は自分を遙かに上回る力を有している。
しかし。
「ウウウウ・・・・・・」
単純な戦闘能力だけではない、不気味な何かが鋼の動きを封じて
いる。迂闊に飛び込めば、死ぬ。
張り詰めた空気が途切れる一瞬ーーその時が、唯一の勝機。
鋼は身構えたまま、その時を待った。

1999年09月10日:18時51分23秒
沙夜 / tomy
「どうする?」

「………」
突如表れた玄屋の弟を沙夜はじっと見つめる。
しばしの時が流れ、沙夜は玄業から視線を逸すと静かに歩き出す。

第三者が見れば玄業を無視して歩き出したかのように見えただろう。
だが…、
「…陰陽術を使えるのでしょう? ついて来て下さい」
背中ごしにそう話しかける。

沙夜が向かうその先は、紅の翼を持ったサムライと異形の金剛機が全てをかけて戦った戦場(いくさば)。
そこに向かって歩きながら沙夜はもう一言だけ続ける。
「ただ、命が惜しいなら修羅刀の前には姿を表さないことです。あなたの姿を見れば修羅刀は必ずあなたを殺そうとするでしょうから」

沙夜から玄業へ

tomy:つきなみさんフォローありがと。そういや修羅刀はもう神通力は使えなかったんだのぉ。すっかり忘れてました(自爆)。
1999年09月09日:22時34分28秒
アゲハ / 狂兵
 「存分にやるがいい、骨は拾ってやる」
 炎の声が聞こえた。
 どこか納得するものがあった。
 只の存在では無いと思っていたが、あるいは妖という存在なのかも知れない。
 今までのアゲハなら、それを驚愕し、震え上がっていたかもしれない。
 が、今は目の前の恐怖がそれを麻痺させているのか、あるいは他の理由からか、
 虚空に聞こえる声に恐れを抱くことは無く、むしろ、自らを見守ってくれている
 という事実が、アゲハの心を温かくしていた。
 
 一歩を踏み出す。
 
 「娘!助力はいるか!?」
 
 若い男がそう問いかけた。
 思えば今まで、自分には味方などいなかった。それは、自分が逃げ続けていたからだ。
 『敵が居ない者には味方も居ない』
 そう言ったのは誰だっただろうか?
 初めての味方。『炎』あの男が自分を護ると言ってくれた時、泣き出した事を思い出す。
 ただ流されるだけの自分。誰からもかえりみられぬ自分に、あの人は「護ってやる」と言ってくれたのだ。
 その言葉は、今、敵を目の前に一歩を踏み出す勇気をくれる。
 そして、踏み出した一歩は、新たな味方を見つけ出させる。
 「あなたが、私と共に居てくれると言うのなら」
 天狼という名の若者に向かって、殺し合いの場とは思えぬ、和やかな微笑みを浮かべつつ、
 アゲハは言った。
 
 「一緒に死んで下さいますか?」
 だがしかし、その凄絶な言葉とはうらはらに、その顔は優しかった。
 
 
1999年09月08日:18時20分36秒
天狼 / つきなみなつき
「逃げなさい」
 声が届く。天狼の聞き知らぬ声。
 振り返る。立っているのは、見知らぬ少女。
 か細い少女。
 瞳には光。間近に立つ応太のそれに似た、決意のこもった輝き。
「逃げなさい。生きる為に。あなたの友達と生き残る為に」
 道理。苦笑する。
 そして、少女の袖から羽ばたいていく蝶。
「紅揚羽」
 舞い踊る蝶。式か、蟲か、或いは他の技か、天狼には分からない。
 ただ、ある一カ所に定められた彼女の視線が、それが天狼に向かってのものではないと伝える。
 敵の敵であるなら、今は味方と頼みたい。
「娘! 助力はいるか!?」
 叫びながら、天狼は左手……利き腕で、背中の太刀を握った。
「応太。見とれている暇はない。
 これから、アレの意識を俺達に向ける。その間に、お前は……分かっているな」
 微かに、応太の方を振り向く。そして、不適な笑みを見せた。
「大切な友を、助け出せ」
1999年09月08日:11時37分50秒
幻影 / KID
「鋼とやらは、このすぐ近くにいるのか」
男の問いに、応太は黙って頷く。
「俺は天狼。こんなところで出会ったのも縁・・・良ければ、助力しよう」
「・・・」
反対されると思っていたのか、応太は少し驚いた表情をしていたが、すぐに
笑みをーーいっそ不敵とも思える笑顔を見せる。
「すまねえ・・・天狼」
だが、その二人に向かって声が飛んだ。
「逃げなさい」
「・・・え?」
誰だ? 視線を動かすと、少し離れた場所に女が膝をついていた。
いつの間にいたのだろうーーまるで気がつけなかった。
「君が本当に友達を大切に想うなら、すぐに逃げなさい。あなたの友達は、
あなたがそこにいる限り、戦うのをやめないでしょう」
ゆっくりと立ち上がる。応太は、彼女もまた震えていることに気がついた。
「逃げなさい。生きる為に。あなたの友達と生き残る為に」
生きろ。
まただ。風と共に姿を消した男と同じ言葉を、あの女の人も言う。
それが正しい選択であることなど、応太はすでに分かっていた。自分が弱いことも、
あの刀が恐ろしく強いことも。
しかし、理屈ではないのだ。応太はただ、友達を残したまま逃げたくない。それだけだ。
するとーー。
「な、なんだ・・・?」
女の袖から、見たこともない紅い羽根の蝶が次々と飛び立っていく。まるでそれは、小さな
炎が舞い踊っているかのようだ。その美しさに、応太は思わず息を呑んだ。
(すげえや・・・)

1999年09月08日:03時01分38秒
見守るモノ / ジョーカー
 (ほう)
 
 感嘆。ただその“声”は誰にも届かない。
 
 (良くも悪くも戦場は人を変えるな)
 
 眼下で紅い雲が創出されていく。
 
 (立ち向かう勇気は称賛に値する。暫く前に比べれば格段の差だ。
 無謀とも言えるが……)
 
 「存分にやるがいい、骨は拾ってやる」
 
 その声だけはアゲハの耳に届いた。
1999年09月07日:20時31分44秒
アゲハ / 狂兵
 「・・・・・ああ・・・・・」
 そのまま、ぺたりと地面に座り込む。腰が抜けたのだ。
 圧倒的な恐怖。それは式とか、サムライとかいう、
 人外の力を持った異形の放つ恐怖の比ではない。
 (逃げなきゃ・・・・逃げなきゃ・・・)
 蟲を使う事も忘れ、ただひたすらにそれだけを念じる。
 しかし、足は動かず、声も出ない。ただ絶望だけが心に拡がっていく。
 少し離れた場所で、少年と若い男が何かを話している。
 恐怖で感覚がおかしくなっているのだろうか?
 二人の会話が良く聞こえる。
 二人は『鋼』という名前の者を助けようとしているのか?
 あんな子供が?友達だから?
 あるいは鋼という者は、戦っているというのか?あの 恐ろしいモノと。
 
 「逃げなさい」
 二人に向かって言葉をかけた。
 声が出せた。思いのほか、大きな声だった。
 (大丈夫)
 そんな確信を持つ。言葉が出たのだ、ならば身体も動くはず。
 ゆっくりと、手を握りしめ、そして指を一本一本開いていく。
 小刻みに震えているが、それでも意志と連動して身体は動いてくれた。
 「君が本当に友達を大切なら、すぐに逃げなさい。あなたの友達は、あなたがそこにいる限り、
 戦うのをやめないでしょう」
 
 「逃げなさい。生きる為に。あなたの友達と生き残る為に」
 ゆっくりと、震えながら立ち上がる。
 (なぜ私は立ち上がったのか)
 右腕を、水平に、真横に向かって突き出す。
 (怖いのに・・・・)
 「私は、今日初めて、私の意志であなた達に呼びかける」
 (あの恐ろしいモノと闘って、勝てない事はわかっているのに)
 
 「来なさい。炎を纏い、天を埋め尽くす者達」
 アゲハの右手の裾から、ひらひらと、紅い羽根の蝶が飛び立つ。ひとつ、ふたつ・・・・
 じょじょにその数が増えていく。
 
 (私は・・・・・・そう・・・・・)
 
 「紅揚羽」
 いつしか、数千の蝶が、アゲハの身体を取り囲むように、舞い踊っていた。
 
 (これは、償い・・・・今まで私が犯してきた罪。
逃げる事で多くの人を傷つけてきた私の罪を償う為の戦いなんだ・・・。
 私は、この恐怖に立ち向かって、やっと許される・・・。新しい場所に立つ事が出来る・・・・)
 
 「私は、私を取り戻す為に、あなたに挑みます」
 
1999年09月07日:15時58分41秒
返答は彼の望むところか / つきなみなつき
「それから、鋼ってのはーー」
 少年の言葉をかき消す轟音。天狼の力ではね飛ばされた車が、破片を散らして砕けている。
(なるほど、雷で払ったか)
 見れば、少年……応太は、震える足を踏み出している。
 その瞳の中に、天狼は少年の確かな決意を見て取った。
「鋼とやらは、このすぐ近くにいるのか」
 天狼も、足を踏み出す。異形のものから、応太をかばうように。
「俺は天狼。こんなところで出会ったのも縁……良ければ、助力しよう」
1999年09月06日:14時26分11秒
玄業 / 月夢
「沙夜だな」
 しばらく式を飛び回らせ沙夜を捜し当てた玄業が近づく。
「そう睨むな・・・・・といっても無理かもしれんな、安心しろお前が斬った男が生き返ったわけではない」
 警戒の色を見せる沙夜と一定の距離を保って玄業は止まる、修羅刀のない今絶対的なまでの危険性はないとはいえかみつかれるのは好みではない。
「私の名前は玄業、玄屋の弟だ」
 その自己紹介に沙夜の警戒の色が強まったように見える。
「そう警戒するな、別にお前をどうこうしようというわけではない、兄弟といっても兄とは直接的な面識は一度もないからな、敵を討とうというには少々距離がありすぎる」
 少しだけ距離を詰める、相手が信用しているとは思わないが最低でも利害の一致がないと話にならない。
「お前のことは知っている、兄が各地で陰陽師の間に捜索を依頼していたからな、私もそれで知った口だ、修羅刀のこともな」
 嘘である、玄屋が沙夜の捜索をしていたのは事実だが、それ以上のことを玄業は別の方向から教えられている、だがそれを口にする気はない。
 もう一度足を止め、じっと見る、感情に乏しい表情からは何を考えているか読みとりにくいが、あからさまに観察するような眼がこちらを値踏みしているようなことだけは推測できる。
「何を言っても信用せんだろうが、用件のみを単刀直入に言おう、私は修羅刀を追っている、理由は修羅刀を眠らせるためだ」
 そこでふっと笑い、亜夜がなにかを言う前に続ける。
「といっても兄のように穏便に終わらそうなどとは考えていない、必要とあれば修羅刀の目的を果たさせても良いと思っている、修羅刀の破壊だけが終わりではないからな、目的を果たせば修羅刀も眠りに就くだろう、多少の犠牲はやむをえまい、因果応報という奴だ」
 修羅に終わりはあるのだろうか?たとえ目的を果たしても修羅は修羅ではなかろうか?玄業はその可能性を口にはしない、言う必要のないことだからだ。
「修羅刀を踏み台にしたものがその罪を償って終わるのであればそれは安かろう・・・・そう思ってきたのだがな、修羅刀はお前の手から放れていたか・・・が、もしまだ修羅刀を手にする気があるのなら手を貸さないか?私としてもお前のように理性的な奴が持っていた方がよいと思うからな」
 それからちらと沙夜の腕を見て、
「その気があるのならこちらからもできる限り手を貸そう、その腕の修繕出来る道具と場所の提供や、今暴れている修羅刀の情報も渡そう、このようなところで止まるとは思えない、それを一人で追うのは大変だろう」
 もう一歩、弐歩、三歩・・・沙夜の目の前にたち玄業が問いかける。
「どうする?」
1999年09月06日:12時16分54秒
爆風の向こう / KID
「・・・童子、名は?」
尋ねてきた男を、応太はじっと見据えながら答えた。
「おいらは応太。それから、鋼ってのはーー」
言葉を続けようとした瞬間。
どおおおおおんんんん!!!
「うわっ!?」
凄まじい爆風が吹き荒れた。あの刀を持つ男が再び
黒い稲妻を放ったのだ。
「鋼!!!」
姿が見えない。吠え声も聞こえない。

(まさか・・・)
鋼は強い。応太はそれを信じている。けれど、あの
刀は・・・。
応太は一歩前へ、足を踏み出した。まだ、震えは
止まらない。
それでも。
(おいらが行かなきゃーー!)


・・・・・・・・・・・・・・・・・
応太は鋼を助けに行こうとします。
気絶させるも良し、言葉で止めるも良しです。ただし、
子供なので理詰めの説得は反発を招くかもしれません。


1999年09月05日:00時06分56秒
苦笑 / つきなみなつき
「ふ・・・ふざけんな! こ、怖くなんかない!」
 少年の言葉が虚勢であるのは、声の震えを聞き取れば見ずとも分かる。
「鋼を残していけるもんか。おいらと鋼は友達なんだ! 見捨てて
 逃げるなんて友達のすることじゃねえ!」
 ……鋼?
「その『友達』とやらはどこにいる?」
 訊ねながら、天狼は表に出さずに苦笑する。あの童子も、同じようなことを言っていた。
 それから、ふと思い立った。
「……童子、名は?」
1999年09月03日:12時17分37秒
別れ・・・? / KID
「童子」
風のように現れた男が、応太に向かって呼びかけた。
「動けるなら、逃げろ。少しくらいの時間はくれてやる。
動けないなら、はっきりとそう言え。担ぐくらいなら構わない」
男はじっと前を見据えたまま、そう言った。
(この人もだ)
応太は気づいた。この男もまた、あの刀を凝視していることに。
一体、あの刀が何だというのだろう?
「もう一度だけ言う。死ぬのが恐ろしいなら、逃げろ」
「ふ・・・ふざけんな! こ、怖くなんかない!」
むきになって叫ぶ応太。だが、足の震えが消えないのを、何より
も自分が分かっている。
しかし、それでも。
「鋼を残していけるもんか。おいらと鋼は友達なんだ! 見捨てて
逃げるなんて友達のすることじゃねえ!」
 
1999年09月02日:23時35分52秒
分かり切ったことは口にはしない / つきなみなつき
 音もなく弾き返される力。
 実のところ、天狼にはさほど驚きはなかった。元より対した効果は期待していなかったから。
 修羅刀が如何様にして彼の力を弾いたかなど、考えることすら馬鹿馬鹿しい。
 あの異形の存在に己の理を当てはめるなど、そもそも無理な話なのだ。
「童子」
 天狼は呼びかける。震える少年に向かって。
「動けるなら、逃げろ。少しくらいの時間はくれてやる。
 動けないなら、はっきりとそう言え。担ぐぐらいなら構わない」
 天狼の眼は、動かない。じっと修羅刀を見つめている。
「もう一度だけ言う。死ぬのが恐ろしいなら、逃げろ」
 心の中だけで、彼は苦笑する。
 今日は、年端もいかぬ少年に向かってこんなことを告げてばかりだ。

 留めてあった車にむけて、彼は「力」をぶつける。
 一抱えほどもある荷物がいくつも、車ごと異形のサムライに向かって吹き飛んだ。
 避けるにしろ弾くにせよ、これなら数瞬の優位は保てる。

…………………………………………………
 天狼は応太くんと一緒にひとまず修羅刀と距離を置く予定です。
1999年08月22日:14時27分00秒
修羅刀と黒きサムライ / tomy
天狼の放った「力」が、修羅刀めがけて飛ぶ。
…だが、それと同等以上の「力」によって、天狼の「力」は音もなく弾き返される。
(tomy注:修羅刀も《地(ディ)》は使えますので)

修羅刀はその場に集った、応太、アゲハ、天狼、炎と順に殺気を向ける。
そして、最後にその場で現状最も戦闘力とやる気の高いものの所で固定される。

…すなわち、サムライ犬、鋼に向かって。

tomy:やっぱ多対一戦闘は難しいですねぇ。
修羅刀はとりあえず鋼君をターゲットにします。その他の人物達には切り返しで対応しますので、戦闘したい時はそちらから攻撃して下さいね(笑)。
1999年08月22日:00時53分32秒
アゲハ / 狂兵
 休む間もなく走り続ける。
 女とはいえ、白拍子として身分を偽り、諸国を流浪してきた身。
 体力は意外にある。
 しかし、肉体に反して、その心は走るのを止めろと身体に訴え続けている。
 
 恐怖と言われる感情。
 
 瓦礫と化し、そこらでいまだに燻る炎を見ると、たちまちアゲハの心は折れてしまいそうになる。
 アゲハにとって、火は破壊と密接に関わっている。自分の村の滅びは、火によってもたらされたからだ。
 そしてその火は、自らに宿っている大きな力によって招かれた。
 
 紅揚羽。深紅の羽根を持つ揚羽蝶だ。アゲハの背中に宿るその蟲は、
 一度主の危険を感知するや、自らの主を害する者のみならず、周囲に存在する全てのモノを焼き尽くす。
 はじめてその力が発動したのは、アゲハの村が敵国の軍勢に襲われた時だった。
 アゲハに命の危険が迫ったとき、アゲハの意識は消失し、気づいたときには、
 周囲に黒炭化した死体の山が積み重なっていた。
 それから、争いから逃れるように生きてきた。
 争いに巻き込まれれば、自らの敵も味方も、全てを傷つける事になってしまうから。
 
 『もう帰ろう。もう逃げよう』
 また心の声が告げる。今までずっと逃げ続けてきたじゃないか。
 今更立ち向かって。現実から逃げないようにするって?無理じゃないか。
 それでも足は止まらない。
 「逃げて逃げて...逃げ続けて」
 「今、自分がいるのはどこなの?」
 「結局逃げられないんだ」
 「戦いからは」
 何人もの声が聞こえたみたいだった。
 (平穏無事に生きたいなら、逃げるんだ)
 (でも........でもっ)
 
 平穏無事に生きられる人間なんか、一人もいないんじゃないだろうか? 
 
 (.....?あれは....)
 人とは思えない異形の影。そしてその手にある一振りの刀。その姿がぼんやりとうつった。
 化け物がこちらに顔を向けた。
 (見られた!!)
 もう逃げ場は無い。
 
 
 はい、美味しい餌が近くまでよってきました(笑)
 
1999年08月21日:12時52分59秒
疾駆する”オニ” / つきなみなつき
 遠目ながらも、その少年の恐怖に怯える様ははっきりと見えた。
 間に合うだろうか……微妙だ。
 追いすがるだけなら何とかなるだろうが、あの少年を助けるとなると……
「!」
 荷の積まれたまま放置された大八車が、天狼の目に留まる。
 幸い、あの化け物との間隔もそうはない。あれなら足止めに使えるかもしれない。
 集中は一瞬でいい。
 次の瞬間、天狼の放った「力」が、まさしく弾かれたように異形のモノに突っ込む。


 烈風を伴って、へたり込んだ少年の間近に立つ。
 そして、彼は「修羅刀」と対峙した。

…………………………………………………
 気合使って割り込み? とにもかくにも天狼到着です。
1999年08月09日:15時11分39秒
式の視点 / 月夢
(いったか・・・)
 玄業が飛行式を浮かび上がらせて先にはなってあった偵察用の式で修羅刀とその周辺を見る。
(まあ、あのサムライならしばらく持つだろう、後のことは私の知ったことではないしな)
 しばらく持ってくれればいいのだ、玄業にとっては修羅刀との距離をとるだけの時間さえ稼げればそれで。
(悪いが楯になってもらうぞ)
 式の視点では修羅刀と対峙する少年の側に天狼がそして逆方向から見覚えのない女性がやってきたことを確認している。
(この場にいるということはあれもただの女というわけではなかろう・・・あれも修羅刀に呼ばれたか)
 力の元に力が呼ばれる、そして修羅はさらに修羅となる。
(どこまで上りつめるのか・・・いや堕ちるか)
 修羅の道をひたすら堕ち続ける、そしてその周りでは更なる修羅を生み続ける。
「おい、お前」
 じっと少し考え込んだ後に玄業が凶に顔を向け、
「お前の探している存在かしらんが修羅刀のまわりにうろちょろしている子供が一人いるぞ」
 それだけ告げるとそのまま返事も聞かずに式を飛び立たせる。
(餌をくれてやる、好きなだけ肥え太れ、そして私のためにすべてを斬り裂け)
 玄業はそしてまっすぐ沙夜の方に向かって飛ぶ。
(あの修羅は次は誰を主とするかな)
 
 
 ということで玄業はこのまま離脱、そして沙夜を回収します、いずれにしても修羅刀は沙夜のまわりに戻ってくるだろうと判断して。
1999年08月09日:12時39分40秒
直視(応太) / KID
「坊主、一つ忠告してやろう」
男の眼が真っ直ぐ応太を捉えた。ただそれだけのことで、応太は自分の身が
震えたのが分かった。
(しっかりしろ、応太!)
歯を食いしばり、睨み返す。少年にできる、唯一の抵抗。そのことに男は
気づいていたのだろうか?
「勝ち目の無い相手に立ち向かうのは逃げられない時だけだ。
今、お前達に命を賭ける意味があるのか? それをよく考えろ」
「!」
何かを言おうとした応太の顔に風が吹きつける。一瞬、目を閉じた。
「生きろ、坊主」
不思議と暖かい言葉が聞こえた瞬間、男の姿は消えていた。先程まで男がいた場所には、
風によって燃え移った炎が揺らめくのみ。
「・・・何だよ。言いたいことだけ言いやがって・・・」

しかし、戦いは応太に考える暇を与えようとしなかった。
爆音。そして、咆哮。
振り返った応太は、「それ」を見た。
「ぐっ・・・・・・、うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーっっっっ!!!」
異形だ。
もはや人としての形を失いながら、「それ」は蠢いていた。
「な・・・何なんだ、あれ・・・!?」
鋼のサムライなら、何度も見てきた。恐ろしいと思ったこともあるが、今では
慣れていた。それなのに・・・!
がくがくと足が震え始める。胃の中のものが逆流しそうだ。
「ふああっ、くっ、うああああっ・・・・・・」
赤く爛々と輝く双眸を見た時、応太は掠れた悲鳴を上げた。
「・・・みんな・・・殺される・・・!」


1999年08月08日:03時06分56秒
もうひとりの”少年” / つきなみなつき
(……何だ!?)
 崩れかけた建物の向こうに、天狼の瞳が「それ」を捉える。
 異形。
 肉体を大幅に損壊させながら、「それ」は彼の視線の先で変貌を続ける。妖気を吹き上げる刀を握りしめたまま。
 そして、その傍らに立つ、もうひとつの影。
 その姿を確認して、彼は低い声で呟いた。
「今日はよくよく、童に縁がある」
 走りながら、天狼の身体もまた姿を変え始める。
 彼の身体に埋め込まれた「式」の起動。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
天狼到着は次のラウンドです(笑)
1999年08月06日:16時24分18秒
修羅刀と黒きサムライ / tomy
鋼の攻撃から、男は身を呈して修羅刀を庇う。
「がぁっ‥‥‥‥、だめ、だよ、これは、無事に、父様に‥‥‥」
左肩から左胸にかけて肉体をごっそり削りとられ、とても生きているとは思えない状態だが、男は倒れることなく鋼をなだめるかのように話しかけようとする。

…だが、
「ぐっ‥‥‥、うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!」
修羅刀を握った右手から、黒い何かが男の体を侵食してゆく。…それとともに男の肉体に埋め込まれていた珠が光を放ち、半ば強制的に男のサムライが起動する。その身を黒く染めあげられながら。

「ふああっ、くっ、うああああっ‥‥‥‥‥‥」
徐々に男のうめき声がおさまり、辺りには静寂が訪れる。
男の目は赤く爛々と輝き‥‥、すでにそこから一片の正気も見出すこともできなかった。

修羅刀とおまけから鋼へ

tomy:今回の出来事は、ルール的には、気合いで割り込みをしてダメージ(致命傷)を食らい、さらに気合いで割り込みをしてサムライ化した後の、必殺の一撃宣言です。多分ダメージ修正は+たくさん(爆)つきます。

…要はうかつに飛び込んだら死ぬと言うことで(核爆)。
1999年08月04日:22時33分22秒
RE:位置把握 / ジョーカー
 はい炎の位置は概ねそうです。ちょうどアゲハが来るので姿消してますが
 間違いなくその近辺にいます。
1999年08月04日:15時13分52秒
位置把握 / 月夢
 修羅刀と応太、鋼、それと炎が現在一カ所で三つどもえなのかな?
 そこに現在天狼とアゲハがほとんど同時にやってきて、そこから離れて凶、アレス、玄業がひとまとまり。
 沙夜は単独、亜夜たち一行も別の場所、それから暗堵丸が修羅刀のほうに近づいている最中でいいですか?
1999年08月03日:21時39分37秒
二人の炎 / ジョーカー
 「ふん、少し拙いかもな」
 
 黒雷の落ちた処、まさに修羅刀が居る処に駈けていくアゲハを
 残された炎は見送り、そして呟いた。
 
 (『俺』がいるから大丈夫だとは思うが…小細工をしておくか)
 
 だが何をするでなく炎は住民達を導く。
 
 「いいか、男衆は女子供、爺婆を庇ってやれ。兵がいたら俺に知らせろ。片付ける」
 
 子供がいる。若い女が、壮年の男が、年老いた老人が、少女が。
 皆この街の住人だ。突然の戦火に追われ、住み慣れた街を逃げ惑っていた者達。
 それを纏め、導き、守る。そんな事を二人はこの混乱の中で行っていた。
 住民達の中には先日、アゲハにちょっかいを出し危うく灼け死にかけた男達もいる。
 そんな男達も皆と一丸となって戦場を往く。でなければ死ぬのだ。
 
 皆、必死だ。
 
 そんな彼らを炎は先導していった。火勢の弱い処を巧みにぬって。
 邪魔な瓦礫を取り除いて、襲ってくる兵士達を一掃して。
 
 「この街も終わりだな」
 
 ある程度離れてから、ぽつりと炎は漏らした。誰の耳にも届かぬ声で。
 
 
 一方その頃
 
 
 「……」
 
 眼前で繰り広げられる戦いから目を逸らし、炎は在らぬ方を見る。
 寸刻目が細められ、元に戻る。
 
 「坊主、一つ忠告してやろう」
 
 改めて、いや戦いが始まってから初めて炎は応太を真っ直ぐに見る。
 
 「勝ち目の無い相手に立ち向かうのは逃げられない時だけだ。
 今、お前達に命を懸ける意味があるのか?それをよく考えろ」
 
 言葉と共に一陣の風が吹く。煙と血の匂いを乗せた風が。
 それは束の間炎の姿を覆い隠す。
 
 「生きろ、坊主」
 
 風の向こうからそんな声が聞こえた。父親のような優しさを、厳しさを乗せた声が。
 風が凪いだ時、其処にはもう、炎の姿は無かった。
 
 炎
1999年08月03日:19時58分14秒
アゲハ / 狂兵
 「....!?......なに?今のは....」
 数十人の住民と一緒に、戦火を逃れようと誘導していたアゲハは、突然、天空から落ちた黒い雷を呆けたように見た。
 あまりに不自然だ。アゲハの体内の蟲達が、今の力に怯えている。今まで、このような事は全く無かった。
 そういえば、何故、突如現れた軍勢はこの街を襲ったのだろうか?
 確かに、天羅において、戦は簡単に起こる。ほんのちょっとした行き違いだけでも十分だ。
 そんな僅かな理由だけで、民人の上に立つ者達は、戦を起こす。楽しんで?
 あるいは彼らにとっては娯楽なのかもしれない。
 そう考えれば、今日の軍勢にも理由がつくかもしれない。だがそれだけだろうか?
 もしも、ここに軍勢が来たのに、明確な理由があるとしたら?
 そして、その理由とは、先程の力に起因しているのだとすれば?
 
 「....炎さん。みなさんを安全な場所まで誘導して下さい。私は、確かめたい事があります」
 
 炎の返事を待たずに、アゲハは雷の落ちた場所へと走り去った。
 
 胸騒ぎがする。
 あの時。自分の村が滅びた時と同じような胸騒ぎが。
 二度とあの時のような事が起こってはならない。
 その気持ちが、アゲハを前へ、前へと、駆り立てる。
 
 (なぜ私は逃げないの?あの日から、戦う事から逃げ続けてきたのに........)
 
 
1999年07月28日:14時07分01秒
疾駆 / つきなみなつき
「!」
 天狼の耳に轟音が届く。家が潰れた音だ。それも近い。
 修羅刀はすぐそこまで来ている。彼の感覚の全てがそう教えていた。
(……まずいな)
 この間合いでは、修羅刀と接触せずに町を抜けるのは難しそうだ。
 彼は傍らに目を向ける。少年はまだ動ける様子ではない。
自分がこの少年を放り出してしまったら? 彼はこの町を生きて抜け出せるだろうか?
 少年の強運に賭ける、というより任せるしかない。
「修羅刀をくい止める。陰陽師、お前達は逃げろ」
 低い声で告げる。それから、彼はもう一度、動かない少年を目だけで振り返った。
《童子……生き延びろ》
 声なき声を、届いているのかも知れない声を、最後におくって。
 彼は、駆けだした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 天狼も修羅刀の側に行きます。次の行動は修羅刀のアクション後になるでしょうか。
 フォロー多謝>月夢さん
1999年07月27日:23時57分03秒
展開 / 月夢
 大分派手になったし天狼が動いても大丈夫じゃないですか?
 かなり近距離まで近づいているはずですし。
1999年07月27日:12時01分39秒
苦戦(鋼) / 少年が1番!!改めKID
ブンッーー!
無造作な一撃。だが、その恐るべき威力の前に、鋼の身体が宙を舞う。
そして、巻き起こった風が辛うじて残っていた家屋を薙ぎ倒し、土煙が
もうもうと立ちこめた。

(キズ・・・アサイ・・・)
鋼に仕込まれたサムライが直ぐ様、右前脚にできた切り傷を癒していく。
ゆっくりと立ち上がった鋼は、鋭い眼光を男ーーいや、修羅刀の方へ向
ける。
(テキ・・・コワス・・・)
鋼は本能的に理解していた。あれが自分の敵だ、と。
(テキ・・・コロス・・・!)
再び飛びかかろうとした瞬間、彼よりも早く男が動いた。修羅刀の剣先
から黒い輝きが発せられ、天へ昇る。そして、ほんのわずかな間を置いて、
黒き稲妻が鋼に向かって襲いかかった!

「おおおおおぉぉぉぉんっっっ!!」
次々と降り注ぐ稲妻を避けた後、鋼もまた一際高く飛び上がる。その体勢から
身体を輪のように回転させる。
(テキ・・・コワス・・・!)
牙を剥き、狙う先はーー修羅刀!

鋼から、修羅刀へ

遅くなってしまって申し訳ありません。で、鋼くんがやってる技です
が・・・「銀牙 〜流れ星・銀〜」の主人公である熊犬・銀が使う
「絶 天狼抜刀牙」をモチーフにしてます(笑)。


1999年07月22日:19時31分52秒
黒きイカヅチ / tomy
鋼を吹き飛ばした衝撃はそのまま周囲の建物を薙ぎ倒した。
周囲の火炎が一瞬かき消され、代わりに灰と土煙が鋼を覆う。
猛火が勢いを取り戻した頃、薄れてゆく土煙の向うには、再び一匹の獣の姿があった。

だが…、鋼が動き出すより一瞬早く、修羅刀の剣先から天に向かって黒い力の塊が飛び立つ。
それは放物線の軌道を描いて飛び、天の一点で動きを止める。そして…
そこから漆黒の稲妻が鋼に向かい降り注いだ。

tomy:どうやら皆さん派手なのを望んでらっしゃるようなので、ド派手にいかせてもらいました。街のどこからでも気付いて下さい(笑)。

この黒い雷、演出は派手ですが実際はただの気弾×たくさん(爆)だったりします。回避すれば大丈夫なので、鋼君はちゃんと回避してね(笑)。
1999年07月20日:12時53分06秒
Re:修羅刀との距離 / つきなみなつき
 そんなに遠くでもないですよね。
 ただ、こちらに余波が及ぶまで修羅刀が暴れてくれないと、そんなに大それた行動は取れないし(^^;

 一応、この後はアレスくんを誰かに預けて修羅刀の方に行きたいです。
1999年07月19日:23時12分28秒
修羅刀との距離 / 月夢
 どうしましょう?
 ある程度近いところまできていれば戦闘の余波が天狼にまで及ぶと思うのですが。
 そうなればアレス君ひっつかまえて逃げようとアレス君突き飛ばして戦闘しようと色々演出できると思うのですが。
1999年07月19日:11時17分47秒
閑話休題(^^;; / せりざわ
>せりざわさんはどうなされるのでしょうか?
 正直まいってます(^^;;
 はじめは応太くんのことを追っかけようと思ったのですが、状況が状況のために
 追うことができません。
 凶には「御都合主義レーダー」(正式名称・華月)が搭載されてますので、
 そっちのレーダーになにか反応してもらえればいいのですが(^^;;
1999年07月18日:16時50分51秒
行方 / つきなみなつき
>ちょっと状況が止まってしまっていますが、どうしましょう?
 今までの行動パターンを考えると、天狼はアレスのお守りになるんですね。(^^;
 1.単独行動の理由付けをする ←現状少し無理
 2.無理矢理離れ離れにする  ←こちらが妥当?
 など考えてはおりますが。
 そういえばせりざわさんはどうなされるのでしょう?
1999年07月18日:00時04分48秒
つきなみなつきさんへ / 月夢
 ちょっと状況が止まってしまっていますが、どうしましょう?
 アレスが動くかどうかわからないような状況になってしまっているのですが。
1999年07月16日:20時36分37秒
戦場の暗堵丸 / tomy
「みなさんに落ち着いていただかないと…。暗堵丸、お願いっ」

グウォォヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲヲォォォォッッッッッ!!!!

暗堵丸の雄叫びが響き渡り、恐慌に陥ろうとしていた鰐裔軍の混乱はピタリと止まった。
…より大きく心に直接的に響く恐怖によって。

「よかった。落ち着いてくれたみたいです」
捨丸は安堵の息を吐くと、戦場の兵士達に呼びかける。
「みなさ〜ん、落ち着いて下さ〜い。勝利は目前なんです〜。僕等もついてます。
ですから頑張りましょう。越影様を怒らせないよ〜に」

捨丸の台詞最後の言葉は、兵士達の心を再び奮い立たせる。越影という男は、それほどまでに兵士達に敬われ、また畏れられているのだ

兵士達は再び恐怖を忘れたかのように街に攻め込む。

「…さて、戦場はもう大丈夫みたいだから、次の仕事だね、暗堵丸。絶地様を倒した奴を僕等の手で倒すんだ。いいね?」

「イー・ゾ・ス・テ・マ・ル」

「じゃあ行こうか。あの空飛ぶ影が降り立った場所は大体わかるね?」

「オー」

捨丸と暗堵丸
1999年07月16日:18時39分01秒
亜夜 / tomy
「…こっち、なの?」
刀に問いかける亜夜。

暁光が刀身のわずかなまたたきで、それに答える。

袖で口元を抑えて煙に耐え、火の粉から身を庇いながら、亜夜は進む。

その炎の壁の向うに…、亜夜は幾人かの人影を見たような気がした。
1999年07月15日:15時46分46秒
/ ジョーカー
 「俺はお前をどうこうしようという気はない。だから敵ではない。
 そしてお前を助けようと思ってもいない。だから味方でも無い訳だ。
 …それをわざわざ敵に回そうというのは愚行でしかない。
 いいのか?俺を相手にしていて」
 
 目は相変わらず応太ではなく、修羅刀を向いたままだ。
 
 「お前の仲間がやばそうだぞ…」
 
 折しも鋼が修羅刀に襲いかかり、そして跳ね飛ばされようとしていた。
 
 炎
1999年07月10日:13時23分54秒
修羅刀 vs 鋼 / tomy
「行か‥‥なくちゃ‥、父‥さん‥」
虚ろな瞳で男は歩む。

「おおおおおおおんっっ!」
サムライ化した後、油断無く男を睨みつける鋼。

それを全く気にも留めず、男は進み続ける。

・・・そして、何の前触れもなく、殺気が鋼とその背後の応太に向かって伸びた。
男のものではなく、修羅刀自身の殺気が‥‥。
反射的に修羅刀に向かって襲いかかる鋼。

ブンッ・・・・・

「アウォォォォーーーン・・・」


蚊をはらうような無造作な手つきで行われた一撃は、
嵐が枯れ葉を吹き飛ばすように、鋼の体を宙に舞わせた。
1999年07月10日:11時02分55秒
見つめる先(応太) / 少年が1番!!
「・・・あんたは、何者なんだ・・・」
応太の問いに、男は答える。

「俺か? ・・・そうだな。俺が人とモノの狭間の存在
だと言ったら・・・おまえは信じるか?」
「?」
信じる信じない以前に、応太には男の言葉の意味が分からない。
人とモノの狭間ーーなら、こいつは人ではないというのだろうか
・・・?

「ま、一言で言えば敵では無いよ。味方でも無いだろうがな・・・」
男の物言いは少年をはぐらかすように曖昧だ。現状を掴みかねている
応太にとっては、苛立ちを増すきっかけにしかならない。

「ふざけんな! 敵でも味方でもないってんなら、何なんだ!
餓鬼だと思ってからかってんのか!」
思わず啖呵をきる応太。
だが、次の瞬間に気づく。男の眼は、自分に向けられていない。

(おいらなんか眼中にないってことか!? 畜生・・・!)
怒りと悔しさが込み上げてくる。

「おい! 暇だって言うなら、おいらが相手になってやらあ!」

あまりにも無謀な叫びだった。

応太から、炎へ


1999年07月05日:22時22分32秒
ただ眺めるモノ / ジョーカー
 「…あんたは、何者なんだ…」
 
 半ば呆然としたような少年の問いに
 
 「俺か?……そうだな。俺が人とモノの狭間の存在
 だと言ったら…お前は信じるか?」
 
 と、炎は人を食ったような答えを返す。
 
 「ま、一言で言えば敵では無いよ。味方でも無いだろうがな…」
 
 つかみ所の無い物言いをする炎の眼はしかし、少年よりもむしろサムライ犬と修羅刀の方に向いていた。
 
 (修羅刀、未だにその力は健在か…)
 
 炎
1999年07月05日:14時18分10秒
奇妙な感覚(応太) / 少年が1番!!
「なるほどな。だからあの時わざわざ追ってきたのか」
応太の言葉にそんな答えを返し、男は笑う。その笑みに気負いは全くない。
ごく当然のことのように喋る。
「坊主。目を養え、勘を磨け。今、何が一番直接的に危険なのか。
それが分からんようでは生き残れんぞ」

(ーー!)

平静な口調だが、その言葉は鋭く胸を突いた。
「そして周りに気を配ることだ。火に巻かれれば人は死ぬ。
火が人を殺すのは刃よりも容易いものだ」
(何だ? 敵・・・じゃないのか、こいつ?)
ほんの一瞬、疑問が脳裏をよぎる。しかし、徐々に近づいてくる
もう一方の男と炎の存在が、応太から正確な判断力を奪いつつあった。
そして。
「死んでたまるかっ! おいらは玄屋さんに強くしてもらうんだっ!!」
「おおおおおおんっっ!!」
応太の叫びと共に、鋼が動く。狙うは不気味な刀を持つ青年。
人攫いと少年が相対する。

男が、しばしの間を置いてから口を開いた。

「その男なら死んだよ、ついこの間」
「!?」
何を言われたのか応太は理解できず、理解した途端、全身から
力が抜けるような絶望が彼を襲った。
死んだ? あの人が? あんなに強かった人が?

「坊主、人は強くして貰うんじゃない。強くなるんだ」
「・・・・・・」
男の言葉が心に染み込んでいく。穏やかだからこそ、少年の心に
直接響いている。

「誰かの力を借りている内は所詮、借り物の強さに過ぎん・・・」
(この人・・・)
応太は思った。
この人は分かっているーーと。自分が望む強さというものをこの男は
既に掴んでいて、しかもそれに振り回されていない。自然に、まるで
息をするように力を内に秘めている。
身体が、震えた。
けれどそれはやはり恐怖ではなく、どこか憧れにも似た感覚ーー少年は、
自分が抱いている想いの危うさに、まだ気がついていなかった。

「・・・あんたは、何者なんだ・・・」

応太から、炎へ

えーと、二方向で会話するのが大変なので(笑)、応太は炎と、
鋼は修羅刀&おまけと「対決」します。


1999年07月03日:23時44分44秒
ただ在るモノ / ジョーカー
 「お前・・・あの時の人攫いか!」
 
 少年の声にただ彼は笑う。
 
 「なるほどな。だからあの時わざわざ追ってきたのか」
 
 否定も肯定もしない。ただ、笑う。
 誤解を恐れない。いや、違う。誤解された、その結果を恐れていないのだ。
 
 「坊主。目を養え、勘を磨け。今、何が一番直接的に危険なのか。
 それが分からんようでは生き残れんぞ」
 
 青年の茫洋とした物言い、そして辺りを再び包み始める焔。
 
 「そして周りに気を配ることだ。火に巻かれれば人は死ぬ。
 火が人を殺すのは刃よりも容易い物だ」
 
 先程吹き飛んだ火もいつしかその勢いを盛り返す。
 
 「くそおおおっ!死んでたまるかっ! おいらは、玄屋さんに強くしてもらうんだっ!!」
 
 叩き付けるように叫び、応太は戦いの意志を見せる。
 その口上の一部が炎の気を引いた。
 
 (玄屋……?)
 
 その男なら知っている。会ったことはないが“視た”事がある。
 “視た”訳ではないが、彼がどのような最期を遂げたかをも“聞いて”いる。
 
 「その男なら死んだよ、ついこの間」
 
 人の死を語る時すらも彼の声は平静。
 
 「坊主、人は強くして貰うんじゃない。強くなるんだ。誰かの力を
 借りている内は所詮、借り物の強さに過ぎん…」
 
 火は炎の背後からも近付いてくる。だが、二尺の距離を置いて、それ以上は
 消して火は炎に近付こうとはしなかった。まるで何かに怯えているように。
 
 炎  応太&鋼に向かって
1999年07月03日:11時27分01秒
戦い(応太&鋼) / 少年が1番!!
「僕・・・、僕は・・・、あれ、僕は・・・・・・
・・・そう、僕は行かないとならないんだ、この刀を届けに、父さんのところへ」
ゆらりと立ち上がった男は、ぶつぶつと呟きながら応太に向かって歩き出した。だが、
男の目は応太を見ていない。突如現れた謎の男ーー炎さえもだ。
にも関わらず、刀は応太を狙っていた。鈍い輝きを発する様は、獣の牙のようにも
見える。

ごうっ!

鎮まっていたはずの火の手が再び上がった。ゆっくりと、だが確実に彼らを包み込もう
としている。
「くそっ・・・!」
頬に流れた緊張の汗を拭いつつ、応太は舌打ちした。少年にとって、どちらも訳の分からない
連中だ。そして、自分よりも遙かに強い。

(おいらにも・・・おいらにも力があれば・・・!)
悔しい。このまま殺されてしまうかもしれないと思うと、恐怖よりも先にそう思う。
「くそおおおっ!」
怒りをぶちまけるように叫び、山刀を抜く。

「死んでたまるかっ! おいらは、玄屋さんに強くしてもらうんだっ!!」
「おおおおおおおんっっ!」
応太を励ますかのように鋼が咆哮を上げる。その肉体が、少しずつ大きくなり、
筋肉が蠢き始めた。体の節々に埋め込まれた珠が淡い光を放つ。
サムライ化だ。

応太&鋼から、修羅刀とそのおまけ&炎へ


1999年06月23日:09時47分48秒
修羅刀を手にした死人(しびと) / tomy
「ウウウウウウ・・・・」

「お前は誰だっ! おいら達に、何の用だっ!」

「僕…、僕は…、あれ、僕は………
…そう、僕は行かないとならないんだ、この刀を届けに、父さんのところへ」
頭を振り、ユラリと男は立ち上がる。もはやその目は応太には向けられていない。
男はそのままゆっくりと歩き出した。男の焦点は炎や応太の立つ場所よりずっと遠くに向けられている。
…だが、刀を持つその手は、別の生き物の様に確かに刀を応太に向かって正眼に構えていた。

先ほどかき消されたはずの火炎は再び勢いを取り戻し、彼らの周囲を包もうとしていた。

修羅刀とそのおまけ(爆)から、応太&鋼へ

tomy:強い上に魂のない炎の分身を狙っても仕方がないので、修羅刀はやっぱり応太君達の方を狙いま〜す(爆)。
1999年06月18日:13時56分35秒
困惑(応太&鋼) / 少年が1番!!


「威勢が良いな坊主。探しモノは見つかったのか?」

その声はあまりに唐突で、平静に満ちていた。一瞬、応太にも
それが現実のものとは思えなかった。
だが、宙から舞い降りた姿を見て、少年は気づいた。
あの男はーー!!

「お前・・・あの時の人攫いか!」
咄嗟に右手が、腰に手挟んだ山刀へ伸びる。
しかし、鋼は目の前の男から視線を外そうとしないことが、応太の
気にかかった。

(やべえのは、あっちってことか・・・?)
戦いというものを経験したことのない少年には分かるはずもなかった。
双方の男が共に危険であり、鋼は「自分を遙かに上回る、己と同じモノ」
に注意を奪われている、ということに・・・。

応太&鋼から、炎へ


1999年06月17日:23時12分41秒
舞い降りる炎 / ジョーカー
 一瞬にして足場が吹き飛ぶ。
 
 瓦も柱も漆喰も、そしてなにより屋敷を埋め尽くしていた焔と煙。
 これらが諸共に吹き飛び、ただ一つ
 
 轟
 
 という音を奏でる。調べが消える頃には其処に残されるのは塵、瓦礫その様な物ばかり。
 炎もその運命を共にしたのだろうか。
 
 否
 
 その姿は先程までと変わらぬ処に在る。瓦の代わりに空を踏み締め。
 眼下に広がる土煙を見据え炎は目を凝らす。
 
 「死んだか?坊主…」
 
 呟きは風に消え、風は煙を共に連れていく。
 現れたのは少年とそれを庇うように立つ一匹の犬。
 それは確かに見覚えのある姿。炎はくすりと笑うと
 組んでいた腕を解く。ゆっくり、ゆっくりと
 炎は火の粉のように緩やかに舞い降りていった。
 
 「お前は誰だっ! おいら達に、何の用だっ!」
 
 少年―応太が力一杯に叫ぶ。
 だがそれに男が答えるより早く
 横合いから声がする。
 
 「威勢が良いな坊主。探しモノは見つかったのか?」
 
 その声はあまりにも平静で。
 まるでここが平穏な町中であるかのようだった。
 
 炎   応太&鋼に向かって
 
 っちゅう訳でご要望に従い横槍を入れました。
 助けるかどうか分からないけど。(笑)
1999年06月17日:19時01分23秒
接触? / つきなみなつき
 応太くんを助けに行くか、と言うより修羅刀と合流するかは MARSさんにお任せして良いでしょうか?
 というより、現状の天狼の動向から考えると本当にアレスくん次第になりそうですが(苦笑)
1999年06月17日:10時48分55秒
恐怖(応太) / 少年が1番!!
(もう、駄目なのか・・・?)
業火の中、応太が諦めかけたその時。

ごうんっ!!

一陣の風がすべてを薙ぎ払った。それは既に、嵐と言い換えても変わりないほどの
威力。

「!?」
子供の応太など吹き飛んでしまいかねない代物だ。
しかし。

「雄雄雄雄雄雄雄雄っっっっっ!!!!!」
周囲の空気を震わせ、鋼が咆哮する。瞬間、1人と1匹を押し潰そうとしていた
目に見えぬ圧力が、鋼の眼前で四散する。無論、完全に打ち消すことはできない。
鋼の身体に、無数の傷が走った。

「鋼!」
応太が悲鳴じみた声を上げーーそして、気づいた。
屋敷が消えている。あれほど少年を苦しめていた煙も炎も、幻であったかのように
消し飛んでしまった。

「な、何だ・・・? わけ、わかんねえ・・・」
「うおん!」

呆然とする応太に、鋼が警告の叫びを放つ。彼の鋭敏な嗅覚が、眼前の異様な存在を
捉えたのだ。
ゆらり、とそいつは動いた。

「どうし、たんだい、こんな、ところで。けがは、ないかい?」
優しげな口調ーーそう言ってもいいかもしれない。だが、そいつの握る刀は応太を
狙っている。

(あの刀・・・!?)
応太は刀が放つ不気味な迫力に、我知らず退いていた。自分を引き込もうとするような
暗い輝き・・・自分を、呼んでいる・・・?

「ウウウウウウ・・・・」
鋼が全身の毛を逆立て、唸り声を響かせる。その声が、応太の意識を呼び戻した。

(鋼・・・おいら、いっつも守られっぱなしだな)
甘えてられないーー鋼は友達だ。けれど、いつまでも守られたくはない。応太は、
守りたいのだ。この、唯一の友達を。
男をきっと見据えると、応太は叫んだ。あらん限りの声で。

「お前は誰だっ! おいら達に、何の用だっ!」

応太&鋼から、修羅刀とそのおまけ(笑)へ

うひいい、誰か助けて〜〜〜(笑)。


1999年06月17日:09時36分27秒
ぎゃあ(悲鳴) / 少年が1番!!
い、いきなり修羅刀があ〜〜〜〜!!
あんた、なんばすっとね!?(笑)

1999年06月16日:19時58分35秒
修羅刀を手にした死人(しびと) / tomy
(急がなくちゃ)
虚ろな目をし、既に命尽きながらも、男は進む。男の目指す先は既に炎に包まれていたが、修羅刀の一振りは燃えさかる家屋をたやすく吹き飛ばす。

(あれ、こんなところに犬と…、子供が…)
何度目かの破壊の後、男は瓦礫の中に、黒く大きな犬−鋼−が、身を挺(てい)して少年−応太−を庇っているのを見つけた。

「どうし、たんだい、こんな、ところで。けがは、ないかい?」
優しげな口調とはうらはらに、修羅刀の切先はまっすぐ応太の方を向いていた。

修羅刀とそのおまけ(爆)から、応太&鋼へ

tomy:てなわけで、応太君のところに修羅刀を送り込みました。みんな、頑張って助けてあげてね〜(爆)。
1999年06月15日:14時47分47秒
そして、現実(応太&鋼) / 少年が1番!!
「う・・・」
「うおんっ! うおんっ!」
強烈な熱気に応太が目を覚ますと、サムライ犬・鋼が擦り寄ってきた。少年に忠実なこの犬は、
彼の傍を一時も離れなかったようだ。美しい毛並みも、わずかに焦げてしまっている。

「鋼・・・おいらを守ってくれたのか」
それ以上は言葉にならず、応太は鋼を優しく撫でた。

「でも・・・おいら、どうしてこんな所にいるんだ?」
立ちこめる煙の中、応太はできる限り身を低くして進む。
少年が覚えているのは、鋼と共に町中を走っていたところまで。それから先のことが、
なぜか思い出せない。
どうやらここは誰かの屋敷か何からしいが・・・。

「とにかく早くここから出なくちゃ・・・」
だが、火の進みは異常なほど速い。少なくとも、屋敷の出入り口も知らない応太と鋼を
取り囲むには充分すぎる。

「げほっ・・・! げほっ!」
視界を遮られた応太は、ついに立ち止まった。

「凶兄ちゃん・・・誰か・・・助けて・・・!」
朦朧とする意識の中、少年は助けを呼ぶことしかできなかった・・・。

なんか自分で自分の首を締めてるような・・・。
凶さん来られるわけないのにねえ(笑)。


1999年06月15日:14時14分20秒
夢か幻か(応太) / 少年が1番!!
状況から取り残されてますが(当たり前だ)、何とか頑張ってみましょう。

暗闇。
ただ一色の漆黒の海に、応太は漂っていた。

(なんだ、これ・・・)
頭の中がぼうっとして、よく分からない。自分はなぜここにいるのか、なぜこうしているのか。


ーーオモイダセーー

ーーオモイダセーー

ーーナンジノナスベキコトヲーー


(おいらの・・・なすべきこと・・・?)
さっぱり理解できない。村を出てきたのは、鋼を守るため・・・そして、玄屋に
会うためだ。他には何もない。どういう成り行きか、街の中を駆けずり回ること
になってしまったが・・・。


ーーオモイダセーー

ーーオモイダセーー

ーーシュラトウヲーー


(しゅら・・・とう?)
馴染みのない言葉。聞き覚えのない言葉。
なのに・・・妙に不安になる。


ーーオモイダセーー

ーーオモイダセーー

ーーシュラトウ・・・ハガネ・・・チカラ・・・ーー

応太

つーわけですが、声の主が誰かは分かりません(笑)。深層意識からの叫びかも(おいおい)。


1999年06月15日:09時42分28秒
玄業 / 月夢
「陰陽師! お前は先に行け!」
 天狼の声に舌打ちを一つする。
(ちっ、こんなところで足止めを食っている場合ではなかろうに)
 修羅刀の気配は十分玄業とて感じている、式の目を通すまでもなく、近い。
(まだ早い、今はやつと接触するべき時期ではない………式)
 上空からあたりを警戒させていた式を動かし、修羅刀の方角に飛ばす。
(………沙夜ではないな………あれはたしか南雲の……主を変えたか、となると沙夜は?)
 別に沙夜の命自体には興味はない、だが沙夜と亜夜その両方が揃っていないと彼に仕事を命じたものたちの望む乱の予定が狂うのだ。
(予定外だ……今回の仕事は不確定要素が多すぎる)
 癖なのか玄業は更に舌打ちすると式を修羅刀に接触する前に戻す。
(どうする?こいつらを盾にすれば修羅刀から離れるぐらいの時間はできるだろう、その間に亜夜と接触……いや先に沙夜を回収するか)
 あまり目立つ真似はしたくないが下手に修羅刀に会えば玄業とて命の保証はない、いや、玄屋に似ている分危険性は高い。
「………わかった、悪いが先に行かせてもらうぞ、最後に忠告しておくがあれは……あれは今暴走している状態に近い、迂闊に触れば引き込まれるぞ」
  そういって天狼たちに背を向けると玄業は飛行式をうち、それから凶のほうをむく、
「そこのお前はどうする?お前も残るのか?」
1999年06月08日:17時28分20秒
戦慄 / つきなみなつき
「おまえらなら十分斬りすてられる程度の数だ」
 男の声は天狼の耳には届いていた。だが、心にまでは届かなかった。
 自分の中の何かが、得体の知れない危険を感じ取っている。
 今までの自分を幾度となく助けてくれた、戦慄。
 逃れようのない何かが、やってくる。
「童子……!」
 声をかけてから、彼は気付いた。この少年から危機を感じ取っていることに。
 時折口から何事かを漏らしながら、かたかたと震える脆弱そうな少年に、言いしれぬ危険を感じ取った。
「童子! 気をしっかり持て!」
 空いている左手でアレスの顎を掴み、強引に自分の顔に目を向けさせる。
「今は……今は、何も考えるな! ここを立ち去ることだけを考えろ!」
 もうひとつ。
「陰陽師! お前は先に行け!」
 ゆっくりと、だが確実に近付いてくる気配。
 禍々しい気配。
 「修羅刀」の気配。
「童子!」
 彼は、もう一度呼びかける。
 今の状態の少年を修羅刀と対面させるわけには行かない。天狼はそう直感した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 取り敢えずこんなところで。
 緊急事態ということで、しばらくは凶が陰陽師だということもほっぽっておく予定です。
 さて、アレスが修羅刀と遭遇するとどうなるんでしょう(笑)
1999年06月06日:15時18分47秒
焔葬 / ジョーカー
 絶地は無言のままに逝き、命の灯火も消える。
 
 「逝ったか…」
 
 御霊が器を離れるのを見届けると、炎は手をかざし強く握り込む。
 そして滴り落ちる鮮血の雫。それは亡骸に新たな朱を刻む。
 焔の結界よりも緋い焔。それは瞬く間に亡骸を包むと金色に変じる。
 十も数えぬ内に悉くが灰となり、折しも吹き始めた熱風に散っていく。
 
 「人の命も営みも、戦の前には所詮、風塵か…」
 
 この辺りには既に火と戦の余波で無事な家屋は少ない。
 それをただ、瞳に写し彼は詠う。
 
 「哀れなるかな、時を経ても変わらぬ人よ、哀れなるかな…」
 
 焼け落ちた家の瓦、今にも倒れんとする柱、まだ辛うじて立っている家の屋根
 そういう物を足場に炎は戦場を往く。舞うように、詠うように。
 そんな彼の足が止まる。そこは豪邸と言っても過言ではない屋敷。
 いやかつては、と言うべきだろうか。既に存分に火が回り
 その屋敷を成すのは木でも漆喰でもなく燃え盛る焔だった。
 鬼瓦を踏み締め、炎は眼下に死と焔で満たされていく街を納める。
 足を止めたのは何を見たからなのか。
 
 「ほう」
 
 ただ感嘆の声だけを漏らした。
 
 炎
 
 #何を見たのかは全く決めてません。強いて言うならば次以降の大きな動きですね。
 それまで待ちに入ります。アゲハ動かないなぁ。
1999年05月18日:10時59分28秒
恐怖 / MARS
 いやだ……
 アレスの心は乱れていた.
 炎の熱さ…血の匂い…殺される者達の悲鳴……その悲鳴は直接アレスの心のな化に入りこんでくる.
 なによりも自分とかかわったものの死……
 耐え切れない思いがアレスの心を支配する.
 『だめだ……だめ……だめだよ……でてきちゃだめだ……』
 ぶつぶつと声がもれ必死になにかに堪えるように震える.
 それは制御できない自分の力に対する恐怖だった.
1999年05月07日:19時58分31秒
沙夜、煉鵺 / tomy
「ふむ、所詮この程度か」
意識を失っていた沙夜の目を覚ませたのはそんな侮蔑の声だった。

「久しぶりだな、夕霧の娘よ」
そこには冷たい狂気を瞳に宿らせた一人の剣士が立っていた。沙夜は立ち上がり身構えようとする。

「なぜあの程度の者に遅れを取ったか、わかるか?」
狂気の剣士は沙夜に問いかける。
「お前は修羅刀を使いこなせてはいないのだ。なぜなら…
 お前は知らぬ。愛するものを失った悲しみも、愛するものを奪われた怒りも。
 お前が知っているのは“彼ら”が感じた怒りと悲しみ。
 そのような残照のみであれに同調することはできぬ」

「…怒りと、悲しみ…」
沙夜は男を見つめてつぶやく。

「お前はそれらを知らねばならぬ。さもなくば夕霧を超えられぬばかりか、姉にも追いつかれ追い越されるのみ」
そう断言すると男は沙夜の方に向かって木箱を放る。その中には木で彫られた精巧な腕が収められていた。
「お前たちの左腕だ。使うといい」

「…なぜ?」
沙夜が問う。

「私の動く理由は過去も現在も未来も、ただ一つ、夕霧を完全にすること、それだけだ」
それだけ答えると、男はその場から姿を消した。
1999年04月28日:20時59分55秒
裏双 / tomy
南雲城の地下深くの牢に一人の鬼が再び封じられてから、もうどれくらいの時が流れただろうか。その鬼、裏双は既に時を数えることはやめていた。
無限とも思えるその長い時間、裏双は考え続けていた。
自分のこと、大地のこと、修羅刀のこと、過去のこと、未来のこと、なすべきこと…。
時おり外より感じられる思念。恐怖、昂揚、欲望、死、…戦。

そこは裏双にとって、いや鬼にとって非常に不可思議な場所だった。ある瞬間大地と直結している様に感じられたかと思うと、次の瞬間には大地から切り離されているようにも感じられる。普段は意識をせねば聞こえぬようなはるか彼方からの【声】が意識せずに聞こえる。かつて作られた、そして未来において作られるであろう【声】が聞こえる。
そして…、そこには存在と非存在の境界をさ迷う何者かの思念が潜んでいた。

「そうか。ここは…」
長い長い思索の後、裏双はかつてここで起きた何かを理解したかのようにつぶやき、再び口を閉ざす。
「ならば俺は動かねばならん。されどここに留まらねばならん。麗を、そして修羅刀をここに呼び寄せるために」
裏双の輪郭がぶれ、霞み、いつのまにか2人の裏双がそこに立っていた。一人は鎖につながれたままで。

「「全ては…、全ては大地の平穏のため」」
1999年04月28日:13時37分01秒
玄業 / 月夢
(式、探れ)
 感覚を結合した式が上空から町の様子と兵の様子を伝えてくる。
(ちっ、火の手が早い、兵もすでに統率がどうこうではないな)
 火に恐慌をきたすのはなにも一般人ばかりではない、火の絶対的な無慈悲と破壊力は誰もが知っている、しかも火はわざわざ人を選んでは燃やしてくれない。
「こっちだ、何をぼさぼさしている」
 いらいらしながら玄業が呼ぶ、状況は刻一刻と変化している、しかも悪いほうにだ、このままでは亜夜を見逃すどころか火に撒かれて無駄死に可能性すらある。
(この私が、そんなくだらない死に方をしてたまるものか)
「こっちだ、兵が少々いるが火の中突っ切るよりましだろう、それにおまえらなら十分斬りすてられる程度の数だ」
1999年04月28日:02時36分33秒
逝く者と送るモノ / ジョーカー
 二人の戦いを遠目に見守っていた兵士達。その背を死の恐怖が押し出し狂気を露わに走り出す。
 彼らと二人の距離が五丈(約15メートル)に届こうとした時、死に逝く絶地を黙視していた
 炎が緩やかに右腕を彼らに向け、振るった。
 
 (美しい)
 
 それが恐怖と狂気に塗り潰されたはずの心に浮かんだ唯一の言葉だった。
 宙より生じ緩やかに舞い降りる金色の光粒は血と鋼が支配する筈の戦場にあって尚
 彼らにそう思わせ、足を止めさせるに充分な物だった。
 
 宙を舞う光粒はやがてゆっくりと地面に降り積もり焔と変じる。それは確たる燃え代も無く
 激しく燃え盛る焔の帳となり彼らと彼らを分かつ。紅焔の形作る結界の中、轟く焔音の中で
 炎の静かな声が聞こえた。
 
 「何か言い残すことはあるか?」
 
 と。
 
 炎  絶地に向かって
 
 *この焔は物理的な物ではなくまやかしの焔、幻焔とでも云うべき物です。
 ルール的には幻覚の妖力に準じます。殺傷を意図した物ではないので火に巻かれても
 気絶はしますが死にはしません。手加減されている物と考えて下さい。
 また当然燃え広がりません。(笑)
 
 うーん、やりすぎかなぁ…
 ちなみにこの後は迅雷の亡骸の処まで幻焔を引き連れて戦場を横断する予定です。
1999年04月28日:00時28分33秒
暗堵丸出陣 / tomy
「捨丸様、絶地が討たれました。兵どもの志気が乱れぬうちに御出陣を」
緊迫した状況のはずなのだが、越影はカケラも慌てた様子もなく捨丸に告げる。

「は、はい。…じゃ、いくよ、暗堵丸」
捨丸は越影に返事を返すと、自分のために生まれた大太法師(ダイダラボッチ)に話しかけた。

グヲォォォォォォォーーー

大太法師 暗堵丸はひときわ大きく唸り声を上げると、戦場目がけて突き進んでいった。

tomy:遅れてごめんです。最近激しく忙しくて困ってます。
暗堵丸が街に到着するまで、数ターン(数分)程度です。到着すると破滅の序曲(笑)が始まる予定なので、何かされるなら今のうちにどうぞ。
1999年04月17日:11時31分08秒
天狼 / つきなみなつき
 炎が回ってきている。
 噂に聞く「修羅刀」を求めてやってきてはいたものの、このままでは 周囲の雑兵と一緒に心中する羽目にもなりかねない。
(……今は、童子を逃がすことを考えるか)
 その時、少年の背後から斬りかかる兵士が視界の端に映る。
(! しまっ……)
「あぶない!」
 陰陽師の男が少年をかばう。間髪入れずに、天狼の刀がその兵士を黄泉へと誘(イザナ)った。
 少年には怪我はない。青年の方も、出血がないところを見ると、足を僅かに切られただけのようだ。
 そして、その場に響く声。
「おい、そこの者達! こっちだ! くだらん戦に巻き込まれて命を落としたくないならな!」
 何者かは知らない。だが、確かにその声の言う通りだ。
「青年、一人で走れるな!?」
 まだ精神の平静を保っていない童子を左手で抱えると、天狼は兵士達を牽制しながら声の方へと走った。
 その時になって、彼は思い出した。
(そういえば……名乗っていなかったな)



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