TRPGのためのファンタジー設定の部屋 LOG 001

TRPGのためのファンタジー設定の部屋の開設以来1998年06月09日までのログです。


1998年06月09日:03時08分52秒
フォローありがとうございます / 3327
前回の書き込みはなんだか妙に戦闘的ででしたのに、皆様フォローありがとうございました。
しかしなんといいますか、私の頭の中身は10年前の人間と同じですね。取り残されてるのか出来が悪いのか・・・
1998年06月09日:01時55分47秒
リアリティ? アクチュアリティ? / 速水螺旋人
>雪だるまさんへ
>なお、リアリティですが、(中略)中世期のヨーロッパの生活風俗の忠実なシュミレーションをする必要はないと思います。
 はい、それはたしかにそうなんですが、例えば時代劇なんかでも「水戸黄門」とNHK大河ドラマとでは全然「実在感」が違うのではないでしょうか。
 リアリティ、という言葉を使うとそのへんがややこしくなるんで、鍼原さんが「アクチュアリティ(実在感)」という言葉を使ったんだと思うんですよね。
 
 まあ、例えば中世ヨーロッパをイメージしたワールドで遊ぶ場合などでも、もちろん当時の生活風俗の忠実な分析と再現をする必要はありません。
 しかし、存在感というのか「らしさ」というのか、アクチュアリティの追求はやっぱり重要になるでしょうねえ。実在感のなさ過ぎるセッションは、かなり魅力がそがれてしまいます。ある程度の分析とシミュレーションは欲しいところです。どんなワールドでも。
 
 ガチガチにならずに、またエエカゲンにならずに、その辺のさじ加減が大切ですね。まあ、理想はちゃんと知識を持ってから崩す、ということで。特にデザイナーがね。アタリマエか。
1998年06月09日:01時08分14秒
日本で・・・ / 雪だるま
>ファンタジー(小説? 物語?)に様々なバリエーションがある内で、なぜTRPGで扱うファンタジーには、特定の偏りがあるのか?

個人的見解ですが、日本で特定の隔たりがあるのは、ドラクエやFFなどのファミコンRPGの影響だと考えます。
また、もともとD&Dも十字軍などの騎士同士の戦いや指輪物語の影響を受けているようですから、初期のファンタジーRPGやD&Dの流れを汲むtrpgが中世騎士道や指輪物語的な様相を帯びているのは仕方の無いことでしょうし、それをプレイしていた層が愛着を感じるのも不思議なことではありますまい。
なお、リアリティですが、時代劇ですら実際の時代考証をそのまま忠実に再現したものはないわけですから(その当時の栄養レベルで減量した俳優などはいないと思う)、中世期のヨーロッパの生活風俗の忠実なシュミレーションをする必要はないと思います。


1998年06月08日:13時42分32秒
Re:ファンタジーのアクチュアリティ(実在感) / 速水螺旋人
 あい、お昼行ってきました。唐揚げセットでした。ご飯2膳食べましたです。
 
>「お約束」がと〜ぜん、となっちゃうと、俄然、新規参入者に対する障壁 になっちゃうと思うのね。
 ハイ、全くもって賛成です。
>それと、「お約束」だけでワールドが成立すると、アクチュアリティ(実在感)が希薄になって、セッションに魅力がなくな るってことも指摘したいなぁ。
 これまた全くもって賛成です。
 
 おいらは、TRPGのファンタジーで新しいことを始めようと思ったら、やはり「剣と魔法」的アプローチが有効だとは思いますが、 今までと同じ事をしていちゃあダメなのは当然だとは思います。洗練は進歩ではないですしね。
 「剣と魔法」系のアプローチで充分アクチュアリティは出せると思いますよ。
 おいらも、ヒロイックファンタジーにはドロ臭い生活感が必須だと思ってるヤツなんで(笑)。
 
 それでですな、
>根本的に「孫引きメディア」だと思うんですね。 セッションに参加している全員が、ある程度同じイメージをワ
ールドに対して持たねばならない、と。
 この前提で、TRPGで新しいことを試みるのであれば、いまやファンタジー以外からのアプローチの方がいいかなあ、と思う今日この頃。
 とくにTRPGゲーマー以外を引き込むならばね。
 ファンタジーって、もうブーム終わってるしねえ。
1998年06月08日:12時50分34秒
補足:ファンタジーのアクチュアリティ(実在感) / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
>実際の中世の社会とかを、デザイナーさんや、GMさんが巧く活かしてくれれば、ゲームワールドの「アクチュアリティ(実在感)」がググッと濃くなる
 
 も・ち・ろ・ん、クソリアリズムで実際の西欧中世を再現して、ってゆってるのではないのですよ。
 ロマン派の詩人達が、中世からの伝承をアレンジしたように、アクチュアルな背景世界がプレイアブルになるよぉに、実際の社会を(別に西欧中世に限ったことではないと思うのだ)巧くアレンジしてほしぃ、って話ね☆
 
 アタシ、今、「ウォーハンマー」プレイしたくてしょぉがないのよ。パーティーアクション苦手、なアタシがね。あの世界、カナリ上手に、歴史をモデルにしてるでよぉ。その辺に興味あるのだ。妖しいし(ウフ)。
1998年06月08日:12時39分34秒
ファンタジーのアクチュアリティ(実在感) / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
螺旋人さんがご飯食べてる間にクレームつけちゃおっと(笑)。
 
>「孫引きメディア」だと思うんですね。 セッションに参加している全員が、ある程度同じイメージをワールドに対して持たねばならない
 
>、お約束がわかりやすくて、かつ少ないというのは楽なんです。
 
 そのと〜りだと思うんだけど。ある段階から、その「お約束」がと〜ぜん、となっちゃうと、俄然、新規参入者に対する障壁になっちゃうと思うのね。
 はなはだしい人は、TRPG特有の「お約束」だってこともわかんなくなっちゃう(苦笑)。
 
 それと、「お約束」だけでワールドが成立すると、アクチュアリティ(実在感)が希薄になって、セッションに魅力がなくなるってことも指摘したいなぁ。
 「アクチュアリティ(実在感)」なんて言葉を持ち出したのは、TRPGの場合、「リアリティ(現実感)」と区別して話をしたほうが、混乱が出ないと思ったからで〜す。
 
 TRPG、が「物語を作る」とかをウリにしてる限りは、「アクチュアリティ(実在感)」の薄い物語は、門外漢から「ごっこ遊び的」に見られて、軽んじられると思うのだ。←ここでゆってる「ごっこ遊び」ってのは、馬場さん、って方がゆってるのとは(多分)別の含みね。
 ボードウォーゲーム、みたいに、物語はウリではない、ってゆぅなら、すっきりすると思うのですけどねぇ。
 
 で、ゆっちゃうと、「アクチュアリティ(実在感)」の薄い物語、もある程度、TRPGの新規参入者を制限しちゃってる、と思うのだ。だって魅力的な物語-商品にあふれてるものね、この国は(笑)。
 
 ん〜、ファンタジーの話にならないわ(苦笑)。
 3327さんがゆうとおり、現実の西欧中世を舞台にしたTRPGって(そんなのあったら)とても大変でしょぉね。
 でも、もともとのファンタジー物語自体、現実の西欧中世そのものではないのよ。この掲示板に一回書きましたけど。特にロマン派のファンタジー小説は、反近代の、中世に対する憧憬なわけ。
 で、例えば、実際の中世の社会とかを、デザイナーさんや、GMさんが巧く活かしてくれれば、ゲームワールドの「アクチュアリティ(実在感)」がググッと濃くなる、って思うのね。←これって、アタシは雰囲気、とか、香り付け、とかってお話ではないと思いま〜す。結構重要では??
1998年06月08日:12時10分12秒
ファンタジーRPGへのアプローチ、そりゃ大変 / 速水螺旋人
 ファンタジー、というのは非常に広い概念ですし、もうネタの宝庫です。
 『「現代」「日本」を舞台とした「ファンタジーRPG」』なんかも一向にオッケェですし、個人的には面白いと思います。
 ただまあ、なんでも商品として考えるのはよろしくないかもしれませんが、やや訴求力に欠ける、かなあと。
 
 TRPGって、根本的に「孫引きメディア」だと思うんですね。 セッションに参加している全員が、ある程度同じイメージをワールドに対して持たねばならない、と。いくらワールドガイドなどできっちりフォローしても、限界があると思うんです。そのジャンルに関する情報が、全員に行き渡って消化できるぐらいになってから、はじめて訴求力のあるワールドになるのではないでしょうか。
 例えばサイバーパンクも、TRPGで受け入れられるようになったのは、他のメディアで充分すぎるほど一般的になった後だったと思いますしね。
 
 で、やはり「剣と魔法」のいわゆる「ファンタジーRPG」の世界は、わかりやすいんです。
 『98年05月23日:16時44分54秒「今宵我らファンタジーを奪う(なんのこっちゃ?)」』で書きましたが、お約束がわかりやすくて、かつ少ないというのは楽なんです。
 ヲタクが保守的という事も十分にありますが、まあ、それをふまえて新しい「ファンタジー」にアプローチできないか、と。「剣と魔法」というジャンルも、そりゃ広い可能性を持っていて、まだまだ開拓できると思うんですよ。
 
 そんなわけで、そもそもTRPGでは、他のメディアに比べて世界観で表現する幅はどうしても狭くなるんじゃないでしょうかねえ。
 だから、みんなにプレイしてもらえるシステムとしては、アンチ「剣と魔法」的アプローチはちょっと疑問です。いや、悪いと言ってるわけじゃないんですよ。
 ティーンエイジャーから、20代にかけてそれなりにメジャーなジャンルで……むう。
 
 まだいろいろ書き足りないけど、昼飯行くのでとりあえずこれまで。
1998年06月08日:10時58分54秒
「現代」「日本」のファンタジーRPG / MAT.N
メガテン(真・女神転生IITRPG誕生篇)というのはダメっすかね。
1998年06月08日:10時13分41秒
RE:「中世」でも「ヨーロッパ」でもないファンタジーRPG / 宇津見

 ENT氏へ
 >「現代」「日本」を舞台とした「ファンタジーRPG」というのは、
 >ありえませんか?
 『妖魔夜行』のプレイ方針を若干変えれば、可能にも思えます。また、『ウィッチクエスト』などはどうでしょうか。


1998年06月08日:10時12分40秒
RE:視点ズレてて悪いんですが・・・ / 宇津見
 3327氏へ

 >D&Dの第一世代はそういうプレイ環境が好きみたいだと聞きましたが、
 >とても信じられませんね。
 日本語でプレイできるRPGの主力が、D&D、トラベラー、クトゥルフ、指輪物語、ルーンクエストで、ソードワールドRPGなんて影も形もなかった頃の、10年前の『タクティクス』でもこういうことがありました。
 中世ヨーロッパの現実について解説した海外記事の翻訳に対し、読者から編集部に対して、「実際のゲームに使うには、現実の中世は過酷だし、そもそもゲームの背景世界は厳密な中世ではない」と記事に対する批判があり、それに対して訳者が「翻訳という立場からそのまま訳しましたが、私もそのことは承知して、同様の違和感を感じていました」と返答しています。

 まあ、ゲームの背景世界はあくまでゲーム用で、史実の再現ではないということは、当時からわかっている人はちゃんとわかっていたのでしょう。

 >私の意見は、「本物の中世ヨーロッパをゲームに持ち込むことはゲームの阻害で
 >しかない。雰囲気や香り付け以上にには使ってはいけない」。こんな感じです。
 そのあたりは、「個々のゲームの方針によって、持ち込むべき割合は大きく変化する」と部分的に反論しておきます。
 現代人の我々が、プレイヤーキャラクターへの感情移入を容易にする、プレイアビリティを容易にする、という方針でプレイしたりゲームデザインをしたりする場合なら、3327氏のこの主張は全く正しいでしょう。

 >偏った知識しかないと思いつつも言わせてもらいますが、はっきりってそうい
 >うモノを持ち出す人がダイッキライなんです。
 まあ、実際問題一番困るのがセッション外でのこうした話題や、実際のセッションの最中に、『セブンフォートレス』に史実の中世を口煩く持ち出してきたり(しかも大抵、半可通)、逆に『Ars Magica』に考えもなしに現代の価値観を持ち込んでくるような人ですね。


1998年06月08日:09時49分16秒
中世を捨てよ、ファンタジーに出よう / KAZUKI
>ENTさん
 >ところで、私は
 >|それで、KAZUKIさんの遊ばれるファンタジーRPGの世界はやはり、
 >|剣と魔法の世界ですか?
 >と質問した訳なのですが・・・
 ごめんなさい。わからないことに関しては、逃げる卑怯な癖がありまして。(謝罪)
 プレイアビリティの問題などもありますので、「剣や魔法など」というわけわからない世界になってしまっています。いや、もちろん「剣と魔法」なんですけど、時々そのどちらかが欠落したりするので……
 例えば、無名さんから借りて全然翻訳が進んでいないMageなどは「魔法」ですよね。全然中世ではありませんが、私は「紅の豚」にも「ファンタジーを感じ」ます。(お前宮崎アニメが嫌いじゃなかったのか?)ぽけもんは、見たことないです。
 >『エロスとバイオレンス』のフォークロアも、単なる娯楽であるばかりではなく、子供を大人にするための学問(あるいは性教育)の話でもあったかもしれません。 なにせ、昔は青年期(
>「子供」と「大人」の間/中学・高校生の年齢にあたる)が無かったわけで、動物と同視されていた「子供」がいきなり「大人」と見なされたわけですから・・・
 「子供の発見」ですね。何かどんどん歴史学的な話になっていってますね。(それを一番望んでいるのは私なんでしょうが)

 閑話休題(誰のまねでしょうか?)
 
 ええと、「ファンタジー」の定義って「SF」と一緒ですごく曖昧なんですよね。
 さっき自分の本棚で確かめましたが、ムアコックの本はSF、タニス・リーはFTとなっていました。でもSFとFTって、実はとっても近い関係にあるのかもしれませんね。
 「ファンタジー」が中世っぽいとは限らないし、SFが現在の未来であるとも限らない。幻想的であるというなら、私はサクラ大戦や帝都物語シリーズや霊験道師もファンタジーの一種に含めてもいいと思います。
 で、
 >#ファンタジー(小説? 物語?)に様々なバリエーションがある内で、なぜTRPGで扱うファンタジーには、特定の偏りがあるのか?
  デザイナーの怠慢と、ユーザーの保守性のためでしょう。(極論過ぎって)
 タイトルにいらんこと書いてますが、でも中世をモデルにしたゲームなら、ある程度は中世をモデルとすべきでしょう。
 近代を舞台としたファンタジーなら、近代風にふるまうべし。(何を当たり前のことを)
1998年06月08日:07時22分29秒
訂正と補足:外野からリクエスト / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
ちょっと、言葉が言い足りなかったところがありました。仮眠から起きたばかりだったのです。すみません。
 
>ファンタジーのバリエーションの内で、なぜTRPGで扱うファンタジーだけが偏っているのか?
 
 を訂正させてください。
 
#ファンタジー(小説? 物語?)に様々なバリエーションがある内で、なぜTRPGで扱うファンタジーには、特定の偏りがあるのか?
 
 と、こぉ問いかけるべきでした。
 いじょぉ。
1998年06月08日:06時52分36秒
外野からリクエスト / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
アタシも視点ズレてますけど、
 アタシは3327さんと違って、
 世間で言われるファンタジーと「TRPGで取り扱われるファンタジー」が、どう違っているか、もしくはどう偏っているか。をはっきり言葉でいえるようにしていたあけると、ありがたいって思います。
 ですから、みなさんの議論は、注目して読んでいました。
 
 はっきり言うと、ファンタジー小説読みの人の内には、「『コナン』シリーズに代表されるようなヒロイックファンタジーはファンタジーではない」とまで断言する人すらいます。←偏った意見かもしれませんけれど、聞くべきモノが何もないか、というとそうとも言い切れません。
 少なくない古参TRPGerが、「和製のライトファンタジーはファンタジーとは言い難い、ただの異世界冒険活劇だ」と感じているのと、似たことを、「ヒロイックファンタジー」全般に感じていると人が、「ヒロイックファンタジーはファンタジーではない」論者は言ってるような気がするからです。←アタシの気のせいでしょうか?
 
 ファンタジーのバリエーションの内で、なぜTRPGで扱うファンタジーだけが偏っているのか? それは3327さんがおっしゃるような、プレイアビリティのもんだいだけなのか? アタシはその辺のことに興味があります。
 なぜ、って、TRPGを広く認知させるのに、その辺の自覚って結構重要な気がするんですよ。TRPGer自身が、自分たちの言葉で、はっきりそぉしたことを言えたほうがよいと思う。
 
#中世西欧風でないファンタジー、ってゆぅと、「アラビアン・ナイト」はファンタジーではないのでしょうか? もしくは、『西遊記』は? 少なくともファンタジー的な物語ではないのでしょうか?
1998年06月08日:03時04分01秒
視点ズレてて悪いんですが・・・ / 3327
視点ズレてて悪いんですが・・・
私は実際の中世ヨーロッパなんてものに何の興味も無いし、知識もNHK特番かモンティパイソン・ショウ程度のものしかありません。

偏った知識しかないと思いつつも言わせてもらいますが、はっきりってそういうモノを持ち出す人がダイッキライなんです。
中世ヨーロッパみたいな地獄で楽しくRPGをプレイすることなんてできないと思います。
そもそもいわゆる冒険ができない (と言っていいほど難しい) 社会背景じゃないですか。無視しましょうよ。ゲームとして成立できなくなるようなファクターなんですから。

文字も読めず、その日の食べ物を求めて命をかける、そんな世界で遊んで楽しいですか?
D&Dの第一世代はそういうプレイ環境が好きみたいだと聞きましたが、とても信じられませんね。
そりゃまぁ、貴族しかやらないなら別ですが、冒険なんてとても出来ないと思いますよ。「現実」 問題として。
ゲームとして楽しめる世界と実際の 「中世ヨーロッパ」には百万光年くらいの違いがあると思います。

で、小説などのようなゲームに使え 「そう」 な 「中世ヨーロッパ」 世界についてですが・・・
私はRPGを翻訳に喩えて教わりましたが、非現実的なほど難しい作業ですね。私は素直にあきらめました
小説世界のゲームへの変換 (=翻訳) と登場人物の行動の特殊性を排してからのゲームへの変換 (=翻訳)、以上2点のバランス取り&検証・・・
出来る人いるんですか? こんなハイテクニック。

私の情報や考えがが偏っていて間違っているのであれば謝罪して訂正させていただきますが、革命や暴動を起こすような社会と言うのは、とてもゲームに使えるものではないのではないですか?

私の意見は、「本物の中世ヨーロッパをゲームに持ち込むことはゲームの阻害でしかない。雰囲気や香り付け以上にには使ってはいけない」。こんな感じです。

って、なんか知らんけど妙に怒ってるなぁ。ホントはこんな状態で書き込みすべきではないんですが・・・

1998年06月08日:01時39分16秒
ファンタジーの定義があいまい・・・ / 雪だるま
>例えば、ピクシー、フェアリー、コロポックルといった小妖精と現代日本の子供がファースト・コンタクトを取るというシナリオはファンタジーだと思うのですが・・・ システムは何でもいいんです。

佐藤さとるさんですね。
コロボックルシリーズは好きです。
最近の創作では「小さな小さな王様」もそんな感じがしますね。
考え様によっては「オバQ」とか「黒べえ」なんかも含まれるかもしれません。
ソード&ソーサリーだけをファンタジーとして見るのは視野が狭い定義のような気がします。

でも、今のTRPGプレイヤーって視野が狭いし、新しいことへの好奇心もなさげだから(偏見)、ありきたりの設定の方がわかりやすくていいのかもね。


1998年06月08日:01時16分25秒
ファンタジーは現実っぽい非現実 / 式

速水螺旋人さん、ご意見どうもありがとうございます。

> 「蒸気機関と機関銃」にファンタジーを感じない人もたくさんいると思いますよ? どちらかといえば、その方が多いのでは?

「蒸気機関と機関銃」は、そのままだと確かにスチームパンクですよね。現実にもあった様な時代ですから、「ファンタジックな」世界とはちょっと言えないですね。

ですが、少しその世界に手を加えたらどうでしょう?
その世界には、本当に神様がいる。ちょっと険しい山に入れば危険な魔物が沢山住んでいる。まだまだ人間の入った事のない、広大な森が広がっている。海に出るにも、武装した鉄鋼船でないと海竜やクラーケンに沈没させられてしまうかもしれない。銃にしたって、あまり効率の良くない初期のリボルバー。勿論、剣だってまだまだ現役。魔法だって万能じゃないけど、強力な蒸気機関といい勝負。
大きな街では、蒸気機関車が遠くの町まで走っているけど、少し外れた村ではまだまだ魔物が出没したりする。列車に乗れば、ゴブリンの列車強盗団が襲撃してきたりする・・・・・・。
どうでしょうか。「ファンタジー」を感じられませんか?現実にありそうでいて、ありえない。これこそ「ファンタジー」じゃないですか?

「ファンタジー」と言うジャンルは、人間の知識の及ばない存在が、すごく身近になっている世界が「ファンタジー」なのではないでしょうか。この辺りが、私の言う「不思議なこと」ですね。クトゥルフの神様は、ただ「怖い」イメージが先行するけど、妖精とか妖怪って、現実ではないけど、妙な存在感があるじゃないですか。

SFでファンタジーは、・・・・・・出来ないことはないでしょうけど、難しいなぁ(笑)。全く知らない惑星には、エルフの様な種族がいるかもしれませんけど、魔法は使えないだろうし。ユニークなモンスターや生活様式、自然環境で「ファンタジーらしさ」を表現することは可能でしょうね。
1998年06月08日:01時04分43秒
「中世」でも「ヨーロッパ」でもないファンタジーRPG / ENT
「現代」「日本」を舞台とした「ファンタジーRPG」というのは、ありえませんか?

 いわゆる『ハイ・ファンタジー(異世界ファンタジー)』と対立する『ロー・ファンタジー(現代社会に紛れ込んだファンタジー)』というものです。

 (いろいろ、用語で定義に疑義があるでしょうが、 この場はこの定義で、進めさせていただきます。)

 例えば、ピクシー、フェアリー、コロポックルといった小妖精と現代日本の子供がファースト・コンタクトを取るというシナリオはファンタジーだと思うのですが・・・ システムは何でもいいんです。

(『クトゥルフ・ナウ』でもいいです。正気度のルール使わなければ(笑))


 実は、今は消え去った企画に、富士見書房の『MAGIUSメルヒェンパーク』というものがありました。

 PCとして、10歳の妖精の子供をプレイするRPG・・・というものだったのですが・・・

 小妖精にとって、巨大な人間社会や自然は、危険がいっぱいな冒険世界ということで・・・

 (MAGIUSなんかはどうでも、良かったけど、
 メルヒェンパークはやりたかったな・・・)

 結局、MAGIUSは異世界ライト・ファンタジー原作付きのものしか、残りませんでした。
1998年06月08日:00時57分20秒
茶々 / 雪だるま

TSRには其の名も「CONAN」(未訳)ってRPGがありますね。キャラメイキングだけしたけど、とても面白かったです。


1998年06月08日:00時39分25秒
RE:中世ヨーロッパを排除した日本のファンタジーRPG / ENT
(鏡さんへ)
|ただ「中世ヨーロッパ」の看板のみをそこに残して。

|詰まるところ日本では、ファンタジーRPGから、

|私たちに馴染みの無い「中世ヨーロッパ」部分を除き、 何か代わりのものを詰め込んだ
|(もしくはそのまま中身の薄っぺらなものにした)のです。
|重厚なもの より「軽い」ものが「受ける」とばかりに。
|結果的には、「ファンタジーRPG」を本当に好きな者は、
|多くの者を他の文献から得ようと努力しなければ ならなくなったのです。

うーん。

 この文脈からすると、鏡さんは「『ファンタジーRPG』は『中世ヨーロッパ』部分があってこそ正統だ!」
「現行の『日本のファンタジーRPG』は『中世ヨーロッパ』部分がないから『本物』ではない!」と仰っているようですが、そういうことでよろしいですか。

 
|追記1:ちなみに私にとって最高のファンタジーはコナンです。

|もう一つの「指輪物語」系の「剣と魔法」や ら「中世ヨーロッパ」やらは

|退屈で仕方ないこともありますねぇ。
 
コナンの小説は未見ですが、いつか読みたいな。と思っています。
映画ではアーノルド・シュワルツネッガー主演の2作品ほど見たことがあります(笑)。
多分、全然違う話でしょうが、結構面白かったです。

 ただ、どっちにしても、オーソドックスなファンタジー(?)である『コナン』も『指輪物語』も・・・両方とも、
『中世ヨーロッパ』ではありませんよね。

(どっちも超古代です。もちろん、現実には地球には、こんな歴史時代は無かったんでしょうが/笑)。

 ところで、鏡さんの好きな『コナン』風のプレイが出来るRPGは、 日本には存在しないのでしょうか?

 もちろん、海外では、第1版のAD&Dのサプリ(LUCKという能力値があるとか)や、GURPSのサプリで、コナンそのものをプレイ出来るらしいのですが・・・
1998年06月08日:00時25分31秒
別にファンタジーに限ったことではありませんが / 雪だるま
戦後、テレビやラジオ、教育によって日本の習慣が平準化されるまでは、各地で性などの考え方は今とはかなり異なっていたと考えられます。
もともと日本を初めとしてアジアは性に対しておおらかです。
べつにヨーロッパだって性に対して厳格な訳ではないんですけどね。
基本的に性に対して縛りをかけるのは、厳格な宗教上の理由です。
まあ、現在では貨幣経済や貧富問題で、様々な問題を抱えているのは事実ですけど。
現代社会で性がタブー視されるのは、偏見と社会問題にあると考えられます。 日本では、儒教などの影響を受けた薩摩などの武家社会からきているものが、教育によって現代まで残ってしまっているものでしょう。また、共同体が解体してしまったことも理由の一つですが・・・

まあ、そんなに気にすることもないってのが結論ですけどね。


1998年06月08日:00時07分49秒
RE:幻想という名の現実 / ENT
(KAZUKIさんへ)
|何度も書きますが、近代以降の人のものの考え方と、前近代の人のものの考え方は、全く違います。

私(ENT)もそう思います。

| >さすがのグリム兄弟も語り部の老婆に聞いたそのままで発表することは出来なかったようです。  
| でも、その無数の「村の老婆」は、「エロス&バイオレンス」の話を、村の子供たちに日夜聞かせていたはずです。

その通りでしょう。

| だとすると、「普通の村」って……ということになりますね。

それはやはり「普通の『エロス&バイオレンスの』村」なのでしょう(笑)


『エロスとバイオレンス』のフォークロアも、単なる娯楽であるばかりではなく、子供を大人にするための学問(あるいは性教育)の話でもあったかもしれません。 なにせ、昔は青年期(「子供」と「大人」の間/中学・高校生の年齢にあたる)が無かったわけで、動物と同視されていた「子供」がいきなり「大人」と見なされたわけですから・・・
特にそれより前の中世ならなおさら・・・
 勿論、時代や地域によって差はあるでしょうが、
 中世ヨーロッパの村落の結婚式は、「村人同士の殴り合い」だったと聞いたことがあります。
 つまり、痛みで、誰と誰が夫婦であるか、自分の体に教え込む訳です。

 これを聞いたとき、当時の村落の社会では「夫婦関係」というのはそうして覚えなければ、忘れられてしまうほど淡いモノに過ぎないのか・・・とカルチャーショックを受けた覚えがあります。

| >それで、KAZUKIさんの遊ばれるファンタジーRPGの世界はやはり、剣と魔法の世界ですか?
| >中世ヨーロッパ風でない・・・
|私のファンタジーでは背景としては疫病も流行れば、差別もあります。

| でも、だからといって、差別が当たり前と思われていた時代をあつかったものであっても、
|「差別はいかん」という近代的価値観は何故かあります。
 
 私(ENT)がGMやるときでもそうなるでしょう。
実は私はこれに関して、あるRPGセッションで「トラウマ体験(笑)」があるのです。
それは後の機会に。

|「ファンタジー」って、そういうものだと私は思っています。
|だから、私のファンタジーは、「近代的フォークロア」に近いのかもしれませんね。
 |「背景は中世風だけど、価値観は近代的」ですけど、それでも「ゲーム風な要素」の強い「ライトファンタジー」とは一線を画しているつもりです。
 
 ところで、私は
|それで、KAZUKIさんの遊ばれるファンタジーRPGの世界はやはり、
|剣と魔法の世界ですか?
と質問した訳なのですが・・・

 KAZUKIさんのお考えになるファンタジーは「中世ヨーロッパ」でもなく「ライト・ファンタジー」でもないが「剣と魔法のファンタジー」ではあるということでよろしいですか?

 すなわち、「剣と魔法」はファンタジーには欠かせぬ概念であると・・・


 それと最後に、まさかと思いますが、もしかして誤解されているのでは、と心配になりましたので、念のために申し述べて置きます。

私(ENT)は

「『ファンタジーRPG』は『中世ヨーロッパRPG』であるべきだ!」
とか
「『中世ヨーロッパRPG』以外の『ファンタジーRPG』は正統な『ファンタジーRPG』ではない!」と言っている訳ではありません。
むしろ逆です。

「『ファンタジーRPG』は『中世ヨーロッパRPG』とは限らない!」
「『中世ヨーロッパRPG』以外にも評価できる『ファンタジーRPG』はあるのではないか?」

「ファンタジーRPGとして評価できる基準は何か?」
それを考えていきたかったのです。
念のため。それではごきげんよう。
1998年06月07日:23時22分11秒
ピレンヌとブロック / ラウール
 ちょっと突っ込んだことを勉強したいというのであれば, あたりをお勧めします。
 前者は人文書の充実している本屋に行けばあるかもしれません。後者は注文しないとまず無いですね。いずれも,西洋中世史を専攻した学部学生が読む程度の本です。一般向けとは言い難いですが,難解というほどではありません。
 後者ではピレンヌの論文とそれを巡る学説史も良く纏められています。ブロックの学説(奴隷身分と貴族身分)に関する学説史を纏めたものも載っていますが,こちらは読んでいない(^^;。
 多分,ピレンヌの本(一番有名と思われるマホメットとシャルルマーニュ問題)を読んでも,ピレンヌ以前にどういう学説が中世史学会の中で主流を占めていたのかを知らないと,ピンと来ないかと思います。
1998年06月07日:22時14分01秒
RE:ポケットの中はファンタジー、いつだって / ENT
(宇津見さんへ)
>私は、現在の日本でもっとも有名なファンタジー物は

>『ポケット・モンスター(アニメ版)』だと思います。

確かに私もそう思います。
『ポケ・モン』は確かに「ファンタジー」でしょう。
 では『ポケ・モンRPG』は「ファンタジーRPG」でしょうか?
 「ファンタジーRPG」に分類されるのでしょうか?

 (「例の事件」以来、『ポケ・モンRPG』は残念ながら、禁句になってしまったようですが・・・/笑)
1998年06月07日:22時02分37秒
RE:ビレンヌとブロック / ENT
 (KAZUKIさん&鍼原神無さんへ)
 ええ、アンリ・ビレンヌとマルク・ブロックについて、 ご教示いただいてありがとうございます。
 なるほど、2人とも歴史学者なわけですね。
 これを機会に2人の著作や関連書籍を拾い読みしてみたいと思います。
 (残念ながら、現状では精読はちょっと無理なので・・・)
1998年06月07日:04時25分15秒
Re:ファンタジーでふと考えたこと / 速水螺旋人
 式さん、こちらこそよろしくお願いしますね。
 
>「不思議なこと」が残っていれば、「ファンタジー世界」としては合格ではないか、という答えに最近行き着いた私でした。
 ここでの「ファンタジー世界」は、TRPGのいわゆる「剣と魔法」の世界としますね。
 ちょっと挑発してみますが(笑)、「不思議なこと」ってこの場合、なんでしょうか?
 「蒸気機関と機関銃」にファンタジーを感じない人もたくさんいると思いますよ? どちらかといえば、その方が多いのでは?クトゥルフは不思議なことが起こるけど、ファンタジーなんでしょうか?
 
 いや、お気にさわったらごめんなさいです(ぺこり)。ちょっとその辺面白い意見だなあ、って思ったので。
 AD&Dの「スペルジャマー」(宇宙が舞台の、かなりバカバカワールド)なんかもファンタジーだし。
 全く文明が発展しない世界なんかも、ファンタジーなら設定できますし。ファンタジーは奥が深い。
1998年06月07日:01時45分42秒
ファンタジーでふと考えたこと / 式

始めまして、式といいます。ここへの書き込みは初めてですが、よろしくお願いします。

最近(と言うか、随分前から)、考えたのですが・・・。ファンタジー世界って、何なのでしょう?。
「剣と魔法」のバトルテックはファンタジー?
「コンピューターとレーザーガン」のあるSWはファンタジー?

これは、「ファンタジー世界」ではない、と私は思っています。
産業革命ってありましたよね。あの出来事は、(実質的に)中世にピリオドを打ちました。
では、「ファンタジー世界」には産業革命は無いのでしょうか?多分、あるでしょう。
100年たっても200年たっても、全く変わらない世界というのは、考えられません。
ここで、私は一つ答えを出しました。「ファンタジー世界」と言うのは、「ある世界における中世」なのです。
だから、「コンピューターとレーザーガン」のあるSWは、世界として有り得ることです(何百年先になるかわからないけど)が、それはファンタジーではなく、SF(又はサイバーパンク)です。
でも、「蒸気機関と機関銃」なら、まだ「ファンタジー」を感じられるでしょう?。
「不思議なこと」が残っていれば、「ファンタジー世界」としては合格ではないか、という答えに最近行き着いた私でした。
1998年06月04日:02時40分04秒
Re:別になじみが無いというより / 速水螺旋人
 まあ、そうでしょうね。
 ただまあ、馴染みがなかったからファンタジー世界にいろんな要素を放り込むことを思いついたわけで。
 要するに鶏と卵だな。
 
 そのへんの、ごたまぜさを上手くフィーチャーすれば、世界に例を見ないユニークで魅力的なワールドが創れるかもしれん(笑)。
 いや、それとももう熟成期に入ってて、面白いワールドが登場できる環境になっているのかもしれない。
 最近のコンシューマーゲームとか、あまりに真っ正面な「ふぁんたぢー」が少なくなってきてる事からもそう言えるかも。、
 
 期待できますぞ。これからは。ひょっとして。
 おいらもがんばろー。
1998年06月04日:02時12分53秒
別になじみが無いというより / 雪だるま
中世ヨーロッパのいろいろなフィーチャー、フレーバーを好む人よりも、クロスとかシャクティとか、超能力とか、まあ漫画とかアニメの力を好む人が多かっただけじゃないのかな?
1998年06月04日:01時55分27秒
日本で中世ヨーロッパ風世界観が流行らないワケ / 速水螺旋人
>詰まるところ日本では、ファンタジーRPGから、私たちに馴染みの無い「中世ヨーロッパ」部分を除き、 何か替わりのものを 詰め込んだ(もしくはそのまま中身の薄っぺらなものにした)のです。
 
 確かに、日本では「中世ヨーロッパ風」世界観は受けませんね。
 でも、それは「しゃあない」事だとも思うのです。
 鏡さんが言っておられるように、馴染みがないのです。こればっかりはどうしようもないのです。
 
 歴史に断絶があるアメリカの場合でも、基調となる文化は西欧文化です。身の回りで「中世ヨーロッパ風」な情報は、まだまだ日本より多いでしょう。子供の時からね。
 また、東部の場合では「それらしい」風景の中で生活を送ることも可能です。
 
 ましてやイギリスなどは生活が「ファンタジーRPG」の一部みたいなモンです。中世から、建物もそのままに営業しているレストランなんかがある世界なのです。そんななかで育ってくるわけですから……。
 これはもう、刷り込みです。条件が違います。マネするのは無謀です。わかれと言う方がムチャです。同じアプローチが効くわけありません。
 
 おいらも、日本の「ファンタジー」観には大いに不満はありますが、かといって「中世ヨーロッパ風」世界観が浸透できたとも思えないし、浸透した方が良かったかというとそれも微妙。
 要は、「中世ヨーロッパ風」アプローチがメジャーではできないことをふまえたうえで、如何に馴染みやすくて面白い世界観を構築するか、という事でしょう。これからの課題は。
 ……誰に対して言ってるんだ、これ?
1998年06月03日:18時21分47秒
中世ヨーロッパを排除した日本のファンタジーRPG / 鏡
 ENTさん提案の「ファンタジーRPG」と「中世ヨーロッパ」「剣と魔法」について 私見を述べます。
 
 私が思うに、ファンタジーRPGには元来「中世ヨーロッパ」が色濃く出ていますが、 それは欧米での話であり、日本ではその要素を(おそらく故意に)排除した、ということです。
 端的にはイラストにそれが表れています。例えば新和から出ていた当時 のD&Dや、海外のファンタジーRPG(RQやアースドーンは少し傾向が違いますが)の パッケージや挿絵をご覧戴ければ分かることですが、 戦士が着ているのは(細かい時代区分はともかく)中世風の鎧です。衣服や建物、 あるいは酒場の中など、私たちはそこに「中世ヨーロッパ」の雰囲気を見ることが出きるはずです。
 しかし、それは日本ではあまり「受けるもの」ではない、と判断されたのでしょうか?いつしか 本物の中世風の装備などは、大きく傾向を異にするイラストに変わっていきました。 ただ「中世ヨーロッパ」の看板のみをそこに残して。
 詰まるところ日本では、ファンタジーRPGから、私たちに馴染みの無い「中世ヨーロッパ」部分を除き、 何か替わりのものを詰め込んだ(もしくはそのまま中身の薄っぺらなものにした)のです。重厚なもの より「軽い」ものが「受ける」とばかりに。
 結果的には、「ファンタジーRPG」を本当に好きな者は、多くの者を他の文献から得ようと努力しなければ ならなくなったのです。・・・それ自体は良いことなのですが。
 
 以上、私見でした。異論等ありましたら戴けると幸いです。
 
 追記1:ちなみに私にとって最高のファンタジーはコナンです。もう一つの「指輪物語」系の「剣と魔法」や ら「中世ヨーロッパ」やらは退屈で仕方ないこともありますねぇ。
 
 追記2:ENTさんの「ファンタジーRPG」論はどうも受けが悪い様ですが、皆さんにも ご一読をお勧めします。ただし、「ファンタジーRPG」論であって、「ファンタジー」論では ありませんので、念のため。
1998年06月01日:10時25分04秒
幻想という名の現実 / KAZUKI
 >鍼原神無さん
 ピレンヌやブロックについての詳しい説明ありがとうございます。しかし、これがわかるなんて、神無さんって??
 >魔王ENT殿
 何度も書きますが、近代以降の人のものの考え方と、前近代の人のものの考え方は、全く違います。
 >さすがのグリム兄弟も語り部の老婆に聞いたそのままで発表することは出来なかったようです。  
 でも、その無数の「村の老婆」は、「エロス&バイオレンス」の話を、村の子供たちに日夜聞かせていたはずです。
 だとすると、「普通の村」って……ということになりますね。
 >それで、KAZUKIさんの遊ばれるファンタジーRPGの世界はやはり、剣と魔法の世界ですか?
 >中世ヨーロッパ風でない・・・
 私のシナリオを見ただけでわかるように、私のファンタジーでは背景としては疫病も流行れば、差別もあります。
 でも、だからといって、差別が当たり前と思われていた時代をあつかったものであっても、「差別はいかん」という近代的価値観は何故かあります。
 「ファンタジー」って、そういうものだと私は思っています。だから、私のファンタジーは、「近代的フォークロア」に近いのかもしれませんね。
 「背景は中世風だけど、価値観は近代的」ですけど、それでも「ゲーム風な要素」の強い「ライトファンタジー」とは一線を画しているつもりです。
 
 全然関係ありませんが、私は天羅(最近は全くやりませんが)には柳田国男を参考にするといいと思います。
 
 私はこう言うと人から不道徳の権化のように見られますが、宮崎アニメが嫌いです。あれの描く「古き良き時代」というのは、結局は現実の裏返しにしか過ぎないものでしかないと思います。
 ……近親憎悪かなあ?……
1998年05月31日:23時43分53秒
スチームパンク / 速水螺旋人
 スチームパンクって、ギブスンとスターリングがわりと適当に考え出した言葉だから(笑)、あまりきっちりした定義はないのかも。
 個人的には、ビクトリア時代やベル・エポックに魔法は出てきて欲しくないんですけどね。関係ないけど「スチームボーイ」は楽しみだ。
 
 魔法が出てこないスチームパンク……。
 SPACE1889は、出てこない、よね? うおー、やりたい。「華麗なるヒコーキ野郎」に出てきたような、ガチガチのプロイセン将校を!
 キャッスルファルケンシュタインなら、男装のロシア貴族とか(笑)。
 
>ENTさんへ
 「ドラキュラ紀元」、確かにストーリーとしては面白い作品じゃないかも(笑)。
 ただ、「あの」時代とガジェットが好きな人間にとっては、たまらなく「嬉しい」作品なのですよ。
 ……そう、エンターテイメントでは、「面白い」作品と「嬉しい」作品は必ずしも一致しないのですなあ……。
1998年05月31日:22時13分24秒
ピレンヌとブロック / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
>ENTさんへ
>アンリ・ピレンヌやマルク・ブロックって誰で、どんな作品を・・・
 ENTさんのお話の流れからするとちょっと関係ないかも(汗)なんですけど。いちお〜。
 
 アンリ・ピレンヌは、ベルギーの歴史家で、専門はベルギー地方の商工業史、西欧中世都市史。
 『マホメットとシャルルマーニュ』などの著作にて、「古代から西欧中世への転換をイスラムの地中海進出が動因になった」とゆぅ「ピレンヌテーゼ」をブチあげたお人で〜す。
 
 マルク・ブロックは、フランスの歴史家で、専門はフランス地域の中世農村史、と封建制度史で社会経済史の視点からそれ以前の政治史に異義を唱えたお人で〜す。主著は『封建社会』。第二次大戦中、対独レジスタンス運動に加わり銃殺されてます(アーメン)。
1998年05月31日:20時43分48秒
ポケットの中はファンタジー、いつだって / 宇津見
 私は、現在の日本でもっとも有名なファンタジー物は、『ポケットモンスター(TVアニメ版)』だと思っています。本気で。
1998年05月31日:19時53分21秒
ファンタジー=剣と魔法?/ファンタジー=中世ヨーロッパ? / ENT
皆様、ごきげんいかがですか。ENTです。

 (赤星屋さんへ)
 続けざまの質問に答えていただきありがとうございます。

 (タニス・リー)
 タニス・リーは好きです。
 特に『平たい地球』シリーズは・・・
 『熱夢の女王』のラストでは涙が出そうになりました。
 私は《深淵》というRPG(人間と・・・そうでないお方が暴れます/笑)が好きなので、
 いつかそういうセッション(キャンペーン)やってやろうと企んでいます。やっぱりカルトでしょうね(笑)

 (ファーファード&グレイマウザー)
 「剣と魔法」というジャンル(言葉)を創り出した偉大なる作品です。私のもっとも好きな作品の一つです。一般にRPGで設定されているファンタジー世界の基本は《指輪物語》ではなくこっちの方だと思います。
 4巻以降の日本語訳が読みたいです(笑)。

 (ファンタジーはお約束な世界?)
 ファンタジーが知識が必要とされない世界だから、 人気があるのではないかというのは(URL不達につき削除)拙論でも述べましたが、
 しかしファンタジーRPG世界の「約束」ってどこから来て、どうして受け入れられたのでしょうか。
 いったもん勝ちで誰かが設定したものを、誰もがそれとは違う独自なものを呈示せずに追随したのでしょうか・・・

 (ドラキュラ紀元)
 はい読んでいます。
 ただ感想としては「吸血鬼もののパロディとしては面白い冗談小説だな。」 というものです。
 それと「自分が設定したジュビエーヌをそんなに偉くしたいのか!」と少し反発しています。
 串刺しにされてるヴァン・ヘルシングが哀れ・・・

 (剣と魔法)
|■ Q2)(一般論)ファンタジーRPGとは何か?

| 剣と魔法の世界。おおまかにはヒロイック・ファンタジー。

|現在出ているファンタジーRPGを見ていくと、大体この定義でいいと

「剣と魔法」・・・これはキーワードになると思います。

 (KAZUKIさんへ)
 フォークロアって元来、「エロス&バイオレンス」なんですよね。実は私はそこも好きなのです。
 特にグリム童話はそうです。
 白雪姫を殺そうとする王妃は第一稿では実母でした。 これは白雪姫の誕生を祈る母王妃の皮肉な運命の物語な訳です。
 「この雪のように白い肌、この黒炭のように黒い髪、この私が流した血のように赤い唇と頬・・・そんな姫が生まれたなら」
 ・・・彼女が望んだように生まれたその姫によって、真っ赤に焼かれた靴を履かせられ、死ぬまで踊らされた王妃・・・彼女が死ぬ前に見た走馬燈のような人生の情景・・・そして運命とは・・・
 (うーん、《深淵》のシナリオになりそう・・・ 黒雪姫(笑)と母王妃をPCということにして・・・)
 
 バイオレンス(残酷)についてはよく語られますが、
 実はフォークロア(民話)はエロスの物語でもあります。
 さすがのグリム兄弟も語り部の老婆に聞いたそのままで発表することは出来なかったようです。
(どこで見かけたかは記憶にありませんが、草稿があるそうです)
 赤ずきんは狼に食べられる前に「陵辱」されるのが、 本当の話・・・
 「蛙の王様」がベッドに入ると王女の腹は大きくなります。(意味判りますよね? キスじゃ済まないんです/笑)
 王女が、蛙の王様を踏んづけて「殺そう」としたのも無理もない話です。

 もちろん、修正版も好きです。2度楽しめます(笑)。
 でもこれって、別に西洋の昔話に限ったことじゃ無いんですよね。日本昔話だって、かなり「エロス&バイオレンス」(笑)で、一般に知られているのは、修正版ですからね。

 (アンリ・ピレンヌ/マルク・ブロック)
 アンリ・ピレンヌやマルク・ブロックって誰で、どんな作品を・・・
 これを知らないということは私は普通の人(魔王?/笑)ということでしょうね(笑)
 それで、KAZUKIさんの遊ばれるファンタジーRPGの世界はやはり、剣と魔法の世界ですか?
 中世ヨーロッパ風でない・・・

 (ファンタジーRPGは「剣と魔法の世界」に限定されるのか?)
 ようやく判ってきた気がします。
 ファンタジーRPGというのは、
 一般に言われている「ファンタジー(幻想)」ではなく、 フリッツ・ライバーが提唱したところの「剣と魔法」ということなのですね。
 
 だとしたら中世ヨーロッパに限定されないのではと思います・・・
 というか、「剣と魔法」以外の「ファンタジーRPG」って無いのでしょうか?
 スチームパンクと称しているRPGに、魔法が出てきます。蒸気機関が出てくるというだけで「ファンタジーではなくなる」のでしょうか?
 魔法が出てこない硬派なスチームパンク(?/寡聞にして聞きませんが、未訳ではあるかも・・・/ジャンルとして独立してるそうだし)はファンタジーではないのでしょうか?
 宮崎アニメ『天空の城ラピュタ』は魔法出てきませんし、(剣も確か出てきません)スチームパンクであってファンタジーではないということでよろしいでしょうか。(スチームパンクの正確な定義も知らずにこんな事を聞く私は無謀・・・)

「剣と魔法」以外のファンタジーRPGってどれぐらい日本で見られるんでしょうか?
 海外未訳でも、剣と魔法ではないジャンルのものでもファンタジーRPG作品として見なされているのでしょうか?
 それではごきげんよう。
1998年05月23日:21時57分19秒
昔話という名前の作り話 / KAZUKI
 こんにちは。書き込みという行為をすること自体久しぶりな気がするKAZUKIです。はじめての方もそうでない方も、よろしくお願いします。
 しばらく発言を控えていたのですが、面白そうなので参加させて下さい。
 >ENT殿
 >実際、中世ヨーロッパっていうのは私も嫌いではありません。むしろ好きです。
 >でもファンタジーRPGって、そもそも中世ヨーロッパではないし、中世ヨーロッパ以外にも目を向けてもよいのでは・・・と思うのです。
 >どっちかっていうと私は(精神年齢低いので/笑)民話(フォークロア)とかメルヒェンとかの妖精譚とかの方が「ファンタジー」というイメージで好きなのです。
 私は中世ヨーロッパって実のところあんまり好きじゃないんですよ。汚物は二階の窓から投げ捨てるし、ほったらかしで疫病が流行るし、水変だし、ユダヤ人いじめるし、食べ物貧しいし、みんな乱暴だし。酒場で流行の遊びは動物いじめ。
 でも、そんなことをゲームに取り入れる必要はないと思っています。ヘンデルとグレーテルは本当は継母からではなく、実の親から捨てられたらしいのですが、とりあえず継母から捨てられたって事にしておきましょう。でないと救いがなさ過ぎる。いわゆるファンタジー小説だって、あんまりそんなことは露骨ではないでしょう。
  そもそも、前近代と近代の人のものの考え方というのは、ものすごく違っているのですが、でもそんなことをいちいち指摘していたら、感情移入が難しくなりますしね。(感情移入の議論はまた別のところで)
 
 でも、あんまり露骨に現代日本的発想をされても白けますけどね。
 まあ、なんやかんや書いていますが、楽しければいーや(危険な言葉だ)、ということで。普通の人がアンリ・ピレンヌやマルク・ブロックを読む必要は全くないでしょう。
 それでは。
1998年05月23日:16時44分54秒
今宵我らファンタジーを奪う(なんのこっちゃ?) / 赤星屋螺旋人
 まず、謝ります。長いです。おいらの悪いクセだなあ。
 え、さて、ファンタジー論とはまた大上段なものを(笑)。
 なんせ幅広い概念ですからね。文学におけるファンタジーと、ゲームにおけるファンタジーを同列に扱うのもどうかと思うし。 TRPGは、参加型エンターテイメントであるからしてあまり特化された世界は適当でないだろうし。
 ただまあ、いろいろあるし、では面白くないのでちょっと考えてみました。
 
 ■ Q1)ファンタジー(FANTASY)とは何か?
 
 三省堂 大辞林によれば
>ファンタジー
>1. 空想。幻想。夢。
>2. 形式にとらわれず作者の自由な幻想によって作り上げられた曲。幻想曲。
>3. 幻想的・夢幻的な文学作品。
 だそうです。ファンタジー論は色々ありますが、世の中一般的な定義では、どうもこのようです。
 実際、この程度でいいのではないでしょうか? 細かい分析や定義も好きですが、やはり「空想。幻想。夢」という要素はそのような「決まりごと」とは対局にあるモンでしょうし。
 ……あまり面白い意見ではないですね。ムムウ。
 
 ■ Q2)(一般論)ファンタジーRPGとは何か?
 
 剣と魔法の世界。おおまかにはヒロイック・ファンタジー。現在出ているファンタジーRPGを見ていくと、大体この定義でいいと思われます。
 あまりに乱暴なイメージではありますが、そもそものD&Dなどがコナンや指輪物語といったモチーフをもとにしており、かつ現在のTRPGが基本的にはD&Dの方法論を基にしている以上、 差し支えないのではないでしょうか。
 
 ■ Q3)あなたにとってのファンタジーRPGとは何か?
 
 やはりヒロイック・ファンタジーになるでしょうね。
 ゲームとは、まずエンターテイメントでなければなりません。乱暴ですが、エンターテイメントでは「エロス&バイオレンス」が一番重要な要素なのです。最近ある人から受けた影響ですが(笑)。
 非常に知的な娯楽ならいざしらず、TRPGはそんな高尚な趣味ではありませんね(笑)。
 「エロス&バイオレンス」でかつ「わかりやすく」そして「具体的な」という条件が必須でしょう。
 
 「わかりやすく」「具体的」ということは、まず客観的な基準が必要になります。
 そうなると、やはり斬ったはったのヒロイック・ファンタジーはとてもわかりやすいのです。
 メルヒェンやフォークロアといった要素は、フレーバーとしてはいいかもしれませんが、それが前面に出てくると 各人の持っているイメージの統一が困難なこともあり、とかくカルトになりそうな気配があります。
 
 おいらはファンタジーならタニス・リーの熱狂的ファンなのですが、感性最優先のあの雰囲気をゲームにしようと思っても困りますよね。
 同じく感性を重視した作品であるエルリック・サーガも、TRPGになるとだいぶわかりやすくアレンジされています。
 
 個人的には、ゲーム世界としてのファンタジーに求めるのは「うさんくささ」ですか。スペースオペラに通じるような。コナンやファファード&グレイ・マウザーに漂うあの薄暗いうさんくささ。たまりません。
 あと、生活感、ドロ臭さというか具体性が欲しいですね。一般人の生活が見えてくるような。あと適度のエキゾチズムと。どうも和製ファンタジーRPGは、このへんの「ニオイ」が希薄です。まあ、東洋人にそのあたりをイメージしろと言っても厳しいのは分かりますが……。 ゲームではありませんが、宮崎駿や安彦良和はそのあたりの雰囲気を掴むのがうまいですわ。やっぱり。
 ほこりっぽい薄汚れた路地、革鎧のすれる音、すえた臭いの漂う市場。……たまらん。具体的にウスギタナイ世界が大好きです(笑)。
 関係ないですが、ファンタジーに登場する都市なら「月下の戦士」(ハヤカワ文庫)のシャ−アン−セイが一等ですなあ。
 さらに関係ないですが、女戦士ならおなじく「月下の戦士」のチイサイがベストよのう。
 
 まあ、結局個人の要求を通せばカルトになる、ということで、TRPGでディープにこだわるべきは世界観じゃないですね(笑)。
 
 ■ Q4)ジャンルとしてファンタジーRPGの持つ意味とは?
 
 現在の日本TRPGシーンにおける意味と解釈します。
 そうなると、わかりやすさ、この一点に尽きますね。あと自由度が高い、ということ。
 
 現在のファンタジーRPGには大体共通して「お約束」があります。戦士がいて、魔法使いがいて、街には宿屋があって、その1階は酒場で(笑)。
 そういう最大公約数的お約束を知っていれば、たいていのシステムは楽しめるのです。要求される知識が少ないですから、お手軽に。
 反対に、SFにはそのような「希薄なお約束」が少なく、しかも「知識が必要」なんて思われたりするので普及しないのですな。
 
 しかも、同じくわかりやすい現代物と違って、自由度が高い。これは要求される知識が少ない、ということにも関係するのですが。
 現代物で、街の中で武器振り回すには相当の度胸がいりますよね(笑)。
 やはり、楽しく好き勝手に、かつお手軽に、というコトを望むユーザーが圧倒的なのです。
 
 ……このように、現状に不満ではあるのですが、かといってディープにカルトになってもよろしくないしなあ。難しいナリ。
 
>ENTさん
 「ドラキュラ紀元」(創元推理文庫)は読まれましたか? 作者はキム・ニューマンですが、「ドラッケンフェルズ」のジャック・ヨーヴィルと同じ人です。
 なんというか、たまらん本です。ちょーオススメです。ジュヌビエーブも出てきます。性格がややGOODになっているのが難ですが(笑)。今年中には続編「BLOODY RED BARON」(だったかな?)が出るそうです。
 
 中世RPGなら、AD&Dの「シャルルマーニュ」や「クルセイダー」、VAMPIRE:THE DARK AGESあたりもよろしいかと。
1998年05月23日:12時12分47秒
中世ヨーロッパは私も好きなのですが・・・ / ENT
 盛り上がってきましたね(笑)
 皆様ありがとうございます。
 (以下、大顰蹙の超長文です)

 実際、中世ヨーロッパっていうのは私も嫌いではありません。むしろ好きです。
 でもファンタジーRPGって、そもそも中世ヨーロッパではないし、中世ヨーロッパ以外にも目を向けてもよいのでは・・・と思うのです。
 どっちかっていうと私は(精神年齢低いので/笑)民話(フォークロア)とかメルヒェンとかの妖精譚とかの方が「ファンタジー」というイメージで好きなのです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
仙女から啓示を受けた粉屋の息子が、7つの山を7の7倍越えた先にいる「3つの首を持つ龍」を退治にいきます。
 こいつは姫君を捕らえている悪龍なのです。
 実はこの不死身の龍の魂は肉体の中にあるのではなく、 その山の向こうを7の7倍越えた山の宮殿にいる別の龍の体の中にいるライオン・・・その中にいる豹・・・その中にいる狼・・・その中にいる兎・・・その中にある卵の中に隠されてるのです。(民族学では『大自然のトリック』と呼ばれるそうですが・・・)
 粉屋の息子は死闘の末、龍を倒すのですが。 予め仙女に忠告されていた通り、 龍の舌を切り落として所持しておきます。
 死闘での気絶から回復すると、龍の首は消えています。
 翌日、姫の父王のところへ龍退治の英雄と名乗る騎士が現れ、龍の首を見せ、姫を所望します。
 そこへ粉屋の息子が現れます。
 「龍を倒したのは私です。その龍には舌がないはずです。其の舌はここにあります」
 調べると案の定、龍の頭には舌がなく、粉屋の息子の持っている舌とぴッたり合います。 王と姫を騙そうとした悪徳騎士は面目を失って追放され
粉屋の息子は姫君と無事結ばれ、めでたしめでたし
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 個人的には結構、妖精の種類が設定されているRoads to Lordシリーズがこの雰囲気だせそうで好きなのですが、いつもプレイするGMやプレイヤーがアニメネタや特撮ネタにしてしまうので、 いつも雰囲気が壊れてしまいます(怒)。
 システムやルール云々より、一緒にプレイするメンツにもよるようです。

 (RQ)
 グローランサの西方に関しては 宇津見さんの説明された通りです(補足ありがとうございます)。
 舌足らずで申し訳ありません。
 (別にグローランサってドラゴンパスとプラックスしか無いわけじゃないし・・・ルナー帝国などジェナーテラでは数ある勢力の一つでしかない)

 そもそもRQは「未開社会」「遊牧社会」「封建社会(蛮族社会)」「君主制社会」、それぞれでプレイできるコンセプトで作られていて、グローランサでも例外ではありません。

 私がグローランサ西方の社会の設定を読んで感心したのは、 多神教が真実の世界で、カトリック風の唯一神教の存在と社会を実効ルールでフォローしているところが希有で凄いと思いました。
(まさか魔道をああいう風に料理するとは・・・ちなみに各守護聖人は神ではありません。そういうことになっています/笑)

 有名なドラゴンパスやプラックスに比べれば西方はマイナーかもしれませんが、グレッグ・スタフォード氏が最初に設定したのは西方からだということを申し添えます。 でも周囲にRQやる人皆無なので悲しいです(笑)

(WH)
結構好きです。日本語版の小説はオルフィーオもドラッケンフェルズも全て買いました(読んで世界にはまりました/笑)。
 かの悪名高き『レルムオブケイオス』が出版されていれば、間違いなくルールも全て買っていたでしょう(出るまで手を出さぬと誓ったのが幸か不幸か・・・)。

 その上で、オールドワールドに関して言わせていただくと、あれは「中世」ヨーロッパではありません。 赤星さんも仰られていますが、服装/文化記述からするとルネサンス期ですね。

 一般に言われているヨーロッパ時代区分では
 古代「〜西ローマ帝国滅亡」
 中世「西ローマ帝国滅亡〜ルネサンス期前」
 近代「ルネサンス期〜第一次世界大戦」
 現代「第一次世界大戦〜現代」ですが

 オールドワールドではルネサンス三大発明のう1つ火薬が実用化されていますし、服装などイラスト見る限りルネサンスです。

 東の方のキスレフ(ロシア?)にいた吸血女帝が玄孫に倒されたそうですが、彼女のモデルは近代ロシアのエカチェリーナ2世あたりなのではと個人的には思います。
(いやあ別に孫に殺されたわけじゃないけど)
 
 南のアラビィは唯一神教という「迷信」を信仰している「文明が遅れた社会」という記述がありまして、げんなりした記憶があります。
 実際はイスラム圏は文明文化とも西ヨーロッパとは比べ者にならない高度なところでした。 そもそもルネサンスってイスラム圏が保存していた科学常識をそのまま輸入したものですし・・・
 このあたりRQ(グローランサ)の料理の仕方と比べると・・・

 (Ars Magica)
 友人から紹介され、実はとても期待している未訳RPGです。(KULTとVampireの次くらいに・・・(笑)。ファンタジーとしてはこれがダントツ一番です。)
 話を聞く限りでは、これは間違いなく中世ヨーロッパ風の雰囲気を持っています。(でも未訳/笑)
 中世ヨーロッパで信じられていたものがすべて真実・・・
 黒死病(ペスト)は鎌持った死神が実際に徒歩で歩いて起こしているとか・・・
 無敵で強大な魔力を持つ魔術師は教会では無力化します。
(力の源が違うからです)
 ライオンの咆哮を聞くと動けなくなるとか・・・
 多分、山猫には透視能力があり、モグラは日光を浴びれば死ぬでしょう(笑)
 タルタル人(モンゴル帝国)は実際にタルタロス(地獄)から来ているはずです。
 彼等からミシック・ヨーロッパを救うために伝説のプレスター・ジョン王に救援を求めにいくというのも面白いキャンペーンかと思います。でも未訳(笑) 

 (ドラゴンウォリアーズ)
 存在は知っているのですが・・・いかんせんバリエーションが無さそうで・・・興味引きませんでした。
(同一世界観のゲームブックは結構翻訳されていたはずですが、皆未見です。)

 (あらためて質問です)
 何か中世ヨーロッパRPG紹介大会になってしまったようですが(笑)、あらためて質問します。

 ファンタジーって中世ヨーロッパに限られるのでしょうか?
 Q1)ファンタジー(FANTASY)とは何か?
参考文献も紹介していただけると助かります。

 Q2)(一般論)ファンタジーRPGとは何か?
私が拙論を述べたとき、まったくフィーリングで述べました。この論拠薄の弱点を克服するため、他の方の論や考えを参考にしたいと思います。 できましたら、文献もご紹介いただければ幸いです。

 Q3)あなたにとってのファンタジーRPGとは何か?

 Q4)ジャンルとしてファンタジーRPGの持つ意味とは?

 最後にお願いが・・・
 どうか拙論を読んでの感想をお聞かせ願えると幸いです。 それではごきげんよう。
1998年05月23日:07時19分56秒
中世ヨーロッパといえば / Stella
 GURPS Middle-Age(未訳)を忘れてはいけませんね。
 とはいっても、私はそのものを見たことはありません(^^;
(GURPSって、絶版になりやすいから、見たら即購入の必要がある場合が)
1998年05月23日:00時17分52秒
混沌の渦 / 赤星屋螺旋人
混沌の渦は、16世紀テューダー王朝期のイギリスが一応の舞台です。
 ルネサンスも終わり頃ですな。
 ヘンリー8世やエリザベス1世がいて、わりとハデな時期ではあるのですが、いかんせんまだまだド田舎というイメージはあるなあ(笑)。
 大体が、混沌の渦はビンボーくさくてイナカ臭くて大好きだけど(笑)。
1998年05月22日:23時46分36秒
ドラゴンウォーリアーズは? / 雪だるま
■>宇津見さん
>ENT氏が言っているのは、おそらくグローランサ西方のことと思われます。
なるほど。でも、そうすると今のRQって、ごった煮世界観って事になるのかな。 中世ヨーロッパにこだわることもないと。


「混沌の渦」あたりは、中世後期?のイギリスが舞台だっけ・・・
あるすまじがもあったか・・・
1998年05月22日:22時53分12秒
中世ヨーロッパ“風” / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
ENTさんWrote
>逆にファンタジーについて語るためには、 史実の「中世ヨーロッパ」を研究して置く必要があるのでしょうか?
>「否、ファンタジーRPGは中世ヨーロッパRPGではない!ファンタジーの要素は他にある」というのが私が最初の文章を書いた動機です。
>(別に「中世ヨーロッパ」を学ぼうとすることは間違っているというつもりはありません)
 
 アタシが思ったのは「ウォーハンマー」のルールが再現してる、“社会”の秩序感覚、その因習くささが、中世西欧“風”だよね、ってことなのね。だから、「秩序感覚」と別のところが、ルネサンスとかでもへ〜き(笑)。
 
>ENTさんへ
 雪だるまさんが、 「(ファンタジーって)ヨーロッパのフォークロアとか、 もしくは、ロマン主義の流れを引いてるとか。 」ってのにアタシも賛成。
 おがさわらさん(はじめまして;礼)が「物語としてのファンタジー」を語ってるのは、アプローチとしてアリだって思います。
 それと別に「幻想的なファンタジー小説」ってのに注目すると、それはやっぱロマン主義だと思います。←この場合は、ガサツなアメリカ人(笑)が、自分の国にはヨーロッパと違って歴史がないからってヒガンで(爆)作っちゃった、ヒロイックファンタジーとかは除外ね。
 
 ロマン主義は、19世紀の西欧人が、「なんか最近は機械文明とかが発達しちゃって窮屈だよな」ってことで、空想しちゃった異世界だったり、イメージ上の中世だったりするわけでしょう。
 時代劇に出てくる江戸時代と一緒で、歴史上の中世と一緒ではないけど、全然無関係ってわけでもない、ってとこでは。
1998年05月22日:16時05分18秒
Re:「ウォーハンマー」って中世ヨーロッパ風ではないでしょうか / 赤星屋螺旋人
オールドワールド(大好き)は中世というより、ルネサンス(大航海時代)でしょう。
 鉄砲あるし、服装もそれっぽいし、新大陸あるし、「ドラッケンフェルズ(大傑作!みんな読め!)」なんかモロそうだし。
 おいらもどちらかと言えば、田舎臭い中世(まあ、それが魅力なのだが)よりルネサンスの方が好きです。塩野七生と、オスマン・トルコのせいだ。
 マルチゲームでも「マキャベリ」好きやし。
 「中世」とひとことで言っても、長い時代ですし、前記・中期・後期で全然違います。
 まあ、そこまでTRPGに要求することはないと思いますが。カルトになるだけだし。個人的には、こだわるのは大好きではあるのだけど……。
 デザイナーは、深い知識を持っている上で、崩して再構築する能力が要求されるでしょうね。
1998年05月22日:13時25分34秒
Re:「ウォーハンマー」って中世ヨーロッパ風ではないでしょうか / ねこぱんち
 >オールド・ワールド
 われわれの世界で言うドイツあたりに帝国がありますし、神聖ローマ帝国の時代に近いかと。
 イタリアのあたりは小国家群が乱立してますし、南には当然のように(?)イスラム国家的な地域があります。
 >エルフはイギリス人
 だから、あの世界のエルフはパンクなんですよ。
 
 日本語で手に入るルールブック・サプリメントだけでも、社会の様子や生活に関して、かなりの雰囲気が読みとれます。
 効能のある薬草や、それのとれる季節と保存期間までばっちり!
1998年05月22日:13時08分55秒
Re:「ウォーハンマー」って中世ヨーロッパ風ではないでしょうか / 有馬次郎
鍼原神無さん
>「ウォーハンマー」って中世ヨーロッパ風ではないでしょうか?

確か、舞台のオールドワールド?は中世ヨーロッパをモデルにして、作られていると記憶しています。
#確か、エルフがイギリス人のイメージだったと記憶しています。
1998年05月22日:12時21分05秒
「ウォーハンマー」って中世ヨーロッパ風ではないでしょうか / 鍼原神無〔はりはら・かんな〕
 こちらに書込むのははじめてです。
 みなさま、よろしくお願いします(礼)。
>ENTさんへ
 「ウォーハンマー」って中世ヨーロッパ風ではないでしょうか?
 小説『ドラッケンフェルズ』なんて読んでるともぅほとんど近世直前期って感じもしますけれど。
 ルールブックの(などだけ読んで、プレイ未経験です;汗)、あの因習的な秩序感は中世っぽいなぁ、って思っちゃいます。
 
 多神教的でわ、ありますけれど。史上の中世西欧でも(あそこまでではない? にしても)、ローマンカソリックは土着信仰相手に苦戦してますし。ローマンカソリック自体、中世期には聖者信仰って形で、多神教的ノリに応じちゃってもいますし。
 などと思いました。いじょうです。
1998年05月22日:07時16分25秒
グローランサにおける中世ヨーロッパ的要素 / 宇津見
 雪だるま氏へ
 >RQとかは、むしろ古代ローマ辺りだろうし、
 このあたりについて補足させてもらいますが、ルーンクエストのグローランサ世界には、地球の様々な文化や国をモデルにした様々な地域があります。

ドラゴンパス地方...古代ケルト、ゲルマン
ルナー帝国...古代ローマ帝国+中世イスラム
ペント...騎馬遊牧民
プラックス...ネイティブアメリカンと白人の西部開拓
東方...日本、中国、インド、東南アジア
西方...中世西欧ローマカトリック世界

 ENT氏が言っているのは、おそらくグローランサ西方のことと思われます。


1998年05月22日:01時04分24秒
俺は中世ヨーロッパは好きだけどね。 / 雪だるま
今あるのは、ソード&ソーサリーで、別に中世とは無関係だから・・・
只の偏見だと思うけどね。
騎士とか城、十字軍辺りののイメージから来てるんじゃないかな?
あとは、ヨーロッパのフォークロアとか、 もしくは、ロマン主義の流れを引いてるとか。
RQとかは、むしろ古代ローマ辺りだろうし、コナンはすげえ昔だし。
1998年05月22日:00時56分42秒
ファンタジーの食べ物について / 雪だるま
【MOE】を立ち読みしてきました。
ビストロ・MOEというコーナーで、 童話やファンタジーの食べ物の特集を しています。
なかなか面白い内容なので、ご一読あれ。
俺としては、ハイジで白パンにふかふかでおいしいというイメージを抱いたのは俺だけ じゃなかったってことが、ちょっと嬉しかったり。
1998年05月21日:00時44分39秒
打倒「中世ヨーロッパ」 / ENT
おがさわらさん、ごきげんいかがですか。
 ENTです。
 余談ですが、現在サーバーダウンと送信プログラムの完全破壊により、我が宮殿は更新できない状態にあります(泣)。
 それはともかく、貴重なご意見と紹介ありがとうございました。早速拝見させていただきました。参考になりました。他の方のご意見も是非お聞きしたいですね。
 さて、それを受けて少しばかり私見を・・・
 おおかれ少なかれ、RPGというものは、異世界のものですから、(よくいわれる)ファンタジーRPGに限らないのはその通りだと思います。

 
 その上で、私が「ファンタジーRPG」というジャンルをあえて分けて述べたのは、極めて不純な動機からです。

 周囲を見る限り、「ファンタジーRPG=中世ヨーロッパ」という人が多すぎるのに異常さを感じ、一石を投じたかったのです。
中世ヨーロッパ風の世界と言えば、すべて説明したつもりのデザイナー/GM/ユーザー/プレイヤー・・・

 だけど本当にそうでしょうか?
 私が知る限り、中世ヨーロッパの世界で遊ばれているファンタジーRPGは日本の商業ベースでは出ていません。(当然、海外未訳や同人は除く)

 SWは「中世ヨーロッパ」ではありません。
 D&Dは「中世ヨーロッパ」ではありません。
 深淵は「中世ヨーロッパ」ではありません。
 RQは「中世ヨーロッパ」ではありません(近い地域を扱っています。料理のされかたには脱帽です)。
 
 魔法が常識の中世ヨーロッパ?
 
 多神教の中世ヨーロッパ?
 酒場の2階は必ず宿屋? ファンタジーRPGの常識といわれているものは
「中世ヨーロッパではありません」

 そもそも「中世ヨーロッパ」って何でしょう?
 北欧? 東欧?
 中世ローマ帝国のことですか?
(「神聖ローマ帝国」という蛮族の潜称国家のことではありません。ギリシャのコンスタンチノープルに存在する「正統な」ローマ帝国のことです。)
 「中世ヨーロッパ」と口にする人は(私も含めて)どの程度、中世ヨーロッパを知っているのでしょう? 逆にファンタジーについて語るためには、 史実の「中世ヨーロッパ」を研究して置く必要があるのでしょうか?

 「否、ファンタジーRPGは中世ヨーロッパRPGではない!ファンタジーの要素は他にある」というのが私が最初の文章を書いた動機です。

(別に「中世ヨーロッパ」を学ぼうとすることは間違っているというつもりはありません)

・・・というわけで他の方のご意見もお聞きしたいのですが・・・ それではごきげんよう。
1998年05月20日:02時16分07秒
Re: ファンタジーRPGとは何か? / おがさわらなるひこ

ENTさん&みなさん、こんにちは。
面白そうな話題なので顔を出します。長文注意 (^^;)

Q1)ファンタジー(FANTASY)とは何か?

私自身明確な答えはないのですが、非常に共感した論があるのでそれをご紹介いたします。 これを読んだときに私がもやもやと持っていたものを非常に明快に解いてもらったような

SF(とファンタジー)について、 若しくは、信ぜざる者に関わる信ずべからざる話 (加藤拓弥・「へん」1995年10月号・東大SF研ページより)

関係ある部分を引用してみます。なおこれ以外にも補足などありますし、ここの部分以外も非常に興味深いのでぜひ原典に当たられることを強くおすすめいたします。
(引用自体に問題があるようでしたら削除願います。>sfさま)

まず、SF・ファンタジー以前に、物語と云うものがあるのだと、私は思っています。
物語とは、「或るとき、或るところ」で始まり、「ちょきん、ぱちん、 すとん。これでおしまい」で終わるもののことです。

物語には、人物や起承転結の他に、 私たちを納得させてくれるだけの背景世界がなくてはなりません。そしてこの背景世界が、 私たちがいまいるのとは別の世界であることが、 まずSF・ファンタジーの前提であると考えます。 この別の世界が私たちを納得させるに足るものであるためには、 それが何らかのしっかりした約束ごと(=法則?)で構築されていることが必要です。
その約束ごとが、科学的な方法論で組み立てられているとき −それが既成のものである必要はありません。架空のものでもいいのです− 私はその物語をSFだと考えます。
その約束ごとが、何らかの「意味論」で組み立てられているとき −予言の成就、めぐりめぐる因果の応報、ひとやものがそこにある意味など− 私はその物語をファンタジーだと考えます。

もちろん、では魔法と超能力の違いはなにか、とか、錬金術は科学か否か、とか、 いろいろ考えれば出てくるとは思いますが、 私にとっては大筋では非常に納得できる論です。

Q2)(一般論)ファンタジーRPGとは何か?

RPGの上記の引用文のうち、物語性に関してはプレイヤーとゲームマスターの共同作業によるとすると、 RPGシステムが提示するのは背景世界およびそれを支援するゲームシステムということになります。

# 私自身は、物語作成系としてRPGを見ることには懐疑的ですが、
# それはまた別の話ですね。

したがって、背景世界およびそれを支援するゲームシステムが上記引用文のような条件を満たすものが、 ファンタジーRPGである、といえると思います。

# たとえば Shadowrun がファンタジーではないのは、
# 魔法的事象が科学の対象となっているから、です。

Q3)あなたにとってファンタジーRPGとは何か?

うーん、Q2.と区別して言うべきことはないです (^^;)

Q4)ジャンルとしてファンタジーRPGの持つ意味とは?

意味があるとすれば、「異世界」である、ということではないかと。

日常とは異なる体験を擬似的に行う (*)、 というのがRPGの楽しさの一つであるとすれば (これに異論はあります?)、「なんかちょっと変わった世界での冒険 (生活)」というのは、 その楽しさを満足する方法の一つになりうるわけです。

(*) という言い方が悪ければ、「日常とは違う状況下における意志決定」でもいいです。 私は意志決定という言葉より「状況判断」のほうが好みですが。

もちろん、背景世界を現代としても、 日常とは異なる状況を作ることは可能ですが、「異世界にほうり込めば勝手に『非日常』になる」 というのは便利です。 なにせ、異世界における「日常」を描けばそれが我々にとっては「非日常」なのですから。

ただ、その異世界がファンタジー的であることに特別な意味があるとは思えないです。 ファンタジーだろうがSFだろうが時代劇だろうが (^^;)、 プレイ (して|させて) みたい、と感じることができる「非日常」があるならよし、です。 そういう意味で、 私は「ファンタジーRPG」という括りがあまり好きではないと申し添えておきます。


1998年05月19日:23時56分48秒
ファンタジーRPGとは何か? / ENT
皆さん、ごきげんいかがですか。ENTです。
 実は以前、私は鏡さんの論文リンク集《RPG日本》に『ファンタジーRPGとは何か』と題する論文を投稿しました。
 まあ、本人はほんのたたき台のつもりだったのですが、ほとんどまったく反響がありません。
 しかし、最近、久しぶりに覗いたところ、評価欄で、賛成2名/反対7名で圧倒的に(笑)「同意されていない」ことが判明しました(笑)。
そこで、皆さんにいくつか質問させていただきます。 いくつかご教示していただきたいことがあるので、この掲示板にでも書き込んで下さい。

 Q1)ファンタジー(FANTASY)とは何か?
参考文献も紹介していただけると助かります。

 Q2)(一般論)ファンタジーRPGとは何か?
私が拙論を述べたとき、まったくフィーリングで述べました。この論拠薄の弱点を克服するため、他の方の論や考えを参考にしたいと思います。 できましたら、文献もご紹介いただければ幸いです。

 Q3)あなたにとってのファンタジーRPGとは何か?

 Q4)ジャンルとしてファンタジーRPGの持つ意味とは?

 最後にお願いが・・・
 どうか前述の拙論を読んでの感想をお聞かせ願います。
1998年04月30日:02時27分21秒
どうでもいいけど / ぴゅうた
ども、初めまして、ぴゅうたと申す者です。
  > また、大好物のりんごジャムをまるまるひと瓶食べちゃって怒られる子供…という童話がなにかにあった気もします。
 で、怒られて(怒られるのを恐れて、だったかな?)、家を飛び出した所、トラブルに巻き込まれる…うーん、シナリオの導入部に使えそうですね。
  
  う、タイトル通りどうでもいいけど、それがなんであるか気付いてしまった。
  ちなみに、「トム・ソーヤーの冒険」の冒頭の部分です。しかし、ジャムが何であったのかは本によってまちまちです。いちごジャムと書かれていたり、オレンジマーマレードと書かれていたりです。
  はたして、原書には何と書かれていたのでしょうか?
  
  閑話休題、食べ物とRPGといえば、昔RPGの入門書か何かに、モンスターを冒険者が食べている(食料にしている)というようなことはあるのか?という質問に、「モンスターは自然の生態系のものではないので、絶対にモンスターを食べるようなことは存在しえない。某RPG風マンガ(明らかにドラゴン・○ーフを指していた)では、モンスターを狩って食べていましたが、そんなバカなこと絶対にありえません。」と、自信たっぷりにのたまっておった。
  
  私は、この人達に食事関係のルールをちゃんと適用するガープスで、ダンジョンシナリオをやってみたいなーと思ってしまいました。
  
  ちなみに例にあげた、ガープスのダンジョンシナリオ(ダンジョン内に最低2週間はいないといけない)は、最悪です。モンスターが食えるならまだましです。飢え死に、渇死をまぬがれる為なら、泥水をすすり、砂をかじるくらいなんてことはありません。
  それというのも、2週間もの食料を持って戦いに望もうとする奴がいないからです。だって、食事を1回でもぬこうなら、即ペナルティ。しかも、携帯食は1個0.2kg、これが1日3回で、0.6kg。それの14回分だから、実に8.4kg+水が1日3リットル×14で、42kg。合計で、50.4kg。ヘビープレート並の重さです。
  これだけのものがないと、モンスターを食ったりせずに過ごすことは出来ません。
  
  ま、進んで食うことは無いにしろ、多少は食ってたんじゃないかと思うんですけどね、私は。
1998年04月19日:13時54分17秒
お菓子と、砂糖と、くだものの関係 / YAN/矢野 聡一郎
> 鏡さん
 
 中世のお菓子紹介、どうもです(^^)。しかし、予想通りというか…果物の入ったものが多いですね。
 …というより、昔は果物事体が、嗜好品の色合いが強かったのかも。(「バナナはおやつに含まれる」わけですね(笑))
 
 また、陽陰さんのご指摘どおり「砂糖」、また「はちみつ」も高級品であったと思われるので、比較的手に入れやすい「くだもの」は、お菓子に甘みを添えるのに一役も二役も買っていたのではないかと思います。
 
 まあ、現代のように大量生産、ってわけには行かなかったでしょうけど、野いちごの取れる時期、りんごのなる時期など、「収穫期」にはちょっぴり奮発して…あるいは、村全体が「祭り」(いわゆる「収穫祭」)でにぎわう時に、”ちょっとした贅沢”としてお菓子を食べる機会もあったんじゃないかな〜、と思います。
 
# イチゴ摘みやりんご狩りに精を出したあと、母親の作るタルトやパイを待ちわびる子供たち…
 
 ああ、そういえば果物っていえば「ジャム」ですね。自分の子供のころも、裏の畑でイチゴを摘んで、出来上がるジャムやいちごジュースを心待ちにしていたもんです。
 
 また、大好物のりんごジャムをまるまるひと瓶食べちゃって怒られる子供…という童話がなにかにあった気もします。
 で、怒られて(怒られるのを恐れて、だったかな?)、家を飛び出した所、トラブルに巻き込まれる…うーん、シナリオの導入部に使えそうですね。
1998年04月17日:23時30分57秒
お菓子 / 陽陰
 確か、砂糖は高級品だったのではないかと。(ほら、歌舞伎でも”ぶす”ってあったじゃないですか)
 後、小麦粉自体も質のいいものは手に入りにくかったと思います。
 
 庶民というのをどの層に取るのか、という問題はあるにしろ、庶民の生活には華は少なかったと思われます。
 
 先月、食事シーンにウェイトを置いたシナリオをやったとこの、陽陰でした。(ファンタジーじゃありませんでしたが)
1998年04月17日:02時43分22秒
RE:ファンタジーにおける、お菓子(中世のお菓子紹介) / 鏡
 YANさんへ。
 
 >ちょっと奮発すれば庶民でも口にする機会はあるのではないかと思います。
 
 参考までに、前出「料理の文化史」に「中世の料理」として所収のレシピ中から、 中世のお菓子を紹介します。
 
 15、リンゴのピューレ
 16、ミックスフルーツの指形ペストリー
 17、アップルタルト
 18、リンゴのフリッター
 19、ナツメヤシとリンゴのアーモンドミルク煮
 20、洋ナシのコンポート(砂糖煮)
 
 これらは由緒正しい中世のお菓子のようですから、中世ヨーロッパ風のファンタジーで 出しても問題ないですね。庶民にとってどうであったか、はまだ勉強不足で分かりませんが、 こういう資料で見ると、それを出す際に自信になります。
1998年04月15日:20時36分49秒
ファンタスティック / 雪だるま
>「参加者はファンタジックな料理を持ち寄ること」を条件に開催するセッションとか・・・あったらいいですね。しかし、そうすると料理のできない方は参加資格がなくなりますか。それが問題ですね。


 大丈夫です。ワインもってくりゃいいんですよ(笑) でも、それだと酒盛りに・・・


1998年04月15日:20時34分29秒
おかし・・・ / 雪だるま
>…そういうのも、出してみたいですね…ネタとしては、お菓子をダシにして子供を誘惑する魔女、とか…。 その場合、参考文献は「マザーグース」ですね(笑)。


 そういうシナリオやりたいですね。 でも、一歩間違えるとヘンゼルとグレーテルになってしまうか・・・いやそれも楽しそう・・・ 考えてみると、おかしが重要な役割を果たす御伽噺って結構ありますね。


1998年04月15日:13時05分00秒
ファンタジーにおける、お菓子 / YAN/矢野 聡一郎
 ええと、お菓子って中世世界では贅沢品だと思うのですけど、材料からすれば、それほど「高級品」というわけでもないですよね。
 
 「きいちごのタルト」、「チェリーパイ」、「ハーブクッキー」あたりの焼き菓子、カスタードクリームや生クリームを冷やして作ったクリーム菓子あたりは、ちょっと奮発すれば庶民でも口にする機会はあるのではないかと思います。
 
 …そういうのも、出してみたいですね…ネタとしては、お菓子をダシにして子供を誘惑する魔女、とか…。
 
 その場合、参考文献は「マザーグース」ですね(笑)。
1998年04月15日:12時05分27秒
RE:究極のRPGメニュー / 中崎
>#「駄目だ、塩味が足りん。醤油を持って来いっ!」

ファンタジーRPGの世界では塩やスパイスは貴重なのだ、ということが実感できて良いセッションになるかも知れませんね(笑)

>味覚にも訴えるわけですね(笑)

五感の全てを駆使したセッション作りを目指そうかと(笑)
ただし、これを近代ヨーロッパでやるとなると垢臭くてたまらないのですが(苦笑)


1998年04月15日:05時19分27秒
究極のRPGメニュー / みだれかわ枕
 美食セッション……通常は言葉やイラスト、BGMなど、聴覚、視覚でイメージを伝えますが、味覚にも訴えるわけですね(笑)
 
 ただ、食文化の違いに、セッションが冷え込んだものにならないかと、不安になります(笑)
#「駄目だ、塩味が足りん。醤油を持って来いっ!」
#……いかん、こんなことでは雰囲気どころではない
 
 食事のシーンのときに、お菓子の袋を開けたりすると言うのは、やったことありますが……
1998年04月14日:21時23分29秒
美食セッション2 / 中崎
美食セッションの目的は2つ。一つはもちろんセッションですが、もう一つはのちのセッションに役に立つような味覚情報の収集です(^^)

というのはどうでしょう。
#実際の開催は難しそうですが。


1998年04月14日:21時20分15秒
美食セッション / 中崎
鏡さんwrote:


>中世ヨーロッパを舞台としたRPGをやる前に「鶏とライスのアーモンド 風味煮」
>「豆のピューレ」を食べ、「ミックスフルーツの指形ペストリー」をつまみなが
>らプレイしたら・・・


「参加者はファンタジックな料理を持ち寄ること」を条件に開催するセッションとか・・・あったらいいですね。
しかし、そうすると料理のできない方は参加資格がなくなりますか。それが問題ですね。


1998年04月13日:21時28分00秒
ファンタジーRPGにおける食べ物の参考資料 / 鏡
 蒼さん、YANさんへ。
 
 蒼さんのおっしゃた「中世の食卓」早速購入しました。食事前にでも読んで、ご飯を美味しくしようと たくらんでおります(笑)。
 
>#すごく腹の減るプレイって・・・・(^^;
>#ひょっとして冒険の目的は料理の材料集めですか?
 
 前出「中世の饗宴」に、「当時イギリスにそのようなスパイスやハーブがあったということ自体が、まさに 驚くべき労力や費用がかけられていたということをあらわしています。」(p.46)とあるように、 材料集めは面白い冒険になりそうです。色々な風物詩も交えて・・・。
 
 しかし私の言う「腹の減るプレイ」というのは、YANさんの言葉を借りると、「食べ物の描写がなかなか で、おいしそーでたまらんなぁ、と思いながら」プレイすることです。
 
 ちなみに私にとってもグイン・サーガで腹が減ったのが原体験なのかもしれません。(ただし、大麦か何かの粉を 水でこねたヤツは勘弁して欲しい。ツァンパを思い出すので・・・)
 
 参考図書をもう一件。「中世の食卓」と一緒に買ってきた、ケイティ・スチュワート「料理の文化史」(学生社1981)は 素晴らしい!!古代バビロニアに始まり、中世、近世、イスラム・インド、中国・日本、北アメリカの食事文化を 紹介し、更に何と!!古代ギリシャ・ローマや中世などの料理計111種のレシピ付き!!!
 すべて現代の厨房で作ることを考えて解説されています。中世ヨーロッパを舞台としたRPGをやる前に「鶏とライスのアーモンド 風味煮」「豆のピューレ」を食べ、「ミックスフルーツの指形ペストリー」をつまみながらプレイしたら・・・夢のような 話だなあ(笑)。うん、夢だな。不可能ではないけどね。
 
 でも、私はこれをプレイで使う考えです。酒場の夕餉で。王城の晩餐で。ふふふ、腹減るぞお。
1998年04月07日:12時53分41秒
TRPGにおける、食べ物の描写 / YAN/矢野 聡一郎
 
 参考図書…になるかどうか微妙な所ですが、ハヤカワ文庫のファンタジー(大河ドラマ?)小説、「グインサーガ」シリーズに出てくる食べ物の描写がなかなかで、おいしそーでたまらんなぁ、と思いながら読んだ思い出があります。
 
 小麦粉を練って作った「ガディ」の肉まんじゅうとか、壷に入れられたシチュー、香草で包んだ羊の肉、蜂蜜酒…TRPGでも宿屋で、あるいは「旅のお供」として出せそうですよね。
 
 あと面白いのが、果実の名前などに「カラム」とか「ヴァシャ」という架空の固有名詞を使っている点で、これがけっこう雰囲気出してます。
 これがまた、「果汁を絞ったあと冷たい水で割ったもの」とか、「強めの果実酒を壷に入れて温めたもの」とか、「くぅ〜、どんな味なんだ?飲みたい(食べたい)!」と思わせられる表現なんですよね。このあたりの描写は結構参考になると思います。
1998年04月07日:00時05分30秒
RE:ファンタジーの食事って・・・ / 蒼
 ファンタジー系だとやはり中世あたり中心ですよね。
 資料も比較的手に入り易いですし。
 俺のお勧めは

 「中世の食卓から」 著者 石井 美樹子 
 ちくま文庫 定価580+税

 去年に出た本なのでわりと手に入れ易いと思います。
 内容は中世の食事と文化的背景などを中心。
 物語の一場面からの引用から話題を繋げたりと、読み物としても楽しめるものと思います。
 #すごく腹の減るプレイって・・・・(^^;
 #ひょっとして冒険の目的は料理の材料集めですか?
 #ファンタジーの珍味は難儀なものが多そうだし・・冒険者でも雇わないことには・・
 
1998年04月05日:23時48分00秒
RE:ファンタジーの食事って・・・ / 鏡
 >ファンタジーRPGの食事の話がされてましたが、
 
 >もっともファンタジーならあんまり気にする事もないと思いますけどね。 
 
 私は現代日本物が好きで、最近ファンタジーをプレイしていませんが、 その世界の食事について資料を読むのは好きです。空想世界を身近に感じさせる 最も簡単な方法だと考えますので。
 
 さて、そこで質問です。
 皆さんは、ファンタジーRPG世界における食事について、何世紀頃のどの国のそれを モデルにしていますか?
 また参考になる図書をご存知でしたら教えてください。
 このゲームワールドにはこれがピッタリ!!というのがあったら是非。
 
 私はというと、先日マドレーヌ・P・コズマンの「中世の饗宴」(原書房1989)を買ってきて、 アーサー王の食卓に並んでいた豪勢な料理の数々によだれをたらしております(笑)。 以前、西洋(フランス)料理史に関する本(料理学校用の教科書の様だった)なども読みましたが、 なかなか面白い資料でした。
 
 残る問題は、実際のプレイに美味く、いや上手く出すテクニックでしょうか。 すごく腹の減るプレイってやってみたいのです(笑)。
1998年04月05日:07時59分39秒
暗黒神ファラリスはデーモンにあらず / ENT
この掲示板でははじめましてENTと申します。
 (97/10/13/kou-1さんへ)
 >>悪魔と言えばロードス島戦記ではデーモン(魔神))ですよね。
 >>(中略)自由を司る神ファラリスに使われていたはずです。
 誤解がおありのようなので・・・
 ロードス島戦記(フォーセリア世界)では確かに悪魔はデーモン(魔神)と呼ばれ、
 暗黒神ファラリスは確かに自由を司る神ですが、この両者はまったく別の存在とされています。
 ファラリスはあくまで神(暗黒神/邪神)であり、デーモンは暗黒神を信仰し、または使徒としてその影響下にあると思われますが、暗黒神そのものではありません。 逆に言えば、ファラリスはデーモンではありません。
 (もっとも『魔神王(デーモンロード)クラス』になると邪神そのものと同一視されるのですが・・・)
 このあたりについてはソードワールド会議室で書き込まれるか、 私のサイトのページ『フォーセリアの間』をご覧下さい。
 (・・・ってあまり参考になるほど書いていないけど・・・)
 それはともかく「人間の中の束縛を嫌う部分の具象」こそが「ファンタジーの中の魔族の本性」というのは興味深いご意見だと思います。
1998年04月01日:00時57分23秒
ファンタジーの食事って・・・ / 雪だるま
深淵掲示板で、ファンタジーRPGの食事の話がされてましたが、思った事です。
地中海などの温暖な地域か、内陸部の寒冷な地域なのかにもよりますが、よりらしいのは、個人的にパンとオートミールだと思います。 あとは、ニシンや塩漬け肉、乳製品などなど。野菜はレタスやキャベツなんかかな。
もっともファンタジーならあんまり気にする事もないと思いますけどね。
1997年11月09日:05時58分34秒
混沌太郎 / 「東洋的」発言の背景
 よくよく考えてみますと、「魔族」が東洋的なのではなくて、「魔族」というかなり自由度の高い素材に対して日本人が設定を作ると、どうしても東洋的になってしまう、ということのようです。
 何が東洋的か、といわれても実ははっきりとは定義できないのですが、まあなんというか、そこはかとなく...という感じですけど。
1997年10月31日:01時23分38秒
東洋の魔族 / さーま
かなり浦島メールになってますが……
東洋の魔の一族っていうと具体的にどういうものをイメージされますでしょうか?
東洋の魔族といって私が真っ先に思い出すのは童話の桃太郎(侍ではない。注意)にでてくる鬼です。だいぶ弱いですけど。
その他にも童話などにはよく鬼がでてきますよね。
鬼の本質は、基本的に人の恐怖とか憎悪とか、それらが転移したのものだと思うのです。でもこれらって、まるしなさんが言われたような悪魔とはかなりイメージちがいますよね。
うーむ。もうちょっと勉強してから書き込んだ方が良かったですかねぇ。
1997年10月13日:16時37分07秒
悪魔ですか? / kou−1
悪魔といえば、ロードス島戦記ではデーモン(魔神)ですよね。光の神々から駆逐される存在。神々の大戦の折り、闇の神々の長であり、自由をつかさどる神ファラリスに使われていたはずです。何事からも束縛されない存在。人間の中の束縛を嫌う部分の具象。これがファンタジーにおいての魔族の本性ではないでしょうか?
1997年10月11日:15時44分26秒
悪魔 / まるしな
 こんにちは、まるしなと申します。
 みなさん西洋的な二元論について語られていますが悪魔って仏教用語だったような?
 でもまあ東洋的に言えば善悪はありませんが。
 全てのものは生々流転、完全な善や悪は存在しない、全ては陰陽の変化と供ににある。が東洋思想ですから。
 
1997年10月11日:09時12分06秒
re: 魔族 / さーま
>「別次元の高度な知性を持った種族」
うーむ……しかしそれだとウルトラ○ンも異世界から来た魔族になっちゃいますね。太郎くん、怪獣を倒すという名目で家屋や施設を破壊しまくってます。完全に魔族のレッテルを付けられてもおかしくないですなぁ……。『始めっから破壊光線出せよ。こら』とかつっこみ入れたくなるのは私だけかしらん……

などという超くだらないギャグはさておき(気を悪くされたらごめんなさい)、「お師匠さまは魔物!」の師匠を魔族とたとえるのなら天邪鬼(だったけ)と呼ばれる部分こそが魔族的だなと私は感じるわけでして、やはり魔族には悪のレッテルというか、負の部分はかかせないと思うのです。
もちろん実際の師匠とその噂される負の部分とは異なるわけでして、その違いがこの作品の面白い所ですよね。
単純にわりきれない、と。
そして背景の軸として、西洋風の二元論。善なるものは理想の善。邪悪なものは絶対の邪悪。って事を知っていると、この作品の魔族に対する驚きをよりよく楽しめる、というわけです。
物語には必ず負の部分が必要です。ファンタジーには魔族やモンスターはかかせません。時代劇に悪大官と悪徳商人が必要なように。
でも、『魔族は邪悪で倒すべき敵、ただそれだけ』っていうのは面白くないと思うんですよ。
この作品の魔族(魔物だね)のようにね。


# あぅぅ。読んでない人にはさっぱり分からない文章に……(g_g);
1997年10月10日:00時47分34秒
魔族 / 濱浦#SeyfertSluw
魔族というものには個人的には「別次元の高度な知性を持った種族」というイメージがありますね。


別次元に元々いたんだから人間がどうなろうと知ったこっちゃない訳で、とんでもない悪事をやらかすのも不思議ではない訳です。しかも下手な人間よりも知性が高いからやり方も非常にスマート。

最近の魔族といえばロバート=アスプリンの「お師匠さまは魔物!」というのがありますね。これなんかは上の定義にぴったりですし。

また、手前味噌ですが、鏡で繋がった異次元からの魔物が現代社会に侵略してくるというPalladiumBooksのNightBaneというRPGがありますし。ちなみに侵略方法としてドッペルゲンガーをつかって政治家や警察の上層部を腑抜けにしてしまうという方法をつかってます。


1997年10月09日:05時28分12秒
魔族って / さうす
 西洋風ファンタジーに魔族があるのは不思議でもなんでもないかと。それはなぜかというと、西洋の考え方の基本にあるキリスト教が、善悪二元論の世界観を持ってる(*1)からです。そもそも、征服した土地で崇められていた異教徒の神をじつは悪魔だったということにして蔑んだりして悪のレッテルを貼る考え方は、東洋的な考え方には聞いた覚えがないように思います。
 (*1)海外ではそういうRPGも出てます。d666なんてらしすぎ(^^。

 まぁ、「奴等は悪い連中だから成敗されなければならない」っていう単純思考がわかりやすいのは確かなわけで、「〜め、ゆるせない」って台詞が連発される子供向け戦隊ものがなくならないのも、それが子どもにわかりやすくて受けがいいからですね。また、RPGでゴブリン退治がなくならないのも同様の理由でしょう。もちろん、そんなのばかりがRPGのすべてだと思っちゃうと大人になったら飽きちゃうでしょうね。
#で、ルーンクエストに走るかやめちゃう、と(^^;
1997年10月08日:07時09分29秒
魔族 = 理想の悪人? / さーま
どうもこんにちは、が。
こんな細かな演出が、セッションをよりファンタジーらしくさせると思います。
1997年02月11日:02時32分45秒
魔法と土木作業 / 寿琅啓吾
土木作業用魔法、いいですねえ☆
でも土木作業用魔法が体系的に広く普及していたら、大きな国家は生まれないかも知れません。大規模工事のために人を統率する必要が無いので(なんだかそんなことを昔、世界史で教わったような・・・。こういう話はたしか他の掲示板ですよね。)
しかし、そうでなければ、土木作業用魔法を使える者は、国で重用されるでしょうね。私は地味というよりは格好いいと思いますよ。
1997年02月11日:02時31分33秒
ファンタジーの定義 / 寿琅啓吾
ファンタジーの絶対必要条件というと、私の場合はかなり抽象的なレベルに行き着いてしまいます。「現在の自分の科学的常識とは異なる出来事」があって、そこに「楽しさ」や「癒し」を見いだせるならそれがファンタジーだと思います。(「恐怖」を見出したなら、それはホラーかダークファンタジー。)
この地球上でも、見知らぬ地方や民族の常識は、我々にとっては「ファンタジー」と成り得るのではないかと思います。
TRPGのシナリオならば、上の「自分の科学的常識」の部分を「セッション参加者全員の科学的常識」と置き換えねばなりません。「それって普通じゃん」なんて参加者に言われた日には、それは「ファンタジー」じゃありませんから。
その点で「剣と魔法」の世界は「セッション参加者全員の科学的常識」から外れた出来事を起こしやすいとは思いますが(ヒロイックファンタジーなどが特にやりやすいですね)、私は自分の住んでいる街で起こる「非日常」から生まれるファンタジーの方がテーマ性を持たせやすいので好きです☆
1997年02月10日:21時02分20秒
魔法 / ナカザキ
好きな魔法、ですか・・・・
実のところ、ゲームでできあいのものを使ったり、小説で読んだりするだけならとにかく、自分のオリジナル魔法は作ったことがありません。

#どうしても『科学考証』をくっつけてしまうので(笑)、その時点で単なる技術になってしまいます
#この考証がどれだけ科学的かというと、ウルトラマンに出てくる兵器と同じくらいに科学的です(大笑)。あるいはスペース・オペラ程度。なにしろファンタジーということで。

まあそういう話は置くとして、破壊力のある魔法と、応用範囲の広い魔法、両方そろっている方が好きですね。
あまり見たことはないけれど使えそうだな、と思っているのは土木作業用魔法。じっさい、魔法が発達したワールドを考えるなら、武力としての魔法と大規模工事用魔法、この二つが発達すると思うのですが(事実、治水工事は国家の大事業であり続けたわけですし)、本当にみかけませんよね・・・・やはり地味だからでしょうか。


1997年02月10日:20時43分20秒
定義 / ナカザキ
村瀬さん>ファンタシーの定義ってなんでしょう?

剣と魔法、と考えている人がおおいのでは。


1997年02月10日:19時25分06秒
ファンタシーの定義 / 村瀬
ファンタシーの定義ってなんでしょう?

ファンタシーの絶対必要条件ってなんでしょうか。世界観?魔法?妖精?


1997年02月10日:16時07分16秒
ファンタジーといえば魔法 / tomy
あまりに寂しいからネタを振りましょう。
ゲーム、小説を問わず、みなさんはどんな魔法が好きですか。わたしはB-ローズのイメージを組み合わせて魔法を作る方法が1番好きです。
pcはわけの分からない魔法を作って楽しめましたし、マスターは好きな魔法をNPCに持たせられますから、シナリオに幅ができました。
1997年02月06日:13時38分52秒
あれ? / まさと
 何で、ここって、空っぽなんですかね?
 最近、ファンタジーって読まれないのかなぁ。そういや、私も、タムール記を読んだのが、最後かなぁ。
1996年12月25日:07時22分41秒
TRPGのためのファンタジー設定の部屋 / sf
 ファンタジーものに役に立つような情報や、ルールに依存しないテクニックなどについて語りましょう。
 特定ルールに関らない、ファンタジー全般です。異世界ファンタジーに限りません。

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