TRPG批評の方法論
創作ルールの活性化のためにも、オリジナルルールなどを批評・批判・分析するための方法論などというものを考えてみたいと思います。
目次
- 良いルールブックの条件とは
- ルール自体の分析法
- 世界設定の分析法
- 創作物を批評する上での心掛け
- 他のジャンルでの批評の方法についての分析
- 実際の具体的な手順
などを検討していくと良いんだと思います。ただまあ、私はこの手の事について経験豊富というわけではないので、皆さんの知恵をお借りしたく思います。
良いルールブックの条件とは
どのようなルールが良いかはともかくとして、取り合えずルールブックの出来・不出来を批評する事は可能です。
- 文章の読みやすさはどうか。
- なにが書いてあるかが理解しやすいか。
- 情報の配列は理解しやすいか。
- 索引や目次などで情報の検索性を高めているか。
- プレイに必要な情報が抜けていないか。
- イラストの適切な使用がなされているか
- 図表が使いやすいか
- キャラクターシートは読みやすく使いやすいか
などについて検討していくと良いでしょう。
ルール自体の分析法
- そのゲームが何のために作られたか、制作目的は達成できているのか。
- 他のルールと比較してどこに独自性があるのか。
- どう遊べば良いのかが分かるか。
- プレイヤーの判断がルールでどう反映されるのか。
- ルールに矛盾は無いか。
- 確率的に問題は無いか。
- PC間のゲームバランスはどうなっているのか。
- 敵と味方のバランスはどうなっているのか。
- 成長ルールがあるならば問題点が生じないのか。
- 拡張ルールを導入すると問題が生じないか。
世界設定の分析法
世界設定がプレイに使えるかどうかに重点をおくといいでしょう。
- 他の世界設定と比較してどこに独自性があるのか。
- キャラクター作成に使用できる情報があるか。
- シナリオ作成に使用できる情報があるか。
- 必要になる道具類の情報があるか。
- 敵や障害の作成に必要な情報があるか。
- シナリオ導入をたやすくする工夫があるか。
- 世界独自の設定のルールによる再現は十分か。
創作物を批評する上での心掛け
- 嘲笑しない。
- けなすだけにならないようにする。
- よい部分は誉めあげるべきである。
- 分析は精緻にするのが礼儀。
- 感覚にたよるだけでなく数値・実例で実証する。
他のジャンルでの批評の方法についての分析
これは良く分からないのでパスします。とはいえ、他ジャンルにおける批評の方法を分析する事は有意義だと思いますので、どなたか御意見頂ければ光栄です。
実際の具体的な手順
- 一通り眺めた全体の構成・印象を確かめ、構成を書き出す。
- 順番に読みながら問題点や長所を書き出す。
- 実際にキャラクターを複数作ってみて確かめる。
- 実際に判定をしてみて確かめる。
- 特徴的なルールについて、どう働くのかを実際に確かめる。
とまあこんな感じでしょうか。
履歴
- 1996年02月
- とりあえず書いてみる。
- 1996年09月14日
- 追補・修正した版を出す。
- 1998年04月30日
- もとファイルからHTMLに書き直す。
自分でルール作成することについての総合的な情報があります。
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