Index
[Article Count Order],
[Thread]
Date: Wed, 10 Jun 1998 01:14:05 +0900 From: 河嶋陶一朗 <cpsbox@trpg.net> Subject: [creator-ml:00031] Re:visual is naive To: 投稿 <creator-ml@trpg.net> Message-Id: <199806091614.BAA29809@trpg.net> Posted: Wed, 10 Jun 1998 01:14:00 +0900 X-Mail-Count: 00031 幅広い表現方法を模索するゲームデザイナー 河嶋陶一朗です。 早速お返事いただき、Yamafujiさん、ありがとうございます。 なわけで河嶋の主張。 >僕はビジュアル冷遇派(と名乗ってしまおう)ですが、ゲームプレイ上でのビ >ジュアルの貢献を多く知っています。しかし、ゲームデザイン上ではビジュア >ルの使用は非常に丁寧に行わなくてはならないナイーブなものであると考えま >す。 いや、だからそういう言い方をすればテキストだってナイーブですよ。 言い方を変えれば、ビジュアルはコトバで説明するのが難しいから、結局曖昧 な「イメージ」として記憶に残りますが、文章の場合、明文化されてしまうので 「原理主義者」、「教条主義者」が出てくる可能性があると思いますよ。そうす ると結局、固定化されちゃうわけで。間違った方向に向かえば、テキストだろう がビジュアルだろうが、危険をはらんでくるわけです。 河嶋個人は学生時代に映画や芝居をサークルでやってた経験上、TRPGもそれら と同じ総合芸術なのかなぁ、と思ってしまいます。 で、一部分にこだわりを持つことは作家や作品としての「個性」につながり、 大変いいことだと思うんですが、自分がこだわっている部分以外を否定してしま うと、単純に受け入れられにくい作品になってしまうような気がするんです。やっ ぱ、ロールプレイしたい素材で、世界観が面白くて、ゲームとして優れていて、 かつそれがテキストやビジュアルの両方で表現されている必要があると思います よ。自分はテキスト冷遇派ではりません。あえていえば、 「テキストもビジュアルも、とにかく自分のこだわりをもって表現したい」派と いうことでしょうか ですから、「TRPGは総合芸術」と謳う河嶋の主張的には >テクスト-ビジュアル、どちらにせよ一長一短があり、それらはお互いを補填 >する形で有るわけです面に於いてです。こういった特徴を掴んでデザインをしていくべ>>きなのですが、実情ではそうはいかないものです。 とありますが、実情的として「即効と熟成、認識固定化と描写可能性という」 特徴をふまえた上でデザインを行わないと、 >現状のRPGが(未だメディアとして認識されているのか知りませんが)他の >メディアに対してのアドバンテージを持つとすれば、それはジャンルの多様さ >と多人数による展開の自由さではないでしょうか。メディアとしてのアドバン >テージをシステムの方向性として捉えていかなければ、そのシステムの存在意 >義があるのか/ないのかが明らかではなくなってしまうでしょう。 「メディアとしてのアドバンテージ」を見失ってしまうと思うのです。 理想的なTRPGのデザイナーは、おそらく他の一元的なクリエイターに比べ、多 様な才能(文章力、ビジュアル力、構成力、数学的なゲームデザイン力、世界観 を作り上げる想像力、考証を整える取材力、それらを統合するバランス感覚)を 必要としていると思います。 故手塚治さんが、赤塚さんと故石森さんにこういったそうです。 「漫画家は最高の映画監督、最高の小説家、最高の演出家、最高の画家……とに かくたくさんの最高の才能を持っていなければならない」 河嶋は、せめて「最高」でないにしろ、TRPGのデザイナーにも同じだけ多くの 才能が必要ではないかと思います。そして、それらを統合するその人なりのバラ ンス感覚が最も重要になってくるでしょう。 河嶋にとってゲームデザイナーとは、演劇で言えば「演出」、映画でいえば 「監督」なのですよ。 「餅は餅屋」 というコトバもありますが、餅についての才能がなければ、餅屋を「よ〜し、 面白そうだ。やってやるぜ」という気にさせることはできないと思いますよ。 >自分自身の嗜好(アニメ絵がチョット…)による部分もありますが。及第点以上というとA>XISでしょうかね。 ちなみにAXISというと、アクシスパブリッシングが出してる雑誌のAXISでしょ うか? あれは格好いいし、グラフィックデザインの参考にはなりますが、日本 のTRPGの参考にはなりにくい(苦笑)。だって、前ページフルカラーな上に、写 真点数が多すぎますよ。 ビジュアル冷遇派という割には贅沢ですね(笑)。いや、それでこそ。