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Date: Wed, 10 Jun 1998 20:44:23 +0900
From: Naruhiko Ogasawara <naruhiko@yha.att.ne.jp>
Subject: [creator-ml:00042] Re: TRPG は作品か、否か? デザイナーは監督か、否か?
To: creator-ml@trpg.net
Message-Id: <199806101144.AA00105@hon-eel.yha.att.ne.jp>
In-Reply-To: <199806100912.SAA03607@trpg.net>
Posted: Wed, 10 Jun 1998 04:44:55 -0700
X-Mail-Count: 00042
おがさわら@火盗改メです。
> TRPGは作品と謳うゲームデザイナー
> 河嶋陶一朗です。
こんにちは。
> なぜ、作品じゃだめなんでしょう?
小林さんがお応えくださったとおりでおおむね合っています。
「ああ、この RPG はすばらしい作品だ。だから読んだだけで
満足しちゃった」じゃいやだな、と。プレイされてなんぼ
でしょう? RPGって。
んで、過度の作品性はむしろプレイの邪魔になるんじゃないか
と思うので、あんまり作品作品と言わんほうがいいかなぁと。
材料というと匿名性が強すぎるというのであれば、そうですねぇ、
テクノなんかでよく使われる表現ですけど「マテリアル」って
言い換えたらだめですか? カタカナにしただけだけど。
Jeff Mills あたりのミニマルってはっきりいっておんなじような
パターンの繰り返しでCD聴いてるとうーむってカンジなんですけど、
これがDJ (本人とか) の手にかかって次々とつながってプレイされる
とめちゃめちゃカッコよくなるわけで。ミニマルテクノってある程度、
マテリアルに徹しているからイイという気がしてるんですよ。
もちろん、そうしてできた個々の曲に作品性を感じるのは自由
でしょうけどね。
> いや、分業でも全然おっけーですよ。最初にも断っている通り、あくまで「理
> 想的」なゲームデザイナーの話しですから。まぁ、才能が個人に集中してた方が
> いい理由として、
>
> ・TRPGという儲からないメディアでは大量の人件費が使えない。
> ・ゲームデザイナーが直接イラストや世界観を書(描)かなくても、それに精
> 通していた方が、総合的に魅力的なゲームを創れると思うから。
> ・実際の制作において、プロデューサー(編集サイド)やそれ以外のスタッフ
> との打ち合わせにおいて、彼らが持つ共通言語を最低修得しておく必要があ
> るから。
> ・河嶋個人がゲームデザイナーとして「開発のトップ」にいたいから。言い方
> を変えれば、TRPGにおいては、やっぱりゲームデザイナーが現場の最高責任
> 者だと思うので。実際はプロデューサーが最高責任者だと思うのですが、
> 「プロデューサーは現場の人ではない」という認識が河嶋の中にはあるので。
>
> の4点が挙げられます。4番目はたぶんに河嶋のエゴですが。
プロらしいシビアなご意見ですね (^^;)
では、アマチュアはアマチュアらしく青臭い書生論議など。
私、ゲームデザイナーといって真っ先に頭に上がるのは、
システムデザイナーであればグレッグ・コスティキャン、グレッグ・
ゴードン、スティーブ・ペリン、ケン・セント・アンドレあたり、
ワールドデザイナーとであればグレッグ・スタフォードとサンディ・
ピーターセンのケイオシアムコンビなわけなんですわ。
# ガイギャックスについては私は DnD に詳しくないのでパス。
んで、彼らが必ずしもアートディレクションまで含めた製品全体の
コントロールをしてるかといえば、私にはそうは見えないんですよ。
だから彼らを尊敬している私としては「そこまでしないといかんの
でしょうか?」というのが正直な気持ちなわけです。
といいますか、こと海外RPGに関しては、関わってる人数が少ない
RPGは同人誌に近いようなものが多く、なんつーかダメダメなもの
が結構あるわけで。Big Eyes, Small Mouth とか。
一方、割と「あ、よくできてる」と思う作品は、やっぱりクレジット
見るとちゃんと多くの人が関わってます。Developer と Author は
同じ場合もあるし違う場合もあるけど、兼務で一人、ってことは
まずない。よく出来てる RPG って、全体を通してみた作家性って
あまり感じられないと思うんですけど?
# Torg、Earthdawn には共通の (Greg Gordon の) 匂いがするけど、
# ルールシステムに限った話ですもんね。世界観とかには共通項が
# ないですし。
やっぱり、一人の人間の天才に頼っているようじゃ駄目だと思う
わけなんですよ。人に金を出させるプロダクツとしては。
それでは。
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Naruhiko Ogasawara
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