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Date: Wed, 10 Jun 1998 17:01:39 +0900
From: 河嶋陶一朗 <cpsbox@trpg.net>
Subject: [creator-ml:00036] 小林さんへ、レスです。
To: 投稿 <creator-ml@trpg.net>
Message-Id: <199806100801.RAA03126@trpg.net>
Posted: Wed, 10 Jun 1998 17:01:28 +0900
X-Mail-Count: 00036
色々と波紋を呼ぶ(笑)発言を繰り返すゲームデザイナー
河嶋陶一朗です。
>というわけで、「売れれば良い」という考えであればイラストを武器にする
>のも良いと思うんですが、「遊んでほしい」という場合、イラストとか絵だけを
>武器にするのは意味が無いのではないかと思います。
河嶋は一応プロとして、幾つかの作品を創ってきました。
で、現時点で結論としていえるのが
「売れなければダメだ」
ということです。
「売れる」ということと「遊ぶ」ということを2次元的に考えると
1:売れた・遊ばれる
2:売れた・遊ばれない
3:売れない・遊ばれる
4:売れない・遊ばれない
の4種類の可能性があると思います。
しかし、1、2、4は可能性としてありえると思うのですが、「売れないけど
遊ばれる」作品というのは、河嶋には想像できません。百歩譲って、ある程度パ
イが大きくなれば、そういった可能性もでてくると思いますが。
TRPGの場合、最も売れているD&D(百万部)、ソードワールド(国内で三十万部)、
バンパイア(世界で三十万部)などを例外とすると、
他はやはり1、2、4という可能性しかありえないと思います。つまり「遊ばれる」可能性を持っているのは、「売れた」作品だけです。小林さんは1になってしまうこ
とを懸念されているようですが、当然河嶋は2を目指して作品を創っています。というか、2以外を目指しているデザイナーというのはいるんでしょうか? 儲けたきゃ、
本業に全力をそそいで、TRPGを創ろうとなんかしませんよ(苦笑)。
これはおそらく企業にとっても同じだと思いますよ。これは賭けてもいいです
が、利潤だけをおいたけりゃ、とっくにTRPGなんかやってませんって(笑)。
閑話休題。
河嶋は「遊ばれる」ためにも、作品を「売る」努力を怠りたくありません。そ
して、もちろんTRPGにとってビジュアルが重要な表現手段になると思います。
あと河嶋は、決して「イラストだけを武器にしている」つもりはありません。
テキストだって、ルールだって、結構命削って作品を創っています。過去の作品
の中に問題も多くありますが、それは常々ディベロップしていってます。
一応プロとして文章を書き、プロのゲームデザイナーを指向している河嶋とし
ては「売れないモノ」を創る気はないですし、お客様の貴重なお金を頂戴するわ
けですからテキスト的にも、ビジュアル的にも満足のいくものを提供したいと思
います。
>しかし、実際のとこですね、買った作品を遊んでいるのかと言えば、
>そうでもないのではないかと思うわけです。まぁ1,2回くらいはとりあえず
>遊ぶかもしれませんけど。
そうかもしれません。しかし、それとビジュアルを重要視することとは何の関
連もないことだと思います。なぜ、ビジュアルを重要視すると遊ばなくなるので
しょうか? ダメな作品だから遊ばない、という意見なら分かりますが、ダメな
理由をビジュアルのせいにするは、ビジュアルでメシを食ってる人に失礼だと思
いますよ。むしろ、原因はビジュアルに比べ、いい仕事をしていないテキスト側
の問題だと思います。