トップ>イベント情報>第5回・RPGの鉄人>鉄人・S木(兄)のレシピ>レポート本編
−PC紹介−
プレイヤー:Y.H.
一件弓兵だが、弓は飾りのようなもの。実は水を操る《元力:波》の使い手なのだ。人造人間なのだが、そのことはまだ本人も知らないらしい。
プレイヤー:G−K
獣人の血脈を受け継ぐ人造人間。彼は放浪の格闘家であり、その拳はあらゆる攻撃を防ぐ堅固な盾となる。
マイスティンバー=グランツェール(アングルス=アルドール=フルキフェル)
プレイヤー:FairyTeller
獣人化の呪いを解く術を捜して放浪中の幼き貴公子。剛剣で邪悪を打ち砕く戦士だが、普段は優しい純真な少年。しかし、その人の良さが徒となることも…。
−プレイ実景−
さてさて、今回は「RPGの鉄人」です。
「RPGの鉄人」とは何か!?
TRPGのシナリオ作成/マスタリングを料理になぞらえ、TGC主宰が用意した「食材」即ちテーマを、TGCの誇る鉄人マスターたちがシナリオに仕上げるという、つまりはテーマ限定セッションなのです(興味のある方はこちら・TGCオフィシャルページもどうぞ)。
そして、今回のテーマは「豚」!
ブレカナで豚と言えば!もぉなんか分かってしまったようなものですが、そこは鉄人マスターのシナリオ、どう料理されて出されるか、分かったものではありません。果たしてどのような料理が並ぶのか、期待を胸にセッション開始、です。
さてさて、物語はアーシャがリヒャルト師匠の「最近になってオークが暴れているらしい。原因を調査し、速やかに解決せよ」との命令で、そしてハウルとマイスはオーク討伐隊の一員として、コッホという村に辿り着いて始まります。村は討伐隊の到着にいい顔をしませんが、PCは2匹の子豚を連れた豚飼いの少年ハンスと仲良くなります。
豪語するマスター。いいのか、オイ。
その後、PCが野営をしているところへ襲撃をかけてくるオーク2匹とハイオーク。このハイオーク、いきなり《真撃》+《手刀》+《奇襲》という強烈コンボを繰り出してきます。それを受けきったハウルは、そのハイオークに吠えます。「ベンギル! 貴様、ベンギルだな!」「思い出させてやるぞ、かつて貴様が裏切ったハウルの名を!」実は、かつてベンギルに裏切られたという因縁が設定してあったのです。2人の獣人拳士が激しく拳を交わす、その周りでアーシャとマイスは雑魚のお相手。
そんな戦いがしばらく続きますが、小手調べは終わったとばかりにベンギルは∵不可知∵を使って逃走。オーク2匹も倒され、とりあえず撃退には成功します。
夜が明けると、PCは情報収集に乗り出します。村人たちから話を聞いたり、村はずれの占い婆のところへ行ったり。そして、昨日知り合ったハンス少年の飼っている子豚の1頭、グラスが、実は聖痕を持った豚だと知れます。実はハンス少年がエルスだったのか? などと考えたものですが、その意味が明らかになるのは、もう暫く後のことです。
そんなこんなで夜になり、今度は民家の方で騒ぎが。なんと、空飛ぶ豚のバケモノが人間を食い殺しているのです。このバケモノ――ニブソーンの撃退には、時間はさしてかからなかったものの、ハウルが瀕死に近い重傷を負ってしまいます。打開策としてプレイヤーが取った行動、それは…経験点を払い《獣の生命》を習得、シーン毎に1回判定を行ってHPを回復するという実に獣人らしい回復手段を取ったのでした。
夜が明けると、今度は村人が大騒ぎ。ニブソーンは、どうやら村の豚が変異して誕生した存在らしく、もう2度とこんなことが起こらぬよう、村の豚を全部殺してしまおう、という話になっていたのです。聖痕豚のグラスが殺されてはマズイのでは、というプレイヤーの思惑もあり、また、ハンス少年の心情も察した上で、マイスはアングルスらしく「殺すことはない、一カ所にまとめて監視をつければいい」と提案します。
しかし、結果的にはこれが失敗でした。
その後、村人たちからかき集めた情報によると、昨晩襲ってきたオークは黒オーク族という一族で、かつては偉大な英雄(もちろん「彼らにとっての」です)によって率いられ一大勢力を誇っていたものの、その英雄の没後は勢力を弱めてしまったようだとのこと。さらに、村外れの占い婆は古代の秘儀によってオークの英雄が転生した可能性を示唆します。
どうやらベンギルは、自分たちの英雄を復活させるために行動しているようです。そして、この村には聖痕を帯びた豚がいます。…そう、子豚のグラスこそ、オークの英雄が年経た肉体を捨て、新たな肉体を得た姿だったのです!
慌てて豚たちを閉じこめた家畜小屋に駆けつけたPC一行は、そこにコロナの聖痕を輝かせた子豚の姿を見ます。そして、何時の間に近付いたのか、背後にはベンギルの姿。殺戮者、もとい殺戮豚としての本性を露わにして、グラスは高らかに殺戮の宴を宣言します。
しかし、締まらない光景ではあっても、状況的に厳しい戦闘でした。強敵ベンギルが、一団のPCと接敵状態からスタートするのです。防御力の弱いアーシャが、いきなり致命傷に近いダメージを負い、長引かせてはマズイとマイスは決着を焦ります。∵天真∵でグラスの∵封印∵を打ち消し、∵絶対攻撃∵を放ったのです。しかし、これが致命的な失敗でした。相手はアクア、つまり∵因果応報∵があり、しかもまだ相手には∵無敵防御∵が残っていたのですから。結局、マイス必殺の一撃は本人のみを殺すことになります。キャンセルできる奇跡(∵模倣∵による∵天真∵含む)も、既に使い切っており、死亡を避ける術はありません。
そして、マイスの死によって戦力バランスは大きく傾きます。∵戦鬼∵で加速し、なんとかベンギルを倒したハウルも、その∵戦鬼∵の代償であるHP消費が徒となり、グラスの《火炎》を浴びて即死。残されたアーシャは瀕死の重傷を負った状態です。もはや勝ち目はないかに思われました。
しかし、奇跡は起こるもの…最後の賭けとして∵戦鬼∵で割り込み行動を起こしたアーシャは《元力:波》でグラスを直接狙います。そして、シーンカード効果で判定ダイスを振り直してまで出したクリティカルヒットを、相手は回避に失敗したのです! その以前に、アーシャの∵大破壊∵と∵天の火∵を受けていたグラスには、それが致命傷となりました。PCは村を救ったのです。
かくして、辛くもオークの殺戮者が復活することを阻止したアーシャは、仲間の亡骸を埋葬し、村を旅立つことになりました。…∵大破壊∵の巻き添えで豚たちを丸焼きにされた村人たちの「おらたちの豚をどうしてくれるだ〜」という悲鳴にも似た声を背に受け、どこからか家畜を買い入れて来るために。
という訳で、随所にコメディ的要素が見られつつも、最終的には死亡者2名というデッドリーなシナリオでした。もっとも、その原因の半分以上を招いてしまったのは、奇跡の使いどころを誤った私の責任というところでしょう。ヌルいプレイに慣れすぎて慢心があったのか。油断大敵、これからはちゃんと考えて行動しような、と心に誓うFairyTeller久々の失敗談でありました。
追記
このレポートの編纂にあたって、ひとつ文字通りに致命的なルールの見落としを発見。それは《獣の再生》の判定はクリンナップフェイズに行い、行動を消費して行うものではないものだったということ。もしハウルのHPが少しでも回復していたら、彼は死なずに済んだのかも…いやはや、やはり自分の使う特技のルールはキッチリと把握しておくべきということですね。
文責:FairyTeller