トップ>イベント情報>第2回コンベンション>アフターレポート>月夜に吠える冒険者
*このシナリオはソードワールドRPG完全版向けのものです
*推奨冒険者レベルは平均4レベル、推奨スキルはバード、ソーサラーです
*()内はマスター向けコメントです、読み上げなくとも構いませんが、ニュアンスをプレイヤーに伝えると、よりいっそう楽しめると思います
*本シナリオは以下の場面に分割表記されています(各章タイトルとINDEXの相互ジャンプができます)
INDEX
〜一流の冒険者達、退屈な日常を豪遊で紛らすの事〜
〜一流の冒険者達、奇妙な老人に運命を導かれるの事〜
〜一流の冒険者達、白き歌姫の郷愁と憐憫に涙するの事〜
〜一流の冒険者達、老人の話を吟味するの事〜
〜一流の冒険者達、ボケ老人を追跡するの事〜
〜一流の冒険者達、美しい夢をみるの事〜
〜一流の冒険者達、ボケ老人の正体を調査するの事〜
〜一流の冒険者達、白き歌姫の周辺をかぎまわるの事〜
〜一流の冒険者達、秘密のパーティに参加するの事〜
〜一流の冒険者達、黒い紳士と対峙するの事〜
〜一流の冒険者達、またまた夢をみるの事〜?
〜一流の冒険者達、世界が違って見えるの事〜
〜一流の冒険者達、たて続けの脅威におびえるの事〜
〜一流の冒険者達、夢の場所に集合のするの事〜
〜一流の冒険者達、王子と共に救出作戦を決行するの事〜
〜一流の冒険者達、月夜に吠えるの事〜
〜一流の冒険者達、類希な名誉を戴くの事〜
(プレイヤー達には目を閉じてイメージしていただきましょう)
雲ひとつ無い澄み切った空!、燦然と降り注ぐ陽の光!眩く輝くエメラルドグリーンの海!
開放的な(衣装の)住人(女性)!、小麦色の肌!、健康的で魅惑的な男女達!
そして、さざめく波の音に和を奏でるウクレレ(?)の音色!
そう、ここは南国ガルガライス!プレイヤーキャラクタ(以下:PC)達は退屈な日常的冒険から脱し、気分転換と心身のリフレッシュを兼ねて、ガルガライスのビーチにてリゾートと洒落込んでいます。
"一流"である彼等にとって、1・2か月の豪遊など朝飯前、今まで溜め込んだ財産を用いてロイヤルスイートな毎日・毎晩を(ウハウハで)過ごしていました。しかし、どんな刺激的な享楽も、長く続けば退屈きわまりないお遊びと化してしまいます(まあ、人各々でしょうが)。
そんな、ある夕暮れ時 PC等が冒険者向けの高級ホテル(数々の勇者が泊まったと宣伝するホテル"英雄の休日")の(テラスが海岸線から張り出したトロピカルな)レストラン("ドラゴン・ステーキ")で、穏やかな波間に沈みゆく夕日を眺めながらの、豪奢な(しかし、いささか飽きてきた)ディナーを嗜んでいると(豪華で高級なホテルですが、客層の大半が冒険者で占められているので、もともと食事は非常に騒がしいものとなっているのですが)レストランの入り口でちょっとした騒ぎが起きます 。
薄汚れ、くすんだ灰色のローブを纏った老人(人間)がレストランに入ろうとし、それを、レストランのボーイが鄭重に、追い返そうとしているようです。
PC達が見ていると(ちょっかいを出さなければ)奇妙な(小汚い)老人は、ボーイに手をかざし何ごとかつぶやきます、するとボーイは固まったまま動かなくなってしまいます。(古代語魔法:パラライズ、魔力:20+ダイス)
この様子を、ソーサラー技能をもつPCが見ていれば、ソーサラーレベル+知力ボーナスで、難易度:12に成功すれば、老人が(少なくとも)4レベル以上のソーサラーである事がわかります。奇妙な(小汚い)老人は、まっすぐ、プレイヤーキャラクター(以下:PC)達のテーブルに向かってきます。
そして、両手を天にかざし、レストラン中に響き渡る朗々とした声で叫びます。
『運命に選ばれし者達よ!汝ら剣と魔法を用いて勇者の助けとならん!!!』――― 間 ―――
レストラン中の客が一瞬静まり返ります。
大声に驚いた(扇情的な水着姿の)ウェイトレスが料理を落っことしたりしていますが、誰も気にしません。
程なく、事情を(憶測で)察した一部の客が『アトラクションではないだろうか?』と囁き始めます。
『そう言う事なら』と、料理を頬張り始める者(ドワーフ)、歌い・踊り出す者(バードやグラスランナー)、「最初から解っていたさ、と威張る者」(セージやエルフ)などが騒ぎを再開し、それでもほとんどの客は好奇と期待に満ちた視線を老人とPC達にむけています。老人の腕は高くかざされたままで(視線は中を漂い、なにかを呟きながら)心ここにあらずといった様子です、何を話しかけても反応は無く、ただ両手を高くかざしたまま(腕が小刻みに震えていますが)微動だにしません。
すぐに、(初老の)支配人が(ポパイのように屈強な)ボーイを2人率いて、PC達のテーブルにやってきます。
支配人は(物事に動じない涼しげな笑顔で)「失礼ですが、お客様(又はPC達のリーダーの名前)このご老人は、お客様方のお知り合いで?」とPC達に尋ねます。 (ここでの受け答えは後の展開に関わる重要な場面です)→PC達が老人との関係を否定した場合
呆けたままの老人はホテルの外に放り出されます。
(〜一流の冒険者達、白き歌姫の郷愁と憐憫に涙するの事〜に場面を移します)→PCが放り出された老人の後を追う場合。
路地裏のゴミ捨て場で呆けている老人を発見できます。
(〜一流の冒険者達、老人の話を吟味するの事〜に場面を移します)→PC達が老人との関係を(嘘でもいいから)認めた場合
支配人は(有無を言わせぬ迫力のある笑顔で)「わかりました、それでは別の部屋に席を用意させて戴きますので・・・どうぞ、御老人もご一緒に。よろしいですね」と、別の部屋に(強制的に)移動させられ、その後レストランでのイベントには参加出来ません。
(〜一流の冒険者達、老人の話を吟味するの事〜に場面を移します)(以上の選択肢でPC達の行動が別れた場合、解決はそれぞれ行ない、他のPCには席を外してもらいましょう)
期待を裏切られた客は不満の声をあげ、(パイ投げ合戦も辞さないというような)すごい剣幕で支配人にその不満を投げかけます。
しかし、支配人はうろたえる事も無く、さっと右手をあげて合図を送ります。
(合図にあわせ)『ジャーン!』と銅鑼が鳴り、すかさず支配人は満面の笑みをうかべ、(客がひるんだ一瞬の隙を突いて)声を張り上げます。
「紳士、淑女及びそれらに属さない皆様!お騒がせして申し訳ありません、どうか、お静まり下さい!」
「おわびと、目の保養と致しまして、歌の舞台を披露させていただきます!」…これでも(酔っぱらい)客の中にはいまだ不満の声をあげる者がいます。
「ごもっともでございます、あなた様方のような眼の肥えた方々の前に、只の芸事ではに失礼千万!
…しかし、御安心下さい、とびきりの歌姫を用意させていただきました!今宵が初めてのお披露目にございます!」
支配人が、さっと左手をあげ、合図を送ると、再び『ジャーン!』と銅鑼が鳴り、レストラン中央に鎮座するとぐろを巻いたドラゴン像からスモークが上がりはじめ、『ダララララララララララ…』というドラムの音にあわせて小さな舞台がせり上がってきます。煙が拡散するとそこには、申し訳程度の布面積でかたどられたワイルドな水着と、真っ白いフワフワした毛皮(?)のウィッグ(カツラ)、マフラー、腰巻き、腕飾り等を身につけた肌もあらわなナイスバディな女性が、ドラゴンに捕らわれた姫君よろしく(なよなよっと)座っています。
…円らなマリンブルーの瞳はわずかに潤み、鼻はすらりと高く、やや大きめな口元からは挑発的な八重歯が覗いています、そしてなんといっても真昼のビーチのごとく輝く白い肌!これら、野性的で挑発的ないでだちにさらに拍車をかけるかのごとく、黒いなめし革で造られた首輪が、白い首筋に巻き付き、そこから伸びた細い鎖は舞台の下に立つ支配人の手に握られています。
客達は静まり返ります、が、それは派手な演出や美麗な歌姫の姿に毒気を抜かれただけではなく、歌姫の顔が誰の眼にも、犬のように見えるからでしょう。
…そう、つまりこの歌姫は(白い)雌のコボルドなのです!
文字通り猫の額ほどの布面積でかたどられたワイルドな水着と、真っ白いフワフワした毛皮そのものを髪・首・腰回り・腕周りに残し、ほかは肌もあらわなナイスバディな雌のコボルドが、ドラゴンに捕らわれた姫君よろしく(なよなよっと)座っているのです!
…円らなマリンブルーの瞳はわずかに潤み、鼻はすらりと20cmぐらいは高く、やや大きめな口元からは挑発的な犬歯が覗いています、そしてなんといっても真昼のビーチのごとく輝く白い産毛の生えた肌!静まり返った客を前にして、支配人は(自信たっぷりな)笑みを浮かべます。
彼が『歌え』(下位古代語)で命令すると、白き(コボルドの)歌姫はびくっと身体を震わせ、悲しげな声(遠吠え)で歌いはじめます。彼女の声には狼の遠吠えのような響きと上位古代語のような余韻があり、とても美しい音色です。
その歌はレストラン中によく響き、物悲しくも美しい旋律は多くの客やPC達の心に染み入ります。
ある者は故郷への郷愁が脳裏にうかび、またある者は親しい者への愛しさを心に描きます……歌声(遠吠え)は、それを聞く者に時間の経過を忘れさせ、朝霧のごとくはかなく消えゆくハミングで歌が終わった時、すでに日は沈み、満月も間近な月(2日前)が姿を現わしています。…歌が終わった後でも、客はしばらく席を立つことはなく、ましてや騒ぐ者は一人としていません。
皆、それぞれの胸に浮んだ思いを噛み締め、感傷に浸り、なかには涙をうかべている者もいるようです。(まったく未知の言語です、ゴブリン語を会話できるPCなら、ニュアンスだけを理解する事ができます。
歌の内容は『故郷への郷愁、恋人への思い、拘束からの解放』等を切なげに綴り、その全てをもたらすであろう存在への祈りで結ばれています)
(実は古代語魔法"タング"を用いれば、言語の正体はわからずとも、歌の内容を理解することができますが、もちろん、歌う前か、歌の最中に魔法をかけなければ意味がありませんし、ぶつぶつ言ってると周囲から白い眼で見られることでしょう。
眼に涙を浮かべた客の一人(ドワーフ)がPCの手をやさしく押さえ、首をふる、というような演出等で不粋な魔法の使用を制止しても良いでしょう)…充分な間を置き、支配人が口を開きます。
「いかがでございましたか?…(満足げにうなずき)はい、御満足いただけて私共も幸いでございます」
「残念ながら、この歌姫はいつでも歌えるというわけではございません、月に満ち欠けがあるように歌の心にも干満がございます。ふたたび皆様方に御披露できるのがいつの事になるか、私どもにも予想はできません、その機会を逃したく無いとお考えの方々は、ぜひ、当ホテルに今暫くのご滞在の程を宜しくお願いいたします」支配人は、深々と礼をすると、悲しげに月を見つめるコボルドと共に舞台ごと退出します。
白い歌姫の姿が舞台の下へ完全に消えてしまうと、残された客達は魔法を解かれたかのように我に返り、多くの人々は胸に残った故郷や恋人への思いを胸に、安らぐ場所(あるいは宿部屋)へと帰って行きます。
…勿論、酒樽から生まれたといわれるドワーフは酒盛りを続け、天性の楽人たるグラスランナーやバード達は、先ほどの歌を再現すべく各々の楽器や踊りを用いて宴に花をそえています。
いつもよりちょっとだけ優しく温かな雰囲気で、宴は明け方近くまで続きます。
(〜一流の冒険者達、美しい夢をみるの事〜に場面を移します)
呆けている老人に、大声で話し掛けてはじめて反応があります(耳が遠いようです)。
フードを中には、白髪や眉や鬚がぼうぼうと伸びた(モップのような)顔つきの老人の顔があります。
PC達には、あいかわらず大声で、大袈裟に芝居がかった調子で(大真面目に)しやべります。
「運命に選ばれし者(達)よ!我が警告を心に刻むがよい!そして程なく訪れる運命に備えるのじゃ!」→以下の内容は聞かれなくても話します。
・自分は魔術師である事
・ある高貴な御方の友であり、同時に師である事
・PC達には、その御方に従い助力する使命がある事
・そしてそれはPC達にとって避けられない運命であること
・月が完全に円を描く時、そのお方が現れる事(つまり満月、明後日の夜です)
・夢がお主等を導くであろう事
・その他、現在ここでできる助力は惜しまない事→以下の内容は質問があってはじめて答えます。
・その御方の素性は今は明かせない事
・自分は"偉大なるマリリン"という名の魔術師である事
・自分の命は尽きかけており、これが精一杯の助力である事
・報酬の事これら以上の事以外は、
「ううむ、すまぬがこれ以上話す事はできん、しかし、これはお主らの運命なのぢゃ」
などと(芝居がかった調子で)言って、決して喋ろうとはしません。
ちなみに、古代語魔法(センス・ライ)を用いても、老人の話に嘘や誇張は無い事がわかります。
(しかし、どう見ても聞いても、怪しい依頼には違いありません、マスターも強制はしないで下さい)PC達が報酬(の提示)を求めると、
「やはりお主等は、自らの運命にも代価をもとめるのじゃな…まあ、よい、お主等の生きて来た環境を鑑みれば当然のことであろう」
「お主らに課せられる使命の重さと危険性を考えると、この程度では足りんかもしれんが・・・」
などと(悲しそうに)言い、ふところから、かなりたっぷりとふくらんだ、(ビロード地の)布袋をとりだしてテーブルに置きます(粒状の物がたっぷりつまった音がします)。
袋の中には、大小様々な宝石の原石がつまっています。
(商品知識、宝物鑑定、盗品知識によるロールを行なっても良いでしょう)
原石は小粒にいたるまで上質のもので、捨て値で売っても(PC人数×2万ガメル)相当な価値があります。
(PC達の戦力が乏しい場合、魔晶石やエレメンタルクリスタルを含ませるのも良いでしょう)さらに報酬を求めると、PCが望む+1の魔法の武器、+1の魔法の防具、10万ガメル相当のマジックアイテムを一つ、新品の魔晶石を2つ、5レベルまで10レベル分のマジックスクロール、のいずれかを、ふところ(無限のバッグ&無重量のバッグ)から取り出し、手渡します。
PC達が依頼(?)を引き受けると、両手を掲げ
『月、みつる時、運命に従い、お主等へ力が与えられるであろう…』
と叫んで、しばらく小刻みに震えていますが、数分で我に返ると、報酬の品々をその場に置いたまま部屋からでて行ってしまいます。
→レストランから放り出される老人を放っておいたり、老人の依頼を断わった場合
老人は心底残念そうに、PC達に同情するような視線を投げかけると、
『お主等がいかに運命にあがらおうとも、避けられるものではない。主らはすでに選ばれたのぢゃ…月、みつる時、運命に従い、お主等へ力が与えられるじゃろう…』
こう言い残し、何処かへと去って行きます。
老人がほうり出された時、またはでていった後すぐにその後を追えばさらに交渉する事も可能です。
やはり(芝居がかった)大声でしゃべり、往来の観光客の失笑をさそうことでしょう。
(〜一流の冒険者達、老人の話を吟味するの事〜を参照)しばらく時間が経過してから、あるいは依頼を受けた後に老人の後を追おうとしても、何処かのドアを開け中に入ったとたんに、姿を消します(テレポートします) 。
老人との交渉に臨もうと臨むまいと、白き歌姫の歌を聞くと聞くまいとに関わらず、その夜眠りについたPC達は夢を見ます。
PCは夜の砂浜に立っています、ほかに人は見当たりません
打ち寄せる波が足を濡らしますが、心地よい冷たさを感じますどこからともなく、悲しげな遠吠えが聞こえます
狼の遠吠えのような響きと上位古代語のような余韻があり、とても美しい音色です
物悲しくも美しい旋律は、故郷への郷愁や親しい者への愛しさを思い起こさせます見上げれば、青白い満月が輝き
それを覆い隠すように葉をのばしたヤシが一本立っています
その根元に銀色に輝く狼?(犬)が、座っており
かすかに聞こえる歌声に、愛おしげに遠吠えを返しています誇り高く優しい遠吠えと、美しく悲しげな遠吠えが唱和し
その音色は、水面に映る満月を美しく震わせています遠吠えは美しい余韻をのこして消えて行き
かわりに、硬い物を叩く音が断続的に聞こえ、合間に自分を呼ぶ声がします
給仕が朝食を持ってドアをノックしています、許しを得てから、ベッド脇に運んでくれます。
「お早うございます◯◯様、よくお眠りのようでしたね。昨夜の歌のおかげでしょうか?私もとても気持ち良く眠る事ができましたよ…ええと、今朝のメニューは…」給仕はPCが食事を採っている間、昨夜の事について(コボルドである事以外を)お喋りします。
要約すれば、「昨夜の歌姫はすばらしかった、思わず故郷に帰りたくなった」という内容です。
給仕は去り際に、支配人からの招待状をPCに渡します。白き歌姫の披露パーティの案内です。
参加条件は、正装、同伴者1名となっています。・会話の例です
「昨日の歌を聞いて僕は感動してしまいましたよ…はい、焼たてのクロワサンをどうぞ…僕の故郷…ジャムはいかが致します?…リファールなんですけどね…お茶に砂糖は?…僕、恋人の事を思い出しちゃいました…ここいらで最高級のお茶なんですよ…可愛い娘でしてね…香りが最高だって評判なんです…酒場で歌ってるんですけどね…あ、お代りいかがです?…いやいや、僕のはあんなナイスバディじゃないですよ…あ、食事中に失礼いたしました…違う?白き歌姫の事?…デザートはフルーツです…いまごろどうしてるかなぁ…ほら、よく冷えてますよ…休暇をとって帰ろうかなぁ…あ、お下げしますね…ジャム、付いてますよ。…そうそう、支配人が貴方にこれを…では失礼します」
さて、1日の間は暇です。PC達には好きな行動を(午前・午後・夜半の3回)とらせましょう。
以下に、予想されるイベントを表記します、その他はアドリブで対応して下さい。→町に出て聞き込み、捜索する場合
老人の人相・風体から聞き込みや捜索等を試みた場合、日のある間は収穫はありません(観光客は何も知りません)。
夜になると、「海浜公園で見た」という証言が得られ、日没以後に海浜公園のヤシの木の下で老人を発見できます 。
(場面を〜一流の冒険者達、老人の話を吟味するの事〜に移します)→冒険者の店『よいどれゴブリン亭』(主人を含め酔っ払いだけの酒場)
似たような人相・風体の老人の捜索依頼がでています。
――この人を見かけたら、当方までつれてきてください。お礼(10000ガメル)を差し上げます。なお、この老人は、徘徊癖、虚言癖がございますので御注意下さい―――
――ダイアモンドウッド家当主:アボガルト=ダイアモンドウッド
(これはまさに昨夜の老人の事ですが、当人をつれていかない限り、お礼はもらえません。ダイアモンドウッド家はガルガライスの有数の巨大農家であり、貴族でもあります。当主のアボガルト氏は地元では石頭で有名な人物です。)
→盗賊ギルド『夜の鷹』(売春斡旋、麻薬の輸入・販売)
・その名のとうりのあやしい酒場(兼売春宿)です。
入り口で(シーフには)簡単な合い言葉のやりとりがあり、(ギルドの会員であれば)薄暗く(妙な色の)煙の漂う酒場に通されます。
ここで入手できる物は以下の通りです。・情報(10ガメル)→ドレックノールの大物がこの町に来ている事、おかげで麻薬の値段が下がった事
・情報(100ガメル)→老人の名"コナッズ=ダイアモンドウッド"、捜索依頼(冒険者の店の依頼と同様)
・情報(300ガメル)→バケーション・イン・ヒーローの支配人は盗賊ギルドに多額の借金があり、期限は明後日(満月の夜)になっている。
・春(一晩100ガメル〜1000ガメル。)→細いの太いの凹凸激しいのと、よりどりみどりです。
・麻薬→気持ち良くなる葉巻(1ダース2400ガメル)魔法の白い粉(1回分1000ガメル)→魔法学院(ガルガライス支部)
・名簿の調査(セージ精神判定)→老人の名前"コナッズ=ダイアモンドウッド導師"1ヶ月前に引退、研究テーマ"異界に生きる古代種族"、弟子が一人いる事
・コナッズ導師の研究について(ソーセージ知識判定)→論文"異界に生きる古代種族"…『古代魔法王国の時代以前には様々な古代種族が存在したと考えられる、その多くは時代の変遷の中で滅んでいった、しかし高度な魔法文明をもった種族ならば異界に移住する事で、現在も生きのびている可能性がある』(概要)
・コナッズ導師の弟子リングス→導師が異界の門をあける術を心得ていた事、ボケて引退する直前、研究の完成が近い事を漏らしていた事、夜中に研究室で遠吠えを聞いた事etc.
・白き歌姫の歌詞の翻訳(バード歌唱、シーフ記憶術判定)→古代語魔法タングで翻訳(有料)
白き歌姫について調査出来る事は、さほど多くはありません。
→支配人に会う
・白き歌姫について聞く→今だ調教中である事、友人の『よいどれゴブリン亭』の主人に譲ってもらった事
・今夜、秘密のパーティがあり、そこで歌を聞く事ができる事
・歌を聞くと客が帰りたがるので、転売(オークション)する計画がある事→ホテル内で聞き込み、捜索する場合
・昨夜の歌の影響で、昨夜のうちに客の半分以上がチェックアウトしてしまいます。
・残っている客の大半がはバードやセージなどで、歌がゴブリン語に似ていたという事、歌の内容を要約すると『故郷への郷愁、恋人への思い、拘束からの解放を切なげに綴り、その全てをもたらすであろう存在への祈りで結ばれている」という情報が得られます。
・家捜しするのであれば、厨房とイベントホール以外は捜索が可能です。ドワーフの料理長は厨房へのよそ者のの侵入を頑なに拒み、イベントホールは今夜のパーティのために(ポパイのような)ボーイが2人、警備についています。→冒険者の店『よいどれゴブリン亭』
・羽振りのいい冒険者の一団がおり、酒をおごってもらえます。理由を問うと「幸運の女神を捕まえたから」と、場所やいきさつについても快く(脚色たっぷりに)教えてくれます(彼等は偶然、浜辺をさまよう白き歌姫を捕まえただけなのですが…)
→盗賊ギルド本部『夜の鷹』
(〜一流の冒険者達、ボケ老人の正体を調査するの事〜を参照してください。)
追加で得られる者は以下の通りです
・情報(100ガメル)→『英雄の休日』の支配人がなにかとても珍しい生き物をオークションにかけるらしい。
(今夜のパーティーの)招待状を1000ガメルで売ってくれます。
→魔法学院(ガルガライス支部)
(〜一流の冒険者達、ボケ老人の正体を調査するの事〜を参照してください。)
所持金が最も多いPC一人に招待状が届きます。白き歌姫の披露パーティの案内です。
参加条件は、正装、同伴者1名となっています、時は深夜、レストランホールにて開催されます。
入場の際、支配人自らが参加者の服装をパーティーに相応しい物かどうかチェックします、会場の雰囲気と相容れないもの(冒険者ルック、グラスランナー等)は入場を断わられてしまいます。
「誠に申し訳ありませんが、お客様の様装では他のお客様の迷惑となります故、どうかお引き取りを…」
(目安として、高級呉服商人から購入した衣装なら入場できます、価値500ガメルが最低の線でしょう)会場は広く、5、60人々が各々豪奢な衣装に身を包み、その大半が仮面などで顔を隠しています。
照明は(ライトの魔法に被せものがしてあり)薄暗く、大きく開いたテラスから差し込む月の光が周囲を青く染め、幻想的な雰囲気を醸し出しています。客が落ち着いたところで、支配人が中央の舞台に進み出て、良くとおる声でのたまいます。
「紳士、淑女の皆様!わざわざのお越しありがとうございます!本日お越しいただいたのは他でも無い、噂の白き歌姫が、お目当てでございましょう。さあ、私めなどのつまらぬ口上よりまず、おききくださいませ!?彼女の声には狼の遠吠えのような響きと上位古代語のような余韻があり、とても美しい音色です、しかし、以前に聞いた程は声に張りがなく、美しい旋律は悲しみに満ちているように感じます…
…歌が終わった後、客はしばらく静まっていますが、やがて口々に『いくらだ?買うぞ!』などと騒ぎ始めます。支配人は、客をなだめながらも満足そうな笑みを浮かべ、一段高い所に立って言います。
「ありがとうございます!、このような貴重な珍獣を所持する栄誉は我々のようなものには何物にも代え難いものではございますが、お客様方に喜んで頂けるとあればそれも本望!」などとのたまいながら、オークションの開催を宣言します。
白き歌姫のオークションは盛り上がり、値はどんどんつり上り、身につけた宝石などを持ち出すものも現れる始末です。
その間、金の無い者や芸術家、ご婦人方の興味は白き歌姫の周囲に集まって興味深そうに眺め回しています。
中にはゴブリン語ではなしかける者もいますが、あまり意味は通じていないようです。
歌姫の言葉を理解できる者はいませんが、唯一、古代語魔法:タング、で会話が可能ですが、歌姫は首輪の魔力によって歌う事以外の発声を禁じられています、そのため質問にはうなずくか首を振るかで答えます、また、PCが鎖をにぎって歌えと命令すれば複雑な質問に歌で答えてくれます。白き歌姫から得られる情報は以下の通りです
・自分は異世界の住人である事
・邪悪な妖精の企てによってこの世界にいる事
・自分は、月が無から満ちるまでの間、囚われの身であった事
・おいた魔法使いの導きによって銀色の勇者と、かれの率いる勇士達の手によって囚われの姫は救出され、元の世界に返れるであろう事
・しかし、邪悪な妖精がそれを阻むであろう事白き歌姫と話(?)をしていると、突然うつむいて振るえ始めます
音も無く、黒いマントに黒い仮面の紳士が現れ鎖にふれると『だまっておれ』(下位古代語)命令します。
黒い紳士はPC達を完全に無視して歌姫の前に立ち、古代コボルド語で『ふん、可愛い顔をして、もう、人間どもをたぶらかしたか…まあいい、ここの人間は無能だ、金や宝石なぞでお前を取り引きするようだ、お前の価値の半分も理解してないとみえる』
と、言った(うなった)後、エルフ語で高笑いしながら(音も無く)オークションに向かいます。
白き歌姫は、恐怖に脅え、震えています。混戦模様のオークションはなんとか決着がつきます。
恰幅の良い紳士が実に20万ガメルに相当する宝石(原石)を支配人に放ってよこしたのです。商品(白き歌姫)の引きわたしは明日と決まって、パーティーは終ります。
恰幅の良い紳士は笑いながら退出していきます(シーフレベル+知力ボーナスで目標値13:彼がドレックノール・シーフギルドの大物だと分かります)。この時点でPC等が行動を起こす事も可能です、様々な手段が考えられますが犯罪的な行動に及べば名士達の護衛や宿泊中の冒険者たちがだまっていないでしょう。
とにかく観客を退散させたら、黒い紳士との対決です(〜一流の冒険者達、黒い紳士と対峙するの事〜に場面を移します)
呪歌等を用いて周囲の人間を退散させても黒い紳士は残ります、そして
『…毛の無い猿どもがやってくれるものだ…君たちにも退出願おうか』(エルフ語)
黒い紳士を倒す事はできないでしょう(ダークエルフ・レイスですから)、戦闘では主に行動制限系の魔法を用います(ミュート、ホールド、スリープクラウド、ブレードネット等)。
最初に歌姫にミュートをかけ、次に魔法使いの行動を封じにうつります、戦士は殆ど無視します。
しかし彼は決して白き歌姫を傷つけません。
黒い紳士は残り精神点が3点を割ると退散しますが、PC達がいよいよの窮地に立ったときは、謎の老人が助けに入ります。
老人は高く響く声で吠えながら、歌姫にディスペルマジックをかけます、歌姫はレクイエムに似た歌を歌い始め、黒い紳士は苦悶の叫びをあげながら退散します(テレポート)。
老人は「奴は明日の夜にはまた現れるじゃろう、しかし、わしにはもうあまり力が残っておらぬ…おぬし等には運命に従い、邪悪を退ける力をあたえる…王子と姫の事を頼むぞ…」といって消滅します (テレポート)。
ベッドに入ったPC達は奇妙な夢を見ます。
徹夜していたPCは、いつのまにやら眠ってしまいます。
(プレイヤーが不満を申し立ててきた場合は、スリープクラウド:抵抗ロール:22に抵抗させて下さい)PCは昨夜の夢と同じ夜の砂浜に立っています、やはり人は見当たりません
打ち寄せる波が足を濡らします、南の海とは思えぬほど冷たく感じます悲しげで切実な思いのこもった遠吠えが聞こえます
とても美しい音色ですが、
物悲しくも美しい旋律は恐れと絶望を感じさせます天に輝く満月は雲間に見え隠れし、
しおれた葉のヤシが一本立っています
その根元に銀色に輝く犬が座っており
消え入りそうな歌声に、励ますように遠吠えを返しています
突如、暗雲が沸き起こり、夜空を被いはじめます
暗雲は青く光る月をも覆い隠し、後には2つ並んだ赤い星を残します
赤い双望のごとき二つの星は禍々しい光を放ちながら、地上を見下ろし
2つの遠吠えは闇にまぎれるように細く消えてゆきます(以下はリーダーのみ)
遠吠えは美しい余韻をのこして消えて行き
かわりに、硬い物を叩く音が断続的に聞こえ、合間に自分を呼ぶ声がします
叩く音がだんだん大きくなり、耳を被うばかりになった時・・・ノックの音で目が覚めます。
「◯◯様(PCリーダーの名前)、お早うございます、お食事の用意が出来ております」
ボーイのようです、上品に(決してうるさくなく)ノックしてPCの名を呼んでいますが、奇妙にはっきりと、ややうるさく聞こえます。
まず、目を開けると、天井がいつもよりやや遠くに見えます(まあ、ロイヤルスイートですから)。
次に、周囲をみると、ベッドがいつもよりやや大きく見えます(まあ、キングサイズですから)。
さらに、汗ばんだ両手をみると、実に著しく変化しています、皮膚は茶色になり、指先には貧弱な爪があります、さらに手のひらには大きな(ピンク色の)肉球があります(まあ、昨晩はずいぶん飲みましたから)。
あわてて鏡でも見れば、大きすぎるアロハな寝巻きを着て、可愛いナイトキャップなんぞをかぶった(鼻の先から、爪先まで余す事なく完全無欠の)コボルドが一匹、不思議そうな顔をして立っています。?(PC達の能力値はもちろん変動します、器用度−3最低3、敏捷度+4、筋力−8最低3、生命力−6最低3、魔法や呪歌の使用難易度+2)(面倒な場合はモンスターデータのコボルドを使用して下さい、冒険者レベル、知力、精神力は変身前のものを使用します)
ソーサラーが自分の姿を見れば(ソーサラー技能+知力ボーナス 達成値:10)、この姿が古代語魔法(ポリモルフ 強度:25)による物だと分ります。
ディスペルマジックを試みた場合、全身に激痛が走ります(ギアス:特定の人物以外からの変身解除行動をうけてはならない 強度:25)、無理矢理解除を試みた場合、激痛のあまり気絶してしまいます(精神抵抗:25)。
さあ、混乱してください、あわてふためいて下さい!
危機は、たて続けにおこります、朝食、昼食、夕食の誘い、これら以外にも、色々考えられます。
強化された嗅覚・聴覚は空きっ腹にさぞ堪える事でしょう。
そうじ(ベッドメイク)のおばさんは、サービスお断りの札をドア外に掛けておかなければ、ずかずかと入ってくるかもしれません。
くぐもったPCの声を風邪と勘違いしたボーイが、医者(ヒーラー)や神官(チャザ)をつれて来るかも知れません。
昨夜を共にした異性(同性でも可)が隣で寝ていたりすれば事態は一気に笑劇的な状況に陥るでしょう。
隠密活動の最中に、他の泊り客(一流の冒険者)に発見されてしまうなどといった事も考えられます。
眠りについたのがホテル以外であれば、もっと楽しい自体が予想されます。(いずれにせよ、この章の目的は"人間社会に紛れ込んだ妖魔の右往左往"を楽しむ事ですから、まちがってもPCを死に至らしめないよう注意してください。窮地に陥った際、どこからともなく魔術による援護が入るというのも良いでしょう)
一番簡単な回避方法は、ベッドでまるまって暗くなるまで隠れていることでしょうか。
なんにせよ、いずれは日が傾き、夜になります。
日は暮れ、月が登ります。
夜にも関わらずこの街は活気を失いません、むしろ涼しくなった分、人出は増えています。
ホテルの脱出は困難が予想されますが、やはり窮地には魔法の援護が入ります。
ちなみに、部屋の窓やバルコニーは海に面しており絶景が楽しめますが、飛び込むには勇気と水泳の判定が必要です。
(この時点で、プレイヤーが疲れていたり、残り時間がすくない場合は、ホテルの住人がすべて魔法の眠りについている、などといった方法で脱出イベントを省略しても結構です)当然ですが、人間だった頃の重装備を持ち歩くのは辛いでしょうから装備を整えるなら、包丁や果物ナイフ等を武器に、鍋やヤカン、アロハなシーツ等が鎧として適当でしょう。
荷馬車などを調達する(盗む)のも良い考えといえます。〜一流の冒険者達、白銀の王子に出会うの事〜
満ちかけた月が夜空に輝いています。
その光の下をこけつまろみつ、夢の場所、町外れの一本ヤシの元に駆けつけるPC達。
そこには・・・
一人の青年が立っています。
すらりと高い身長に鍛えられた体躯、上等な白いマントのすきまから、綿密に編み込まれた鎖鎧が垣間見え、腰には豪華で品の良い長剣が掛かっています。
青い瞳はまっすぐに月を見上げ、夜風になびく灰色の毛は月の光をうけ銀色に輝き、ひきしまった口元からは鋭い牙が覗いています。
(一匹のシベリアンハスキー風コボルドが立っています)PC達が近づくと、青年はPC達に眼を向け、低く唸るような声で重々しく喋ります。
朗々と響く声は、狼の遠吠えのようでもあり上位古代語にも似た余韻をPCの耳に残します。ゴブリン語の会話が可能なPCなら、冒険者レベル+知力ボーナスで達成値10のロールに成功することにより、彼の会話の内容がニュアンスのみ理解できます。
(ニュアンス「異なる、世界、仲間、自分、感謝」)セージまたはバード技能レベル+知力ボーナスで達成値15のロールに成功すれば、彼の使用する言語が(おとぎ話にでてくる)失われた『古代コボルド語』であることが解り、彼の会話の内容が理解できるようになります。
(古代コボルト語で『異界の同胞達よ、私のためによくぞ集まってくれた、礼を言うぞ』と言っています)『王子』は、PC達の大半に自分の言葉が通じない事にすぐ気がつき、白いマントの下から美しい宝石で彩られた首輪(犬の首輪によく似ています)を人数分取り出すと、PC達ひとりひとりに手渡します。
首輪を装着すれば『古代コボルド語』による会話および、遠吠えによる(半径5kmの)会話が可能になります、さらに吠える事によって邪悪な存在に対して打撃力10+知力ボーナスの精神ダメージがあります(基本精神消費5点、射程20m、抵抗:打撃0)、扱いは魔法と同様です、ついでに手を使わない楽器(遠吠え)として使用可能です。
PC達がこの首輪の装着をまよっていると、『彼』が(やさしく)首に掛けてくれ、こう言います。
「これは本来、騎士になる者が身につける物だ、王への忠誠と絆を示す物でもある。君たちにふさわしいものだ」会話が成立するようになると、王子はPC達に以下の内容を告げます
・『彼』は、自分が『白銀の牙』(しろがねのきば)という名である事
・高貴なるハイ=コボルド一族の王子である事
・友なる魂(マリリン)の導きによってここにきた事
・今回の来訪の目的が、(悪い人間の魔法使いとの戦いのさなか神隠しされた)婚約者をさがしている事
・姫の大体の位置は、歌声と臭いで感知できる事
・満月が沈むまでに婚約者をたすけねばならない事
王子は、PC達の忠告も聞かず先を急ぎます。
「こっちだ!彼女はこっちにいる!」などとつぶやきながら町を駆け抜け(当然大騒ぎになるでしょうが)ホテルの前に、しばし、ホテル前の轍をながめて臭いをかぐと「しまった!運び去られてしまったか」と悔しがり、耳を澄ませて「いや、まだ遠くには行ってない」 と町の外に走り始めます。
半時ほどで2頭立ての馬車が2台、月明かりの下、街道をドレックノールにむかう姿が確認できます。(距離200m程)
後ろの馬車が護送車のようで、護衛の冒険者が数人(PCの数+3人)付き従っています。
ここまでずっと走ってきたにもかかわらず王子やPC達にはたいした疲れも無く、月が高く昇るにつれ力が湧きあがってくるように感じます!
王子が叫びます「さあ、勇者たちよ!戦いの時は来た、麗しき姫を毛の無い蛮族どもの手から救うのだ!我らには月の加護がある!時の声をあげよ!」
高らかに吠え声をあげながら突進してくるコボルドの集団に、護衛の冒険者はしばしあっけにとられていますが、黒い紳士が先頭の馬車から
「ゆけ!奴等を馬車に近づけるな!」
護衛は全員PC達を迎撃に向かい、馬車まで50mの所で戦闘になります。 (王子は2ターンにひとり護衛をを無力化します)
護衛の数が当初の半数以下になったとき、冒険者達は戦意を喪失し、逃亡を試みます 「たかがコボルド相手に、なんてこった!」
PCや王子が20m以内に接近すると、黒い紳士はライトニングボルトを飛ばしてきます。恰幅の良い中年はこそこそと逃げ出します
PC達が見まもるなか、2人(?)はひしと抱き合い互いに何か囁き合います。
首輪をはずした歌姫は、PC達を前に、ふと臭いを嗅ぎ、首をかしげたのち、にっこりわらうと
「あなた方がたとえ何者であっても私の感謝の気持ちは代わりませんわ、ほんとうに、ありがとう。」と言い、歌姫の言葉に首をかしげながらも、王子もPC達ひとりひとりの手を握って(お手の状態で)礼を言います。
「君たちは本当に勇敢だった、ありがとう。できればこれからも僕に仕えてくれないだろうか?…そうか、仕方ないな。 」
(ここでYESと答えれば、異世界に連れていってくれます)
君たちの勇気をたたえ、『忠実なる犬のしもべ』の称号とともに騎士の証たるその首輪を差し上げよう」「別れは住みましたかな?」
しわがれた声と共に、老いた魔術師が姿をあらわします。
その姿は老人(コナッズダイアモンドウッド)のものではなく、ピレネー犬のごとくもじゃもじゃの毛に包まれた老犬面の魔術師です。(ちなみに半身が透けています、彼女はホーントなのです)
「マリリン!」王子が嬉しそうに呼びかけます、
魔術士は、うむ、と嬉しそうにうなずき返しながら「もう、あまり時間がありませぬ、ささ」
といって、ディメンションゲートをとなえ異界の門をひらきます、王子と姫はなごり惜しそうに振り返りながら門の中に消えて行きます。
残った魔術師はPC達に「ほんに、よくがんばってくれた、主等の自身の運命とはいえその働きは見事なものじゃった、できればわしに代わって王子をたすけてほしいものじゃが…だめか?やむおえんな、しかし犬も歩けばなんとやら、主等はまた困難な運命にぶち当たることじゃろうて」
くっくと笑うと
「あんずるな、主等にかかった魔法は日の出と共に消える…わしの命と共にな」といった後、朝日に溶ける霧のように消えて行きます
…後にはただ、半裸の冒険者達がたたずむだけ…
・コボルド
〜ルールブック192ページ〜・黒い紳士
〜ルールブック235,236ページ/レイス+精神点21/18(11)、精霊魔法5レベル、暗黒魔法4レベル、使い魔:カラス(精神:5)〜・護衛の冒険者
〜ルールブック249ページ/兵士:騎士X1兵士長X複数〜・白銀の王子、白き歌姫
〜ルールブック201ページ/トロールを使用、カモフラージュ能力無し、使用言語:古代コボルド語のみ〜
ご意見、御感想、苦情や批判などをぜひ
まで、お送り下さいませ!
最後に、このシナリオ作成に、インスピレーションというか、ネタを与えて下さった多くの作家や、其の作品、そしてシナリオの完成に協力してくれた友人達に感謝します。