昔、母から聞いた物語
アフターレポート テーブル#4 シナリオパート:4

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2匹の竜

 最後の一撃が鎧を切り裂く。断末魔をあげる間もなく男は崩れ去る。
 時計台から出ると騎士達が待っていた。
 「その竜は……。」
 四人の顔にわずかだが笑みが浮かぶ。
 四人は怯える子竜を抱え馬を走らせる。子竜を気遣う者達が待つところへ。


 重い体を引きずり、泥を跳ね上げながら沼を抜けようとする竜。いつ出るかは時間の問題だった。ローデムはもはや攻撃する事をあきらめ、街から戦士達が子竜を連れてくる事に賭けていた。もうあまり猶予はない。  その時やぐらの上で遠眼鏡を落としそうになりながら見張りの兵が叫ぶ。
 「おーい、帰って来たぞ!小さな竜といっしょだ。」
 喜び叫ぶ兵士達。しかしセスとローデムはなお険しい顔を緩めない。これで事が終わるとは限らないのだ。

プレイヤーとマスター

 僕の場合、ある程度「お話」の成立するシナリオではプレイヤーの時もそうですがマスターとしては最後のセクションはきれいな「絵」にしたいと思ってます。ですがマスターがしゃしゃり出て強引にまとめたのではRPGの魅力に欠けます。プレイヤーの趣味もまちまちですので一枚絵になる事も希でしょう。
 ですから各PCの「絵」を見せてもらうつもりで最後のマスタリングに望みます。最善の終わりであろうと最悪の終わりであろうと。

明日も穏やかだった

 半日の内にそれなりに育った子竜を頭に乗せ、地鳴りを立てて竜が去っていく。失った片翼が痛々しいがその威圧感は変わらない。
 セスはしばらくぶりに穏やかな笑顔を見せ2匹の竜を見送る。

 「あの翼、悪い事したなぁ。」
 「向こうは気にしてないようだったけど。どーせすぐに生えてくるでしょう。」

 やがて海に姿を消す竜と入れ替わり、左から朝日が昇る。目を細めながら誰かが呟く。

 「あ、これから村を立て直さないといけなかったんだ。あの竜に乗っけてもらえば良かったなぁ。」




最後に

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