昔、母から聞いた物語
アフターレポート テーブル#4 シナリオパート:1

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諸悪の根元

 この国の文部大臣”ジョージ=オルデンクック”は隣国に寝返った男である。密かに軍事力を増強していた隣国は攻め入るチャンスをうかがっていた。
 そんな折、オルデンクックは政務の最中、ある文献からラディッシュライン神殿の地下に眠る宝珠の事を知る。宝珠は竜の卵であり孵化する時までそこに安置されている。

 宝珠を餌に竜を首都までおびき出しその混乱に乗じて攻め込む。

 それが彼の計画だった。
ジョージ=オルデンクック

神官:セス

描写
PC達が顔を合わせ場が和んだところに女性の神官が現れる。
 その神官は左のこめかみ辺りにまだ生々しい傷痕があり、頬には血の跡をぬぐった後がある。
 彼女は名前をセスと言い漁村の沖合にある神殿の神官である。
 彼女は小走りに村長に駆け寄りこう告げる。

 「村人達を非難させてください。じきに竜が襲ってきます。」

 当然驚く村長。そしてセスは事情を話し始める。

昨晩から今朝にかけての状況
 深夜に神殿の地下に祭ってある宝珠を目当てに三人の賊が侵入。この三名は文部大臣の手先。
 それに気付いたセスは応戦するが傷を負い魔法使いの呪文により眠らされる。
 賊は宝珠を奪った後、2名は大臣のもとへ、そして足の速い(盗賊)一名が竜をおびき出す為に村に潜伏する。

 早朝、気がついたセスは事の大事に気付き村人を非難させるべく漁村に向かう。

 この時すでに竜は間近まで来ているがまだその姿は確認できない。
神官セス

各NPCの動き
村長:とりあえず神官様の言う事にゃ従っとけ。と、半信半疑だが村人を非難させる事を承諾する。
アーサー:とりあえず神官様の言う事なので簡単に信用する。

この後、PC達が村に着く頃、沖に竜の首が現れる。

どうか村人を助けてあげて by マスター

マスターにとって最初の正念場である。
 なにせ、ここで4人が「よっしゃ」と言ってくれない事にはシナリオが成り立たなくなってしまいます。そこでゲームマスターの影武者、アーサー君の出番です。
 まず彼の部下である2名の騎士はよしとして、冒険者の方に働きかけます。

「すまない。見たところ随分と名の通った戦士とお見受します。村人の安全の為にも力を貸してもらえないでしょうか。」

 この台詞に説得力を持たす為に彼にはうわさに上る時の人になってもらいます。人望厚く、次代の将軍になるべき人だろうと。

 そしてセスも必死に訴えかけます。真剣な瞳の女性に「お願いします。」なんて言われたら大抵の男はたじろいで……

あ、ひとりは女性だった……


さすが16レベル
 しかし彼らに小細工は無礼でした。騎士達はアーサーが引き受けるよりも速く目で頷き、冒険者達は「ちょうど退屈していたところです。」「相手にとって不足はない。」などと頼もしい限り。

 これで少なくとも終盤までは確実に進める事が出来ます。まずは一安心。




ドラゴン上陸

描写
 PC達が村に到着する頃、竜が沖に出現。それを見て村人はパニックを起こし漁村は混乱します。

 やがて竜は上陸し手始めに海岸の船を焼き払い、その後建物を破壊しながらまるで何かを探すように村を徘徊しはじめる。

 村人達を誘導するPC達とアーサー、セス。彼らの奔走によりたいした怪我人も出ずに村人は非難する事が出来る。
 竜は村を破壊するが人間に手を出す様子はなかった。

 しばらくすると森の方から高い笛の音のような音が聞こえてくる。竜はそれに反応したかと思うと今までしおれていた翼を広げその方角へ飛び立った。


状況
 このドラゴンは奪われた宝珠を求め遥か海底から出現。
 上陸してしばらくは背中の翼はしおれて使い物になりそうに見えない。森に飛び立つ時、昆虫がさなぎから帰る時のように翼を広げる。

 村に潜伏していた賊は、ドラゴンを沖に確認すると首都に向かう。その途中、卵である宝珠は孵化してしまう。

森から聞こえる高い笛の音は孵化した子竜の鳴き声。
勘の良い人間でなければ聞き取る事の出来ない程音が高い。聞き取るには感覚のチェックが必要。

以後、ドラゴンはこの声を便りに森を進んで行く。
ドラゴン

まずは肩慣らし

ロールプレイ
 この後シナリオは暴走する竜に引きずられ何がなんでも進んでいきます。と言う事はPC達が何もしなくてもNPCだけで進んでしまうのです。それを避けるには積極的なシナリオへのアプローチが不可欠で、その為まずプレイヤーの皆さんにテーブル(僕のマスタリング、他のプレイヤー)に慣れてもらわなくてはなりません。そこでこのセクションに少し多めに時間を割く事にしました。

 紹介文に「演じる事を中心に」なんて書いてるシナリオです。キャラクターが立ってなくては大失敗です。影武者アーサーとセスを使い各PCにアプローチをかけます。
 ドラゴン大暴れで村人が逃げ惑うだけのセクションですがその気になれば結構する事があるものです。怪我人を運ぶもの、村人を誘導するもの、逃げ遅れた人を助けるもの、竜の動向を探るもの、皆おおいに動いてくれました。

聞こえますか?
 鳴き声が聞こえたかどうかのチェックは「かしこさ」「器用さ」のどちらかでチェック、としたので成功者続出。よくよく考えてみれば能力値の高いPCに甘いチェック(平均成功率72.5%)をさせた時点で当然と言えば当然。
おかげでマスターのもくろみでは「人間の聴力では聞き取れないほど高い音」が単に「小さい音」になってしまったような……





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