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TGC convention 1998 After Report

「長くも淡い青春の日々」

鉄人M木


 実質、コンベンションの準備が始まったのは4月に入ってだった。ゲームマスターの候補も4、5人ばかりでまだ充分とは言えなかった。
 もともとYosh氏(TGC主宰)の構想では前回ほど大きなコンベンションにはしない予定だったのでマスターの集まり具合はこの程度で問題はなかった。最終的には7-8テーブル、少なければ6テーブル程度でもいいでしょう、とのことだった。
 「ま、こんなもんでしょう。」まだまだ余裕だった。
 この台詞が後に良い意味にも悪い意味にも悲鳴に変わるのだが……さてさて。

 4月も終わるころ大枠は既に決まってきた。会場、参加費、時間などは前年通り。今回は総テーブル数が少ない事と、事務手続き上の問題から完全予約制での実施となった。そして5月を迎えるとマスターも確定6名、候補4名と順調そのものであった。
 鉄人M木「ところでウェブサイト(注)、いつ出来るんだっけ。」
 主宰「もう出来てますよ。という訳でページよろしく。」
 M木「ど、どういう訳だ。」
 まだ余裕だった。

 連休明けから(正確には第2週の日曜日)そろそろ慌ただしくなってくる。当日、参加者に配布するパンフレットのテーブル紹介欄のフォーマットが決まり、各マスターに配られた。「締め切りは6月1日」この日は告知用ポスターとチラシの締め切りの翌日だった。担当はこの文を書いているM木である。
 主宰「鉄人、無理はしないで下さい。」
 M木「だ、大丈夫さ。」
 よ、余裕だった。

 そろそろ忙しくなり各マスターも紹介欄の原稿とシナリオ製作に追われ、サークル内の話題もコンベンションについてが主になる。この頃のマスターの台詞(悲鳴)を一部紹介しよう。
 「し、シナリオどうしよう。」(ネタぐらい決めとけ。)
 「シナリオが出来てないのに紹介なんか書けるかーっ!」(ごもっとも。がんばってネ。)
 「シナリオはほぼ完成なんだけどサー。紹介欄難しいしー。文章書くの苦手だっしぃ。」(慣れないと難しいよネ。でもがんばって。)
 「紹介欄は出来たけど、シナリオが全然出来ーん!」(オイッ)

 原稿は予定通り、一部の締め切り脱落者を生みつつパンフレットの制作は佳境を迎える。総ページ数24、折り込み一枚、イラスト及びカット6点、発見誤植数3…、製作期間およそ3週間。完成までに11機のコンピュータを駆使し(注)製本には20名の人員を投入した。
 ふと気がつくと後はたいした仕事は残っていなかった。後は当日を待つだけ、シナリオの完成していないマスターが慌てるぐらいの事である。

 さて、集めてみるとマスターエントリーは12名にもなり、日ごろマスター不足に憂えるTGCとしては実に今後に希望の持てる数だった(前年のコンベンションも13テーブルと数では引けを取ってはいないが、TGC外から有能なマスターを募ってのことだった)。
 しかし、1テーブル4人としても48名の参加者が必要なのだが、ここに今回のコンベンションの唯一の落とし穴があった。
 完全予約制である。
 この高いハードルの前に50名もの参加者は望めなかった。当日、マスターの都合で消えたテーブルを除き、全11テーブルのうち3テーブルのマスターが涙を飲んだ。
 結果としては当日暇になるはずのマスター以外の会員達が充分遊べて、参加者も希望テーブルにあぶれて、しょうがなしに別のテーブルに入るという事も少なかったので、それはそれで良い事だった。
 主宰曰く「計算通り。」

 かくして打ち上げの宴も華やかに終了した帰途、とある店で好物のタコスの味を主宰とかみしめながら次なるイベントに夢を膨らますのであった。

 めでたしめでたし。

「待ていっ!」(例の3名のマスター)


注釈:
*ウェブサイト:ここのことです。
*11機のコンピュータ:テーブル紹介の原稿を書いた各マスターのうち、PC及びワープロを使用したのも含めて。実際にはメインで2台とイラストの印刷用1台。


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