トップイベント情報第4回コンベンション・特設ページ>「モンスターメーカー戦記」とわたし・その2

「モンスターメーカー戦記」とわたし

その2


 そうわたしは、RPGのコンベンションに出かけたのだ。コンベンションとは文化祭の出店のようなものだ。普段の活動がもっぱら会員向けなのに比べ、広く門戸を広げて参加者を募るのがコンベンションだといってよいだろう。会場だっていつもと違って豪華だ。開催日が祭日というのも申し分ない。そこでは、さまざまな人との出会いが待ち受けているに違いあるまい。さあ、見知らぬ人と思いっきり遊ぶぞー! そんな思いを胸にわたしは開館前の会場に足を運んだ。オプションで傍らに美女、ならぬ重い荷物がセットだったのが誤算といえば誤算だが(考えてみたらゲーマーなんぞがモテるワケはないのだ)。何故わたしは重い荷物をかかえていたのか。答えは簡単だ。わたしは当日ゲームマスターを引き受けていたのだ。お題は「モンスターメーカー戦記」。新作の「モンスターメーカー・リザレクションRPG」のことではない。え? 聞いたことない? ……なんてこった!

 RPGには致命的な欠点がある。「モノポリー」とか「人生ゲーム」などの卓上ゲームと違い、誰かにゲームマスターをやってもらわないことには話が始まらないのだ。
 ゲームマスターとは自分のすることはもちろん、他人のすることをも決定できるという特殊スキルをもった人のことである。マスターはルールを読みこなしたり、準備物を用意したり、サイコロの出目を誤魔化したりといささか大変な役回りである。とはいえ、苦労に対する見返りは充分にある。自分が設定した舞台でプレイヤーキャラクターたちが存分に立ち回ったり、きりきり舞する様をリアルタイムで見る事ができるというだけで報われる思いがするといったら言い過ぎか? マスターにとって思惑通りにプレイが進行することが望ましいが、実は思惑通りにいかない時にそれをどうまとめ上げるかがマスターの最も楽しい瞬間といってよい。相手が活きている人間だけに取りうる手段も奥が深い。RPGというジャンルがいまだに新鮮さを失わない理由の一つだろう。そう、ゲームマスターには労力に見合うだけの見返りが確かにあるのだ! さもなければ、当日に13名ものマスターがエントリーしてくるはずがない。

 コンベマスター13人(当日欠員がでて12人、残念)。これが多いか少ないかは判断を控えるが、品揃えはメジャーどころを押さえた上で、未訳ものあり、SFあり、どたばたありの変化に富んだものになっている。これなら、よほどのひねくれ者でもない限り、自分の好みのジャンルが見つかるだろう。正道あっての邪道ということで、あえてメジャーどころを外してマイナーなシステムを選んだわたしもほっとした。メジャーとはとてもいえないからね、「モンスターメーカー戦記」。

 一応断わっておこう。わたしは珍奇なRPGやら、ボードゲームやらをインストする機会が、どうやら他人より多いようなのだが、マイナーなら何でもいい嗜好の捻じ曲がった日陰街道まっしぐら君なのではなく、単に自分が面白いと思うものを紹介すると、それがたまたまマイナーということがほとんどなのだ。もうひとつの有力な理由として、メジャーでほっといても陽の当たるシステムだと、ずっと熱心で上手いマスターがインストを含めたマスタリングをやってくれるのでわたしの出る幕がない、ということもある。
 そのせいか、ゲームショップの不良在庫にばかりに目が行く。とっつきが悪いせいで損をしている作品の中でたまたま光るものを見つけたりすると、もう居ても立ってもいられない。人を半ば無理矢理に誘ってどう? これ、どう? などとのたまいつつプレイして、あ〜面白かった、と相成る。これで楽しんでるのは自分だけ、でなければいいのだが……。そういや、女性の好みも……コホン、話を戻そう。


次へ

その1|その2|その3その4その5


第4回コンベンション・特設ページ(トップ)へ戻る

イベント情報(トップ)へ戻る

TGC Limited Express(トップ)へ戻る