GM   さて、外にいた人達、2時間ほど待っていると、木戸からぞろぞろと人が出て来た…
はい、ここで知覚1/2チェック!!…なに? 全員成功?!
カボス  どーしてみんな成功するのー?!(笑)
GM   出てくる人の中にあの助手のバークレーがいるぞ。
ジョン  あいつめ、こっちにつながってやがったのか。

 手早くカボスから事情を聞くと、あわててリースがバークレーを、そしてカボスがエリスとロベルトを 尾行する。あとの2人はハリソンの屋敷に帰る。
 まずカボスの尾行、エリスとロベルトは別に寄り道もせず、自宅に帰り、寝てしまった。(明かりが 消えたのでカボスはそう判断した)
 次にリースの尾行、こちらはどうも様子がおかしい。ハリソン邸とは逆の方向に行く。そして行き着いた 所は…憲兵の詰め所だった!!

リース  これは…しばらく入り口を見張ってる。
GM   しばらくするとバークレーが出てきた。ヤボ用にしちゃあちょっ……と時間が長かった かなぁと思う。
リース  さらにつけます。
GM   つけて行くとハリソンさんの屋敷に戻った。
リース  じゃあ、わたしも戻って寝ます。
GM   そしてカボス。
カボス  はい。
GM   帰る途中に君は憲兵詰め所の前を通りかかった。
カボス  ああー、憲兵詰め所だなー。(笑)
GM   すると突然門が開いて、中から武装した憲兵がワラワラワラ。
カボス  びく、なんじゃらほい。
GM   憲兵隊はあわてた様子で夜道を走って行く。
カボス  また尾行だ。
GM   はい、運動判定。
カボス  成功!
GM   カボスは気づかれずに憲兵隊をつけた。しばらく行くとあちこちから応援の隊が加わり、 部隊はかなりの人数に膨れ上がる。
カボス  はあはあはあ…技師は体弱いんだよー。(よっ、待ってましたっ!!)
GM   走って走って着いたのは、街の反対側の…ジャーン、総督府でした。ちなみにもう夜が 明け始めたね。
カボス  …なんか目的が読めた気がするけど…近寄って、会話を盗み聞きしてみよう。
GM   運動と知覚、どちらも×2判定だ。
カボス  よいしょ…成功、成功!
GM   じゃあ、憲兵の会話が聞こえる…
     「…先輩、本当にレジスタンスを殺っちまうんですか?」
     「そうらしいな」
     「でも、オレはどうも気が…」
     「言うな、オレだってそうさ、でも仲間が殺されたとなっては…」
     「………」
カボス  や、やばい、急いでエリスさんの所へ行こう。
GM   またしばらく走って家に着いた。当然ながら家の中は真っ暗。
カボス  はあはあはあ…うーん、まだ中にいるのかなあ? ドンドンドン!
GM   しばらくすると、中から物音が聞こえて…
カボス  うわ、まだいたのか?! 急いでその辺に隠れます!!
GM   カボスが隠れたとほぼ同時にドアが開いて、ロベルト君が顔を出した。彼は辺り をキョロキョロと見回すと、目をこすりながらまた中に入って行った。
ボミオン まるで小学生のいたずらだ。(笑)
カボス  うるさい!…そうかまだ出てないか、とすると…みんなを呼びに行こうかな。今何時頃?
GM   うーん、6時前ぐらいかな。片道1時間ちょいはかかるだろうから、今呼びに行くと、帰っ てきたころにはもう出ちゃってると思うぞ。
カボス  あー、どーしよ…まずいー…そうだ、その辺に配達のおっちゃんか誰かいないかな?
GM   え?…仕事のすんだ新聞配達の兄ちゃんならいるけど。
カボス  素早く紙に手紙を書く、『僕は今、エリスとロベルトの家の前にいる。すぐきてくれ』 と。あの、すいませーん。
GM   おお、ナイス!!うまい手やなー。

 カボスは配達の兄ちゃんに大枚5金貨を払い、ハリソン邸に届けてもらうことに成功した!
 そしてさらに待つこと1時間半…。

GM   7時半頃になって、扉がガチャリと開き、2人が出てきた。
カボス  あちゃー、また手紙を書く。えー『エリスとロベルトがデモに出発する。総督府の前で は憲兵隊が銃を構えて待っている。僕は2人の後をついていくから急いで総督府にきてくれ』…そしてこれ をナイフでドアに刺しておいて、2人を追っかける。
GM   結構結構。さて、時間は少しさかのぼり、こちらはハリソン邸。例の兄ちゃんが手紙を 届けにきた。「はい、確かにお渡ししましたよ」
ボミオン いやー、どうもご苦労さんです。

 さあ!急げ急げ…だがここでリースの英断。「デモの人が集まり始めるのは8時頃からだろうか ら、直接総督府に行くべきよ」…かくして3人は直接総督府へと向かった。

GM   さあ、カボス。君がつけて行くと、まず2人は近所の広場へ行く。そこには仲間 らしい人が何人かいて、何人か集まったところで彼らはそろって出発した。通りを行くと、あっちの 路地から、こっちの公園からと同じような人達が続々と列に加わり、デモの行列はあたかも 小さな流れが集まって大きな川になるように膨れ上がっていく。
カボス  ええーい、もう仕方がない!! ロベルトの手をつかむ、ガシ!
GM   「なんだお兄ちゃん、あんた、こんなとこには用はないだろ!!」
カボス  死ににいきたいのかい? この先には憲兵が待ち構えているんだよ!
GM   「そんなのいつもの事さ、憲兵はいつだって僕らの邪魔をする、でもこれだけ多くの 仲間がいれば、怖くはないよ!」
カボス  鉄砲構えて行ったんだよ。
GM   「ふん、僕らは撃たれるようなことは何もしてないよ、武器を持ってるわけでもない んだ」と、にべもない態度、エリスさんもそれに同意して、カボスを冷たい目で見る。
カボス  あー、そうか、一般人は狙われる理由を知らないんだったな。いや、今度ばかりはそうは 行かないんだよ!
GM   「そんなことを言って邪魔しようとしたって無駄だぞ!」「そうだそうだっ!」

 この様子を見た周りの人間の罵倒を、一身に浴びながらも、必死に説得を試みるカボス。しかし その努力も空しく、デモ行進はどんどん膨れ上がり、総督府へと近づいてゆく…。(カボス「ばかやろう っ!!」)やむなくカボスは路地を走って総督府に先回りすることにした。

GM   カボスが総督府前の公園に着くと、ちょうど残りの3人も到着したころだ。そして周り をよく見ると、あっちの木陰、こっちの二階に銃口らしき物がちらほらと見える。
ジョン  げっ、オレ、どっちに行ってもやばいなあ。
カボス  ああみんな、これこれこういうわけで、説明しても信じてくれないんですよー!!
リース  …ここで叫ぶ…やめましょう!!
GM   ましょう、しょう、しょう…と、リースの声は辺りにこだました…以上。
リース  あああー。(泣)

 いったいどうすればいいんだ!! こうなってしまっては己の無力さを恨むしかない…そしてついに、何も 知らないデモの行列がやってきた!!

GM   デモの行列は高らかに合唱しながらこちらに向かってくる。歌詞は「我が国の栄光を、 我ら人民の自由を、平等を、平和を…云々」デモの先頭には…カボスしか知らないけど、昨日演説をぶって いた青年がいる、やっぱこの人がリーダー格らしいね。そして少し遅れてエリスとロベルトの2人もいる。 みんな何も知らずに歌を歌い続けているぞ。
リース  行列の前に立ち塞がって、叫ぶ。…やめてください、あなたたちは…

 しかし、リースの叫び声も、数千人の歌声にはかなわなかった。押し寄せる人々の波は、リースを押しの けてひたすら進む。他のメンバーも必死にこれをくい止めようとするが、理想に燃える行列の前には蟷螂の 斧。そして行列はついに…。

GM   …とうとう行列は総督府前の公園に到達してしまった。すると途端にあちこちから憲兵 隊が現れ、行列に銃口を向ける。
カボス  く…仕方ない。このままじゃ僕たちまで撃たれる。物陰に隠れましょう…。
ジョン  くそう!
GM   すると憲兵隊の向こうから髭を生やした将校が現れ、騒然としているデモ行列に向かっ て叫ぶ、「国家に仇なすテロリスト共め、我がヴァルモン軍の裁きを受けよ!! う・て・えーっ!!!!」
リース  やめてえーっ!!!(叫ぶ)

 号令一下、無慈悲な銃口が一斉に火を吹いた。たちまち辺りは血に染まり、倒れた人の間をパニック状態 の群衆が逃げ惑う。憲兵隊はさらにそこに第二次斉射を行い…一行はその光景を呆然と見守るしかなかった …。

GM   さて、惨劇は終わった。群衆の大半は逃げ延びたようだが、あとはそこらじゅうで血に 染まって倒れている。憲兵隊はそそくさとその死体を…まだ息のあるものも…無造作に片付け始める。
ジョン  あの2人はどうなった?
ボミオン エリスとロベルトは?
GM   わからん、探すなら知覚判定。
ジョン  成功。
ボミオン 失敗。
リース  私はまだ呆然としてます…。
カボス  僕も離れて見てます。
GM   ジョンは、残念なことに2人を発見した。2人とも石畳のうえに倒れている。
ボミオン 近づいて、調べて見る。
ジョン  まだ生きてるかな?
GM   うーん、ロベルトはすでに息が無い。エリスはまだ息があるが、胸を撃たれたらしく、 もう手の施しようも無いね。
ジョン  ああ。
GM   エリスは最後の力を振り絞ってジョンにすがりつき、言う。
    「ロベルト…ロベルトは・・大・丈夫…ですか?…」
ジョン  …ロベルトは、無事でしたよ。
GM   「ああ、よかっ…た」とだけ言うとエリスは息を引き取った。
ボミオン ああ…。

 とりあえずジョンとボミオンはどさくさに紛れてエリスとロベルトの遺体を他の場所に移した、憲兵隊の 無造作なな遺体処理に耐えられなかったからである。
 そのうち放心状態だったリースとカボスも我に返り、(直後にカボス血を見ては気絶、危うく片付けられ る所だった)2人を手伝って遺体を埋葬する。

カボス  やはりどう考えてもレジスタンスをハメた奴がいるわけだ。
ジョン  だれがハメたか分からん…。
ボミオン ヴァルモン軍がレジスタンスを片付けるために仕組んだと思ったんだけどなあ。
GM   さあ、どうかなぁ?いくらヴァルモンでも(結構ひどい言い方だな)仲間の軍人や憲兵 を殺してまでは…。
カボス  ああ!! バークレーが怪しいっ!! バークレーが怪しい、バークレーが怪しいっ!!

 怒りに燃えた一行はハリソンの屋敷に殺到する。だがバークレーは不在、ハリソンも「忙しい」とか言っ て、一行の話など歯牙にもかけない、これはハリソンも怪しい。と、一行はにらみ、ここはおとなしく引き 下がり、外で張り込むことにした。

GM   しばらく見張っていると、病院のほうに、警察の大型蒸気車がやってきて、なにやら運 び込み始めた、その数ざっと十数体。どーみてもさっき殺された人の死体らしいね。
カボス  リースさん、ジョンさん、医者や軍人の特権で入れませんかね?
GM   それは可能でしょう。
リース  ちゃんと白衣に着替えてから行く。あの、私、軍医をやっております者で、こちらのお 手伝いを…
GM   「ではそちらの方は助手ですか?あ、軍人さんも、ご苦労様です」と、あっさり通して くれた。

 まずは遺体が運び込まれたと思われる霊安室に向かう。

GM   はい、もうひとつ角を曲がれば霊安室だ…って時だった。はい、例によって知覚判定。
ジョン  WOL成功。
リース  成功。
ボミオン 失敗。
カボス  WOL成功、幸運の風に乗って…。
GM   建物の中だから、風は働かないよ…ってそれはソードワールドか。(笑)
カボス  ああ、シルフいない、ノームもいない!(笑)
GM   さて、角の向こうから話し声が聞こえる。声はまさしくハリソンとバークレーだ。「外 には誰もいないな?」、「はい、先生」、「それでは早いうちに死体を移そう…」と言うとガチャリと、ド アを開ける音がして、二人は霊安室に入り、しばらくすると死体をひとつ持ち出して、裏口の方へ去った。
  カボス  戻ってくる気配は無い?
GM   大丈夫みたいだ。

 病院の裏口から出て、今度は勝手口からハリソンの屋敷に潜入する。一階をくまなく捜した結果、地下へ の階段を発見し、おのおの武器を構えると、地下へと降りて行く…。

GM   階段の突き当たりは大きな鉄の扉だった。錆び付いた鎖と、これまた錆び付いた大きな 錠前で堅く封印されている。
カボス  ふっふっふっ、ここは操作判定の高いボクが…
GM   ところが、錠前は錆びまくっていて、開けるのは不可能だ。
カボス  ええ?! じゃあどこへ行ったんだ?

 すったもんだの末にようやくわけが分かった。この扉は実はただの壁で、右側の壁に隠しドアがあったの だ。

ジョン  よし、中に入ってみよう。
GM   中はかなり暗いが、しばらくすると目が慣れてきた。周りを見ると…そこには幾つもの ガラス容器があり、中にはなにか変な肉塊のようなものがひからびている。
リース  何かしら?
GM   リースには分かるけど、どうやらそれは人間の臓器らしいね。
カボス  気味悪がって見てる。
ジョン  問題の2人は?
GM   ここにはいない、もっと奥らしいよ。
カボス  気分悪いから早く行きましょう。必死に気絶するのを耐えてるんです。(笑)
リース  私は見慣れてるから、平気。
カボス  機械のスクラップは見慣れてるけどねー、人間のは…(笑)とにかく次の部屋をのぞく。
GM   そおっとのぞくと、そこは研究室らしい。部屋の奥ではハリソンとバークレーがメスを 使ったり、何やら変な溶液を扱ったりしてる。
ボミオン ま、様子を見てみよう。
GM   見ていると、ハリソンはその変な溶液の入った容器の中に、死人の心臓を浸した…そして しばらくすると、なんと死んでいたはずの心臓が再び動き始めた!!
     「ふふふ、ここまで来るのは長い道程だったな、バークレー」
     「はい、まさか降魔の溶液を使えばよかったなんて…」
     「この心臓を使えば、新たな生命体を作り出す事も可能だ、試作品も、ほとんど完成していること だしな…」
     というその目はすでに狂気の光を宿している。
ジョン  そこでカツーン、と出て行く!
ボミオン その道程ももう終わるんですよ…と。
GM   「ほほう、やはり来たか、君たち。それでは私の発明した永久臓器の研究材料になって もらうとしようか。

 ここでGMはお決まりの能書きをたれる。それによるとこの人、元々は臓器移植の研究をしていた。しか し、だんだん彼の情熱は歪み始め、そのうちに各種の生物をくっつけて合成生物(キメラ)を作り出すこと に熱中し始めたたのだった。
 ところが、生物をくっつけても、肝心の(文字どおりやな)臓器が拒絶反応を起こして、生命体が死んで しまうため、それに耐え得る臓器を作り出す研究を続け、つい先日それが可能となった所だったのだ…特殊 な薬品に降魔鉱石(降魔の影響を受けた石)を溶かし込むことで。

ジョン  つまり材料集めのためにレジスタンスをハメたと…。
GM   「その通り、このバークレーはこれでも元は殺し屋でね、しかしいくらなんでも今回は 材料が余ってしまうな」
カボス  先生のお考えは僕たちには理解できません。
リース  先生…。

☆敵キャラクターデータ

        ハリソン          52歳  男性  医者
           体位 筋力 反射 器用 知恵 感応 容姿 身分
           15 13 13 20 36 16 17 18
        操作:33%  回避:13%  装甲点:0  HP:38
        装備:メス(カミソリ)

        バークレー         27歳  男性  密偵
           体位 筋力 反射 器用 知恵 感応 容姿 身分
           18 17 28 31 15 20 13 14
        操作:59%  回避:28%  装甲点:2  HP:46
        特技:護身用拳銃、ダガー、メス、革胸甲


GM   「さあ、お話はこれくらいだ、やれっ、バークレー!!」とハリソンが言うと、バーク レーは銃(護身用拳銃)を抜いた。えー、運動判定が最も高いのは…バークレーか、じゃあ、誰をねらった かな?(ダイスを振る)…はい、カボスに…ダムダム弾命中。対弾防御は取れないよね。
カボス  うわぁ、きいたぁーっ!!
GMボミオン あーいーのーめざめーっ。(笑)
カボス  ちゃかすなー!(笑)
GM   はい、ダメージは…GMうれしそうです(笑)…12発。
カボス  痛いー、痛いよー。誰か弾を抜いてくれー!!
ジョン  オレはロングソードだから、誰か先に撃ってくれ。
カボス  飛び道具はナイフくらいしか無いし…よし、一か八か銃をもってる手を狙って投げる。

 GMは1/2判定するようにと言うが、カボスは楽々成功。GMのバークレーが銃を取り落とした かどうかのチェックはなんと失敗…あっぱれカボス! リースはここぞとばかりにに徹甲弾を放ち4点のダ メージを与える。ボミオンの棍棒も当たって7点のダメージ。ジョンのロングソードは…

ジョン  あ、失敗、WOLで…これも失敗…げげ、しっぺ返しだぁ!!
GM   じゃあ、ロングソードは棚に当たって真っ二つに折れた。
ジョン  ああー。
GM   さらに棚の上からビンが落ちて来て、割れる。そしてそのしぶきがジョンにかかると… ジョンの軍服がジュウジュウ溶け始めた。
ジョン  うわああ!!あわてて脱ぐ。
GM   それは次のラウンドね。

 こうなると勝負はもう見えている。バークレーは一行のタコ殴りにあって、わずか2ラウンドで眉間をぶ ち抜かれ、あの世行き。だがボミオンに6点の置き土産を残して行く。(もうちょっと頑張ってくれると思 ったけどなー)

GM   ハリソンはさらに奥の部屋に逃げ込んだ。
カボス  追っかける。
GM   奥の部屋は行き止まりになっていた、ただし…
ジョン  やっぱり、そうきたか。
GM   部屋の真ん中には巨大な水槽があり、そしてその中には何とも形容詞がたい感じの巨大 な肉塊が、ドクンドクンと脈打っている。ハリソンはちょうど何かのレバーに手をかけたところだ。
カボス  あー、読めたぞ、早く突っ込むんです!!
GM   しかし彼はその前にレバーをがしゃんと降ろしてしまった。すると水槽内の溶液が抜け ていき…
ボミオン ああー、いやだー。
GM   完全に溶液が抜けてしまうと、そいつはグチョグチョと水槽からはい出して来た。
「あーはははは、ゆけい、我が息子よ、こいつらをお前の一部としてしまえぇっ!!」と叫ぶ姿は 既に獣のそれだ。
ジョン  かわいい息子だぜ。
GM   しかし突然、肉塊は君たちではなく、手近にいたハリソンに触手を伸ばした。
ボミオン あらら。
GM   ハリソンは狂乱して抵抗するけど、全く無駄。触手でゆっくり引き寄せられ、体を包ま れて、生きながら肉塊に取り込まれて行く。当然耳をつんざく絶叫が上がるわけだ。
ジョン  マッドサイエンティストの最期か。
GM   何をのんきなことを、ハリソンを取り込んだ肉塊は、さらなる獲物を求めて君たちにず るずるはいずりよって来るぞ。
カボス  こーいうのは強いに決まってます! 逃げましょう!
ボミオン そうしましょか。
ジョン  戦いたい…。
カボス  こんなバケモンは軍に任せるべきですよ!!
リース  私も逃げに賛成。
ジョン  しかたないな。

 そうと決まれば長居は無用。脱兎のごとく部屋から飛び出すと、ドアを片っ端から厳重に閉めて、屋敷か ら脱出した。
 急いで一行はあの憲兵詰め所に向かい(もっと強力な軍隊は近くにはいなかった)、事情を説明する。無 論、誰もそんな話を信じるはずは無いが、ジョンが士官風を吹かせて無理やりに武装した一小隊を駆り出す。

GM   さあ、みんなが屋敷に戻って来ると、ちょうど肉塊が最後の扉をぶち破った所だった。 憲兵の皆さんは「な、なんだこりゃぁ?!」と、恐れおののいていっせいに拳銃をぶっ放す。弾はピシピシ 当たるんだけど、その傷口はすぐに塞がってしまう。君たちはどうする?
一同   見てます。(笑)
GM   あ、そ…それじゃあこのあとしばらく肉塊と憲兵隊の死闘が続く、肉塊はかなりしぶと いが、ついに憲兵の手榴弾によって爆発、四散した。そして散らばった肉片の中に混じってこれまた大きな 心臓が転がっている。半分焼け焦げながらもまだ脈打っているぞ。
ジョン  憲兵から剣を借りて、ズタズタにする!!
GM   しかしなおもぴくぴくと動き続けているぞ。

 結局、この悪魔の申し子は炎によって焼き滅ぼされた。そして地下の研究所も憲兵隊によって直ちに破壊 されたのだった…後に残ったのはたなびく一筋の煙だけ…。

                   (…そして…)

GM   ボォーッ、ボォーッ、チリンチリン。アルダムゆき、ドルバ連絡船、ただいま出航いた します。まだご乗船されて無いお客様はお急ぎください…。
カボス  ああ、やっと帰れるなぁ。
GM   事件が片付いた次の日、君たちはギリアに帰ることにした。こんな悲しい思いをした土 地には誰も留まりたくなかったからね。
     君たちは複雑な思いで、もう一度、ロドンの港に目を向けた。
カボス  遠い目で眺めていよう。
リース  …ロドンの海は、悲しい色ねえ。

 一行の周りでは、別れを惜しむ人々が、テープを投げあったり、手を振りあったりしていた。しかし、 彼らの目にはそんな物は映っていなかっただろう。その目はただ、遠くを見つめていたのだから。
 見つめる先の虚空には、はたして何が浮かんでいたのであろうか…。


                                        (第2話・完)