☆五竜亭RPGリプレイ「ガルフネットの一番長い日」☆

最終話
長 い 日 の 終 わ り


☆前回までのあらすじ☆

 迷宮最深部に到達したガルフ、フンバルト、ケドは、古代アウグス人の遺言が刻まれた黄金のプレートを発見する。
 が、迷宮には「天の涙の裁き」…つまり豪雨によって迷宮が水没する呪い…がかけられており、ついに三人は迷宮内の小さな割れ目に追い詰められてしまう。
 絶体絶命のピンチ!!……と思われたその時、フンバルトが発見したものとは一体何か…?


GM 三人が岩盤をよく見ると、スターホーンで砕かれた部分がキラリ、と光った。
フンバルト 「!?……お、おい二人とも、これはまさか……黄金?!」
ガルフネット 「 …(岩を少し調べて)そ、そうや、間違いない。これは正真正銘の金の鉱石やで…
…おいフンバルト、もうちょいその辺の岩を砕いてみい!」
フンバルト 「心得た…トワァーッ!!」



 フンバルトが辺りの岩を打ち砕くと、あちこちから高純度の金鉱脈が顔を出します
 (えっ、「そんなに岩を砕いてスターホーンは大丈夫なのか?」ですって?…この際そんなことは言いっこなしですよ)。


ケド 「…そうか、分かりました!」
フンバルト 「どうした、ケド?」
ケド 「この山です、『アウグス王国の遺産』とは、この山そのものの事だったんですよ!!」
フンバルト 「なるほど、つまりこの山はアウグスの隠し金山と言う訳か……」
ケド 「そうです。アウグス人たちは、いつか自分たちの末裔が王国を再建するときの軍資金として、この山を残したんでしょう……」
フンバルト 「ふむ、大発見ではないか!…なあガルフよ!!」
ガルフネット 「…………(無言)」


 喜ぶケドとフンバルトをよそに、ガルフは何やら一人で考えこんでいる様子です。普段なら一番に大喜びするはずなのですが……?
 不思議に思った二人でしたが、ふと腰まで水が上がって来ている事に気づいて我に帰ります。
 再び慌てふためく二人。
 そのとき、ずっと無言だったガルフが口を開きます。


ガルフネット 「なあ、取り立て君?」
GM 「ハイハイ」
ガルフネット 「アウグス王家の血が絶えた今、宝は発見者のモン…そうやったな?」
GM 「ハイ、ソノトオリデスガ?」
フンバルト 「おいっ! ガルフ!! この期に及んで何を言って……!!」
ガルフネット 「(無視して)さよか。ならここで宣言さしてもらうで…この金山は、発見者のウ・チ・の・モ・ンやあーーーーーっ!!!!(大声で叫ぶ)」
ケド

フンバルト

「?!…な、なるほど!(ガルフの意図を悟った)」
ガルフネット 「(引き続き叫ぶ)さあ取り立て君、借金キレイに返したるさかいに、とっとと差し押さえてんかあーーーーーっ!!!!」


ばあっ


 これを聞いた取り立て君は直ちに反応します。


GM 「☆◎◇◆《:※…オウゴン含有率、計測カンリョウ………」
ケド 「早く、早く〜!(水は胸まで上昇)」
GM 「……オウゴン埋蔵量、試算完了…」
フンバルト 「まっ、まだか〜!(喉まで上昇)」
GM 「……ザイサン価値、算出完了……」
ガルフネット 「…ぶくぶくぶく…!(水没)」
GM 「……転送ジュンビ、完了……サ・シ・オ・サ・エーーーッ!!!!」


 次の瞬間、アウグスの金山は迷宮もろとも消えうせ、一行の周りに空と山々の風景が広がります……が……。


フンバルト 「ちょ、ちょっと待て、周りに何もなくなったと言うことは…!」
ガルフネット 「『落ちる』ちゅうこっちゃ〜!」
ケド 「うわあああ〜!!」


 そのまま落下する三人…ガルフは露出した水脈に落ちましたが、ケドとフンバルトは地面に落ちます(しかもケドの上にはフンバルトが落下、ケドはあえなく気絶…)。
 「ウチは助かった」と喜んだガルフでしたが、その頭上に金塊が落下…(取り立て君「オツリデス」)…彼女も気絶します(笑)。


ぺた


GM さて、取り立て君は三人の頭上を一回りすると、こう言います…
「がるふねっと様、借金ノ御返済、アリガトウゴザイマシタ。マタノ御利用ヲ、オマチシテオリマス。…ソレデハ、サヨウナラーッ!」
ガルフネット 「ふ…ふざける…な…(ガクっ)」


 …それから十日後、死ぬ思いで五竜亭に帰還した三人に、やじ馬たちの馬鹿騒ぎが聞こえて来ます。どうやら五竜亭はお祭り騒ぎの様子…


ガルフネット 「…なんやなんや、ウチらがこんなしんどい思いして帰って来たっちゅうのに、勘にさわる奴らやナァ」
ケド 「まあとにかく中に入りましょうよ」
GM …中に入ると、君たちを発見した野次馬たちが近寄って来ます。
野次馬A 「おい三人さん、残念だったなあ。
 こっちじゃナントカ王国の財宝よりもオイシイ仕事があったってのになあ…いやー可哀想に」
ガルフネット 「?!…何やて?」
野次馬B 「いやな、十日程前にジェダの町の外れに突然、山が降ってきやがったんだ!」
野次馬A 「しかもその山にゃあ、すげえ量の金鉱が詰まってやがってなあ…俺たちのほかにも何万人って人間が集まってよ……云々」
一行

「!!!」
野次馬C 「ところでAよ、山の下敷きになった魔法使いのジイさんはどうなった?」
野次馬A 「うん、どうやら命だけは取りとめたらしいな…全く、頑丈な奴だぜ」
野次馬B 「ハハハ…頑丈なジイさんに乾杯だ!…ほれ今日は俺たちのおごりだ、ガルフたちも遠慮なく飲み食いしてくれよな……… 」


 呆然とする三人をよそに、五竜亭の喧噪は深まって行く…。
 はて、一体ナンボほど野次馬どもにおごらせたら、くたびれ儲けの元が取れるんやろか…?
 ガルフネットは遠のく意識の下で、そんな事を考えていた………


《ガルフネットの一番長い日:完》 


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