☆五竜亭RPGリプレイ「ガルフネットの一番長い日」☆

第二話 黄金宮へのお誘い


☆前回までのあらすじ☆

 今年も22回目の誕生日を迎えたガルフネット。
 だが、彼女の弟弟子・ラディールがよこしたプレゼントは借金取り立てマシーン「取り立て君」だった。
 200年前に彼女が借りた金貨一枚が、年利1割を繰り返すことでいつの間にか莫大な借金に膨れ上がっていたのだ…。
 「取り立て君」によって所持品を全て差し押さえられたガルフネットに明日はあるのか…?


GM さて、てなわけでガルフは無一文と。
ガルフネット 「ぐぐぐ…こうなったら何としてでも一獲千金を狙わにゃあ…(涙)」
フンバルト 「ふむ、曲がりなりにも御婦人の危機…我輩、手助けせねばなるまいが…(笑)」
ガルフネット 「ああフンバルト、おまえはええ奴や、こんなガルフネットでも助けてくれるんやナァ(笑)。
 …さてケド、おまえもウチの一獲千金をてつどうてくれるな?」
ケド 「えーと…僕はあっちのほうでマリアさんとお祈りしています(笑)」
ガルフネット 「なあマリア、ウチのためにちょいとそのケド貸してえな〜」
GM (聖職者・マリア口調で)
「ガルフ、あなたがいつもお金の事ばかり考えていたから、 こんなことになったのですわ。
 さあ、一緒に我が父に懴悔しましょう!」
ガルフネット 「…じゃあ、あんたはウチに鼻で焼きそば食えって言うんか?」
GM (そうですわ、とも言えんな…そうだ) 
「ガルフ、それこそ我が父が与えたもうた試練なのです!」(爆笑)
フンバルト 「ほう、うまく逃げたな(笑)」
ガルフネット 「いっこもうまいコトないわ!
 オマエんトコの神さんは、鼻でやきそば食わすんか!(笑)」


 結局ガルフは力づくでケドを奪還しますが、ここで奇妙なことに気づきます。
 所持品のうち「魔神の壷」(ガルフの不老不死の秘密です)と、エドガーのプレゼントボックスのみは差し押さえられずに残っているのです…。


ガルフネット 「まあ、魔神の壷は値段の付けられんアイテムやからよしとして、なんでこのプレゼントボックスが…?
 がさがさ(といいつつ箱を開けるしぐさ)」
GM 開けてみると、中には古ぼけた水晶玉がはいっています。
エドガーが言うには、「質流れ品だが、砕けば魔法の触媒にでもなるだろうと思った」…とのこと。
ケド 「ねえ取り立て君、この水晶玉は差し押さえないんですか?」
GM 「☆◎+◇×÷◆…ソノあいてむニハ、値段ノ付ケラレナイ程ノ価値ガアリマス」
一同 ?!?!?!
ガルフネット 「おいケドっ! この水晶玉、ちょっと調べてみい!!」
ケド 「はいガルフさん!
 …えーと、まずは魔法学院に持って行って、図書館に行って…」
GM 一体何日かかるんだ?(笑)
フンバルト 「よし、こうなったら『スターホーンを磨く』のアクションを使いながら叫ぶぞ。 誰かっ、この水晶玉を知っている者はおらんのかあっ!!」
GM (よし、じゃあヒントだ)その声を聞いて、五竜亭のおかみがやって来た。
「あら、ガルフネット、こ汚い水晶玉ねえ(ガルフ「ほっといてんか」)
 …この布巾で磨いてあげるわ…ごしごし…はいどうぞ」
ガルフネット 「え、何のこっちゃ?……あ、これはっ!!」


たま!?


 きれいになった水晶玉をよく見ると、何と、その中には絵や文字のようなものが封じ込まれています。
 でも、小さすぎて読めない……。


ガルフネット 「ああ、今日は『大きくなあれ』や『小さくなあれ』の魔法も持って来てへんしなあ…おいケド、なんとかならんか?」
ケド 「え?
 じゃあ、『困ったなあ』と言いながら(このゲームでは、キャラごとに決められたセリフを吐きながら行動すると、判定が有利になります)、
 『実力』(能力値の一つ)で判定だ。…27です」
GM じゃあ楽勝だ。ひそひそ…(耳打ち)
ケド 「ふんふん……簡単です、暗い所で光を当ててみればいいんですよ」
一同 おおー、な〜るほど!(感心しつつ、なぜか笑い)
フンバルト 「おい、そこな野次馬の盗賊、ガルフにランタンを貸してやるのだっ」
GM 「はいよガルフ。でもこれはあくまで貸すだけだ、分かってるな、貸しただけだぞ取り立て君」(笑)
ガルフネット 「…あんた、覚えときや(笑)」
ケド 「さあ、二階に行って、雨戸を閉めましょう!」


 暗室で水晶玉に光を当てると、中の絵や文字が拡大されて壁に映ります。映し出されたのはどこかの地図のようですが……。


GM 地図はどこかの山岳地帯のようだ。
地図の真ん中辺りに頂上が真っ平らな山があって、そこに×印が描かれている。そして横には古代文字の文章が…。
フンバルト 「ふふ、我輩の苦手の頭脳労働か、まったく退屈であるぞ(泣笑)」
ガルフネット 「(フンバルトに)まあまあ、もう少しの辛抱や。きっとそのうちチャンバラもあるはずやからなあ(笑)」
ケド 「えーと、古代文字なら、僕もガルフさんも読めますよ」
GM 「(あ、そうか)地図の横には古代文字でこう書かれていた」

  『我が王国の復興を志す…富の山……黄金宮を…せよ。
   王都より馬の歩みにて南に10日、西に10日のかの地に希望はあり。
   ただし………………涙の裁きあり……がアウグス…………………………………』


ちなみに、「……」の所 は水晶に傷が入っていて読めないね。
ガルフネット 「何のこっちゃ?」
GM はい、ガルフとケド。「実力」で判定してみて。
……ふむ、どちらも成功ね。
えー、文中の「アウグス」ってのは、どうやら今から2000年近く前に栄えた「アウグス王朝」の事を指しているらしい。
ガルフネット 「へえ」
ケド 「す、すごい…もっとその国について教えてください」
GM はいはい(ケド、おまえはこの事を知ってるんだぞ)。
…アウグス王朝は莫大な黄金を所持していたとされており、別名を「黄金王国」とも呼ばれるほどの豊かな国だった。
現に当時の遺跡からは多数の黄金の品が発掘されていて、伝説によると、その王都には黄金で出来た宮殿、黄金宮があったとか…。
ケド (眼を輝かせている)
ガルフネット (ガッツポーズしている)
フンバルト (寝ている)
GM …しかしまあ、こういった古代王国の常で、その王都の場所や滅亡の理由など、肝心なことは仮説ばかりで、何一つ分かっていない。
…そのためアウグスは考古学の世界では「謎多き王国」などと呼ばれている、そうな。
まあ、日本で言えば、邪馬台国みたいな扱いかな?
フンバルト 「ふう、説明は終わりか?(笑)」
ケド 「やった、やりましたねガルフさん!」
ガルフネット 「しかしケド、肝心の王都の位置が分からん事には、地図の場所も分からへんやないか…。」
ケド 「(キャラシートを見て)ようし、じゃあ『歴史について調べる』のアクションで、僕の持ってる歴史の本を調べてみましょう!!」


なぜなに


(待つことしばし……)

ケド 「皆さん、王都の位置についての記述を見つけましたよ!…GMさんどうぞ(笑)。」
GM はいはい。
えー、アウグス王都の位置については現在、二つの説が有力です。

まず一つ目は『ユキリア大陸南部の半島付近の遺跡群がそれである』と言う説、
そしてもう一つが『現在のセルフィスの町が、アウグス王都の名残である』と言う説なんですね。
あと、滅亡の理由としては「疫病の流行」だの「異民族の襲撃」だの「大きな体に進化し過ぎて、
環境の変化に耐えられなかった」だの「隕石の衝突」などが挙げられています。
ケド 「進化だの隕石だの、恐竜じゃないんですから…(笑)」
フンバルト 「しかし、あのセルフィスの町が…また無茶な話だな(笑)」
ガルフネット 「(少し考えて)ちょっと待ってや。
 もしユキリア南部の半島に王都があったとしたら、そこから馬で南と西に二十日も行けば土左衛門や…
 マスター、セルフィスの南西に山地はあるんか?」
GM ふふふ、ガルフご名答!
セルフィスの南西部は、これでもかってくらいの山地だっ!
 (実はユキリアの地図なんか見たことないんだけどなぁ…まあいい、勝手に決めちゃえ!)
ケド 「か、感動です……」
フンバルト 「よーし、そうと決まれば、ゆくぞ愛馬トランザム! 黄金の山目指して、いざっ!!(笑)」
一同 おおーっ!


 連載2カ月目にしてようやく冒険に出発!!
 …やっぱ導入長すぎたかなぁ、などというGMの反省は置いといて、「セルフィスより馬の歩みで南に10日、西へ10日」の山を目指して進む三人。
 果たして、三人を待つ冒険とは一体……そしてガルフの借金返済大作戦(仮)の結果や、いかに?


 でも待てよ、PCのみなさん。今回の冒険は山なんだから、装備はきちんと整えないと…
 あ、ガルフ、野次馬を脅してアイテムを押し借りするなっ!
 ああ、フンバルトも装備を人任せにしないっ!!
 まったく、ケドが泣いてるぞ。


 …てなわけで、来月をお楽しみに。


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