☆五竜亭RPGリプレイ「ガルフネットの一番長い日」☆

第一話 誕生日の贈り物


麦蒔きの月、五日(10月5日)
今日は彼女の誕生日
お祝いの日です
ケーキの日です
プレゼントの日です
そう、今日は年に一度のおめでたい日
…だったはずなんですが……


GM さて、今日は麦蒔きの月五日…そう、ガルフネットの誕生日です。
A君
(女魔術師
 ガルフネット)
「おお、それはめでたい。さーみんな、今日はウチの誕生日や、プレゼントちょうだい(笑)」
Bさん
(騎士フンバルト)
「むむむ…我輩、そんなことはすっかり忘れておった(笑)」
Cさん
(魔法学院生
 ケド)
「ああ、そういえば今日はガルフさんの二百何回目かのお誕生日でしたね(笑)」
ガルフネット 「アホ、まだ22回目や! 来年も、再来年もウチの誕生日はずうっと22回目なんや、よう覚えとくんやで、ケド!!」


ウチが主役


 今回はフンバルト、ガルフネット、ケドの三人でゲームが展開します。
 本当はD君と いうプレイヤーも参加するはずでしたが、今日は欠席(おかげで予定が狂ったぞ)。
 まあ、ゲームの方はうまく盛り上がってくれたようです。


GM さて、プレゼントのことで散々モメていると、五竜亭の扉が開きます。
「ちわぁ、トライアル運送で〜す。ガルフネットさん、いらっしゃいますか?」
ケド 「あ、運送屋さんだ」
ガルフネット 「一体何の用や?」
GM この兄ちゃんはエドガー。五竜亭によく来る運送屋さんで、皆さんとも顔見知りです。
「あっ、ガルフネットさん、おとうと弟子のラディール様より、お誕生日のプレゼントが届いております………よっこらしょっと」
と、エドガーは一抱えもあるようなプレゼントボックスをテーブルに置きます。
ガルフネット 「おお、あいつからか。えーと、受取のサインはここでええんやな?」
フンバルト 「こりゃまた大きな箱だな」
GM それからエドガーは小さな箱をその横に置いて、「こっちは私から…」
このエドガー、礼儀にはきちんとした男ですよ。
フンバルト 「むむむ、礼儀と言われてはこの我輩、黙ってはおれまい(笑)」
ガルフネット 「あんたの礼儀はややこしいから、いらんわ(笑)。…それより、すまんなエドガー、あんた出世するでぇ」
GM 「いえいえ」
ケド 「ところでガルフさん、この差出人のラディールさんって、どんな方なんですか?」
ガルフネット 「うん、あいつはな……」ってプレイヤーはそんな奴知らんで(笑)。


 このラディールと言う人、200年あまり前にガルフネットと同門になった男で、いまはセルフィスの町外れに住んでいます。
 魔術だけでなく兵術にも長けた人物ですが、ガルフのように不老不死の体では無いので、当然、ものすごい年寄りです(でも、むちゃくちゃ元気)。


ガルフネット 「…とまあ、そんな奴や」
GM なお、この人は元々はケドの様に真面目な性格だったけど、ガルフのせいで策略の達人に生まれ変わったとかなんとか…(笑)。
フンバルト 「………」(あきれている)
ケド 「変わりませんね、ガルフさん…」
ガルフネット 「えええ、黙れ!奴にはちょいと世間の厳しさを教えてやっただけや! そんなことより、箱を開けて見ようやないか」
GM で、どっちから?
ガルフネット 「そらもう、デカい方に決まっとるがな(笑)…どれどれ……」
ケド 「わー、一体何なんだろう?」
GM …ガルフが箱を開けると、突然辺りに閃光がほとばしった!
フンバルト

ケド

「?!?!」
ガルフネット 「わあ、何や何やぁ?!」
GM 閃光の中から現れたのは、銀色の金属球に一つ目と翼と尻尾をつけた、奇妙な物体だ。
「ハジメマシテ、がるふねっと様。ワタクシ、らでぃーる様ヨリ派遣サレマシタ借金取リ立テましーん、『取リ立テ君』ト申シマス…」
ケド 「なんだこれ?!」
ガルフネット 「え…何のこっちゃあ?」
GM
「らでぃーる様ヨリノ借金ノ返済期限ガ参リマシタノデ、ワタクシ参上シマシタ…」
ガルフネット 「フンバルト、モンスターや!やってしまえ!!(笑)」
フンバルト 「…いや、こんな礼儀正しい言葉遣いの奴を斬るわけにはいかぬ(笑)」


とりたてくん


 「取り立て君」は周りを全く無視して、背中から明細書をプリントアウトします。
 それによると、借用額は金貨1枚、利子率は年1割、なのですが…


ケド 「あれ、ちょっと待ってください。金貨1枚が年1割の複利で200年経つと…」
GM 「借用ヨリ200年ガ経過、従ッテ請求額ハ金貨一億八千九百九十万五千二百七十六枚、オヨビ銀貨5枚トナッテオリマス。
 …ナオ、契約ニヨリ、がるふねっと様ガ鼻カラそーす焼キソバヲ召シ上ガラレタ場合、借金ハ帳消シトナリマス。
 イカガナサイマスカ?」
ガルフネット 「?!…そんなカネ、あるわけないやん。仮にあっても払うかいな(笑)」
フンバルト 「ほう、200年も経つとそんなになるのか、数字は恐ろしいのう(笑)」
ケド 「………ねえ、ガルフネットさん、本当にそんな借金したんですか?」
ガルフネット 「し、知らん知らん! ウチは知らんでぇ!!」


 必死に否定しようとしたガルフネットでしたが、「取り立て君」のレーザー攻撃によって、「昔のことを思い出す」のアクション
(GMがあらかじめ各キャラに与えた行動で、その行動は自動的に成功する)を使う気になります。


ガルフネット 「…思い出した…確かに200年前、ラディールに金貨1枚借りた…
 あとシャレで『返せなんだら鼻でソース焼きそば食うたる』って言うた、確かに言うた…」
ケド 「しかし、何で200年も放っといたんですか、ガルフさん……!」
ガルフネット 「いやな、一年してあいつが取り立てに来たとき『必ず返すとは言うたが、いつ返すとは言うてない。
 100年、いや200年もしたら返したる』言うてやり込めたんや。
 …あん時はウチ、あいつがあと200年も生きられるとは思わんかったさかいなあ……」
フンバルト 「ガルフよ、そこへなおれっ! スターホーンのしずくにしてくれる!!(笑)」
ケド 「ひどいひどい、酷すぎますよガルフさん!!…(中略)…僕も気を付けようっと(笑)」
ガルフネット 「…ぐぐぐ、ケドに言われっぱなしなんは悔しいが、今回ばかりは返す言葉があらへんわ(笑)」
GM ちなみにガルフ。このピンチを切り抜けるのに役立つアクションがキャラシートに書いてあるはずだけど?
ガルフネット 「分かっとる。『鼻でソース焼きそばを食べる』のアクションやろ?」
フンバルト 「そうか、それなら話は早い。ガルフが焼きそばを食えば良いのだ(笑)」
ケド 「そうだ、そうだ!(笑)」
ガルフネット 「あほんだら! この世界最強の美人大魔術師サマがそんな、のび太みたいな真似できるかい!!(笑)」
一同

(失笑)
GM 「ソウデスカ…ソレデハ仕方ガアリマセン。所持品ヲ差シ押サエマス」
ガルフネット 「……うそ?」
GM 「カチャカチャ…財産価値、算出完了…サシオサエ〜!!」
 するとガルフが身につけていたアクセサリーに財布、魔法のアイテムなどが根こそぎ消えうせるんですな。
ガルフネット 「ああっ、ウチの大切な財産がぁ〜!!」


 さらに「取り立て君」は二階に隠してあったガルフネットのヘソクリまで発見し、無情にも差し押さえ、貸主であるラディールの元へ転送してしまいます…
 が、全部で金貨1万枚程にしかなりませんでした。

 あやうしガルフネット!
 ゼニが命の彼女にとって、無一文とは即ち、死んだも同然!!
 このピンチを切り抜けるために、彼女はプライドを投げ捨てて、鼻でソース焼きそばを食うのだろうか?……乞う、ご期待。



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