| 2002.1.25. |
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名前が物語の世界。 そこでは名前はとても長くて、全てを語るのに一晩かかることもある。 それは、美しいお姫様の出てくる話かもしれないし、首のこんがらがった竜の出てくる話かもしれない。世界中を冒険する話かもしれないし、扉も窓もない部屋から一歩も出ない話かもしれない。記憶をなくした男の話かもしれないし、酸素ボンベをなくしたダイバーの話かもしれない。有名な話の、まずいパロディかもしれない。 とにかく、誰もが自己紹介の時に、長い長い話を物語るのだ。物語は、だんだんと洗練されていくだろう。つけ足されたり、削られたりもする。話すたびに結末が違っていたりする。自分の名前なのに、その中に自分が登場したりもする。 なんとすばらしい世界だろう。そこには物語があふれているのだ。 ああ、ぼくもそういう世界に生まれたかった! 物語だけを語り、物語だけを聞いて過ごしたかった! 卒論なんてやりたくなかった! |