2001.10.22.00:40
オレたちはいつものように空き地で練習をしていた。
最強を目指すためにも、日々の精進を欠かしてはならない。
過酷な練習メニューを黙々とこなす。
間接技や投げ技が主体の格闘技なので、端から見るとまるで柔道の練習のようにも見えるが、微妙に違うのだ。

今、冬に行われる大会に向けて、オレたちのやる気は高まっている。
いつも以上の気合いの入った練習に、オレは満足していた。
しかしさすがに練習開始から一時間程経過すると、どの部員にも疲れの色が見えはじめる。
やりすぎたかな、とオレは思う。集中力がとぎれかかっているようだ。
そうだな、そろそろ休憩を入れた方がいいかもしれない。

「───よし、そろそろ休憩にするか。」
「押忍!」

オレたちが汗を拭きながら、ドリンクに手を伸ばしかけたその時。
遠くで「助けて」という声が聞こえた。
急いで駆けつけると、そこにいたのは凶暴そうに牙をむき出す巨大な獣。

だ。

しかも、一頭や二頭ではない。
一、二、三……四頭もいる。───そんな。ウソだろ。
しかし現実に、オレたちの目の前で、四頭の巨大な虎が、道行く人々に次々と襲いかかっているのだ。
迷っているヒマはない。ここは一発、練習の成果を見せるときだろう。
オレたちが戦うんだ、これ以上被害を増やすわけにはいかない。
そのうち、保健所……いや、機動隊かなんかが通報を受けてやってくるはずだ。
それまでオレたちがこいつらを引きつけておくんだ。
……よし。
意を決して、オレは虎の前に立ちはだかる。

「みなさん、逃げて下さい。こいつらはオレたちが……あれ?」

見ると、他の部員はみんな逃げてしまっている。
薄情なヤツらめ。
……くそ。オレも逃げようかな……
しかしおれの気持ちなどまるっきり無視して、四頭の虎はオレの方に近づいてくる。
しょうがない。
死ぬ気でやれば何とかなる!オレは戦いに備えて身構えた。

「こい!オレのサンボを味あわせてやるぜ!!」








【問題】
 このあと、このお話はどういう結末を迎えると思いますか。
 次の中から選びなさい。

 ア.「オレ」が虎に食い殺される。
 イ.「オレ」が見事虎を退治し、「虎殺し」の異名を得る。
 ウ.タイミングよく機動隊が到着。虎を捕獲する。











 エ.四頭の虎はぐるぐる回ってバターになる。


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