| 2001.12.13. |
|
むかし中国に、天が崩れ落ちてきたらどうしよう、と心配する男がいた。 男は、ヒマさえあればそのことを考えていたし、元々が悲観的なたちだったので、その想像はどんどん悪い方へと向かっていくのだった。そしてそのうち、夜も眠れず、昼は飯もノドを通らないほど心配するようになった。 天が落ちてきたらどうしよう、太陽や月や星々が落ちてきたらどうしよう、大地が割れたらどうしよう、そんなことばかり言っているので、男はそのうち誰からも相手にされなくなった。 そしてある日、本当に天が落ちてきた。 みんなはわあわあ悲鳴をあげながら逃げ回った。 男もわあわあ悲鳴をあげながら逃げ回った。 |