2002.3.7.


 例えば物事に意味なんてなくても、それが宇宙の法則なのだとしても、ぼくたちはそこに何らかの意味を求めずにはいられない。無意味から意味を取り出すことこそがぼくたちを確立する思想ってものの得意技で、そこから生み出された意味はやがて思想としてぼくたちの中に刷り込まれていく。そして思想が意味の抽出をよりいっそう容易にする。これは無限の螺旋だ。

 ぼくたちはなにかを意味付けていく種族で、けれどもその作業にはいくつもの欠陥があり、矛盾がある。森羅万象あらゆるものを定義するにはもういくつか高次の方式が必要なのに、ぼくたちはその遥か手前までの思想しか獲得することができない(ように見える)。しかし意味付けを忘れるわけにはいかない。それを不断に行うことこそがぼくたちのアイデンティティなのだ。

 さて、ではぼくたちの眼前に顕れる多くのものに、今日も意味を与えようではないか。物事を思想の明かりで照らし出し、地に落ちた影を読み取ろう!


 しかしぼくには、どうしてもこの―――




 ぼくの名前の横に書かれている「再試験該当者」の意味がわからない。




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