| 2002.1.6. |
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少年と怪物は二人連れだって丘に登り、丘の上に立つ風車の横に立って町の様子を眺めた。 丘の上に吹く風は冷たく、少年はぶるるっと身震いした。 大きな目をすう、と細めて、怪物は少年に言った。 「もし寒いなら、君を食べてあげるけど。おなかの中は暖かいよ」 少年は慌てて答えた。 「いや大丈夫。心配いらない」 しかし、丘の上に吹く風はやはり冷たく、少年はガタガタと震えずにはいられなかった。 怪物は大きな耳をぴくぴく動かしながら少年に言った。 「やっぱり寒いんじゃないか。食べてあげようか」 少年は慌てて答えた。 「い、いや大丈夫。し心配いらない」 それでも、丘の上に吹く風はいっそう冷たく、少年はうずくまって寒さに耐えるしかなかった。 大きな口から白い息を吐きながら、怪物は言った。 「寒かったら言ってくれよ、すぐに食べてあげるから」 少年は慌てて答えた。 「いや だだ大丈夫。しし心配いらない」 とうとう、丘の上に吹く風はとてつもなく寒くなった。 少年はあまりの寒さに気を失いそうになっていた。 鋭い爪をぎらつかせながら、怪物は言った。 「それにしても、これはさすがに寒いなあ」 そこで、少年は怪物を食べてあげた。 |