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ユグドラシル名士録


”三文小説家”エンリコ・リャンドー 33才 170cm 57kg

 活版印刷術の普及により、ユグドラシルにも数多くの本が出回るようになった。そして、当然自分の著作を本にしてみたい、多くの人に見てもらいたいと思うの物も現れた。エンリコ・リャンドーもそんな「夢見る小説家候補生」の一人である。
 成人してすぐに、彼は小説家を目指してこの都市に住み着き、書いて書いて書きまくった。が、売れない。本当に売れない。
 そんなこんなでもう30を越えてしまったが、彼は気にせず毎日書き続ける。おかげで彼は下宿先の家賃をすでに3ヶ月も滞納しており、家主を嘆かせている。
 彼のあだ名”みずっ鼻”は、彼の鼻炎に紙ばかり無駄に使う事をひっかけてつけられた物である。彼はいつも下宿差にの部屋にこもっているので用があるなら会いに行けばいい。
 しかし、彼自身はまだ見ぬ大作を書き上げるのに忙しいが……。
「私の夢は、いつか世界中の人々に読んでもらえる本を書き上げる事なんです」
「す、すいません大家さん。もう少しだけ……あと2日だけ、待ってもらえませんか?」

シナリオプロット
・「実体験こそが素晴らしい小説を生むのです!」と、エンリコに無理矢理1日つきまとわれる事になったバイクチーム。彼は行く先々で騒動を巻き起こし……
・信じられない事態が起きた。彼の小説を本にしたいという人物が現れたのだ! 「そんなまさか?」 男の本当の目的は?


”情報屋の喫茶店主人”ニケ・フェンリル 51才
”アルヴィスの看板娘”ジュリア・フラウ 17才

 バイクチームは、協会からの斡旋で訪れるユグドラシル市民から、日々様々な依頼を受ける。その彼らに欠かす事の出来ない情報提供源の一つが、喫茶店「麗しきアルヴィス」である。
 ここの主人ニケ・フェンリルは、昔バイク乗りだった経験を生かして引退後、この仕事を始めた。
 情報が欲しいバイクチームはこの店でトリプル・D・パフェはを頼み、同時に欲しい情報を告げる。すると、注文の品と共に必要な情報が与えられる。
 ちなみに、このトリプル・D・パフェはバケツ3杯分くらいの量があるバニラストロベリーパフェで、3人がかりでも食べきれない程である。バイクチームはいつもこれに泣かされるが、もちろん残すことは許されない(DはデンジャーのDらしい)。
 そんな彼にとって、ここに勤めている可愛いウェイトレス、ジュリアの笑顔だけが唯一の慰めとも言える。もっとも笑顔と共に差し出される追加のパフェを見れば、それも吹き飛ぶだろうが。
「いらっしゃいませ〜。麗しきアルヴィスへようこそ! 当店自慢のパフェを召し上がってくださいね〜!」

シナリオプロット
・ニケが偽の情報を売ったという噂が流れる。憤慨したマスターはPC真相の究明を依頼するが……。
・ジュリアの事をしつこく追いかけ回しているバイクチームのリーダーがいるらしい。ある日お使いに出たジュリアがなかなか帰ってこなくて……。


”石の魔術師”バーナード・フォーク 43才 158cm 56kg

 ユグドラシル1の宝石鑑定人と言えば、誰もがこの男、”石の魔術師”を指すだろう。
 その鑑定眼は比類無きほど正確で、一度見た宝石は決して忘れないという。彼ほどの能力があれば、経営者として店舗をより拡大する事も容易だろう。しかし、あくまで彼は、こじんまりした自分の店”ルチューレ”で、客に直接接する事にこだわる。人がそれを訪ねれば、彼は言う。「宝石は自分の眼で見ないと気が済まないもんでね」そのこだわりぶりも比類が無い。
 主人公達が宝石に関する事件に巻き込まれたら、まず彼に聞くのがいいだろう。もっとも、彼は嘘はつかないが、その口は彼が扱う宝石のごとく固いので、人間なので、いささか苦労するかも知れないが。
「美しい。この輝きこそが至上の美。よろしい。これだけ出しましょう」

シナリオプロット
・とある高名な婦人が、バーナードに修繕を頼んできた家宝のネックレスは、何故か偽物の宝石がはまっていた。彼は真相を知るためにバイクチームに依頼をする。
・”ルチェーレ”に泥棒が入った。盗まれたのは「呪われしエデン」という宝石。犯人は数ヶ月後パーム川に浮かんだ。宝石が戻ってこないのに、バーナードは何故か沈黙している。はたして真相は?


“決闘狂”ザイン・キュータス 26才 172cm 60kg
 ユグドラシルにおいてもっとも盛り上がるのが決闘である。この決闘を自ら好んで取り仕切っている男がいる。その男の名は、ザイン・キュータス――人呼んで“決闘狂”。由緒正しい血筋を誇るキュータス家の次男坊である彼は、その立場を充分にいかして、決闘する当人たちを差し置いて、賭けのレート、決闘場所、日時までセッティングすることもしばしばである。その仕切りぶりは「決闘の勝敗まで決めている」という陰口までたたかれるほど。
 決闘がおきれば必ず彼が現れるだろう。そして決闘を盛り上げるためなら主人公を助けてくれる。だがそれ以外の手助けは期待しない方がいい。彼の頭の中はいつでも決闘で一杯なのだ……。
「決闘……それは男のロマン。そして私の喜び。どうです、あなたも!」

シナリオプロット
・前回の決闘が八百長だったという噂が立った。ザインは主人公に真相の究明を依頼するが……。
・とあるバイクチームが決闘を目前にして消えた。怒ったザインは主人公に……。


”タイムズ記者”ポンドン・ベネット 183cm 59kg
”デイリー記者”フランク・ジャスター 155cm 67kg

 ユグドラシルの2大新聞、ユグドラシルタイムズと、デイリーガーディアン。この2紙の有名記者が、ポンドン・ベネット(ユグドラシルタイムズ)とフランク・ベネット(デイリーガーディアン)である。二人はその外見的な特徴から、タイムズのノッポと、デイリーのチビと呼ばれている。
 幼年期に、偶然名字が同じ事から、仲良くなった二人だが、当時からこと新聞に対しては口論が耐えない。二人が一緒に飲みに行くときは、最後にはまず殴り合いになっている。ともに、この仕事に誇りを持っている親友でありライバルである。
 この二人に会うのはなかなか困難かも知れない。それぞれの新聞社で発見できればラッキーだが、そうでなければ、足で記事を集める彼らを追うために、ユグドラシル中を探し回る事になるだろう。
 週末には、二人して、なじみのバー「ホワイトイーグル」にいるので、そこに行くのがいいかもしれない。
「この背高やろうが! この間の記事はなんだ!」
「なんだとチビ! おまえは記事すら書けなかったじゃないか!」
「やるかーっ!?」

シナリオプロット:
・ポンドンが特ダネで金一封をもらった。それを知ったフランクは、自分も特ダネを得ようと焦るが……
・フランクが誘拐された! ポンドンは泣きながら主人公たちに救出を依頼する。しかし、何故、たかが新聞屋が誘拐されるんだ?


”砂の女王”ニーナ・クラップ 不詳

 最近、貴族から王立学院生まで、幅広い女性たちの噂になっている占い師が、砂の女王ことニーナ・クラップである。彼女の占い方は、客が掴んだ砂を見て占う、「砂見占術」という独特な方法である。
 その的中率は驚異的な物と言われ、有名な事業家から、恋いに悩む令嬢まで、様々な客が日々訪れる。値段もとてもリーズナブルで、占術で悪い結果が出ても、的確なアドバイスをしてくれるので、リピーターも多数いる。
 彼女に関するあらゆる情報は存在しない。例えば容姿や年齢さえも、見た人によって「美しい女性だった」「いや、見にくい老女だった」などと、印象が異なる。
 彼女に会いたいのなら、仕事が終わった後で、デントパークの側にある、「砂屋敷(普通の館で、別に砂に埋もれている訳ではない)」に行けば良い。ただし、占いをして欲しいなら、早朝から並ばなければならない。貴族だろうが女生徒だろうが区別しない方針から、予約は受け付けていない。
「この砂の形は……、不穏な流れが近づいていますね。女の子3人のバイク乗りに気を付けてください」

シナリオプロット:
・最近羽振りが良いと噂の商人が失踪を遂げた。彼は失踪直前に、砂屋敷に入っていったという事なのだが……
・最近、都市の中心に、”泥見占術”なる占いをする謎の男が現れた。ニーナは、彼のことを営業妨害かつペテン師であり、かつ「なにか陰謀の臭いがする」と占いに出た(!)と、主人公達に訴える。


バー「ホワイトイーグル」女主人にしてバーテンダー

リベエラ・フォックスクロフト 164cm

 いつの時代も、人は仕事の疲れを酒を飲みながら癒すもの。
 もちろんユグドラシルにも数多くの飲み屋がある。中でも雰囲気と酒の質の良さで、有名なのが、バー「ホワイトイーグル」である。店名は略称で、正式には「白き峰で鷹は高らかに歌う」。
 神話をモチーフにした、洒落た内装や、ピアノの落ち着いた音色による生演奏なども見所だが、大半の男達は、ここの女支配人にしてバーテンダー、リビエラ・フォックスクロフトに会うのが目的のようだ。
 彼女は過去に、有名なライダーと結婚した事があったそうだが、今は独身である。相手がどんな男だったのかについて知る人は少なく、また、この話は、ホワイトイーグルの中ではしないことが、暗黙的なルールになっている。
 彼女に会いたければ、ホワイトイーグルに行けばよい。太陽が姿を隠した頃に、フロストパレス劇場の横の通りをまっすぐ行けば、羽を広げた鷹の看板の下で、営業中を知らせるランタンの明かりが灯っているのが見えるだろう。
「どうぞゆっくりしていって下さい。お客様が疲れを癒されますまで。一杯目はなにがよろしいですか?」

シナリオプロット:
・彼女の店が、悪質な嫌がらせにあっている。なにか理由でもあるのか、リビエラは何も言わない。業を煮やした店の常連の一人が、主人公達に相談してくる。
・ホワイトイーグル店内において、常連の一人がナイツに逮捕されてしまう。彼はえん罪を主張するが、ナイツに刃向かう人間は滅多にいない。それを見ていた主人公は……。


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