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姿無き暗殺者

≪導入≫

依頼人、PCが保護すべき対象またはPC自身等の命が何者かに狙われています。

「命を奪う」という内容の脅迫状が届き、住居のどこか(鏡や窓など)に血で数字が書かれているのです。

そして、不定期ですが、徐々に小さい数字が書き込まれていきます。

PCたちは、襲撃を退けるよう努力するようになるでしょう。

≪展開≫

なぜ命を狙われているのか、最近の身辺状況を調べても、核心に迫れません。

しかし、目に見えない何者かは、確実に恐怖を与える演出をしてきます。

また、トラップを仕掛けても、ある種類の物は完全に無効です。

監視カメラ・赤外線センサー等です。

他のトラップは慎重に回避しますが、何らかの痕跡が残るかもしれません。

≪結末≫

本当に目に見えない襲撃者を、捕まえるか行動不能にすれば、事件は解決です。

殺してしまった場合、歯も指紋も無い痩せ衰えた全裸の死体がいきなり出現するでしょう。

身元を特定するのは極めて困難で、事件の真相は分からないかもしれません。

≪真相≫

男は、10年以上に及ぶインド山中での修行により、ヨガの秘術『人体透明化』を体得しました。

しかし、多大な苦労の産物とは言え、ヨガの秘術も万能ではありません。

透明化できるのは自分の生きた細胞だけなのです。

そのため、透明化するための準備は、例えば以下のように大変なものとなります。

1ヶ月以上前から下剤を何度も服用し、また腸洗浄を何回も繰り返して、完全に消化管の中を空の状態に作り上げます。

・完全に空の消化管を維持するために、1ヶ月間は一切何も口にせず断食をし、唾液や胃液も分泌されなくなるまで待ちます。

・死んだ細胞は透明化されないので、作戦の少し前には、全身のあらゆる毛髪を毛根から完全に抜き去ります。

・同様に、爪や歯も問題なので、全て抜き去ります。

・お風呂に入って入念に垢を落とし、角質や指紋も削り落とします。

・作戦の直前は、論外である服を脱ぎ捨て、念のため無理矢理でも尿を出します。

また、武器の類は一切装備できず体力も著しく低下しているため、透明化中の攻撃は指につけた毒物を相手の粘膜に塗るだけです。

男が襲撃してくる理由ですが、10年以上前に学校で変なあだ名をつけられたとか、電車の中で足を踏まれた等の些細なことがいいと思います。

男は、未だにそのことを深く恨んでいます。

 

 

GMをされる方へのコメント:魔術を使うということは極めて大変なことなのです。入念な準備と相当な覚悟を怠らないようにしましょう。

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