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Atom Heart Baby

≪導入≫

PCたちの住む大都市で、ギャングやならず者ばかりが狙われる連続殺人事件が発生します。

被害者の死体には凄まじい力で殴打を受けた跡があり、それが直接の死因になっているようです。

決定的な証拠はまだ出ておらず、手がかりといえば犯人の遺留品らしき謎の機械部品だけ。

PCたちは各々の理由で、この事件を調査することになります。

≪展開≫

事件を調査していくうちに、以下のような事実が判明します。

・被害者を殴打したのは推定100万馬力の怪力を持つ人物であること

・傷口から判断するに、犯人は身長120130cmのごく小柄な体格の持ち主である可能性が高いこと

・謎の機械部品の正体は、ある大手医療機器メーカーが開発した高性能義手の一部であること

・その義手は試作段階のものであり、一般には出回っていないモデルであること

・その大手医療機器メーカーは、7年前、重度の障害を負った赤ん坊の体を大幅に機械化して

 「治療」する「人工人体治療」に大きく貢献し、マスコミに騒がれたこと

・当時騒がれた赤ん坊(現少年)が最近失踪し、行方不明になっているという噂があること

≪真相≫

連続殺人事件の犯人は、脳以外の人体パーツをほぼすべて人工の機械に取り替えた7歳の少年です。

彼は生まれつき、四肢や内臓に重度の障害を持っていましたが、両親が研究していた「人工人体」の技術を使い、日常生活に支障がない体へと生まれ変わることに成功しました。

その輝かしい復活劇は、マスコミにもてはやされ、彼も「科学の子」として一躍時の人になりました。

しかし、医学的に貴重な成功例である彼はその後、連日の検査、実験、再改造に晒されることに。

私的な時間がほぼ皆無の生活にその精神は次第に歪んでいき、いつしか彼は手塚治虫作のコミック「鉄腕アトム」の主人公アトムと自分を同一視する狂気に囚われてしまいます。

妄想の命じるままに研究所を脱走した彼は「悪」を倒すため、街のならず者を襲い始めたのです!

(場合によっては彼を誑かした存在がいてもよいでしょう。ALGなら奈落、メガテンなら悪魔など)

≪結末≫

少年は研究所の行き過ぎた改造により、人間離れしたタフさと怪力を身に付けています。

彼を破壊もしくは捕縛することができれば事件は解決です。

破壊した場合、彼は掠れた声で「鉄腕アトムの歌」を口ずさみながら死んでいきます。

捕縛した場合、少年法と精神疾患により無罪になりますが、医療機器メーカーの手回しにより、生存に必要でない部分を解体され、事実上、病院に閉じ込められてしまいます。

彼を救済したい場合は、メーカーをやり込める政治力と少年への思いやりが不可欠になるでしょう。

 

 

GMをされる方へのコメント:PC同士の利害を対立させると、サイバーパンクっぽいギスギス感がアップするでしょう。

 

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