|
◆怨嗟の連鎖◆ |
≪設定≫
PCたちは、依頼を受ける立場であると良いかと思います。 ≪導入≫
PCたちは、ある金持ちの息子から、護衛の依頼を受けます。 何者かに命を狙われている、とのことです。 あまり事件を大事にして、社会から注目を浴びたくはないので、PCたちに依頼してきたようです。 ≪展開≫
依頼人は、すでに何件も殺人未遂事件に遭っています。 その内の何件かは、犯人が逮捕されていても良いでしょう。 そして、依頼を受けた後も、何人もの襲撃者に襲われます。 襲撃者は、皆、血走った目をして、女性の声で依頼人に対するおぞましい怨嗟の声を上げ続けます。 襲撃者を捕らえてみると、手術を受けたばかりの重病人ばかりです。 調べると、臓器移植手術を直後に病院を脱走した者達であると分かるかもしれません。 さらに、様々な社会的障害を突破すれば、その移植手術のドナーは一人の女性であると分かるかもしれません。 ≪真相≫
依頼人は、親が金持ちであることを鼻にかけた、人間性の腐ったダメな人間です。 1ケ月ほど前にも、路地裏で一人の女性に暴行を働き、銃で撃ち殺したりしています。 (この手の事件が苦手な方は、ひき逃げでも構いませんが、犯人を恨む気持ちが少し減る気がします。) 眉間を打ち抜かれた(頭部を路面に強打した)その女性は、脳死状態に陥り、臓器移植のドナーとなりました。 その女性の強烈な怨みの念を記憶した臓器を移植された患者たちは、依頼人への復讐心に支配され、手術の後で動ける状態になると病院を脱走します。 移植手術を受けた患者の中に、傭兵や軍人や格闘家などの戦闘能力が高い者が混じっている可能性は20%です。 また、ドナーバンクに登録された人物がいる可能性は40%です。 ≪結末1≫
腎臓、肝臓、角膜、心臓、膵臓、骨髄、肺など人体で移植可能な臓器は全て移植されています。 女性の臓器を1つづつ持った襲撃者を全て撃退したら、襲撃は収まります。 しかし、そのままでいると、また手術直後の人々からの襲撃が始まります。 共通点は、手術直後に脱走したことと、血液型が女性と同じことだけです。 今回も、襲撃者は怨嗟の声を上げて襲いますが、どことなく怨みの念が薄くなっている感じです。 調べれば、女性は、被害に遭う直前に献血していることが分かるかもしれません。 女性の血を輸血された患者の内、少なくとも一人は、虚ろな目をしながらも病院を普通に退院し、フラフラと献血に向かうでしょう。 そして、また、少しだけ怨みの念が薄くなった襲撃者が出来上がります。 輸血を受けた患者の中に、驚くほどに戦闘能力が高い者が混じっている可能性は30%です。 また、ドナーバンクに登録された人物がいる可能性は50%です。 ≪結末2≫依頼人が、襲撃者によって殺されれば、患者たちは全員正気に戻り、事件は収束に向かうでしょう。 依頼人が、襲撃以外の原因で死亡すれば、世界は特定の血液型をした暴徒で溢れかえるかもしれません。 また、PCたちなどが事件の真相に気付き、依頼人を心から反省させて、襲撃者に対して土下座で謝罪させ、司法による裁きを受けさせたならば、患者たちは全員正気に戻り、事件は収束に向かうでしょう。 さらに、PCたちが、事件の深い真相に気が付き、輸血用血液の流通に介入すれば、新しい襲撃者は現れなくなりますが、患者たちは精神病院で怨嗟の叫びを上げ続けるでしょう。 最後に、依頼人を庇いながら完全に武装して戦い抜き、段々と怨みの念が薄くなる襲撃者を全て撃破していき、ついに無視できるまでの怨みの念しか無くなるまでに至れば、PCたちの勝利です。 (襲撃者が脳死状態で病院に運ばれなければよいのですが・・・。) ・GMをされる方へのコメント:犯罪は悲しい帰結しか導かないものです。襲撃者は大量にいるので、飽きられないように様々なバリエーションのデータとシチュエーションを個別に用意しましょう。 |