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| ◆GURPSルナル◆ |
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ガープスとは、1986年にアメリカで発表され、その後1992年にグループSNEによって日本語訳が出版されたシステムである。 GURPSというつづりは、「包括的で汎用的なロールプレイング・システム」の頭文字を取ったものとされ、その名前の通り、TRPG業界でも最高峰の汎用システムとして成長していった。 ガープスは元々、背景になる世界観を持っていない。言ってみればそれは、我々の想像力が許す限りの広がりを持っている。 ガープスによって表現された特定の世界は「サプリメント」と呼ばれ、本場アメリカには数百の公式サプリメントがあるという。 ルナルは日本初の公式サプリメントであり、ファンタジーをその背景世界としている。 日本初の公式サプリメントとしてファンタジーが選ばれたのは、やはりそれがRPGのスタンダードであるということからだろう。 ただしルナルは、かなり独特な世界観を採用している。ルナルでは、世界は常に「悪魔」と呼ばれる存在の恐怖にさらされており、 人の神々への信仰はそのまま神々の力となり、悪魔を退ける働きをしている。職業区分は信仰する神によってなされ、他のシステムで「ギルド」と呼ばれるような組織の役割も果たしている。 学校、行政、警察、医療など、あらゆる生活基盤が神殿によって運営されており、自らが信仰する神を選ぶということは、自分の職業を選ぶことになるのである。 他のシステムに比べると、宗教の果たす役割がかなり大きいと言えるだろう。 ゲームとしてのルナルは、良くも悪くもガープスのサプリメントである。キャラクターはCP(キャラクター・ポイント)と呼ばれるものによって表現され、 能力や技能にポイントを割り振ることにより、非常に細かくキャラクターを作り込むことができる。魔法はガープス・マジックと呼ばれるサプリメントを使用するのだが、 これには約400の魔法が掲載されており、ほぼ思いつく限りの魔法が使えると言っていいだろう。この魔法たちが、ルナルを遊ぶ上での大きな魅力となっていることは間違いない。 「悪く」と書いたのは、ポイント制にも困った点があるからである。ポイント制は、強いキャラを作ろうとすると、どうしても偏ったキャラになってしまう。 例えば技能が戦闘に関するものしかないとか、精神的におかしいとしか思えないとかいうキャラクターになってしまうのだ。 もちろんこれはキャラクターの作りかた次第なのだが、グループSNEのリプレイによって、このバランスが「強いキャラクター」の方に傾いてしまった。困ったものである。 私は個人的にルナルが好きで、何度も遊んでいるのだが、なぜ好きなのかという問いにはうまく答えられない。 信仰するということから無縁だから、逆にそういうロールプレイに惹かれたのかもしれない。ガープスというシステム自体も大きな魅力だ。 しかしゲームマスターとして見ると、ルナル世界の住人には悪いのだが、「悪魔」という絶対悪の存在に案外助けられたりするのである。 |