日記・番外編

括目して読むべし!



2000年11月5日
G・○コンに行ったぜい


 いやー、日記書くのなんて一年ぶりですよ、一年ぶり! より正確には14ヶ月ぶり! すごいねもう。
 もう日記を書くことなんかないと思ってたのになあ。
 ごたくはいいや。さっさと本題に入りましょう。今日はですね、あのウワサの「グル○プ・デスト○イヤー」のコンベンションに行ってきたのです! いやあ楽しい1日でした。主にひねくれた意味で。

 朝7時。先日早めに(といっても1時くらい)に寝ていたおかげで、すっと目がさめる。いい朝だなあ。
 同8時。きちんとフロに入り、髪を洗い、歯を磨いて出発。シャンプーがびだる・さ○ーんでないのがちょっと心配だが。
 会場までは電車でおよそ1時間。けっこう長い道のりだ。途中の乗換駅で、おれと似たオーラを持つ3人の女の子と行き会う。妙に荷物がでかいなと思っていたら案の定コスプレイヤーだった。こいつは朝から縁起がいいや。
 彼女たちはやたら声がでかい。興味深く耳を傾けつつ目的の駅へ。そーか、やはり今も一番人気はジャンプか。「Gファン」というのは「ガンガンファンタジー」のことだろーか。ジャンプの「ブラックキャット(ここあいまい)」とかいうマンガがおもしろいらしい。るろうに剣心よ永遠なれってとこなんだろーくわっ(このマンガ、内容は「剣心が刀のかわりに銃を持ちました。まる」という感じです。マジで)。
 彼女たち、「普通の友達に『なんで毎週日曜日は遊べないの?』って聞かれたとき困るよねー」「よねー」とか話していたが、大丈夫、もうばれてるから安心していいよとか思った。

 楽しい電車の旅も終わり、時間ぴったりに集合場所に到着。さっそく集まってます、似たオーラを持つ連中が。
 スタッフらしい人に声をかけ、GM希望であることを告げると、これからどうしたらいいのか教えてくれた。うむ、スタッフは親切だし外見もまともだ。
 少しして、会場への移動となった。てけてけと歩き出す。すると、なんかうざげな人がくっついてきて「WQってなんですか?」 とか聞いてくる。てけとーに「魔女になって魔法を使い放題のゲームです」とか説明すると、「へー、それじゃあその世界では魔女は魔法の原理を応用して云々」とかとてもうざげに語り掛けてきてくださったうえ、会場までへばりつかれてしまい、ゲームが始まる前から疲労してしまった。彼、TORGの話題になってもナイルの話しかしないしよー。悪いけど、強引に無視してスタッフの人と話しちゃった。
 てへ。

 とまぁ、のっけからかなりステキな出来事を体験しつつ会場に到着。黒板にシステム名とか書く。自分の他に挙がっているシステムはSWやブレカナ、ギーアン、天羅零、D&Dといったところだったと思う。オリジナルシステムもあった。中でも注目したのが2卓あったD&Dのうちの一卓。追加事項のところに「9LV」とあるじゃないですか! 9レベルといったらネームレベルですよダンナ。どんな楽しいセッションなんだろうと色々妄想を膨らませたりした。ひねくれた方向で。
 なお、この妄想はかなりの割合で現実となる。

 開会式の最中、GM希望者だけ別のところ(廊下)へ連れて行かれ、スタッフの人からいろいろ諸注意を受ける。このへん、コンベンション運営手馴れてるなあと思った。でもいいのかな。ここ廊下なのに。希望者の一人なんか「死して屍拾うものなし!」とか叫ぶし。恥ずかしいよう。
 あ、そうそう。このとき「もし卓がつぶれたらどうするんですか?」と聞いたら、「つぶれたマスター優先で希望の卓に振り分けさせていただきます」という回答をもらったことを明記しておく。

 マスター紹介。まあ、フツーに進行してました。際立ったのがスタッフの対応。私語にはきちんと注意をしていたのがよかった。名物(?)の寸劇シナリオ紹介(「時は○年。×国は、今まさに滅亡の時を迎えようとしていた・・・」とかそーゆー語りを入れてくれるやつ)も見られたし、きちんと噛み噛みだったし、満足。
 ひととおり紹介が終わったあとで、いよいよ卓割り。わがウィッチクエストの卓は・・・
 あえなくつぶれた。ひとりも手をあげねえよチクショー。
 まああれです、卓が立たなかったこと自体はいいんです。他のシステムを見るに、明らかに嗜好が違うし。問題はそのあとです。

「すいません、ウィッチクエストは不成立ということで。どの卓を希望されますか?」
「わかりました。えーと、もう人数がいっぱいになっている卓は希望しないほうがいいですか?」
「ええ、お願いします」

 つぶれたマスター優先じゃねえのかよ! かなりいきどおりを感じつつ、次点くらいで参加したかった9LVD&D卓に入ることにする(ホントはブレカナに行ってみたかった)。
 このセッションがまたすごかったんです。なんてったって舞台は地球、スペイン無敵艦隊とイングランド艦隊の一大決戦をテーマにしたシナリオだっていうんですから! スタッフがGMやってて、外見もまともな感じだったし。名前はT村さんといっていた。
 不安は「これ、マジックユーザーとかクレリックとかいるんですか」とおれが聞いたら「います。問題ないです」と自信たっぷりに答えていたこと。これはきちんと練ってありますよってことなのか、それとも重要視してないってことなのか・・・。

 答えは後者だった。セッションが始まり、その当時の世界情勢を当時の勢力地図を使って解説してくれたあと、キャラ作成。え、プレロールドじゃないの?
 さらなる不安にかられつつ、ふと思いついたので「あのー、クレリックで異端審問官やっていいですか? めっちゃ悪いやつ」と聞いたらロコツに困った顔をされた。あうー。「えーと、だんだん改心するとかそういうのなら・・・」みたいなことを言われ、仕方ないので最初もくろんでいた「斬られ役」から「元審問官で、恋人を異端審問で失ってしまって自らの信仰に疑問をもち始めた青年。自ら答えを求めてこの戦争に参加してる」みたいなひよった設定にシフトしたところ、すげーほっとされちった。
 でも、問題はそれだけでは収まらなかった。舞台はあくまで史実どおりの地球だというので、ターンアンデッドかどうなるんだろうと思って確認したら「アンデッドはまず出てきません」だそーな。それじゃあというので「ノーアライメント(相手の属性がわかる呪文)で相手がカトリックかどうかわかったりしません?」と聞いたら「それはあくまで属性を調べる呪文ですから・・・」さらには「細かいところはその場のノリで決めましょう」ときた。
 要するにGMはそのへん深く考えてなかったのだ! そういえば能力値とかも「適当な数字にしていいです」だし、「HPも無茶な数字じゃなければ適当でいいです」とかいってた。おいおい。この時点で、おれはこのGMが「ルールを使う=敗北」と考えるマスターだということを確信したのだった。いやまあ、それまでに確信してたんですけど。

 でも、おれ的に呪文の効果をはっきりさせとかないとうまく動けないんで「じゃ、じゃあプロテクションフロムエビルで異教徒を退けられたりできませんかね?」とか提案してみる。もちろん都合のいい解釈だとは思うが、アンデッドがあんまり出てこないんじゃそれぐらいできてもいいかなと思ったのだ。なによりかっこいいし。
 そしたら隣のプレイヤーがおもむろに「あのー、GMはアンデッドが絶対出てこないっていってましたか?」と怒り気味に言ってきた。おれが「いや、そういうわけじゃないと思いますが・・・」と答えたら「じゃあ、それでいいじゃないですか。そんなことより他にもっと考えることがあるんじゃないですかっ!」と一喝されてしまった。きっと彼の目には、おれが重箱の隅をつつきまくって自分に有利になるようにゴリ押しするマンチキンゲーマーに映っていたんだろうね。

 でもさあ、他に考えることってなんだよ。かなり絶望した気分になり、やる気なくして帰っちゃおうかと思ったが、必死にこらえました。おれってえらーい。自画じさーん。
 キャラクターはなんとか完成。ちなみに能力値やHPはダイスで決めました。普通に。セッションが始まる前に、GMは「このセッションではみなさんのロールプレイでストーリーが決まります。流れの中で皆さんがどう動くか楽しみにしています」みたいなことを言う。「集団戦闘はどういう感じで解決するんですか?」と聞いたら「みなさんのロールプレイをみて適当に・・・」だそうです。はい予想通りー(悪い方向の)。

 セッションですが・・・最初にいっときます。うめきたくなるほどにカタルシスのまったくないシナリオでした。戦闘は一回もしませんでした。セービングスローもしませんでした。経験点はゼロです、たぶん。アンケートでは「劣悪」にマルつけちゃった。「世界観とシステムがまったくかみ合っていませんでした。D&Dでやるシナリオではありません」とかいときました。

 ストーリーは先に書いたとおりの大海戦を背景にして、PCたちはイングランドに対して蜂起したアイルランド軍を支援するため、単独ガレオン船を駆ってアイルランドへ向かう、というもの。ただねぇ、いくらなんでも連れていく兵士が100人というのはないような気がするんだけど。おれが無知なだけで、本当は充分な数なんだろうか。GMが言うには、これでアイルランド軍と合流して都市をいくつか攻め落とすくらいやらなきゃいけないらしいんだが。
 アイルランドに上陸してみると、さっそく友軍が敵を包囲している場面に出くわす。敵は強固な砦に立てこもっているとはいえ、こちらは何倍もの兵力をもって包囲しているらしい。それならさっさと攻め落とせばいいのにと思うのだが、どうもアイルランド軍の将軍(こいつは戦争の天才で、今回のアイルランドの勝利はすべて彼のおかげなんだそうだ)から攻めるなと言われているので動けないらしい。
 でも、なんかこっち的には彼のいない間にうごいてしまったほうがよさそうだというので、現地の指揮者に「神のお告げだ」とかいってコーズフィアの呪文をかけて説得し、困った顔をされてみたりする。「神という言葉を出すだけで大丈夫ですよ」とかいってたなあ。そんなに呪文を使われるのが嫌なんだろうか。
 そんなこんなで戦闘開始。といっても、おれらはマスターが語ってくれる戦況の描写を聞いてるだけ。しかも臨場感ねーす。こっちの作戦は海上から敵の砦に艦砲射撃を加え、焦った敵を討つという単純なもの。でもまあ、ここは妥当に勝つだろーと思っていたら・・・

「アイルランド軍の士気が悪く、どんどん敵に押されていきます」
「異教徒の司祭がファイアーボールを撃ってきました」
「敵の伏兵が出てきました」

 とか言い始めたじゃないか! こっちは戦闘前に友軍にブレスの呪文をかけまくって士気を高めておいたし、呪文がかけられないようにダークネスで視界をふさいでるのに! 伏兵にしたって、この地域は友軍が制圧してるんじゃないの? 彼らはどうやってそこに潜んでたん? ストーリーの都合?
 で、こっちは何もできず味方は敗走。おれらも自動的に退却したことになってたっぽい。ちゅーか他のプレイヤーさんもなんか動こうよ。ファイターことスペイン貴族軍人さん、めっちゃあっさり退却の指令出してたけど、ここ活躍のチャンスなんじゃないの? 他のところではぜんぜん動いてないんだからさあ。いやまてよ、実はこれすんごい高度なロールプレイなのかもしれない。そもそも、こんなところに左遷されるような貴族だから、腰抜けなのも当然だしな!
 さんざんな敗北を喫したあと、現地の兵士たちや住民からさんざんなじられる。確かに出撃するようにしたのはおれ(たち)だけどさあ、なんか実感わかないよ。ムービーシーンで仲間が勝手に死んでも泣けないよーなもんだよね。
 んでその後、噂の総大将が帰還。会ってみると、彼は何と死んだはずのスペインの英雄、ドン・ホアンだった。GMの説明によると、彼は国王の腹違いの弟で、それがゆえ王に疎まれいろんな戦場に飛ばされるんだけど連戦連勝、一躍国民的英雄にという日本武尊みたいな人らしい。
 そんな彼も数年前の戦闘で謎の戦死を遂げた・・・はずだったのだが、どっこい生きててここアイルランドでぶいぶいいわせているとゆー、なんか「義経=チンギス・ハーン説」みたいなノリの展開。おれらびっくり。当然、彼さえいればアイルランド軍は無敵モードになるらしい。何、おれらは彼の引きたて役?
 さらには彼を再度暗殺しようとする謎の男(こいつも王の息子らしい)も出てきて、おお、こいつが最後の敵かと思いきや「俺がここでホアンを殺して何になるというのだ。俺は自分のために生きる」とかなんとかひよったことを言い出す。結局、PCは「どっちの英雄についてくか」を選ぶのみで、最後まで物語の観客で終わってしまったのだった。

 最終的に無敵艦隊が敗れたという報を受けた一行は、ホワンと、彼についていくことにしたおれのキャラを残して本国へと戻ることに。死を覚悟しつつ出撃していくホワン率いるアイルランド軍、別の道を選んだPCたち、その別れ・・・
 ・・・これでシナリオ終了、だったらまだ、まだ許せたよ。でもさあ、なんか知らんけどGM、続きやり始めてるよ! 本国へと戻った船は、途中でキャプテン・ドレイクの船に襲われて捕虜になってた(当然ムービーシーンで)。幸い、こっちは「時間がなかったので」はしょられたが、GMの話しによると「ホアンはあなたの目の前で殺されるんですよー」だってさ。
 GM、おれらに恨みでもあるんだろうか?
 うまく言えないけど、ただ達成感がないだけのシナリオと、ダークで重いシナリオは違うだろうに。いやはや、稚拙なオナニーショーでした。うう、書いててむかついてきたぞ。はあはあ。

 でも、見た感じだとこのシナリオは普通な感じみたい。他の卓でも同じようなセッションが行なわれてた雰囲気がぷんぷん。笑ったのがオリジナルシステムでやってた人の卓。シナリオタイトルが「ひとりの、ドラゴン」っちゅー時点でエウーって感じなんだけど、セッション時間の最後の方でGMが叫んでました。

 「・・・なんで、なんで彼女は死んでしまったんだ! 死ぬべきなのは、ボクのほうなのに! ボクが生きていても仕方がないのに!」

 これ、「伝説の存在」であるところのドラゴンくんの台詞だそうです。爆笑ー。

 というわけで、異文化に触れた1日が終わったわけです。いやあ、たまにはこんなのもいいね。最近抱いていた、自分のRPG環境に対するもやもやとした疑問も、これで晴れたような感じです。
 おれ、間違ってなかったよ。




 
 
 


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