ソードワールドキャンペーンリプレイ
 
第七話「騎士になる冒険者」

プレイ日時:10月4日(日)

 前回のシナリオの経験点は1573点でした。成長は・・・
 パーンとラハードがそれぞれレンジャー、プリーストを2レベルにしました。、ルインとダーナがそれぞれシャーマンとプリーストを4レベルにしました。

「夢を織りなす者達」

GM:この前は・・・
ダーナ:私の故郷で大暴れしましたわね。
エティ:そうですね。
ラハード:それでマダックス卿と知り合いになったんだな。
GM:そう。で、マダックス卿の会見からまた日が経つので・・・
パーン:(コロコロ)・・・(←出目は6)
一同:あああ!!

 モンスターにやられそうなとき以上の悲鳴だな(苦笑)。

GM:10日間だから400ガメルね。
ビネガー:借金モードだよ。
ダーナ:私も3ガメルしか残りませんわ(泣)。
エティ:ビネガーさんには私が貸しましょう。
ラハード:俺様も・・・
ルイン:お前には、俺が貸すよ。
パーン:僕は大丈夫だよ♪
エティ:そうですよね、いつも歌っていますものね。

 ビネガーは「黒いマント」を「奇跡の店」の親父に600ガメルで売り払い借金を逃れます。
 この10日間の間にいくつかの出来事が起きます。

GM:君達が丸テーブルで「仕事がないなぁ」と話をしていると、神官戦士のデュークがやって来て・・・
デューク:「お久しぶりですね、ビネガー君」
ビネガー:「そうですね」
デューク:「私達はオラン以外の国に行くことにしましたよ。一応、エレミア方面に行くつもりですが・・・」
エティ:「お元気で、またお手紙でも」
デューク:「分かりました。あなた方が冒険者として名をあげることを祈っていますよ(祈りを捧げる)」
ダーナ:「私もあなた方の成功を祈っていますわ(同じく祈りを捧げる)」

ビネガー:ところでビラップはどうしているんだ?
GM:(コロコロ)そうだね、酒場には来ているけどポーカーはあまりしていないな。
ビネガー:ああ、金づるがぁ・・・

 そうか?よく負けていたじゃないか。

エティ:やはり奥さんの眼がきついのでしょうか?
GM:まあ、ポーカーはしないけど、妙にニヤニヤしているね。
パーン:子供か!?
ビネガー:なに!?プレゼントをあげないと・・・
エティ:今、ビラップさんはいますか?
GM:いるよ。
エティ:「ビラップさん、何か嬉しいことがあったのですか?」
ビラップ:「(ニヤニヤして)いやぁ、来年の今頃には俺の二世が誕生しているぜ」
一同:やっぱりな・・・
エティ:「良かったですね」
ビラップ:「来年の今頃に祝い金をもらいにくるぜ(帰っていく)」
ビネガー:来なくていいよ(苦笑)。
一同:(笑)

GM:さらにラウダからは・・・
ラウダ:「最近、君達は『夢を織りなす者達』と呼ばれ始めているよ」
一同:おお!?
エティ:「誰がそんなことを言っているのですか?」
ラウダ:「誰が言い出したのかは分からないけど・・・何でもあのマダックス卿と交流があるんだろ?それがまさに『夢を織りなす』ことじゃないか?」
エティ:格好いいですね。
ダーナ:名前負けしそうですわね(苦笑)。
GM:さらに最近、オランの街の一角に「森の匂い」亭という酒場ができたよ。
ダーナ:エルフが好きそうな名前ですわね。
GM:そうだよ、エルフ、ハーフエルフしか入ることができない酒場だよ。
パーン:僕には興味ないね。
ビネガー:つけ耳でもしようか(笑)。
GM:エルフの故郷である森の雰囲気をできるだけ残すように作られていて、エルフ達の評判になっているみたいだね。
ルイン:懐かしいな、何度か顔を出そう。
GM:客はもちろん、コックやバーテンもエルフやハーフエルフなので、普段話せないようなことも話されているみたいだね。
エティ:エルフ語でしゃべれる状況はそれほどないですからね。
GM:従業員募集中という張り紙にも「エルフ、ハーフエルフのみ」と限定されているよ。
ルイン:俺好みだな、噂話でも聞くために毎日のように通っていよう。
パーン:はまっているね(苦笑)。
GM:ルインは他のエルフからも「精霊使いとしての腕も上がってきたわね」と誉められたりもする。
ビネガー:誉められているということは誉めている人はもっとレベルが高いんだな。
GM:まあね。君達のレベルだと西方諸国ならかなり顔を知られているだろうね。まあ、オランにはかなりの数の冒険者がいるからね。ただ君達は若くして成功を収めている部類に入ると思うよ。
ラハード:自信過剰になってしまいそうだな。
一同:(笑)

ハーフエルフの少女

GM:そんなある日、ルインが「森の匂い」亭からみんなの待っている「古代王国への扉」亭に帰る途中、路地の奥の方でゴソゴソと音がする。
ルイン:インフラビジョンで見てみよう。
GM:何か周囲の物体と温度の違う何かがいることに気づくよ。
ルイン:え!?
GM:もぞもぞとルインに近づいてくるよ。ちなみに周りにはほとんど人影はない。
ルイン:困るな。姿を消そう、インビジビリティ(コロコロ)成功だ。
GM:精霊スプライトがルインの姿をかき消す。しばらくして首から小袋を下げて、ボロ切れを着ている少女が物陰から出てくる。長い髪の毛もくしゃくしゃになっているね。眼は虚ろで意識があまりはっきりしていない感じがするね。
ルイン:美人?
一同:おいおい(苦笑)。
GM:薄汚れているけど、顔を洗えば、かなりキレイなんじゃないかな。そうだね、「冒レ+知力」で。
ルイン:(コロコロ)11だ。
GM:耳がわずかに尖っているから、ハーフエルフかなという気がするよ。
エティ:やはりハーフエルフは美しいですからね。
ルイン:ハーフエルフか・・・なら透明を解こう。
GM:ルインの姿を見ると、少女はすがりつくような瞳で見ているよ。
ルイン:「ここで何をしているんだ?」
GM:少女は君のよく分からない言葉を呟いているね。
ルイン:エルフ語じゃないのか、東方語か西方語か・・・「森の匂い」亭は閉まっているのか?
GM:閉まっているよ。
ルイン:手を差し出そう。
GM:おずおずと手を掴んでくるよ。
ルイン:「古代王国への扉」亭に連れて帰ろう。
ビネガー:「汚い人お断り」とか言われないか?
GM:それは言われないよ(苦笑)。他の人達はルインがひどく汚れた少女を連れて帰ってくるのを見るよ。
エティ:「ルイン、その少女はどうしたのですか?」
ルイン:「いや、じつはかくがくしかじかで・・・」
エティ:「とにかく水を浴びて綺麗にした方が・・・」
ダーナ:「ラウダさん、水浴びの用意をしてくれませんか?」
ラウダ:「ああ、いいよ」
ルイン:エティ、ダーナ、頼む。

 エティとダーナは少女を水桶に入れて身体を洗います。

エティ:GM、私には少女の言っている言葉が分かります?
GM:分かるけど・・・東方語で「覚えていないの・・・」と繰り返すだけだよ。
エティ:記憶喪失ですか・・・
GM:少女は君達がとりあえずは友好的なので、暴れもせずにジッとしているよ。女性陣が水浴びをさせている間に、ラウダが君達のテーブルに寄ってくる。
ラウダ:「君達に見合った依頼があるのだが・・・依頼人に会ってみないか?」
ビネガー:ラウダさんが選んだ依頼なら間違いないだろう。
パーン:僕はおもしろそうならいいよ。
ダーナ:(水浴び場から)私は金がないので、受けて欲しいで〜す!
一同:(爆笑)

〔依頼〕
仕事内容:行方不明の子供捜し
報酬:6000ガメル(前金1000ガメル・必要経費込み)
依頼人:アレイ
その他:口の堅い冒険者希望

ラハード:6000ガメルか・・・高いな。
ビネガー:「口の堅い冒険者」か・・・私達は堅いのか?
パーン:いいんじゃない(苦笑)。
ラハード:「詳しいことを依頼人に聞いてみたいな」
ラウダ:「1時間もすれば呼べるよ」
ラハード:「じゃあ、一応話を聞くことにするから、呼んでくれ」
ラウダ:「分かった(去っていく)」

 一方、水浴びをさせている2人は・・・

GM:少女は首から下げている小袋だけは離そうとしないね。
エティ:「(東方語で)これには何が入っているの?」
GM:おずおずと小袋を差し出すよ。中にはロケットとマーファの聖印が入っている。
ダーナ:少女に確認を取ってから蓋を開けてみましょう。
GM:ロケットの中には優しそうな笑みを浮かべた老紳士の絵があるね。ここで「セージ+知力」で。
エティ:(コロコロ)15です。
GM:ロケットに描かれている紋章に見覚えがあることに気づくね。
エティ:この紋章・・・見覚えがあるのですが・・・
ダーナ:気になりますわね・・・それとマーファの聖印も気になりますわね。GM、聖印とは立派な感じですか?
GM:信者なら誰でも持っているものだよ。ダーナ、「プリースト+知力」でどうぞ。
ダーナ:(コロコロ)13ですわ。
GM:じゃあ、マーファでは孤児院としての活動をしている神殿もあるというのを知っているよ。君はマイリーだから詳しくは知らないけどね。
ダーナ:一応、気に留めておきましょう。

 水浴びは無事に終了してみんなの前にやって来ます。

ダーナ:私がオランに来てから買った服を貸しましょう。
エティ:「名前は?」と聞いてみましょう。
GM:やはり「覚えていないの」と返事が返ってくるね。少女はとまどいながらも君達の丸テーブルにやって来て一緒に座るよ。
ルイン:何か食べるかな?
エティ:私が東方語で聞いてみます。
少女:「お腹空いた・・・」
ラハード:「ラウダさん、何か持ってきてくれ」
エティ:共通語で話しかけると帰ってきますか?
GM:たどたどしいけど話すことができるみたいだね。
エティ:では普段は東方語で話しましょう。
GM:ラウダが食事を持ってくる。
ラウダ:「さっきの依頼の話だが・・・依頼人が別室で待っているよ」
ダーナ:少女は私が自室で見ておきましょう。またさらわれるような事はないでしょうから・・・
一同:(苦笑)

 ダーナと少女は自分達の部屋に、残りの人達は依頼人の待っている個室に向かいます。

少女の名は・・・

GM:個室は光が乏しく、薄暗い雰囲気だね。テーブルと椅子あって、向かいの椅子には革鎧を着た痩せた男性が座っているね。ここで「シーフ+知力」で振って。
パーン:(コロコロ)11だよ。
GM:いいよ、20代後半で優男で、外見的特徴は赤い革鎧を着ていて、ちょっとしたマントを羽織っているね。
エティ:妙にお洒落ですね。
GM:君達が入ってくると少し驚いた表情をして、すくっと立ち上がり、君達に椅子を勧める。
ビネガー:座らしてもらおう。
アレイ:「僕が依頼人のアレイです。あなた方はそれなりに成功した冒険者のようですね」
エティ:「いえいえ、そんなことは・・・(謙遜)」
ラハード:「まあ、運が良かっただけだな」
アレイ:「あなた方の腕を見込んで、ある子供を捜して欲しいのです。」
パーン:「子供の名前は?」
アレイ:「名前はヤンと言います。確か12、3歳だと思います。これです」
GM:アレイはヤンの似顔絵を描いた羊皮紙を君達に渡すよ。羊皮紙にはやんちゃそうな男の子が描かれているね。
ラハード:「どういう知り合いか教えてくれるか?」
アレイ:「・・・友人を助けるためですよ・・・」
パーン:「アレイさん、ヤンはこのオランの中にいるの?」
アレイ:「ええ、そうです」
ビネガー:「何で確信できるのですか?」
GM:一瞬顔色を変えるけど、「こちらもそれなりには調べたので・・・」と何気なく返す。
ビネガー:疑うな・・・
GM:じゃあ「冒レ+知力」で。
ビネガー:(コロコロ)12だ。
GM:何か一瞬引っかかったけど、思い過ごしだなと思ったよ。

 報酬に関してはビネガーが交渉し全額7000ガメルまで引き上げます。

ビネガー:「少し聞いておきたいのですが、期限とかは?」
アレイ:「もちろん早いほうがいいです。3日以内に見つからない場合は・・・手遅れになるかも・・・」
ラハード:結構厳しいな。
エティ:色々と事情がありそうですね。

 結局、一行はこの依頼を受けることにします。

ラハード:「依頼を受けさしていただこう」
アレイ:「そうですか、ありがとうございます。これがこちらなりに調べたことです。(メモを渡す)ただし、このメモは読めばすぐに破り捨てて下さい」
パーン:メモを読んでみよう。

〔メモ〕
文章1:「捜すのは『片目』のシンだ」
文章2:「ズーマに気をつけろ」

ビネガー:「この2つの文章に出てくる名前に心当たりは?」
アレイ:「ないです・・・知らないことになっているのですよ」
ビネガー:私達が捜そうとしている人がすごい身分の人なのか?
エティ:一応、気をつけておきましょう。
アレイ:「では・・・(席を立つ)」

 席を立ったときにビネガーは「冒レ+知力」で判定をしますが・・・

ビネガー:(コロコロ)12だ。
GM:何も思わないね。
一同:あ〜あ・・・(苦笑)
GM:アレイとの会見が終わるとすでに日付も変わっているよ。ラウダが寄ってきて・・・
ラウダ:「どうだった?」
ラハード:「仕事を受けることにしたよ」
ラウダ:「そうかい、頑張りな。それとルインが連れてきたハーフエルフのことなんだが・・・彼女の事も調べてみてくれないか?もちろん仕事を優先させてもらっていい」
エティ:「その間、彼女の面倒を見て下さいね」
ラウダ:「ああ、それくらいなら」
ルイン:連れて歩いて構わないだろう。
ビネガー:ルイン、キチッと面倒を見ろよ。
ルイン:ああ、任せておけ。
ラハード:依頼のことをダーナに伝えよう。
ルイン:そうだ、彼女に仮の名前をつけてあげないと。
エティ:そうですね。

 ルインはハーフエルフの彼女に「マリネ」という名前をつけます。

エティ:「気に入った?」
少女:(無言でうなずく)
ルイン:気に入ったみたいだな。

 寝る前にセージのビネガーが紋章を調べてみますが、エティと同じく「見覚えがある」程度でした。そして翌日・・・

GM:君達は丸テーブルで食事をしている。
エティ:モグモグ・・・
ラウダ:「少女の名前は決まったのかい?」
ルイン:「ああ、マリネだ」
ラウダ:「そうかい、じゃあ、マリネのことを頼むよ」
ラハード:「分かった」
GM:少女の様子は1日休んで意識がはっきりしたみたいだね。
エティ:礼儀作法とかはどうですか?
GM:特に目立たないね。
ビネガー:英才教育を受けたというわけじゃないのか・・・私はマリネに共通語を教えておこう。
ルイン:教育しているな(苦笑)。
エティ:相談はマリネの前でしていいでしょうかね?
GM:いいんじゃない?共通語なら完全に分かっているわけじゃないみたいだし。
ダーナ:じゃあ、そうしましょう。
エティ:パーン君、メモの名前とかを盗賊ギルドで調べてもらえません?
パーン:そうだね。
ビネガー:今までで得た人脈を活かそう、あの衛視のオースティンがいただろ?
ラハード:あいつで大丈夫か?
一同:(苦笑)

 そんな頼りなかったか?

エティ:私は賢者の学院の資料室に行って紋章について調べてみますね。
ダーナ:私はマーファの神殿で聞いてみましょう。パーン、ヤンの似顔絵を写してくれませんか?
パーン:いいよ。
GM:まあ、パーンなら簡単だろうね。写し終える頃に鐘の音が1つなる。ちなみに9時半ね。
ビネガー:私はオースティンを訪ねよう。
ダーナ:私はマーファの神殿に行きましょう。
ラハード:俺様も一緒に行っていいか?
ダーナ:いいですわ。
ルイン:俺はマリネを連れて、「森の匂い」亭に行こう。
エティ:私は学院で紋章について調べます。
パーン:僕はもちろん盗賊ギルドね。

機嫌のいいパーン

 一行は「『古代王国への扉』亭に昼に集まる」約束をしてバラバラに情報収集を始めます。

GM:まずはビネガーから(コロコロ)詰め所の見張りはビネガーの顔を覚えていたみたいで・・・
衛兵:「先日はどうも」
ビネガー:「オースティンさんはいますか?」

 オースティンは見張りに出ている最中で、鐘が3つ(3時)鳴らないと帰ってこないということでした。

衛兵:「何か言づてがあれば・・・」
エティ:すごい丁寧ですね。
ビネガー:私達の活躍を知っていてくれているのか、嬉しいな。「仕事が終わってから『古代王国への扉』亭に来てくれるよう言ってもらえます?」
衛兵:「分かりました。頑張って下さい」
ビネガー:妙に対応がいいな。

 「森の匂い」亭では・・・

GM:店は営業していないが、開いている。
ルイン:「よう、マスター」
マスター:「ルイン・・・ん?その子はどうしたんだ?」
ルイン:「実はかくがくしかじかで・・・」
マスター:「なるほどな・・・お嬢さんはハーフエルフかい?」
GM:マスターがエルフ語で話しかけたからきょとんとしているね。
ビネガー:人間に育てられたということか・・・
マスター:「働き口がないのならうちで雇って上げるよ」
ルイン:「そうしてくれると助かるな・・・まあ、マリネの親が見つかってからだな」
マスター:「ああ、もちろんだよ」

 ルインはマリネの似顔絵を描いて、「森の匂い」亭に張り紙をして帰ります。

GM:次は賢者の学院。
エティ:はい。紋章の種類を調べてみましょう。
GM:君は賢者の学院に所属しているから閲覧料はいらないね。
エティ:今は冒険に出ていますけど、そのうち研究レポートを・・・
一同:(苦笑)
エティ:とにかくセージで(コロコロ)12です。
GM:2時間調べてみたけど、それらしい紋章は見つからなかったよ。
エティ:大量にあるんですね(苦笑)。

 エティは待ち合わせの時間に遅れるのを覚悟でさらに資料を調べます。

エティ:(コロコロ)14です。
GM:ファンカという名前の商人の紋章であることとファンカの家が分かる。
エティ:まあ、収穫がありましたね。
GM:エティが「古代王国への扉」亭に着くのは1時半頃ね。

 一方、盗賊ギルドに向かったパーンは・・・

パーン:「情報屋を頼むよ」
受付:「分かったよ。今日はいつもの情報屋じゃないな」
パーン:やった♪
一同:(笑)
GM:情報屋はいつもの灰色のローブを着た人物ではなく、その代わりにダガーをもてあそんでいる中年の太ったおばさんがいるね。
情報屋:「おや?なんだい、グラスランナーの坊や」
パーン:「どうも〜!」

 妙に機嫌がいいな。

エティ:男の子と思われたからでしょう。
パーン:「ヤンという12、3歳の男の子を捜しているんだけど・・・」
情報屋:「(ダガーをもてあそびながら)ちょっと分からないね。迷子ならあんたらの方が詳しいと思うよ」
パーン:「じゃあ、アレイという赤い革鎧を着た盗賊風の男を知らない?」
情報屋:「私は知らないね。目立つ格好をしているということは本来は別の姿をしているということなんだよ」
パーン:「そうだよねぇ・・・」

 パーンは似顔絵を描いて粘りますが、結局アレイの正体は分からずじまいでした。

パーン:「『片目』のシンという人を知ってる?」
情報屋:「100ガメルだよ。話によると事故死や自殺に見せかけることが得意な暗殺者らしいよ」
パーン:「暗殺者?じゃあ、ズーマという人物は?」
情報屋:「30ガメルだよ、ズーマはオランに住んでいる金持ちの学者だよ・・・表の顔はね」
パーン:「表の顔・・・じゃあ裏の顔は?」
情報屋:「知らない方がいいんじゃない?どうしても知りたいなら200ガメルだね」
パーン:あまり首を突っ込みたくないけど払うよ。
情報屋:「どうも裏では奴隷を買ったりして、何かしているらしいよ」
パーン:「奴隷なんてどこで買うんだよ」
情報屋:「おや?知らないのかい?奴隷を売買する組織があるんだよ・・・もちろん非合法さ・・・うちもにがにがしく思っているんだけどね・・・色々な理由から手が出せないんだよ」
パーン:それはイヤだよ・・・
情報屋:「シンの居場所なら知っているよ・・・『華の都』亭を知っているかい?あそこの主人がシンと仲良くしていたから知っているはずだよ」
エティ:ああ、「娼館」ですね。

 パーンはズーマの場所についても聞こうとしますが、そこまでは分かりませんでした。

情報屋:「もっと詳しく調べたければ1日500ガメルでどうだい?」
パーン:「う〜ん、それはいいよ。じゃあ、これで」
情報屋:「また来るんだよ、坊や」
パーン:気分がいいねぇ・・・(嬉)

 最後はラハードとダーナが向かったマーファ神殿です。

ダーナ:「実はかくがくしかじかで(ヤンの似顔絵を見せ)こんな子を見たことがないですか?」
神官:「ここには孤児院もありますが・・・見たことはないですね」
ラハード:似顔絵を渡しておこう。
ダーナ:そうですね、マリネの顔立ちを説明して知っているかどうか聞いてみましょう。
神官:「さあ、分からないですね。最高司祭の方なら分かるかも知れませんが、お忙しいので・・・マリネさんという方について持ち物などが分かればいいのですが・・・」
ダーナ:さすがに紋章までは覚えませんわ(苦笑)。
ラハード:そうだな、ここは一度帰ろうか。「ありがとう」

 待ち合わせ場所の「古代王国への扉」亭にはビネガーが一番早く帰ってきました。

ラウダ:「仕事の調子はどうだい?」
ビネガー:「私の方はあまり進展はないな」

 そんな話をしているとみんなが帰ってきます(エティは1時間半ほど遅れてました)。

3人のズーマ

エティ:ごめんなさいね、遅れて。ファンカのことをラウダさんに聞いてみましょう。
ラウダ:「おや?その紋章はファンカ家のものじゃないか?どうしたんだ?」
エティ:「そうなんですよ、マリネが持っていた物で・・・」
ラウダ:「まあ、ちょっと成功した商人でね・・・1代で今の地位を築き上げたんだよ・・・でも、最近、亡くなって、若い奥さんが取り仕切っているらしいよ。年輩の冒険者に聞いてみればいいよ」
エティ:マリネに「ファンカ」という名前を知っているか聞いてみましょう。
GM:微妙に反応があるね。しかも良い感情とイヤな感情が入り交じっている感じだね。
ダーナ:複雑ですわ。

 一行は丸テーブルに集まり、これからの行動を考えます。

パーン:ズーマが学者という話を聞いたんだけど・・・エティ、賢者の学院で調べてくれない?
エティ:いいですよ。しかしあの道のりをまた歩くのですか・・・結構遠いんですよね(苦笑)。
パーン:まあ、良い運動になるよ(笑)。
ルイン:ビネガーはオースティンを待つのか?
ビネガー:3時に詰め所に顔を出そう、その後で「華の都」亭に行ってみようか・・・
エティ:ビネガーさん、1人で大丈夫ですか?
一同:(笑)
ルイン:俺も行こう。
ビネガー:でも私はあまり現金を持っていないぞ。
ラハード:さっきの前金をどうしたんだ?まだ分けていないだろ?
パーン:そうだね、とりあえずビネガーとルインに交渉料として渡しておこう。
ビネガー:ビラップも昔、冒険者だったな・・・あいつにファンカのことを聞いてみよう。
ルイン:その後で「華の都」亭に行こう。もちろんマリネも・・・
一同:ええ?
ビネガー:お前、親としての自覚があるか?
一同:(苦笑)

 マリネの面倒をキチッと見てくれよ(苦笑)。

ダーナ:私が面倒を見ますよ。ファンカさんに関しては、冒険者の人などに聞いてから行った方がいいでしょう。
ラハード:そうだな。

 結局、エティは賢者の学院でズーマについて調べます。パーンはビネガーの代わりにオースティンに話を聞きに行きます。ビネガーとルインはビラップを訪ねてから「華の都」亭に、ラハードは・・・

ラハード:う〜ん・・・俺様は待っていよう。
GM:そうなの?まあ、いいけど・・・じゃあ、賢者の学院から解決しようか。

 エティは再び賢者の学院に向かい、すごい量の名簿を調べます。

エティ:ハラハラハラ〜(資料の多さに泣いている)
ラハード:がんばれよ。

 休んでいるラハードが言うなよ(苦笑)。

GM:「セージ+知力」でどうぞ。
エティ:(コロコロ)13です。
GM:2時から2時間かかって一部を調べたけど該当する名前はなかったね。学院が閉まるのは6時なので1回1時間かかるとして2回チャンスがあるよ。
エティ:じゃあ、継続して調べましょう。(コロコロ)14と6ゾロ!!
一同:おお!
エティ:始めから出ていれば(苦笑)。
GM:見つかった資料によると・・・

〔資料〕
 3人見つかります。
 1人目のバル・ズーマはすでに5年ほど前に老衰で亡くなっています。
 2人目のフェルデ・ズーマは1年ほど前に賢者の学院を除名されています。理由は「一身上の都合」と書かれています。
 3人目のアイン・ズーマは現在も賢者の学院に籍を置いている導師で、50歳になる賢者です。どちらかと言えば、魔術師より学者タイプの人物です。

エティ:それ以上分かりませんか?
GM:そうだね。10ガメルで貸し出しもできるけどね。
エティ:じゃあ、もう少し調べてみたいので借りていきましょう。「明日には返しますので」

 詰め所の前でオースティンの帰りを待っていたパーンは・・・

GM:(コロコロ)オースティンは4時頃に帰ってくるね。
パーン:「久しぶりだね、ビネガーの代わりに来たよ」
オースティン:「ああ、話は聞いたが・・・」

 詰め所には特に連絡は入っていませんでした。さらにズーマやファンカのことも聞きますが、特に目新しい情報はありませんでした。

パーン:外れだね・・・
ビネガー:相変わらず役に立たない衛兵達だな。

 そこまで言うなよ。

オースティン:「ビネガーに今度酒でも飲もうと言っておいてくれ」
パーン:「ああ、分かったよ」
ルイン:俺はビネガーと一緒にビラップの家に行こう。
GM:扉が開いて、少しお腹が大きくなりかけているライアさんが出てきて・・・
ビネガー:20ガメルほどで花を買っていって渡そう。
ライア:「ありがとう、ビラップに何か用?」
ビネガー:「そうなんですよ」
ライア:「でも今は仕事に行ってるわ」
ビネガー:「仕事」?・・・てっきり職を持っていないものだと思っていた(苦笑)。
ルイン:「帰ってきたら『古代王国への扉』亭に来てくれるように・・・」
ライア:「分かりました。お花ありがとうね」

少女の名は・・・2

ビネガー:さて、「華の都」亭に行こうか。
ルイン:そうだな。
ダーナ:何か生き生きといません?(笑)
ビネガー:そんなことないって(苦笑)。
GM:「華の都」亭は常闇通りの近くにあるよ。主人は例によって小男ね。
小男:「今度は何だい?」
ビネガー:金を払わないと・・・
ルイン:前のラハードみたいになるな。
ラハード:(苦笑)

 みなさん、覚えています?ラハードがふっかけられたのを・・・

小男:「あんたらが何を探っているかは知らないが、こっちは入館料の100ガメルさえ払ってくれれば・・・」
ルイン:それは払おう。
ビネガー:「『片目』のシンを知っているか?」
小男:「ああ、多少はな・・・あいつがどうかしたか?」
ルイン:「いや、そいつにちょっとした用事で会いたいんだが・・・最近何か変わった様子とかはなかったか?」
小男:「普段から悩みがちな奴だったが、最近は特にひどかったな・・・」
ルイン:「居場所は分かるかい?」
小男:「あいつの居場所か?ひょっとしたらハザード河の北の橋かチャ・ザ神殿にいるんじゃないかもしれないな。あいつはよく物思いにふけっているからな・・・」
ビネガー:「片目」というイメージから遠く離れているな(苦笑)。
小男:「あいつも可哀想な奴だよ・・・昔は奴隷として過ごしたらしいよ。幼い弟もいるのに大変だよ」
一同:「奴隷」?「弟」?
ルイン:つながったな。
ビネガー:そうだな。

 マリネの似顔絵を見せますが・・・

小男:「可愛い娘じゃないか?あんたのこれ(←小指を立てる)かい?」
ルイン:「(ニヤリとして)そうだよ」
一同:(爆笑)

 おいおい・・・

ビネガー:やっぱりルイン、親の自覚がないだろ?
エティ:下手したら犯罪ですよ(笑)。

 ビネガーとルインはハザード河の橋に向かいます。

GM:君達2人がハザード河に向かって歩いていると(コロコロ)「冒レ+知力」で。
ルイン:(コロコロ)俺が15だ。
GM:ルインはつけられていることに気づく。
ルイン:気づいていないビネガーにそれとなく教えよう。
GM:ビネガーも気づいていいよ。尾行している人物はまだまだ甘いね。
ビネガー:適当に曲がり角を曲がって袋小路に誘い込もう。
GM:(コロコロ)しばらくしてついてこなくなったよ。
ルイン:俺達が目的じゃなかったのか?
ビネガー:とにかくついてこなくなったんだから私達の行動が分からないんだからいいんじゃないか?
ルイン:そうだな。
GM:君達がハザード河に着いたところで・・・ダーナに場面を変えよう。
ダーナ:私はマリネを連れてマーファ神殿に行きます。
神官:「ああ、先程の人ですね。そちらの娘さんは?」
ダーナ:「この子が先程言っていたマリネですよ。それとこの子が持っていた袋の中にこんな紋章がありまして・・・」
神官:「(顔色を変えて)それは・・・ちょっとお待ち下さい」
GM:ダーナはしばらくして別の部屋に通される。そこには位の高そうな司祭がいるね。
司祭:「その紋章をどこで?」
ダーナ:「この少女が持っていたのです。少女は記憶を失っているようで名前が分からないのですが・・・」
司祭:「これはファンカさんの家の紋章ですが・・・」
ダーナ:「ファンカさんは亡くなったと聞いたのですが・・・」
司祭:「ファンカさんの死を残念に思います。ファンカさんは・・・可哀想な奴隷を、我が神殿の孤児院に入れていたのです。それだけでなくファンカさんはご自分の財産を孤児達のために託して下さいました」
ラハード:いい人なんだな。
司祭:「そちらの娘さん・・・」
ダーナ:「ひょっとして何か心当たりでも・・・」
司祭:「ファンカさんから遺言を預かっているのですが・・・その相手がその娘さんのような気がするのですが・・・」
ダーナ:「その話を詳しく教えてくれませんか?」

〔遺言〕
「私の愛するラムよ・・・薄々気づいていると思うが、私は君の本当の親ではない。君の本当の両親はスラム街に住んでいるレガンという夫婦だ。今現在でもいるかどうかは分からないが、訪ねてみるといい。君に幸運あれ」

ダーナ:「ラム」という名前を聞いてマリネは何か反応しますか?
ラム:「あ、頭が・・・痛い・・・」
GM:倒れ込んでしまう。
一同:おいおい!
ダーナ:大変です、介抱しないと!
GM:まあ、神殿なんで介抱するには困らないよ。ラムは1時間ほどして目が覚める。
ダーナ:「大丈夫ですか?」
ラム:「ええ・・・私は奴隷だったのです。優しいご主人様のファンカさんに・・・幸せでした。でもファンカさんが亡くなって奥さんにいじめられて変な薬を飲まされて・・・」
パーン:なるほどね。
司祭:「ファンカさんからラムさんに対して渡すように言われていた物があるのですが、受け取ってもらえますね?(袋を差し出す)」
ダーナ:中身はなんでしょう?
GM:金貨が20枚ほど入っているね。
エティ:すごいですね。
ダーナ:「ラム、これからどうする?」
ラム:「お父さんとお母さんに会いたい・・・」
ダーナ:すぐにでもスラム街に行きたいですね。しかしこの金貨の袋を持ち歩くのは何なのでもう少し預かっていてもらえないですか?
司祭:「分かりました。では、ラムのことよろしくお願いしますね」
ダーナ:「分かりました」・・・一度「古代王国への扉」亭に戻って、みんなに報告しましょう。

ハザード河へダイビング

GM:さて、パーン。
パーン:僕?
GM:君はオースティンと話をして「古代王国への扉」亭に戻る途中ね。ここで「冒レ+知力」で。
パーン:(コロコロ)13だよ。
GM:こそこそと誰かにつけられていることに気づく。
パーン:こっちもこそこそと相手を見ることができる?
GM:「シーフ+器用度」だね。
パーン:(コロコロ)17。
GM:つけている相手はどうもグラスランナーみたいだね。
ダーナ:お仲間ですね(笑)。
エティ:そうですね(笑)。
GM:実力的には君の方が上たね。
パーン:いきなり走り出して、距離をとって角を曲がって息を潜めよう。
GM:いいよ、バタバタと走り寄ってくる音がして、君の潜んでいる前を行き過ぎようとする。
パーン:バッと飛び出して羽交い締め!
エティ:グラスランナー同士って・・・(苦笑)
ビネガー:子供のケンカだな(苦笑)。
GM:捕まえられたグラスランナーは「離してよ!」ともがいている。
パーン:「じゃあ、なんでつけるんだよ!」
GM:グラスランナーは君の声に聞き覚えがあるらしく抵抗をやめる。
パーン:イヤな予感がするなぁ・・・ちなみに外見は?
GM:赤い髪を頭の上で2つにくくっている女の子だね。パーンが昔、西方にいた頃の友達のピーナだよ。
エティ:パーンの名前は・・・「パーン・ミル・ピーナ」ですね。
GM:そういうこと(笑)。
パーン:「ということで・・・じゃあ!(去っていこうとする)」
ピーナ:「(服をつかんで)待ってよ!捜してたんだよ、突然いなくなるし・・・ザイン、エレミア、オランと馬車に揺られてパーン君を捜しながら来たのよ」
ルイン:すごい経緯がありそうだな。
GM:どうもピーナちゃんはパーン君のことが好きだったみたいだね。
エティ:おもしろい展開だね(笑)。
パーン:僕はその事に気づいているの?
GM:ご自由に。
パーン:じゃあ、気づいていないことにしよう。
一同:(苦笑)
ピーナ:「ねえねえ、今はどんな冒険してるの?あたしにも手伝わせてよ」
パーン:「ええ、イヤだよ・・・」

 ピーナは悪気はないのですが、前後の見境がなく行動することが多く、そのせいでいつもパーン(とミル)が巻き添えを食っていたのです。

ビネガー:頼むから手伝わないでくれ。
ピーナ:「ふん!いいわよ、あたし1人でやってやるもん!パーン君のバカ!!」
エティ:何をするんですか?(笑)
ビネガー:やはりここは一度は承諾して安全なところに確保しておくというのが一番いいのではないか?
GM:残念ながらすでにピーナは人混みに紛れて分からなくなっているよ。
パーン:あ〜あ・・・
ルイン:ミスったな・・・
エティ:逃げ足だけは早いですね、いつもこうやってパーンが怒られていたんですね(笑)。
パーン:「もう知るもんか!」と「古代王国への扉」亭に帰ろう。
GM:いいよ。後はハザード河に行ったビネガーとルインだな。
ルイン:シンはいるのか・・・
GM:そろそろ日も暮れる頃で、橋はそこそこ人が歩いている。で、欄干にもたれかかっている片目に眼帯をしている男が目につく。
ビネガー:当たりだな。
GM:男はため息を意を決したように橋の欄干から身を乗り出し・・・
一同:おいおい!!
ビネガー:飛びかかろう!
GM:ビネガーは飛びかかったんだね?じゃあ、「冒レ+器用度」で。
ビネガー:(コロコロ)11。
GM:(コロコロ)お?なんとか掴めた・・・けど耐えていられるかどうかは「冒レ+筋力」で目標値13だね。
エティ:頑張って下さいよ。
ビネガー:・・・(コロコロ)ああ!1足りない!!
GM:ビネガーとシンがもつれ合って河に落ちていく。ルインは何か行動をする?
ルイン:ここはウォーター・ブリージングだ、2人に(コロコロ)かかった。
GM:ウンディーネが2人を包んだかと思うと次の瞬間、ドッボーン!と河に落ちる。「身投げか!?」と野次馬も集まりだしている。
エティ:心中・・・(笑)
ビネガー:呼吸はできるんだよな、じゃあ、シンを連れて岸に上がろう。
GM:橋の上からは野次馬から歓声があがる。しばらくして、野次馬は散っていくけどね。
ルイン:ビネガー達の所に行こう。
シン:「何て事をしてくれるんだ!死なせてくれよ!」
ビネガー:いや、死なせてもかまいないんだが・・・(苦笑)
一同:おい!!
ビネガー:「弟のヤンのことだが・・・」
シン:「なぜお前達がヤンの事を・・・」
ルイン:「俺達は冒険者でヤンを捜せと依頼されているんだよ」
ビネガー:「まあ、とにかく濡れたままでは風をひくから・・・」と言って「古代王国への扉」亭に連れて帰ろう。
GM:シンも素直についてくるよ。

 ビネガーとルインは仲間の待つ「古代王国への扉」亭に戻ります。

奴隷シン

ラハード:やっとシンを見つけてきたのか。
パーン:ねえねえ、僕はピーナに会ったことは言わないよ。
ビネガー:私が飛び降りたことは言わないよ。
一同:(苦笑)
エティ:バレバレですよ(苦笑)。
ビネガー:そうか?(笑)
ラム:「みなさん、ありがとう。お父さんとお母さんに会えれば・・・」
エティ:「1人で行くと危ないから後で一緒に行きましょう」
ラム:「ええ」
GM:テーブルには君達6人とシンとラムがいる。だいたい時間は6時過ぎね。
ダーナ:ラムのことはシンの件が終わったからにしましょう。
エティ:そうですね、依頼が優先ですから。
ビネガー:「ところでシン、何か悩んでいるようだが・・・話してくれないか」
シン:「・・・もう遅いんだよ」
エティ:「詳しく教えてくれませんか?」
パーン:「弟のヤンを捜したいんじゃないのかい?」
シン:「弟を助け出したいのは・・・」
一同:「助け出す」?
エティ:「やはり状況を詳しく話して下さいよ」
シン:「弟のヤンはズーマの館に捕まっているんだ・・・全てズーマのせいなんだ・・・」

 シンはポツリポツリと話し始めます。

シン:「俺はズーマに買われて・・・ズーマは怪しげな研究をしている魔術師だ。俺もあいつの実験の・・・この眼帯の下には魔石が埋め込まれているんだ。この魔石を見た者は俺に心を支配されてしまう」
ビネガー:間違っても見せないでくれよ(苦笑)。
エティ:危険ですね。
シン:「俺も好きで奴の言うことを聞いているわけじゃない・・・ヤンが捕らわれて・・・仕方なく・・・」
ラハード:「その魔石を使えば助け出せるんじゃないのか?」
シン:「(ため息をついて)ズーマには効かないんだよ。それにこの魔石は1人しか効かないんだよ」
一同:はぁ・・・
シン:「ズーマは盗賊ギルドの幹部の1人を殺せと命令してきた。俺はその命令は聞けないと言ったんだ。そうすると奴はヤンを儀式の生け贄にすると言っていた・・・」
パーン:「その儀式はいつなんだ?」
シン:「分からない、でも俺が断ったのを奴は知っているから・・・」
一同:まずい!!
ビネガー:ところでアレイさんは誰なんだ?
ルイン:盗賊ギルドの狙われている幹部の部下とかじゃないのか?
ダーナ:すぐに踏み込んだ方がいいんじゃないですか?
ラハード:「シン、アレイという名前の人物を知っているか?」
シン:「いや・・・」
ルイン:みんなはヤンを助けに行くか?
パーン:もちろん。
ダーナ:そうですわね、それに儀式の生け贄というのも許せませんわ。
ビネガー:私はあまり気が乗らないな・・・
一同:おいおい!
パーン:騎士になるんじゃないのか!(怒)
一同:(苦笑)
パーン:やはり「人間の風上」にも置けないよ。

 このセリフは第一話で言われています。

シン:「もちろん俺も手伝う、これでも盗賊の心得はあるつもりだ」
エティ:パーンと比べてどうですか?
GM:パーンより下だね。
ビネガー:(きっぱりと)役に立たんな。
ルイン:しかし魔眼があるじゃないか、それをフルに使えばどうにかなる。
シン:「どうやら魔石の力を使うと俺の命が削られていくようなんだ・・・」
ビネガー:それは命を削りまくってもらおうか。
一同:ビネガー!(怒)
ダーナ:いざとなれば使うということにしておきましょう。
シン:「もちろんヤンが助かるのならこの命惜しくなど無い」
ビネガー:一度身投げした命だしな(笑)。
ラハード:今からズーマの館に行くか?
ルイン:アレイのことについてもう1度調べて欲しいな。
パーン:あの灰色の情報屋がいればなぁ・・・
ラハード:じゃあ、もう1度ギルドに顔を出すか?
パーン:そうだね。
エティ:パーン、できるだけ急いで下さいよ。

 パーンは盗賊ギルドに向かいますが、いつもの「灰色の情報屋」はいませんでした。

パーン:ショックだよ〜・・・
ビネガー:推測で動くしかないな。
ラハード:さ、出発だな。
GM:君達が「古代王国への扉」亭を出るころに鐘が8つなる。

 一行はマリネをラウダに預けて郊外にあるズーマの館に向かいます。

GM:小雨がぱらついている中を君達は館に辿り着く。館の外観はこんな感じね(地図参照)。
エティ:「シンさん、ヤン君の捕らえられている場所は分かりますか?」
シン:「地下に実験室があるはずだから、そこだと思うが・・・」
GM:それと表門には門番らしき男が2人いる。裏口にはいないね。
ビネガー:いきなりシンの魔石を使おうか。
ダーナ:でもシンの命が・・・
GM:ルール的に言うと、魔石を1度使うことに生命力が4点減る。しかもこの生命力は1日の間、回復しない。
エティ:せいぜい2回か3回ですね。あまり戦力として期待しない方がいいですね。

怪しげな詠唱

 一行は館を一回りして状況を確かめ作戦会議に入ります。

エティ:柵は越えれそうにないですね。
ビネガー:表の2人の気を引きつけてその間に私達が入るというのはどうだ?
ダーナ:誰が気を引くのですか?
ビネガー:周りにいる第三者に金を渡して・・・
ラハード:あまりにもそれは危険だろ(苦笑)。
ダーナ:そうですわね。
ルイン:「シン、館の様子は分かっているのか?」
シン:「俺が館に行くんじゃなくて、ズーマの使いがやって来るということだった・・・だから俺は館の中身は完全には分からないな」
ビネガー:裏門から行こうか。
ルイン:もちろん裏口には罠があるだろうな。
ラハード:そこはパーンがどうにかするだろう。
GM:君達は裏口の門まで来たよ。目の前には鉄製の門があり、上の方は槍の様に尖っている。
ダーナ:警報に気をつけなければなりませんわね。
エティ:サイレンスを門の周囲にかければ音がしないので大丈夫だと思いますが・・・
ルイン:分かった。
GM:シルフが門の周囲の音を伝わらないようにしてくれる。
ビネガー:門を開けよう。
パーン:え?罠を調べないと・・・
GM:ビネガーがすでに門を開けているよ。
パーン:(苦笑)
エティ:警報がこの門で鳴るとは限らないのでは・・・家の中にいる人には知られているかも・・・
ビネガー:そういうこともあるということだよ。
一同:(苦笑)

 全然、反省の色がないな(苦笑)。

ラハード:まあ、警戒していこう。
パーン:僕とラハードが先頭で入っていこう。
エティ:シンには中衛にいてもらいましょう。
パーン:聞き耳(コロコロ)12。
GM:扉の向こうに人間が複数、息を潜めているのが分かるよ。
ダーナ:ばれているようですわね(苦笑)。
ラハード:バン!と開けて突撃!
ビネガー:行くぞ!
GM:中は厨房(D)みたいで、傭兵風の男がブロードソードで斬りつけてくる、不意打ちチェックを。
パーン:(コロコロ)僕が12。
GM:それは不意打ちが起こらないね。で、君達の後ろの小屋から傭兵が1人出てくる。
エティ:挟み撃ちですね。

 挟み撃ちをしたとはいえ、傭兵はファイター3レベル、一行の敵ではありません。

ビネガー:私は後ろを援護しよう(コロコロ)9点。
GM:多少よろめいたよ。
ルイン:ウィル・オー・ウィスプを後ろのCに(コロコロ)15発。
GM:光の精霊にぶつかられてCは膝をついて倒れる。
ラハード:俺様はAに13発。

 さらに2ラウンド目・・・

パーン:続けてAに(コロコロ)当たって回って・・・14発!
GM:それでAはズタズタにされて倒れる。逃げたいな・・・
ビネガー:逃がすかよ!
ラハード:俺様がBに(コロコロ)回った・・・殺したくないんだがな・・・
一同:(苦笑)
ビネガー:お前、「殺したくないんだが」と言いながら何人殺しているか(苦笑)。
ラハード:22発だ。
GM:(コロコロ)ハードレザーを切り裂き、派手に血が飛び散る。もちろん傭兵は死んだね。
ラハード:あ〜あ・・・(苦笑)
エティ:時間もないから先に行きましょう。
パーン:「シン、どっちか分からないか?」
シン:「はっきりとは覚えていないが、右の扉を出た壁に隠し扉があったような・・・」
ビネガー:ナイスだ、連れてきた甲斐があったな。

 一行はシンの言うとおりにあった隠し階段を下りていきます。

GM:地下は多少埃っぽい、壁にかかっている松明が君達を照らしているよ。
エティ:近いですね。
パーン:急がないと。
GM:降りてすぐの所に扉がある。君達が扉の前まで来ると・・・「冒レ+知力」で。
エティ:(コロコロ)6ゾロです。
GM:奥の方から何かの詠唱が響いてくる。
一同:まずい!
エティ:どんな感じですか?
GM:精霊語ではないね。
ダーナ:暗黒系のような気がしますわね。
エティ:急ぎましょう。
パーン:(慌てて)聞き耳するよ。
一同:(苦笑)
ビネガー:絵的に格好良くない!
エティ:絵的に格好良く死ぬより、汚くても生きる方がいいと思いますよ(苦笑)。
パーン:(コロコロ)11。
GM:30秒・・・詠唱が続いているだけ。
エティ:(扉を開ける)バーン!!
GM:牢屋が左右に3つずつ並んでいる。奥は突き当たりになっている。詠唱の声は壁の突き当たりの向こうから聞こえてくる。
パーン:牢屋をチラチラ見ながら突き当たりまで行こう。

 牢屋@には身体が半分溶けていて、意味不明の言葉を呟いている中年の男性がいました。牢屋Aには目の焦点があっていない太った中年男性がいました。牢屋Bは空でした。

GM:牢屋Cを通りかかると、グラスランナーがいるのが目に入る。
パーン:イヤな予感が・・・
GM:そのグラスランナーは「パーン君!!助けてよ!」と叫ぶ。
パーン:「後だよ!!」
一同:(爆笑)
ダーナ:パーン、知り合いじゃないんですか?
パーン:(首を振って)知らない知らない(苦笑)。
ラハード:先の牢屋は?
GM:ここ(D)には何か魔獣がいる。
エティ:(コロコロ)17です。

 牢屋にいたのはモンスターレベル5の強敵キマイラでした。

予期せぬ援軍

GM:キマイラは咆哮をあげると、牢屋を破って出てくる。
ラハード:邪魔だ!!
GM:君達の前にはキマイラが立ちふさがる。後ろでは「パーン君!助けてよ!」という声が響いている。
一同:(苦笑)
GM:詠唱の声はまだ続いている。
ビネガー:目の前の物体は分からない(セージチェックに失敗している)し、パーンとあのグラスランナーの関係も分からないし、詠唱は続いているし・・・分からないことばかりだ(苦笑)。

 ビネガー、混乱するなよ。

エティ:蛇の牙には毒があるから気をつけて下さいよ。
GM:山羊の頭が呪文を唱えようとしている。
エティ:呪文が来ます!

 1ラウンド目・・・

パーン:シング(コロコロ)14!
一同:(笑)
GM:シングの効果は思っている以上に発揮されない、達成値−2ね。
一同:何!?
エティ:あの詠唱ですかね?

 達成値12のシングは全員が抵抗します。

ルイン:キマイラにミュート(コロコロ)12!
GM:風の精霊がキマイラに取り巻くけどすぐにかき消される。
ラハード:くそっ!(コロコロ)14発!
GM:緑色の血が吹き出す。
ダーナ:前衛に出ましょう。
GM:ちなみに前衛に並べるのは3人までね。
エティ:パーン君以外にカウンターマジックを(コロコロ)成功。
パーン:僕は大丈夫だからね。
GM:敏捷度13でキマイラがラハードに呪文を唱えてくる、14ね。
ラハード:(コロコロ)楽勝だ。
GM:魔力がまとわりついてくるがはじき返す。
ラハード:効かぬ!
GM:敏捷度10で君達の後ろの牢屋にいた目の焦点が合っていない男が牢屋を破って出てくる。
一同:まずい!!
ビネガー:セージチェックは(コロコロ)10。
エティ:(コロコロ)13です。
GM:実験体だと思うよ、口が大きく開いているね。モンスターレベルは5ね。
ビネガー:何か口から吐き出してきそうだな。

 2ラウンド目・・・詠唱はまだ続いています。

パーン:歌をやめて斬りつける(コロコロ)当たったけど8点。
GM:それは硬い皮膚に止められる。
ビネガー:私は振り返って実験体をおさえよう。倒せるとは思っていないので、早くキマイラを倒してくれよ。
ラハード:分かったよ。
ビネガー:当たって10発。
GM:少しは効いたみたいだね。
ルイン:俺は・・・
GM:その前に君達が入ってきた扉から20代後半で身体にフィットしている革鎧を着ている女性が入ってくる。ビネガーには見覚えがあるね。
エティ:あ!?
ビネガー:覚えたくない(苦笑)。
パーン:レイアさんだね。助けなら嬉しいね。
GM:レイアは実験体に斬りつけて(コロコロ)・・・(コロコロ)・・・
エティ:回していますよ。
GM:レイアは凄まじい勢いで実験体に斬りつける(コロコロ)実験体はグズグズと崩れていく。
一同:おお!!
レイア:「ビネガー、何しているのよ!」
ビネガー:レイアさんが強すぎるんだって(苦笑)。
ダーナ:後はキマイラだけですわ!
ラハード:(コロコロ)15点!
GM:かなり血が噴き出している。
ダーナ:当たりましたけど7点です。
GM:それは止まる。キマイラは呪文を(コロコロ)ラハードに魔力が流れ込んでくる。目標値は14。
ラハード:(コロコロ)成功。

 3ラウンド目・・・詠唱はクライマックスに近づいています。

一同:まずい!
パーン:(コロコロ)当たっただけ。
ビネガー:矢で援護する(コロコロ)6ゾロ!(コロコロ)13発。
GM:矢が刺さってかなり弱っている。
ラハード:決める!クリティカル値−1!(コロコロ)回らない!14発。
GM:まだ立っている。
ダーナ:外れました。
GM:ダーナの行動と同時に詠唱が止まり、奥の壁が開き、40代前半で灰色のローブを着ている男が現れ「詠唱はすでに完成した!」と呪文を唱えてくる。「力よ、弱く!」(コロコロ)ラハードに目標値は15!
ラハード:出るか?(コロコロ)よし抵抗した。
エティ:フィジカルエンチャントのウィークネスですか・・・
パーン:危ないね。
エティ:キマイラにエネルギーボルトを(コロコロ)18です。
GM:抵抗できないね。
エティ:(コロコロ)8点です。
GM:光の矢が突き刺さるがまだ立っている。キマイラはダーナに呪文を唱える。
ダーナ:(コロコロ)18ですわ。
GM:それは抵抗できたな。

生け贄!

 4ラウンド目・・・

ラハード:俺様が14発!
GM:ラハードの一撃が入るとキマイラは咆哮をあげて倒れる。ズーマは顔色が変わる。
パーン:ダーナ、ズーマに!
ダーナ:その前に私はファイア・ウェポンを発動させますわ。
GM:ダーナが魔力を発動させたと同時にズーマが「電撃よ!!」と唱えてくる。
一同:痛った〜!!
GM:全員19で抵抗して。
一同:ぎゃ〜!!

 このライトニングで一行は大打撃を受けます。

ルイン:ちょうど0だ・・・死亡判定は成功だ。
一同:(苦笑)
ビネガー:私も倒れかけだ。
GM:シンもかなり傷ついているね。レイアも片膝つくくらいだね。
ダーナ:次のラウンドにはキュアー・ウーンズを飛ばしますわ。
エティ:エネルギーボルトをズーマに(コロコロ)17です。
GM:(コロコロ)できない。
エティ:10点。

 5ラウンド目・・・

エティ:ひょっとしてダーナさんとズーマの敏捷度は同じですか?
GM:そうだね。
ダーナ:それで回復・防御系の呪文が同じ敏捷度で飛んだ場合、遅れるんですよね・・・
エティ:やばいですね・・・私の完全なミスですね(苦笑)。
パーン:攻撃!16。
GM:9。
パーン:回って14発。
GM:うわ!それはかなり来る。まだ立っている。
ビネガー:私は弓矢で(コロコロ)16。
GM:当たっている。
ビネガー:(コロコロ)1ゾロだよ。
ルイン:弓隊が役に立っていない(苦笑)。
ラハード:呪文を使われる前に倒す!全力で追加ダメージ+2!(コロコロ)15発。
一同:倒れろ!!
GM:残ったぁ!!
一同:なにぃ!?
GM:ラハードとパーンにエネルギーボルトが飛んでくる!
ビネガー:死ぬなよ。
GM:こっちは15。
ラハード:(コロコロ)成功。
パーン:僕も。
GM:(コロコロ)ラハードには10点、パーンには9点。
ラハード:まだ立ってる!
パーン:僕も。
ダーナ:間に合いましたわ、全員にキュアー・ウーンズですわ。

 このキュアー・ウーンズで一行の傷はだいたい回復します。

エティ:ズーマに逆襲のエネルギーボルトです(コロコロ)9点。
GM:光の矢がズーマに突き刺さって床に倒れる。(コロコロ)気絶しているね。
パーン:部屋の奥の様子は?
GM:はっきりとは見えないけど、かなりの魔力が発生しているのは分かる。
一同:やばいよ!!

 一行は奥の部屋(F)に行きます。

GM:研究室のようで中央には怪しげな台があり、そこに10歳を過ぎたあたりの少年が気を失ったように仰向けに寝かされているね。
エティ:ヤン君ですね。
GM:さらに台の周りには魔法陣が描かれている。エティには分かるけど何らかの召喚呪文だね。隅には机があり、1冊の本が特定のページが開かれているね。
パーン:魔法陣の様子は?
GM:魔法陣が青い光を放っていて、台の上には青白い稲妻が走っているどす黒い渦のようなものが現れているね。
ダーナ:やばいですわ。
エティ:儀式をキャンセルする方法とかは分かりませんか?
GM:「セージ+知力」で。
ビネガー:(コロコロ)私が18だ。
GM:異界か魔界との門(ゲート)であることに気づくね。
ビネガー:明らかに厳しいな。止める方法は分かるか?机の本を見てみよう。
GM:(ビネガーにメモを渡す)本には下位古代語でこういう風に書いてある。
ビネガー:(メモを読んで)おいおい・・・どうするんだよ(苦笑)。

〔メモ〕
「・・・生け贄の身体がゲートに吸い込まれれば、道ができるであろう。もし生け贄がゲートに吸い込ませなければ、道が出来る確率は五分五分である。出来なければゲートは消滅するだろう。一度発生したゲートを確実に消滅させるには生け贄の心臓を捧げなければならない・・・」

一同:・・・どうする・・・
GM:レイアも下位古代語は読めるので、顔が青ざめている。シンは読めないね。
エティ:もちろん説明しましょう。
GM:事実を聞いたシンは錯乱状態になって「頼む!助けてくれ!!」と君達に頼み込んでくる。
ビネガー:1人1人、意見を聞こうか・・・
ルイン:俺は・・・

 結局、ビネガー以外はヤンを生かして五分五分に賭ける方を選びます。

ビネガー:私は殺すな。
エティ:そうなんですか!?
ラハード:何が出て来るんだ?
GM:セージチェックに成功しているから分かるけど・・・7レベルクラスのデーモンだと思って・・・まあ、君達が全力で戦えば勝てるかもしれないけど、何人かが死ぬかもしれないね。
ビネガー:私としてはヤンを殺して・・・
ラハード:しかし、兄のシンもいるんだろ?それに後味が・・・
ルイン:もし失敗してデーモンが出てきたら逃げる・・・
エティ:呼び出されたデーモンが暴れますよ(苦笑)。

覚悟を決めた一行

 しばらく相談して・・・

ビネガー:仕方がない・・・名誉のために死ぬか。
ダーナ:そうですわね。
GM:ヤンを台座から引き下ろそうとすると、その時点で儀式は不完全なものになるからね。
ビネガー:ヤンを助け出して、デーモンが出てきたら逃げるでいいんじゃないか?
ダーナ:それは私としては逃げることができませんわね。
ラハード:そうだな、俺様も逃げるわけにはいかないな。
エティ:レイアさんにも言っておきますよ。
レイア:「私もヤンを助けに来たのよ。もちろん協力するわ」
GM:10面体2個を振っていこうか・・・
ビネガー:一人一人振っていいか?
GM:まあ、いいよ。君達は6人いるから3人が成功したらいいことにしようか・・・
ビネガー:これで全員に責任があることになるな(苦笑)。
パーン:ここは頑張ろう!

 五割の賭けが始まります。

ビネガー:(コロコロ)・・・失敗だ・・・
GM:渦の中の稲妻が激しくなってきているね。
一同:やばいよ。
エティ:次は私です(コロコロ)50!!
一同:おお!!

 勝負強いな(笑)。

パーン:僕は(コロコロ)失敗・・・
ダーナ:プレッシャーがかかりますわね(コロコロ)よし!成功ですわ!!
パーン:ラハードが成功したらいいんだよ。
ルイン:頼む、俺に回ってこないでくれ。
ラハード:(コロコロ)ダメだぁ!!
ルイン:・・・俺にかかっているのか?
一同:(うなずく)
ルイン:(コロコロ)・・・
一同:ああああああああぁぁぁ!!!!

 叫び声で成功したか失敗したか分かりますね(苦笑)。

GM:渦が一段と激しくなって、デーモンがノソッと出てくる。

 出てきたのはマリグドライというモンスターレベル7のデーモンでした。

ビネガー:さあ、玉砕しようか!
一同:おお!

 格好良いじゃないか。

ラハード:このラウンドで片づける!

 全滅も覚悟した一行とマリグドライとの戦いが始まります。

パーン:(コロコロ)当たって9発!
GM:それは硬い皮膚に止まる。
ルイン:ダーナ、あのドウガを呼んでくれよ。
ダーナ:もちろんですわ。
GM:レイアは「炎よ!武器に宿れ!」と唱える。パーンの剣が炎に包まれるよ。
エティ:ファイア・ウェポンですね。
ルイン:ストーンブラスト(コロコロ)12!
GM:それは抵抗した。
ルイン:10発!
ラハード:(コロコロ)当たって14発!
GM:確実に効いているな。
ダーナ:ドウガを召喚しますわ。
GM:「冒レ+精神力」で目標値11くらいだね。
ダーナ:それくらいなら(コロコロ)呼びますわ。
GM:羽根が舞い上がって、キラキラと光り、その光の中からドウガが現れる。
一同:やった〜!!

 この羽根については第6話を参照して下さい。

GM:ドウガは次のラウンドからね。
エティ:みんなにカウンターマジックをかけます(コロコロ)成功です。
GM:エティのカウンターマジックと同時にマリグドライが(コロコロ)ビネガーにトゲで攻撃してくる。
ビネガー:それくらい回避する!(コロコロ)両方成功!!こんなところで死ねるか!

 2ラウンド目・・・予想以上に優勢の一行です。

パーン:(コロコロ)当たって・・・いいよ、止まるから(苦笑)。
GM:レイアは自分にカウンターマジックをかける。
ラハード:当てる!(コロコロ)よし、当たった!
ビネガー:これからが問題だな。
ラハード:(コロコロ)15発!
ダーナ:回復するために遅らします。
エティ:私はエネルギーボルト(コロコロ)18!
GM:それは抵抗できないな。
エティ:(コロコロ)回りました!(コロコロ)もう1回回りました!!
一同:よしっ!
エティ:・・・21発です!
GM:それはマリグドライは断末魔の叫び声をあげて消滅していく。
一同:やったぁぁ!!!(拍手)
GM:巻き戻しするように渦が消えていく。
エティ:ドウガさん、呼び出してゴメンね。
一同:(爆笑)
ダーナ:無駄でしたわね(苦笑)。
GM:ドウガは無言のまま、うなずいて消えていく。それとダーナの手元には魔力が失われた羽根が残っているよ。
ビネガー:せっかく、呼んだのにな(苦笑)。

ビネガー、騎士になる

パーン:魔法陣をどうにかしようよ。
ルイン:そうだな。
GM:魔法陣は簡単につぶせるよ。で、君達の後ろにはグラスランナーの女の子がいるんだが・・・
エティ:ねえねえ、パーン君の友達じゃないの?
パーン:知らないよ(苦笑)。

 そこまで嫌うなよ(苦笑)。

ピーナ:「そんな、ひどいよ、パーン君」
一同:(爆笑)

 一行はこの部屋で意味不明の薬品を見つけ・・・

エティ:賢者の学院に持っていくとそれなりの価格で買い取ってくれるでしょう。
ピーナ:「ああ、おもしろい冒険だった!あたし、決めた!このオランで冒険者になる!」
パーン:はぁぁ・・・(ため息)
ダーナ:まあまあ(苦笑)。
エティ:「ピーナちゃんだったっけ?頑張ってね」
GM:シンはヤンを抱きしめた後・・・
シン:「本当にありがとう。これで俺達も普通の生活に戻れる」
レイア:「ありがとう、助かったわ」
ルイン:「こちらこそ」
レイア:「ギルドでもズーマのやっていることを苦々しく思っていたのよ・・・まあ、これは私の独断だからね・・・ギルドからもそれなりの処分が下ると思うわ。まあ、追放くらいですめば、新しく生活をやり直すわ」
GM:とシンを見ながら言うね。
ビネガー:どういう関係なんだ?
ルイン:レイアとシンは好き同士なんだろ?
GM:そうだよ。
一同:ああ!?
レイア:「ビネガー、あんたも鈍いわね、私がアレイよ」
一同:ああぁぁ!?
パーン:なるほど・・・
ビネガー:男だと思っているんだから繋がるはずがないよ(苦笑)。
エティ:確かにディスガイズを使えば可能ですね。
ダーナ:それに名前を変えると「レイア」になりますわね。
レイア:「パーンちゃん、シーフなんだからそれくらい気づかないと」
パーン:「そうだね(苦笑)」

 一行は「古代王国への扉」亭に戻ります。その途中でレイアとシンとヤンの3人は去っていきます。

ラハード:ヤンのことはやっと片づいたな・・・
ルイン:後はラムのことか。
パーン:そうだね。
GM:時間は夜遅くだよ。
ダーナ:明日に行きましょう。
ラウダ:「おう、事件を解決したのかい?アレイさんから報酬を預かっているよ。それとアレイさんから君達に宛てた手紙だ」
エティ:読んでみましょう。

〔手紙〕
「あんた達がこの手紙を読んでいる頃は私はオランにはいないと思うわ。私はシンとヤンの3人でどこか違う街で生活することにするわ。ギルドマスターにはあんたらのことをよろしく言っておいたからね。ビネガー、あんたとの賭けは楽しかったよ・・・あんたらが冒険者として成功することを祈っているよ。
 アレイことレイア」

ラウダ:「これが残りの報酬だ」
ラハード:1人1000ガメルだな。
ダーナ:初めての4桁ですわ(笑)。

 今まで貧乏だったもんなぁ・・・で、翌日・・・

ラハード:ラムの両親を見つけよう、スラム街へ。
GM:聞き込みをすればすぐに見つかるよ。両方とも人間ね。
パーン:えらくあっさりだね。
エティ:チェンジリングですね。
レガン父:「(涙を浮かべ)ラ、ラムなのかい?」
レガン母:「ゴメンね・・・ひどいことをして・・・」
パーン:奴隷に売ったらダメだよ。
ラム:「お父さんと・・・お母さんと・・・一緒に暮らしたい・・・でも働くところがない・・・」
パーン:それなら心当たりがあるよ。なあ、ルイン。
ルイン:そうだな、「森の匂い」亭で働けばいいだろう。マスターに言っておこう。
ラム:「これを・・・お父さんとお母さんを捜してくれたお礼です」
GM:ラムは金貨の入った袋を差し出すよ。
ラハード:それはもらえないな。
エティ:これからの生活に役立てて下さいよ。
ビネガー:・・・
ダーナ:ビネガーさん、何か言いたいのですか?
ビネガー:いやいや・・・(苦笑)
GM:ラムと両親は何度も君達に頭を下げて見送ってくれる。
パーン:気分がいいね。

 後は地下で手に入れたわけの分からない薬品類を賢者の学院に買い取ってもらいます。そして4日後、マダックス卿からお呼びがかかります。

ビネガー:行こうか。
マダックス:「ビネガー、先日は邪悪なソーサラーが関わっている事件を解決したそうだな。この事件の解決に貢献したとして、君を騎士に推挙しよう」
ビネガー:辞退しようかな・・・
一同:何で!?
ビネガー:何かと面倒じゃないのか?
GM:それほど面倒じゃないよ。領地とか責任はほとんどないよ。さすがに戦争とかになれば別だけど。
ビネガー:まあ、名前だけならもらっておこう。
ルイン:それでいいんじゃないか。

 騎士推挙はさらに3日後でした。その間に・・・

ビネガー:私はマーファの孤児院で文字とか算数とかを教えていいか?
ルイン:俺は「森の匂い」亭でアルバイトしたいな。

 それほど金が減るのがイヤか?

GM:考えおくよ。とにかく騎士推挙の色々なしきたりも終わる。ビネガーにはオランの騎士の紋章ももらえる。これがあればオラン国内であればそれなりの身分が保障されるよ。
ビネガー:ありがたくもらっておこう。
GM:君達「夢を織りなす者達」の名声はさらに上がっているよ。
ビネガー:まあ、騎士もいることだしな・・・
パーン:(ボソッと)でも邪悪だよ。
一同:(苦笑)

第七話「騎士になる冒険者」完

〔GMのお話〕
 GMのYOHです。
 「ヤンを助けるか、それとも安全な方法を取るか?」という決断については、もうちょっと意見が割れるかなと思いましたが、(ほとんど)みんなが「ヤンを助ける」という決断をして、GMとしてはホッとしました。
 ビネガーは念願の騎士になりました。メンバーの中で一番クール(現実的)な彼の心情に何か変化があるのでしょうか?
 それとメンバーのほとんどが1000ガメルを突破しました。「貧乏だ!」と泣いていた時代が懐かしくなるのもそう遠くなさそうです。はぁ・・・そろそろ「駆け出し」の文字は取れているしなぁ・・・これで貧乏に戻るのもなぁ・・・と悩んでいます(笑)。