最終回『ご挨拶』
突然ですが、今回を持って「ゲームマスター奮闘記」は最終回になります。連載10回という事で、ちょうど節目ということもあり、今回で終わらせていただきます。
思えば1年半前にこのコーナーをはじめてから、僕なりにゲームマスターというものを分析して来ましたが、その結論として思うのは、
「ゲームマスターもゲームを楽しむ人間の一人である」
ということです。僕自身、今までゲームマスターをするときには気負いというかプレッシャーがあり、ゲームを楽しめていなかったような気がします。ところが、実はそれではいけなかったんですね。ゲームマスターとプレイヤーは敵でもなければ主客の関係でもない。一緒に中身を楽しめる関係でないといけなかったんです。よく、TRPGは昔の遊びでいうと「ごっこ遊び」だと言われます。「ごっこ遊び」みんなで楽しむものですからね。
ロールプレイングゲームは今、ゲームの中では明らかに下火です。これは残念ながら明らかな事実。しかしながらゲーム以外の場で活用されているのもまた、ロールプレイングゲームの新しい側面です。例えば企業の社員研修や、医療施設のリハビリテーションの一貫として。それだけの可能性を秘めたものであると言えるでしょう。
いわゆるTRPGの特徴は、想像力を使うところだと思います。TRPGではテレビゲームとは違い、映像がない分を想像で補う必要があります。しかし、そのお陰で我々は無限の可能性を持っているとも言えます。SFXなどの映像技術や、デジタル放送全盛の現代において未だに本やラジオが生き残り、支持されているのも人間の想像力よる部分があるからでしょう。そして、どんなに映像技術が進歩しても廃れることがないのがTRPGでしょう。
ちょっと褒めすぎましたが、ちょっとハイレベルな「ごっこ遊び」、これからも堪能していきたいと思っています。連載は今回で終わりますが、新しい連載企画もスタートする予定ですし、この「奮闘記」もまたスペシャル企画等で登場するかも知れません。そのときはまた、読んでやって下さい。
最後になりましたが、本連載を続けるにあたって、FINのHPスタッフ、運営スタッフには大変お世話になりました。ここにお礼を申し上げます。そして何より、僕の文章におつきあい下さったみなさん、本当にありがとうございました。
2000年12月 Yosh