
本日のセッション 私達はその日、TRPGの元祖と言われている「D&D」をしていた。私は例によってDMをしていた。パーティはシーフやファイターなど比較的成長の早い人で6レベル、マジックユーザー(要するに魔法使い)等は5レベルくらいだった。 アレックス(ファイター・男):今日の仕事はオーガー退治か… ロイド(シーフ・男):ちょうどいいんじゃない? ニコル(クレリック=僧侶・男):そうですね、私とミリアが聞いた情報ではオーガーの数は5匹前後だそうです。そうですね、ミリア? ミリア(クレリック・女):そうね、特に依頼に怪しいところもなかったし… アレックス:ただ5匹となると接近戦になったら厳しいんじゃないか? シモン(マジックユーザー・男):それだったら、近づかなければいいでしょ? ロイド:シモン、何かいい方法でも? シモン:いい方法というわけではないのですが… この前、手に入れたファイアーボールワンドを連発すれば… ニコル:暴力的ですね(苦笑)。 ミリア:確かに… オーガー5匹の不意をうつことができればそれで終わりよね。 ロイド:まあ、とにかくオーガーの住み着いている洞窟まで行こうよ。 アレックス:そうだな。 アレックス一行はオーガーの洞窟に向かいました。そしてシモンの持っていたファイアーボールワンドが「D&D」特有の悲劇を引き起こすことになるのです。 ここでファイアーボールワンドの説明を少し… 単純に言うとファイアーボールの撃てる(しかもものによっては10数発も)杖なのです。「ファイアーボール」と言えば、強力な攻撃呪文の代表格でザコ的に対しては自分達は無敵だと思いこむような呪文です。 オーガーの洞窟にて アレックス一行は暗く湿った洞窟を慎重に進んでいきます。いくつかの罠や元から洞窟に住み着いていたモンスターなどを軽く回避した後、ついにオーガーが住み着いているだろうと粗末な木の扉の前にやって来ます。 ロイド:(聞き耳をして小声で)間違いないよ、この奥だね。 アレックス:(無言で他のメンバーに合図を送る) アレックスが先頭で扉を蹴破り中になだれ込みます。広場には情報通り5体のオーガーがいました。オーガー達は不意を打たれたようで、鬼の顔に困惑した表情が浮かべて立ちすくんでいました。 シモン:(ワンドを構え)ファイヤーボール!! ワンドの先から火球が飛び出しオーガー達に目がけ飛んでいきます。体力に優れるオーガーは倒れはしませんでしたがかなりの傷を負ったようでした。 アレックス:行くぞ!! アレックス、ニコル、ミリアが突撃、ロイドは弓で後方から援護します。 不意をついたとはいえ、オーガーの怪力はさすがに脅威で、接近戦をしていた3人もかなりの傷を受けます。しかしオーガーも残り2匹になってしまい、奥の部屋に逃げ込みます。 ロイド:立て籠もっているね。 アレックス:どうする? ニコル:キュアライトワンズ(=回復呪文)はもうないですね。 シモン:じゃあ、立て籠もっている部屋にファイヤーボールを撃ち込みましょうか? ミリア:そうね、下手に戦うと命が危ないわ。 みんなの同意を得てシモンはワンドの魔力を使い、ファイアーボールを2発オーガー達が立て籠もっている部屋に撃ち込みます。
ロイド:オーガーのため込んでいた宝はどこにあるのかな? シモン:まさか、オーガー達が立て籠もっていた部屋に宝があったのですかね? 一 同:…(顔を見合わせる) 一行は慌てて、立て籠もっていた部屋を調べます。しばらくして瓦礫と化した(元)装飾品の数々が見つかりました。 ロイド:あ〜あ… ニコル:やってしまいましたね(苦笑)。 まぁ、こんな感じでセッションは終わったのです。 経験点は? さてお楽しみの経験点をもらえる時間です。
今回一行が、洞窟で手に入れた宝は… ほとんどが灰になってしまい、すでに「宝」と呼べない状態でした。 …ということは経験点が恐ろしく少なくなってしまったのです。 この時の一行の落胆はGMとして忘れられません。 このセッション以降、「ファイヤーボールワンド」の頭に「禁断の」という言葉がつき、使う側に恐れられるようになりました。 |