第一回 「念願かなって…」

 


 

 昔、TVゲームに『プレイヤーであるあなた自身が勇者となってプレイする』なんていうキャッチコピー(?)が売りのRPGがあったと思います。

 TVゲームに夢中だった頃、自分がゲーム世界の中で活躍する様を想像したものです。

 その中でも私は、力技の(魔法を使えるのもいたけれど)戦士系ではなくて、知能派(知性派?)の魔法使いに憧れました。魔法使い(それもかなり素質のある)になった自分がゲームの世界を縦横無尽に活躍する場面を想像しようとしたけれど、あまりうまくいかなかったように思います。

 SFの影響か、RPG(<-ゲームの)対応ヴァーチャル・リアリティ・システム、なんてものがあったらいいなぁ、と考えたことがあります。TVゲームに臨場感が欲しくて。自分の想像にどっぷり浸りきれないから、それに代わるものが欲しかったのかな。最近では類似品に近未来、未来が舞台の映画の中なんかでお目にかかることもありますよね。
 それは、もう10年近くも前のこと…

 最近、に縁あって(?)、はじめてTRPGを実際にプレイしました。その時、自分が(PCとして)その世界(SWでした)に実際に居るかのような錯覚を覚えたのです。

 TRPGのこの作用の原因は何でしょうね? ファンタジーに関する知識が遥かに増えたからか、言葉のやりとりで進行するTRPGを映像化(頭のなかで)することを助けるほど、多くの映像を見てきたからか。まるで映画でもみているようにPCの動きを想像することができました。 

 …で今、TRPGはおいしく感じるようになったお酒のような(麻薬のような?)もの、です。次の日は行動に2Dがついてまわっているような気がしました。

 後で、何ともアナログ的な手段でこうも『臨場感をもつ非日常』を作り出せるものか、と初めてのロールプレイを振り返って一人悦に入りました。ずっと願っていた変身願望(?)がかなえられたわけですから。

 ファンタジー好きやビデオゲームがきっかけで興味を覚えたTRPGの、これは思わぬ、もしかすると一番嬉しい副産物(発見?)となりました。

 最近良くも悪くも「脱ピーターパン化」が進み、地に足がついてきた、と感じていたのですが、積極的参加型(?)ごっこ遊び=TRPGがすっかり気に入りました。アナログ的手段、とひとことで言い切ってはいますが、もちろん舞台設定にかかった時間はかなりのものだろうし、GMにはGMの苦労があるらしい…が、初心者の私にはその苦労がまだよくわかりません。

 



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