第一の品物 「与次郎、初めてGMをやるの段」

 


 

  事の起こりは数ヶ月前。ひょんな事から手に入れた「女神転生TRPG〜覚醒編〜」、これを買ったことを老中様にご報告申しあげると、

「だったら、GMできるよな。」

 と、あまりにも恐ろしいお達し。肝を消す思いでしたがその場はうなずくしかなかったのであります。そこからが大変でございました。なにしろ普段から覚えるということがからきし出来ないものですから、膨大な量のルールを覚えることが出来ようはずがありません。

 しかしどうにか同業者のかたがたの協力も相成って、『プレ・セッション』なるものを開けることになったのであります。

 唐津屋 「それではゲームを始めます。まず、10レベルのPCをつくって下さい。」

 一 同 「へ??」

 あまりにゲームバランスというものを考えなかったために、高レベルのキャラクターでないと対応できない敵キャラクターを相手にして次々と戦線離脱 していくプレイヤーの方々。

 酉 屋 「あ… やばい死んだ…」

 唐津屋 「ええっ!? め、命運は??」

 酉 屋 「だめだ。使い切ってる… 覚醒するにも成功率が低すぎる…」

 なんということか、酉屋さんのキャラクターは次のターンでボスが死ぬのを観ずにお亡くなりになってしまわれ、解決した事件の尊い犠牲となられてしまいました。

 これでセッションは終了したのですが、大きな課題と注文を受け、どうにか改良して望んだ『例会』。ここではさすがに死亡者は出なかったものの、やはり強すぎる敵のことが課題になりました。

 それからというもの、シナリオの改良やレベルの組み直しなど、当店は忙しく動いております。次回来られるお客様の為に日々精進を重ねておりますので、何かの折に立ち寄っていただけたら幸いです。

 それでは私、店の方に戻りますので。えっ? その時のシナリオですか? それはあなた様が次回来られたときに実際にプレイしてくださるために今はお見せしないでおきましょう。それでは…

 またのお越しを心からお待ち申し上げておりますよ。

 


 

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