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石器時代から核兵器などの現代兵器まで網羅的にフォローし、かつ内容・図版の豊富な本としては、今もこれが一番のおすすめでしょう。
昔からの定番中の定番でして、TRPGとCRPGなどの国産RPGや、日本で書かれた四次文献くらいな武器紹介書籍の種本のひとつだと思います。たんなる武器だけの図録ではなく、使用方法まで含めて図解してあるのも、類書と違い素晴らしいところですね。
中世ヨーロッパ風ファンタジーのみに利用するなら該当部分は少なめですが、版形がおおきめな事もあって内容はページ数から想像する以上に豊富です。
近現代の兵器とその運用についても、スペック史上主義的でない、運用方法についての図解を含めた全体的な解説があります。
全体として、簡潔で十分な解説を豊富に詰め込んでありますが、そのぶん初学にはむかないことはあるかも知れません。しかし、なにか武器について知りたいことがあった時に引くために常備しておくと、常に発見があると思います。
諸国の武器の固有名詞がアルファベット表記を併記しないカタカナ表記なのは少し残念ですけどね。