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ミステリ作家でタイムズ誌の書評欄を担当していた評論家でもあるキーティングによる、ミステリのジャンル別分類とその創作法についての本です。
古典的探偵小説の構成要素についての解説から入り、古今の小説から事例を引いてそのジャンルに向いた書き方を示してあれります。また小説一般の書き方・進め方・終わらせ方について具体的な数字をあげて説明しています。
解説されているジャンルは、倒叙型・背景型・ハウダニット型・ホワイダニット型・推理小説・犯罪小説・私立探偵小説・警察小説・サスペンス小説・ユーモアミステリ・ファルスミステリ・ロマンテックサスペンス・歴史ミステリ・回想的ミステリなど多岐にわたり、ミステリの幅広さを痛感しました。
とくに探偵小説や私立探偵小説についての部分は、読者にたいしてフェアであるための考慮点など、そのままTRPGのシナリオの書き方であると言ってもいい内容でしょう。