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101種類の妖精の紹介と逸話などを簡潔にまとめた小辞典。文庫なので手軽ですが、中身は濃いめです。
もともと妖精約400種を掲載する、富山房『妖精事典』の作者がまとめた本で、101種類の妖精について精選し、各項目については『妖精事典』よりも増補されているものもあるとのことです。
基本的には逸話・伝承中心の構成ですし、もともと妖精とは伝承の中の不確定な存在ですので。動物図鑑や通俗的な妖精辞典っぽいもののような、名前で引いて明確なイメージを得るような用途には、あまり向かないかも知れません。しかし伝承の中の雑多なイメージの広がりを、手軽に得るには便利だと思います。