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見開き2ページで、昔の人の職業別の衣装をつけた姿の時代による変遷を簡単に解説した本です。
正面もしくは斜め前からの図と、各部の拡大図および簡単な解説によって紹介しています。他には冒頭には貫頭衣などの衣服の基本構造の分類に関する説明が、巻末には服飾用語と索引が用意されています。
副題は中世となっており、たしかに三分の二ほどは中世からルネッサンスのヨーロッパの衣装となっています。残りにはローマやギリシャ、および東洋や世界各地のメジャーな衣装なども含まれています。
いわゆる中世ヨーロッパ風世界の衣服の概略や用語について、入門的に把握するためには役に立つと思います。小説などで名前を出して描写する参考に程度であれば、十分でしょう。しかし本格的にイラストを描く参考にするのであれば、もう少し高価な、細かい図版や後ろ姿なども書かれた書籍のほうが役に立つと思います。