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世界各地の地名の由来について、ひたすらたくさん詰め込んだ本。網羅的でも学術的でもありませんが、ページ単位でも大丈夫な読み物として楽しめます。
……ということで、『地名の世界地図』に引き続いて出た本で、内容の傾向も似通っていますが、人が生まれるたびにつけられる人名であるため、歴史的な変化を追う方向性がより強まっています。歴史的な情勢による命名法の変化などは、歴史を見る一つの切り口としてたいへん興味深いと思います。
命名法則や制限などは国によって様々ですが、どの国でも命名にはかなりの制約があるのが普通です。日本は音にあわせて適当な漢字をつけるという、かなりいい加減な命名法と膨大な姓の数を誇る変わった国であることが、良く理解できます。
残念ながらこれには『地名の世界地図』と違い索引はありませんが、巻末に人名とその意味がまとめられた簡単な辞書のようなものがついています。
これ一冊あれば、正しい命名に苦労することもなくなりますね。架空世界における命名法則を考えるのにも参考になるでしょう。