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1994年12月翻訳発行の『トールキン指輪物語事典』(B5でした)が版形を変えて安価に入手できるようになりました。帯を見ると映画に合わせようということでしょうか。
『ホビット』『指輪物語』『シルマリルの物語』ほかのトールキンの関連著作から抽出された用語について整理して解説されている、まさに百科事典です。まず歴史を概説した部分があり。そのあと地理、社会、動植物、伝記(人物)について、それぞれ辞書順に紹介が書かれています。
項目数は400以上、図版も150以上となっています。
索引には項目ごとの出典作品がどの本かが明示されているのですが、項目の本文のほうには出典の記載が無いのは、すこし残念ですね。
全体としては、良く纏まっており。かつて『指輪物語』などを読んだ記憶をよみがえらせてくれます。こいつはこんなやつだったっけ、などと認識をあらたにすることもあって、久しぶりに『指輪物語』も読みたくなりますね。
『指輪物語』を読んで楽しかった人、指輪物語世界で遊ぼうという人はむろん、架空世界を作成する人が参考にするためにも、手許においておくと便利な一冊だと思います。