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中国建築の基本構造・中心思想と、それが各地でどのような応用がなされているか。そして建築にまつわる信仰まで扱う、中国建築の入門書。中国の歴史的建造物について理解するうえで最良の入門書でしょう。我々日本人の多くは、似たような建物のつもりで、その基本構想を全く理解していないことを痛感させられます。
Images of Asia とはオックスフォード大学出版局による、東南アジアを中心としたアジアか口の歴史・文化・生活を紹介する入門者向けのシリーズだそうで。この本も、そのうちの一冊の翻訳。翻訳分は、主に都市や建築に重点を絞ったとのこと。
写真や図版も多いので分かり易いですし、木造で柱を中核とした建造物を知らない人間向けに書かれているため、説明も丁寧で理解しやすいと思います。
この本は、中国風世界や歴史的中国の建造物を舞台にして、創作やセッションを行う場合にはぜひ読んでおくべきでしょう。基本を理解すれば、中国らしい建造物を描写することが極めて容易になります。