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婦人同伴でやってくる表の社交界(ボーモンド)とは違い、片側(男性)だけで集まる裏の社交界、ドゥミモンド(半分の世界)の立役者。それが高級娼婦、ドゥミモンデーヌ。19世紀、パリを主舞台として活躍した彼女たちの生きざまと、それを可能にした社会背景についての本です。
社交界に関与している人間が、どのようにコネを利用し、社会的圧力を利用するのか。貧しい若い娘が、いかにしてのし上がって行くのか。ダンジョンで回収したような財宝などを購入する連中は、どのように散財するのか。そのあたりを考える参考になるかと思います。