読書案内:海賊列伝

異世界ファンタジー系で活用しやすい、古代・中世のヨーロッパにおける海賊たちの事跡紹介を、題名通りの列伝式にまとめたもの。

学術系というわけではないので出典などに不安のあるものも、いろいろとありますが。海賊という生きかた、社会現象、その存在の必然性や行動パターンを理解するのには、便利だと思います。

しかしまあ、これを読んでいると海賊ネタもやってみたくなりますな。要塞(ダンジョン)に略奪しに行く冒険者なんか、海賊と大差ないような気もするし。武装してそれなりの戦力を保持し、勢力の対立の中で便利に使われてしまうのも、なんとなくそれっぽい気がしました。

書誌情報
誠文堂新光社『海賊列伝 古代・中世ヨーロッパ海賊の光と影』小島敦夫 ISBN4-416-88507-5 本体価格2000円 1985年04月発行
語り部日報掲載日
2000/03/18
文責
sfこと古谷俊一
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