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都市生活についの書籍は色々ありますが、農村生活についてはあまり見かけなかったような気がしたので購入してみました。とりあえず地域差の大きさを再認識できただけでも収穫かな。
このシリーズ、どうも学校の副読本的な雰囲気に見えます。100ページ未満と薄手で、内容も概括的な流れの解説という感じですし。これを見ながら先生が教えるという使い方に向いているのではないかと思いました。NHKの講座番組のテキストとほぼ同形かな。
これだけで理解しようとすると難はありますが、だいたい五世紀から十五世紀にかけての農業環境の推移を概括的に読み流すのには役にたちます。ただ、スカッと読んで分かりやすいように整理されているとは言えないかなぁ。発掘データを引いた農村の実体などのはなしは、それなりに面白かったのですが。
あるていど当時の政治体制についてのまとまった知識がないと、理解しにくいのかも知れません。