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私の持っていて紹介するのはコンパクトサイズの廉価版ですが、大部のほうと内容的には同一だと思います。
科学技術史上重要な発明・発見について、年代順に豊富な解説を交えて整理した辞典的な書物です。索引を入れると546ページありまして、たいへん内容豊富となっております。項目数は1500くらいかな。
近現代の発明発見が過半数ですから、中世ものに利用するにはいろいろと難しいものはありますが、近現代を舞台にするにはたいへん便利です。クトゥルフの呼び声を遊ぶときに1920年代までになにが発明されているのだろうかと調べるとか、19世紀ものでこれはまだ発明されていなかったっけと調べるとか。
ただまあ、最近の知見からいえば変だとかいったものもありますし、ミスか見落としか古い通説を採用しているものもあります。また現代に続く発見というものを重視しているので東洋などでの発明発見が軽視されている傾向は強いなどの癖もあります。できるならクロスチェックはしといたほうが良いのは確かです。