読書案内:ウマ駆ける古代アジア

紀元前、鐙(あぶみ)が発明される時代まであたりの馬の利用史を要領良くまとめたもの。多数の資料に言及しているのに、かなり読みやすくできているという感じですね。発掘資料などをもとに数値的にもきっちりとしているのと、イラスト・写真が多数あることが、イメージしやすくて便利です。

騎馬と車馬の二大利用法の起源についての最新の知見から書き起こし、メソポタミア・エジプト・ヒッタイト・殷から漢までの中国などでの、馬の軍事利用における利用法の変化などについて書かれています。

とりあえずパルティア式射法技能をつくって、馬に後ろ向きにまたがりつつ弓をうたせてみたくなりました。

こんな感じで近代あたりまでの馬の利用史なんかあると便利でしょうね。古代は舞台として使われることは多くはないので、直接使いやすいわけではありませんから。グローランサでは使えるけど。

書誌情報
講談社選書メチエ『ウマ駆ける古代アジア』川又正智 ISBN4-06-258011-X 本体価格1456円 1994年三月発売
語り部日報掲載日
1999/02/10
文責
sfこと古谷俊一
購入リンク
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