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テレビなどでも良く出てくる(らしい)総合探偵社ガルエージェンシーの代表が書いた、日本における探偵の基本的な行動に関する本です。
探偵がどのような業務を行なっているのか、そのためにどのような手段を利用しているのか、について概説的にかつ実例を挙げながら解説してあります。業務内容はうまくアレンジすればどんなジャンルのシナリオにでも利用できますし、探偵の取る手段については現代を舞台とした事件調査系の話において基本的な調査の選択肢として知っておくと便利でしょう。
業務内容を目次から拾いますと、素行調査、雇用調査、企業のスパイ探し、浮気調査、尋ね人(昔の知り合いなど単に連絡が取れなくなってるもの)、行方不明者(本人の意志で逃亡などしたもの)調査、夜逃げの手伝い、いじめ調査などが、依頼・解決への戦略・実際の手順と事例を挙げつつ説明されています。基本的には「ある人についての情報を得る」もしくは「情報を偽装する」のが仕事であるという感じでしょうかね。
調査手段としては、尾行、聞き込み、張り込み、潜入、ごみ漁り、その他がビギナー編、、プロフェッショナル編、裏ワザ編と分けて解説されています。
分量的にはそのまま参考にするというには事例として少ないという感じはありますが、イメージがためやヒントとして利用すればけっこう有用だと思われます。