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日本の戦国時代の武将たちが、いかに占いや祈祷に頼っていたかを、古文書などを引用しつつ解説しています。
勝利を軍神や地元の神に祈願するために神社に奉納を行い、連歌の会を開き、神前にて神官に引かせたおみくじをもって最後の決断を行う。戦いはお抱えの軍師……すなわちに修験者や易者・陰陽師により日々の吉凶を調べさせ、吉日を選び悪日には打って出ないなどする……。などといった、少し意外にも思える戦国の戦いぶりが紹介されています。
運気を変える道具としての軍扇や調伏の矢、敵調伏の呪術、弔ったり勝ちどきをあげたりすることで死者が怨霊化するのを防ぐ、勝利の先導をする霊獣(カラス・白狐・山鳥・鹿ほか)なども含めて、色々と世界設定に合わせて再解釈し取り入れてみるのも面白そうです。