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かの『闇よ落ちるなかれ』やハロルド・シェイのシリーズで知られる、SF作家のディ・キャンプによるノンフィクション。
アトランティスに関する言説をプラトンの『ティマイオス』『クリティアス』から説き起こし、その後の書物においてアトランティスの描写や位置づけがどのような変遷を遂げていったのか、アトランティスの実在を信じた人々はどのように考え行動したのかを紹介しております。
現在の知見からは古い情報・間違った理論も無いわけでもありませんが、基本的に正統科学的な見地からの記述といえるでしょう。
取り合えず私の活用法としては、地球伝承にアトランティス文明の末裔を登場させるためのヒント集を期待して購入しています。クトゥルフの呼び声や超古代文明の実在する世界で、いくつか使えるアイデアはあるかと思います。ゴーストハンターRPGなどでアトランティスの遺産を標榜するような結社(いくつかあげられています)を出すのに使うということもできるでしょう。