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リプレイ関連。
初のTRPG関連本紹介。……となりますね。連載を読んでたんでとくに買うつもりは無かったんですが、病院帰りに店頭で巻末を見たら、巻末に「おまけ・リプレイの書きかたマニュアル」なるものがあり、ちょうど現在リプレイ研究室で話題にあがっている、プレイヤー発言のかっこの話があったので購入したしだいであります。今回の紹介も、本編では無くてこのマニュアルについての紹介とします。本文もマスターの思惑がどうはずれ、どのように対処したのかが面白く、プレイの参考にもできますので、リプレイとしてはお薦めです。
まずこのマニュアルでは、利用対象を、「不特定多数に自分たちのプレイの様子を伝えるための同人誌としてリプレイを作成したい、リプレイ作成初心者むけ」であると定義しています。リプレイにもルール紹介の目的であったり、マスタリングノウハウの解説のためであったりといった使用方法の違いがあり、それぞれ記述上の重点などは変わってくるわけですから、このように明言されているというものは大変重要なことでしょう。
マニュアルのなかで、テープ起こしに私にとっては画期的な考え方がありました(思いつかなかったのもアレですが)。「参加者全員で手分けしてテープ起こしをする」……おお、なるほど、確かにそうすれば手間が分散されて便利ですね。歌和ではテープ起こしで沈没してしまい、リプレイが書けたためしがなかったのですが、参加者で手分けすれは作業不可能ではなさそうです。
あとは具体的な内容について要約するのもなんでしょうから見所を中心に紹介してみます。初歩の削りかたノウハウは具体的で詳細です。リプレイの死命を決するのは目的にあわせた削りかたと、冗長な部分の地の文への再整理であ るというわけですね。セリフの統一の件は、以前掲示板で石水さんの書いていたのと同じことだったのが面白く思えました。